ロリ程危険な存在はいない   作:祝福

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視線


※たぶん、全員が予想出来ないレベルで、最も酷い事が起きそうな予感を味わってください
※ウェルチアース飲もうぜ


第5話 Regard

 

 

 

「お茶会って、こんなギスギスしたモノだっけ?」

「まず、お茶会かどうかを疑うべきだ。考えが足らないな」

「辛辣ぅ……」

 

トリニティ総合学園

そこでナギサ、セイア、ミカの3人は専用テラスでお茶会をしていた

お茶会と言うのには、無言のナギサが口を開くまでセイアとミカが雑談をしているので、気まずい空間のままである

 

「そろそろ先生が来ます。先生に補習授業部についての内容と、エデン条約についての説明をします」

「ナギサ、補習授業部は兎も角、エデン条約は虫の息だぞ。どうしてもやるのかい?」

「無論です。何度も言っていますが、トリニティは腐敗の温床となっています。解決するには、常に危機感を抱き続けるプレッシャーが必要なんです。権力ではなく、武力での威圧です」

 

ナギサが意固地に条約を進めている理由を話し出した

 

「上が惰眠を貪るなら、何時でも落とされる恐怖を味わなければ治らない。今のトリニティに必要なのは、今の立場から落ちる恐怖です。私達は底から上がってきた。ですが、元々上に居る物が立場に胡座を掻いて、無力な生徒を部下を使って破滅させる。そんな事、二度と出来なくさせる為にです」

 

何日も寝てないのか、目元に隈がついた凄味のある顔で言い切った

かなり無理をしているようで、ミカも流石に心配しだした

 

「流石に寝ようよナギちゃん。説明が終わった後で良いからさ……」

「心配無用です。綿密に練った計画を話し、一通りの時間割を提供してから休みますので」

 

頑固とも言えるレベルで引かないナギサに呆れたミカは、紅茶を飲み干してセイアとの会話に戻る

 

「じゃ、私達は先生に挨拶したら戻るね」

「ええ」

 

入ってきた先生に自己紹介をして、テラスから出ていった2人を見送り、ナギサも自己紹介をして本題に入る

 

「実は、頼みたい事がありまして──」

 

 

 

 

 

 

「ミカ。ナギサの計画に少しだけ乗っかる形にして、内側から破綻させる形にするんだね?」

「そうだよ。ティーパーティーが最初から2対1の状態で条約反対が勝ってる中で進めているんだから、こっちはちゃんと破綻させなきゃいけないよね」

 

補習授業部のリストの中にアズサというイレギュラーを仕込む事が出来た時点で、破綻が確定している

何せ、アリウスを掌握したミカが同盟の情報を流して、計画が遂行されればゲヘナの黄昏に対して便宜を図り、そのまま雇われて貰えるようにすると言った契約を結んだからだ

 

これによって赤い女が余計な事をしない限りは順調に進む。その為に一旦校舎を破壊して悪役を演じて貰う必要があるが、必要経費だろう

 

エンジェが来てくれれば順調に進む。問題は、そのエンジェが本当に来てくれるかどうか

 

「レイサちゃんとコハルちゃんをダシにしないように、あくまで正実との連携と同盟の話を持ちかけてある。指定したのは向こうの委員長と副委員長。ゲヘナの生徒会には既に許可を取ってあるの」

 

案外スムーズに事が進んでる。ゲヘナ側も、流石にエデン条約に対しては懐疑的だが、同盟の話は食いついてきた。確実性がある方を選ぶのは、どの派閥でも同じようだ

 

「私はこのままミカ側に付く事にしよう。ナギサには悪いが、こっちの方が良いからね」

「ありがと、1人だと心細いから」

「まぁ向こうを1人にしてしまったが、現状トップである以上、こうなる事はわかってるだろうね」

 

2人揃って、これから来るであろうゲヘナの2人を待つ

後ろにトリニティ生徒服を来たアリウス分校の4人が来る

 

「ミカ様。伝達完了しました」

「ありがと☆これでアズサちゃんが失敗してもしなくても、問題なく進められるね」

 

セイアがアリウス生を観て、

 

「君達は、どういう考えで?」

「……ミカ様」

「いいよ。あの赤い女から解放されたんだから、好きに答えても良いよ」

 

リーダーらしき、黒いマスクをつけた生徒が他のメンバーを見つめる

全員が頷き、リーダーらしき生徒が口を開く

 

