ロリ程危険な存在はいない 作:祝福
※誤字報告ありがとうございます(前話)
赤バーでビビり散らかしてますが、私は元気……じゃ、ないです
ゲヘナに手続きをして、新たな学生証を手に入れた
これで食いっぱぐれる事はない。が、節約に稼ぎに寮探しに忙しくなる
鉄系の廃棄場から比較的近い位置に拠点を構える事にしよう
ゲヘナはトリニティの何倍かは分からないぐらい、息をするように戦いが起きてる
リサイクル弾は銃を悪くするが、再加工すれば問題無い。内部の火薬の問題さえ解決出来ればだが
弾は自販機で買い込める。異常だがキヴォトスでは当たり前なのだ。前の自分では考えもしない内容だが、この体になってからはなんも感じなくなった
魂が肉体に……いや精神か?が引っ張られているのだろう。まだ内側から燃えるような怒りが渦巻いていて、たまったものじゃない
だが燃え続ける限り、強い神秘を発揮出来るようだ。上手く活用していくとしよう
ゲヘナの廃棄場は火山地帯の端にあり、焼却炉の火が地熱を利用した物だそうで、処理が容易となっているらしい
が、あくまで火山付近はって話だそうだ。他にもあるとの事だが、誰も近づこうとしないから拠点にはうってつけだろう
だが、誰も近づかないっという事は、隠れている奴らの拠点でもあるという事でもある
「ウチのシマに来るなんて……良い度胸してんじゃねぇか」
ヘルメット被った奴らがいるって問題が出てきた
試し撃ちはしたし、倒しても何の旨みも無いんだが……
でも邪魔だし、風紀委員と繋がる切っ掛けになる。ゲヘナで動くには関わりがあった方が余計な疑念を持たれずに済むだろう
前の人生で出来なかった、気楽な生活というシナリオの犠牲になってもらう
その時、我々は本能に従って逃げるべきだった
ガン付けに行った私は、瞬きをしたら地面とキスしていた
全身が麻痺したような、動かそうとすると痛みが走る。何とか動く顔で見た物は
占拠していた拠点から放り投げられてる仲間達だった
「さて、風紀委員に連絡だ」
その言葉から数分ぐらいで着いた風紀委員に護送トラックに詰め込まれて運ばれた───
「お前が転校生だな?」
指示を出している風紀委員の1人が近づいてきた
頷いて、発行された学生証を見せる
「……そうか、ここに引越すから下見に来たのか」
「ええ。ここで過ごすなら個人的に都合が良いので」
「事情は深くは聞かん。掃除は何人か派遣するから、綺麗な部屋を探してそこで過ごせ。明日、学園に必ず来い。校内の施設や部活の紹介があるからな」
そう言い、トラックに乗り込んで去って行った
……かなり広い学園の地図が手に入るなら願ったり叶ったりだ
吐き溜めにいた時に聞いた事があるが、温泉開発部と美食研究会が境界越えて問題を起こしてるとの事だ
美食研究会は毎回どうやって捕まっては逃げを繰り返してるかは不明だが、トリニティの学区内でも幾つか爆破された店がある、とか
温泉開発部はゲヘナの立地の関係上、温泉があるのが特徴である以上、探せば見つかるだろう
だが、橋の上で工事されても困るし、ある筈もない所でやられても困る。しかも無許可らしい
……陰で問題を起こすのがトリニティなら、何処でも問題を起こすのがゲヘナ、て所か
しかも美食研究会は結構強くて手が付けられない事が多い、との事
やはり実力主義……解りやすい
ただ、完全にダメっというだけでは無いらしい
給料を払わなかったり無断で店を構えたり、そもそも味もだがそれ以外もマズイものがある場所を爆破するようで、ある程度泳がせた上で捕まえるのが良いのだろう。吐き溜めはそういう所が多いらしい
温泉は純粋にゲヘナの観光地や宿泊施設になる為、余っ程馬鹿みたいな場所で無ければ放置らしい。火山近辺や開発してない場所であれば後からでも良いとの事。それ以前が問題であるが……
1番の問題はそこじゃない。賞金が付くことがあるって所だ
特に美食研究会は給食部を拉致する事があるらしく、それが問題となっている
そうなったら、金を払ってでもとっ捕まえようとする
──何故拉致する必要が?
