青春を守る悪魔の翼   作:蒼野春

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制約解除決戦難しくない…?
弊シャーレは石がないのでツバキも引けなさそうですし、今回はどうにか49階を目指す感じで行きましょうかね…
素材も足りないよぉ…


仮初ヴィネと大企業の闇

「そこでペロロ様がこういったんです!

『友達を助けるのに理由なんていらないペロ』って!」

 

「おぉっ!!!」

 

「いやー、思わず劇場で大泣きしちゃいましたね~」

 

「うわー、見たいのがどんどん増えちゃうよ~!」

 

「今度3周目を見に行くんですけど、その時に一緒に見に行きませんか?」

 

「行く行く!」

 

「わたしもご一緒してもいいですか?」

 

「もちろんですよ!」

 

『…あのー、そろそろ本題に戻ってもいいでしょうか…?』

 

「あぁっ、そうだった!」

 

「すみませんアヤネちゃん、つい話し込んでしまいました♪」

 

『もう…』

 

「ところで、ヴィネさんはともかく、アビドスのみなさんはなぜブラックマーケットに?」

 

「ヒフミちゃんと似たようなもんだよ。探し物があるんだ~」

 

「そう。今は生産されてなくて手に入れにくい物なんだけど、ここにあるって話を聞いて」

 

「そうなんですか、たしかに私と少し似てますね」

 

「そうそう、私はブラックマーケットの案内係みたいな感じだね――」

 

「なるほど、確かにヴィネさんが居れば安心ですね」

 

「いろいろと複雑だったりするからね~

ブラックマーケット専用の金融機関だったり治安機関があるくらいだからね。

まぁもちろん連邦生徒会には認可されてないわけだけど」

 

「マーケットガードのことですね。

何度か見かけたことはありますが、正直あんまりかかわりたくはないです…」

 

「あいつら融通効かないからね~

治安機関って言っても黒い部分もあるし」

 

「っと、じゃあそろそろ行こっか。

あ、ヒフミちゃんもついてきてね!」

 

「え、どうして?」

 

「だって、さっきの子達がまた襲いに来るかもしれないでしょ?」

 

「それこそマーケットガードってやつらに任せればいいんじゃないの?」

 

「あいつら、基本的に店が襲撃されたーとか、自分たちに影響が出る時しか動かないんだよね~」

 

「えぇ…」

 

「ということで、さぁみんな、目的地までレッツゴー!」

 

 

 

~~~

 

 

 

「ねぇヴィネさん…まだつかないの…?」

 

「確かに、もう3時間は歩きましたもんね~」

 

「ごめんね、結構いろいろ回ってるんだけど…」

 

「ん、私は大丈夫。

鍛え方が違う」

 

「さっすがシロコちゃん。

おじさんはもう腰も膝も悲鳴を上げてるよ~」

 

「えっ、ホシノさんはおいくつなのですか…?」

 

「ほぼ同年代っ!」

 

「あっ、あんなところにたい焼き屋さんが!」

 

「あれ、ホントだー。

こんなところに屋台があるなんてね~」

 

「あそこでちょっと一休みしませんか?

たい焼きは私がご馳走しますので!」

 

「えっ、いいのノノミちゃん?」

 

「はい♪」

 

「ノノミ先輩、またカードを使うの?」

 

「先生の『大人のカード』もあるよ~?」

 

「えっ」

 

「いえ、私がみんなと食べたいだけですからいいんですよ☆」

 

「ノノミ…!」

 

~~~

 

「まいどありー!」

 

「…」モグモグ

 

「おいしいっ!」

 

「いやぁ、ちょうど甘いモノが欲しかったところだったんだよね~」

 

「あはは…私もいただきますね」

 

「ん、確かにおいしい。

ほら、先生も」

 

「ありがとシロコ。じゃあノノミ、ごちそうさせてもらうね。

んっ、ホントだ。すごくおいしいねこれ」

 

「すみませんアヤネちゃん、私達だけで楽しんでしまって」

 

『あはは、大丈夫ですよ、ノノミ先輩。

私はここでお菓子とかつまんでますし…』

 

「しばしブレイクタイムだね~」

 

「ヴィネさん、ここまで情報がないなんてあり得るんですか?」

 

「そうだね。私からすると、正直言っておかしいかな」

 

「たしか皆さんが探しているのは戦車の情報でしたよね?」

 

「うん、いつものおじさんにも聞いてみたけどその情報は売れないっていうし…」

 

「やっぱりあの時無理にでも聞いといたほうが良かったんじゃないの?」

 

「ダメだよセリカちゃん。こういうのは信頼がモノを言うんだから」

 

「そうなのね…」

 

「多分だけどね。販売ルートや保管記録みたいな情報を、誰かが意図的に隠してるんじゃないかな」

 

「そんなことをできる企業がいるんですか?」

 

「いや、ここを牛耳ってるような企業でも、ここまで徹底してブラックマーケットを統制するのは無理だと思う。

いたとしても、普通ここまでするのかな?」

 

「確かに、理由がよくわかりませんね…」

 

「「うーん…」」

 

「そんなにおかしなことなの?」

 

「そうですね。普通ここに集まってくる企業はある程度開き直って悪事を働いてるんです」

 

「そうそう。例えばあそこのビル。あれはブラックマーケットによくある闇銀行だね」

 

「や、闇銀行?」

 

「うん、ブラックマーケット内では一番大きいって言っても過言じゃないくらいのね。」

 

「キヴォトスで行われる犯罪の15%の盗品はあそこに流されているっていう噂もあるくらいですからね…」

 

「えぇ…」

 

「横領、強盗、誘拐とかの、色んな犯罪で手に入れられたお金で、違法な武器とか兵器とかを買って、また別の犯罪を起こす…

こんな感じの悪循環が続いてるんだよね…」

 