「……我々──アリウススクワッドは、エデン条約には反対でした。言われたからではなく、結ばれればアリウスの存在が無かった事になる。それだけでは無い。……姫が贄に、犠牲になるかもしれなかった。あの女の傀儡のまま、終わるのだと」

 

誰もいない廊下。光も差さない場所での、リーダー格──錠前サオリは、マスクを外した

 

「だが、だが───恩人が、ゲヘナに行ってしまった。その原因を排除し、浄化をするなら向こう側に行く事も躊躇わなかった」

 

サオリはメンバーを見て、言い放つ

 

「今のエデン条約は、ただ悪化を招くだけに過ぎない。それこそEt omnia vanitas((どこまで行っても全て虚しいだけ))だ」

 

ミカに向き直り

 

「だから、他のアリウスがどう言おうと関係ない。我々、アリウススクワッドは恩に報いる為、エンジェを助ける為に動こう。結果的にトリニティも助ける事になるが、些事でしかない。エンジェの為だ。この計画に乗る理由なんて、それだけで良い」

 

アリウス内部でも派閥があったが、その中でもサオリ達スクワッドが単純に強く、それでいて強大であった

 

「……充分でしょうか?」

「ああ、問題無い。──では、呼び込むとしようか」

 

廊下を歩き去るミカ達

 

 

 

 

 

その後ろから、1人の生徒がゆっくりと出てきて、こっそりついて行く

 

「……エンジェって言ってた。今まで、名前すら出さなかったのに」

 

レイサが、遠くなったミカ達を虚ろな目で見つめていた

 

「でも、来てくれるなら……えへ」

 

その場で悶え、心の奥から来る歓喜に震える

 

「……ああ、やっと見れるんだ。エンジェの顔を、姿を」

 

白い、先が尖った仮面を静かに取り出し、着ける

 

トリニティ(ここ)に集まらないのはわかってる。けど、今いる人員だけでも充分なんだ」

 

ミカ達のすぐ後ろにまで近づいて、声を掛ける

 

「ミカ様」

「なーに?」

 

姿を見せる。ミカは察して

 

「あー、そうだよね」

 

と言い、白い仮面を着ける

 

「みんなも……勿論、持ってるよね?」

 

全員が、白い仮面を着けた

 

「ありがと、レイサちゃん♪」

「……エンジェの為です」

 

7人全員が、ペストマスクに似た白い仮面を着け、廊下から出ていく

 

「人数が足らないけど、戦力なら充分だね」

 

廊下を出て、校舎を出て、校庭を出て、校門で待機する

 

「ナギちゃんに隠す必要も無くなったし、補習授業が終わったらコハルちゃんも呼ばないとね☆」

 

人払いも済ませ、迎え入れる準備が出来た

 

──ゲヘナの風紀委員、委員長と副委員長が揃い踏みで来た

 

 

 

 

 

「ようこそ、トリニティへ」

 

 

 

「そして」

 

 

 

「待ってたよ、

白夜

のエンジェちゃん☆」

 

 

 

「…………ミカ様」

 

訝しげにエンジェを見るヒナと、ミカ達を見て呆れた顔となったエンジェ

 

「その名前は死んだ筈ですよ」

 

「私達が呼びたいからそう呼んでるんだよ」

 

「……はぁ」

 

溜息をつくエンジェ

すぐヒナに向き、

「では、そちらは先生の方へお願いします」

「わかったわ。先生の護衛がメインだもの。……同盟は任せたわ」

「任されました」

 

ヒナがそのまま校舎に入って行くのを見届け、ミカ達に向き直る

 

「──行きましょうか」

 

能面の様な、感情が落ちた顔で歩き出した

 

 

 

その姿は黄昏とは違うモノだった

 




現在答えられる状況

トリカス
ゲーム本編での描写は少ないながら、虐めの現場や仲間はずれが横行していた
レイサは弱かった時に、コハルは勇気が無かった時に…………
なお、元々はナギサに対してよく使われてた単語の模様

第-〇話、について
時系列を多少前後しますが、少なくとも過去の話ではあります
0に近付く程直近だったりします

0話
存在するかどうかだけ言うと、なければストーリーが成り立たないレベルで存在します

終末鳥
どういう感じにするかはお楽しみに!!



勢力
実はナギサが孤立しており、セイアとミカが組んでる状態です



※は?
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