疑問は捕まえる事があったらにしよう。今は寮にありつけた事が重要だ
1部屋2階建て、横に広めで合計5部屋。入口は1階にしかなく、2階部分は窓が見える
誰も来ないし泥棒すら近寄らない為、鍵はつけっぱなしだし、掃除も碌にして無いらしい
1部屋目
銃火器保存場所になってる。さっきまでいた奴らの倉庫だったらしい。そのまま使えるか後で聞いてみよう。置いてある奴も全部そのまま使えそうだ
2部屋目
所狭しとハンガー塗れだ。服を置いてた場所らしい。冬服や耐熱装備が置いてある。案外掃除されてる辺り、占拠してるけど管理はしてたのだろうか
3部屋目
クッションやキャンプ椅子、テーブルが置かれている。2階の方には簡易ベッドや四脚ベッドがある。かなり綺麗になっている為、恐らくリーダー格が居たのだろう
4部屋目
ベッドだらけ。部下が寝泊まりでもしていたのだろう。ベッド上が散乱してるが、それ以外は小綺麗だ。……でかいペンギンみたいな人形がある。確か、ペロロだったか?
頭の部分が外れた。中は……空洞だった。キグルミのようだ。売れば金になるかもしれないが、そもそも売れるかどうかが問題だ。結構人気らしいが、どうだろうか
5部屋目
ゲーム機とテレビがある。それ以外は空っぽだ。ゲーム機周辺にコントローラーやコードが散らかっている
缶ゴミが袋に纏まって置いてある。やっぱり吐き溜めより綺麗にしてないか?或いはゲヘナのアイツらはトリニティの方より綺麗好きなのかもしれない。雑でも掃除してあるだけマシという……
必要なのは1、2、3の部屋だ。この3つは金で買おう。借りるのではなく買う
残りは放置。掃除しに来てくれるらしいから、その人達に丸投げしよう
では、荷物を3部屋目に置いて、ガラクタで売れそうなのを修理して売り捌く、いつもの事をしよう
ゲヘナの廃棄場は、消耗している部品が多いようだ
特に銃身が熱で溶けて詰まっているのが多い。撃ちすぎだろうか。交換すればまだ使えるのが多い
機種はバラバラだが、大体がアサルトライフルだ。中遠での撃ち合いが多い証拠でもある
規格が合うのを拾い、着け直す
ヘルメット被った奴らが使っていた修理器具で整備していく。自分が使っていたジャンク品より良い物で、すんなりと油を通せ、磨くのに時間も掛からない
これで売れる物になった。前回よりは流石に安いが、それでも売れるだろう
ハンドガンも売れるのを修理し、荷台でブラックマーケットまで運び込む
売れ行きは上々。吐き溜めの物より良い値で買い取って貰えた
ヘルメットの奴らはどうやら、巷でヘルメット団と名乗る奴ららしい。雇われだったり半グレだったり不良だったりと、色んなのがいるらしい
倉庫にあった使わないのをそのまま売り出す。手榴弾やガトリングもあったが、俺は使わないので売っぱらう
おかげで更に儲けた。あの3部屋買う金は用意できたので、金を入れたらケースを持ってその足で学園に向かった
「ああ、許可する」
生徒会に話を通し、占拠していたヘルメット団を撃退し捕獲に尽力した事で、あの寮の3部屋を買う事が出来た
どうやらあの寮にヘルメット団がいた事自体、誰も気づかなかったとの事で、詫びも兼ねて1部屋分はタダにしてくれた
維持費は掛かるが、どこかしら部活に所属して功績を残せばタダになるらしい。実力主義極まれりだ
勧誘されたが断った。どう見ても胡散臭過ぎる
聞いた話だと、消去法で生徒会長になったとの事。消去法って……立候補者がいないとそうなるのか
