青春を守る悪魔の翼   作:蒼野春

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メインストーリー更新が生きがいすぎる
一生続きが気になってます


仮初ヴィネと難しい話

「いやー、疲れたね~」

 

アルちゃんにいろいろ話したあと、私たちは逃げるようにアビドスの校舎に戻ってきていた。

 

「なんかものすごく勘違いされちゃってるけど大丈夫なの…?」

 

「まぁ、多分?」

 

「それ、すっごく心配なんだけど!?」

 

「あはは…」

 

「――あれ?」

 

「ん、ノノミ、どうかした?」

 

「現金のバッグ、置いてきちゃいました…」

 

「…あ」

 

「あーっ、完全に忘れちゃってた!」

 

「まぁいいんじゃな~い?

どうせ捨てるつもりだったんだしさ。気にしない、気にしない。」

 

「うん。誰かに拾われるでしょ、きっと。」

 

「ですよね☆

お金に困ってる人が拾ってくれるといいですね。」

 

「あはは…良いことしたって思いましょう。

おなかを空かせた人が、あのお金でおなかいっぱいになれると思えば…」

 

「…それもそうだね!」

 

「まったく、みんなお人好しなんだから…!」

 

「そうなのかな…?」

 

 

~~~

 

 

バンッ!

 

「なっ、何これ!?

一体どういうことなのっ!?」

 

「…っ!」

 

「現金輸送車の集金記録にはアビドスで788万円集金したって書かれてる。

やっぱり、私たちの学校に来たあのトラックで間違いない。」

 

「でも、これは…」

 

「うん、その後すぐにカタカタヘルメット団に対して『任務補助金500万円提供』って記録がある…」

 

「つまり、それって…」

 

「私たちのお金を受け取った後に、ヘルメット団のアジトに直行して任務補助金を渡したってことだよね!?」

 

「任務補助金をカタカタヘルメット団に…っ!

ヘルメット団のは背後にいるのはまさか…!?」

 

「――うん、ほぼ間違いなく、カイザーだろうね」

 

「「「……」」」

 

「ど、どういうことですか!?

学校が破産したら、貸し付けたお金も回収できなくなるじゃないですか…!」

 

「多分だけど、お金が目的じゃないのかもしれないね。」

 

「そう考えると、カイザーローンだけじゃなくて、親会社の方まで関与してるかもしれない。」

 

「…はい、そう考えるのが妥当ですね。」

 

「これは、詳しく調べてみる必要がありそうだね…」

 

 

~~~

 

 

「みなさん、今日は色々とありがとうございました。」

 

「いえいえ、こちらこそ変なことに巻き込んでしまってすみません」

 

「あ、あはは…」

 

「また今度遊びに行くから、その時はよろしくね~」

 

「ん、また案内してもらう」

 

「はい、もちろんですっ!」

 

「あ、それ私もついていっていい?」

 

「もちろんだよ~」

 

「…トリニティに帰ったら、今回の件をティーパーティーに報告しようと思います。」

 

「え、なんで?」

 

「まだ詳しいことまでは明らかになっていませんが、これはカイザーコーポレーションが、犯罪者や反社会勢力と何かしら関連があるという、

事実上の証拠になりえます。

それに、アビドス高校の現在の状況についても…」

 

「――いや、その必要はないと思うよ。」

 

「…え?」

 

「まぁ、ティーパーティーはもう知ってるだろうしね~」

 

「は、はいっ!?」

 

「トリニティは大きな学園だからね~。

あの規模の学園の首脳部なら、このくらいのことはとっくに把握してるんじゃないかな~」

 

「そ、そんな…

知っているのにどうして皆さんのことを…?」

 

「…簡単に言うとね、パワーバランスが違いすぎるの。

今のアビドスが、トリニティやゲヘナみたいな大きな学園の干渉を受けても、何も対処できないから。」

 

「つまり…サポートする、という名目で悪さをされても、それを阻止できない、ってことですか?」

 

「正解、だから今回は気持ちだけで充分かな~」

 

「あうぅ…じゃあどうすれば…」

 

「安心して、ヒフミちゃん。

こういう時のための私だよ!」

 

「というと~?」

 

「私はゲヘナ学園の生徒じゃなくて、セリカちゃんのお友達としてみんなに協力できるからね!」

 

「うへ~、なんだか屁理屈みたいな感じだね~」

 

「あはは、確かにそうかもね!

でも、これならさっき言った問題には引っかからないでしょ?」

 

「た、確かに…!」

 

「だから、ホシノちゃんも何かするんだったら相談してね!」

 

「…!?」

 

「…そうだね、もし何かあったらそうさせてもらおうかな~…」

 

「っと、ヒフミちゃん。

もうそろそろトリニティに戻らないとじゃない?」

 

「あ、本当ですね。

それではみなさん、また会いましょうね~」

 

「私もヒフミちゃんを送っていくから、まったね~♪」

 

「はい!また会いましょうっ♧」

 

「今日はありがとね~!」

 

「ん、また一緒に銀行を襲いに行こう」

 

「「それは遠慮しておきます!」おこうかな!」

 

「あはは…

…あれ、ホシノ先輩。どうかしましたか?」

 

「…いや、ヴィネちゃんはすごいなぁってね~」

 

「…?」

 

 

~~~

 

 

「ハックシュン!」

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

「う~ん、風邪かなぁ…

今日は早く寝ようっと」




組織としての支援が駄目なら個人としての協力で行くスタイル。
ヴィネちゃんとしてはそういう事を一切考えずに助けたいって言うのが本音なんですけどね、この世界は難しいものです…


ヴィネちゃん豆知識その14

ヴィネちゃんはいい所の出身なので、マナーや礼儀の部分がかなりしっかりしているぞ!
某美食研究会の部長と二人で食事している光景はビジュがよすぎるとゲヘナで話題だ!

A.H「見た目だけはいいのよ、見た目だけは」


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