「うわぁ…」

 

「そんなの、銀行が犯罪を煽っているようなものじゃないですか」

 

「その通りです。まさに銀行も犯罪組織なんです…」

 

「私もどうにかしようといろいろ動いてはいるんだけど、なんせ相手は大企業だからね。

簡単になかったことにされちゃった」

 

「そっか…」

 

「ひどい!連邦生徒会は一体何やってんの?」

 

「理由はいろいろあるんだろうけどねー、

どこもそれなりの事情があるだろうからさ」

 

「現実って、思った以上に汚れてるんだね。

私たちはアビドスばかりに気を取られすぎて、外のことをあまりにも知らな過ぎたかも…」

 

『――お取込み中失礼します!』

 

「どうしたの?アヤネちゃん」

 

『皆さんの方向に武装した集団が接近しています!』

 

「えぇっ!?」

 

『幸い、気づかれた様子はありませんが、まずは身を潜めた方がいいと思います』

 

「あれは…!?」

 

「うん、マーケットガードだね」

 

「さっき言ってたヤバイ奴等じゃない!

なんでそんな奴らが!?」

 

「よくわかんないけど、とりあえず急ごう!」

 

「そ、そうだね!」

 

~~~

 

「なんとかばれてはなさそうだね」

 

「パトロール、ですかね?」

 

「うーん、何かを護衛してる見たいだけど…」

 

ブロロロ…

 

「トラックを護送してる…あれは、現金輸送車?」

 

「みたいですね…あれ、あっちは?」

 

ブロロロ…

 

「闇銀行に入っていきましたね?」

 

 

 

キキーッ!

 

「どうも、今月の集金です」

 

「ご苦労様、早かったな。では、この集金確認書類にサインを」

 

「わかりました」サラサラ…

 

「いいでしょう」

 

「では、失礼します」

 

「さあ、開けてくれ。今月分の現金だ」

 

「了解」

 

ガサゴソ…

 

 

 

「見てください、あの人…」

 

「な、なんで!?

あいつは毎月うちに来て利息を受け取ってた銀行員…!?」

 

「あれ、ほんとうだ」

 

「え、えぇっ…?」

 

「なるほどね…」

 

『本当ですね、車もカイザーローンのものです!

今日の午前中に利息を支払ったときに来た車と同じもののようですが、何故それがブラックマーケットに…!?』

 

「カイザーローン、ねぇ…」

 

「ヴィネちゃん、知ってるの?」

 

「カイザーローンといえば、カイザーコーポレーションが運営してる高利金融業者だね」

 

「そのカイザーコーポレーションは悪い所なの?」

 

「悪いと聞かれると怪しいね。犯罪は起こしてないけど、やってることはグレーゾーンって感じだから。

それに、あそこはいろんなことに手を出してる企業だからね」

 

「あの企業は私達トリニティの区域にもかなり進出しているのですが、生徒立ち絵の悪影響を考慮して、【ティーパーティー】も目を光らせています」

 

「へぇ~、あのトリニティの生徒会が、ね」

 

「ところで、アビドスはカイザーローンから融資を…?」

 

「えぇ。まぁ、借りたのは私達じゃないんですけどね…」

 

「話すと長くなるんだけどね~。

アヤネちゃん、さっき入ってった現金輸送車の走行ルート、調べられる?」

 

『少々お待ちください。

…駄目ですね。すべてのデータをオフラインで管理しているようで、全然ヒットしません』

 

「だろうねー」

 

「まぁカイザーはそういうとこしっかりやってるからね」

 

「なかなか面倒だなー」

 

「そういえば、いつも返済は現金でしたよね。それはつまり…」

 

「私達が支払った現金が、ブラックマーケットの闇銀行に流れていた…?」

 

「じゃあ何?

私たちはブラックマーケットに犯罪資金を提供してたってこと!?」

 

『…』

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

『ま、まだそうはっきりとは…

証拠も足りませんし、あの輸送車の動線を把握するまでは…』

 

「…あ!さっきサインしてた集金確認の書類…

それを見れば証拠になりませんか?」

 

「あ、確かに!」

 

「流石」

 

「おぉ、そりゃナイスアイデアだねー、ヒフミちゃん」

 

「あはは…

でも考えてみたら、書類はもう銀行の中ですし、無理ですね…」

 

「確かに、あそこはブラックマーケットの中でもトップクラスに硬いセキュリティだもんね。」

 

「それに、あれだけの数のマーケットガードが目を光らせてますしね…

それ以外に輸送車の集金ルートを確認する方法は…うーん…」

 

「うん。」

 

「ほかに方法はない」

 

「えっ?」

 

「ホシノ先輩、ここは例の方法しか」

 

「なるほど、あれかー。

 

…あれなのかぁー」

 

「え、何それ」

 

「あ!そうですね、あの方法なら!」

 

「何、どういうこと?

 

…まさか、あれ?

私が思ってるあの方法じゃないよね?」

 

「…」コクリ

 

「う、嘘っ!?

本気で!?」

 

「…あ、あの~。

全然話が見えてこないんですけど…」

 

「シロコちゃん、「あの方法」って言うのは?」

 

「…残された方法はたった一つ」

 

スッ…

 

「銀行を襲う」

 

「「…」」

 

「「えぇっ!?」」




ということで、かなり遅れてしまいました。
こうなるくらいならわければよかったのでは…?
遂に次回は銀行回です。果たしてヴィネちゃんはどうするのか…?

ヴィネちゃん豆知識その12

ヴィネちゃんはたい焼きはあんこ味が一番好きだぞ!
優しい甘さが高評価のようだ!
やっぱり和菓子はおいしいよね!


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