万魔殿を出て、食堂に向かう
かなり美味いらしい。期待できるが……
「さぁフウカさん、行きますわよ!!」
「はーーーーなーーーーーせーーーーーーー!!」
生徒が1人、縄で縛られて誘拐されそうな現場に来た
これがゲヘナか……
見た所、給食部の人が縛られているようだ
食事を頼む為に来たのだから、妨害されては困る
「そこまでだ」
不意打ちで行かせて貰う
食堂の窓ガラスが割れる
黒舘ハルナはそこから外に投げ飛ばされるも、受け身を取ってSRを構えるが、真横からハンドガンを撃たれる
顔を逸らして避けるも、もう片方のハンドガンから放たれる弾丸を数発浴び、膝を突く
「大人しく縄につくが良い」
「ふふ……まさか、ここまで強い人が今の時間にいるとは……」
両手を上げ、降参のポーズを取る
予想外の不意打ちで消耗し、一方的に受けるとなったら大人しく捕まった方が良いという判断をしたハルナは、手錠を掛けられて風紀委員に連行されて行った
無事、食事にありつけた。すっごい美味かったので、俺が知ってるレシピで作った物を提供し、食べてもらった
どうやら喜んで貰えたようだ。単純なサンド系だ。具なしソース焼きそばをハムで挟み、それをサンチェで挟み、更にそれをロールパンで挟んだ物だ
物があればお手軽に作れる事と、簡単なレシピを書いて渡す。1個に掛かる素材は安価120円前後で買えるお手軽さで、俺のお気に入りである
食事の礼を言って、寮に戻って寝る事にした
次の日
風紀委員にスカウトされた
昨日捕まえたのが美食研究会の部長だったらしく、毎度毎度給食部を誘拐していくのに頭を悩ませていたとの事
実力を見込んで勧誘に踏み切ったとの事
仕事は書類とパトロールが大体との事。それ以外は自由らしい
起業とかしなければ稼ぎ方は自由だし、暴れてるヘルメット団を鎮圧して稼いでも良い
何処に行っても風紀委員である事を主張できる。ブラックマーケットに入る時は流石に腕章を外さなければならないが、入ること自体は止めない。問題を起こさなければ良い
向こうに問題がある場合、最低でも連絡をしてから鎮圧をする事。業務でなければそれも不要な上、襲われた場合は事後報告で良い、との事
……ここにしよう。弾薬費も向こう持ちなので撃ち放題だ
では、書類仕事のやり方から教わろう。何せ前世ではそういうのをまともにやった事が無いからだ
月日が経ち、天釣エンジェ
現在、高校1年生
役職:風紀委員副委員長、就任
「…………なぜ」
「正直言うと、貴女以外相応しいのがいないの」
現風紀委員長の空崎ヒナと一緒に書類を片付けていた
少し前に連邦生徒会長が失踪し、先生とやらが来るので様子見や視察と言った名目でチナツが行っている。ヘルメット団の暴走やテロがこの数日で爆増している
「幾つかウチらが出た方が良さげなのがありますが、どうでしょう?」
「あなたが出て終われば良いけど……とにかく、書類が終わってからにしましょう」
昼頃までに書類を終わらせて、アコに紅茶を淹れさせてる中
「……仕事ですね」
「行くのね」
「ええ。片付けて、食事でもしましょう」
腕章をつけ、青いライフルを背負い、黒と白のハンドガンを両腰のホルダーに、マガジンも着け、学園の外に出る
暴れ回るヘルメット団や生徒に向けて、一言放つ
「我らの正義を、執行する」
天釣エンジェ
付けられた渾名は
次回にエンジェの立ち絵を出します