親友が英雄の転生者だった件について   作:電脳図書館

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第十一話になります!ようやっとシキガミ出せるぜ!案の定かなり変わってるけどな!


過去との対面

「か、景虎?」

 

「どうしましたか実槻?」

前世の恋人の話を聞いて凄まじく不機嫌になった今世のわが親友。マジでどうしよう・・・見たところ頭では前世のことだからしょうがないと理解しているが心は納得出来ていない感じだ!周りを見てみる。

 

聖はダメだ。普通の相談ごとは得意なはずだが恋愛知識がほぼ皆無なせいで今回は当てにならない。

 

ベルベット・・・目をそらされた。予想はしていたがこの寺恋愛経験がある奴が少なすぎる!

 

皐月はそもそも何で不機嫌になっているのか理解出来ていない。

 

エキドナとクルルは楽しんでいるのか、思いっきり笑っているから論外だ。

 

となれば手は一つだな!

 

『これは厄介だな。どうする実槻?』

 

「・・・膝枕する?」

 

「お願いします!」

全力でご機嫌を取るんだよ!!

 

「今日の晩御飯は何がいい?」

 

「そうですね・・・今日はハンバーグの気分ですね!」

「OKOKハンバーグな!チーズも乗せるか?」

 

「是非!」

 

『相変わず単純な女だ』

 

「幼児のあやし方か!」

「色々な意味で手慣れてるわね」

膝枕をしつつ景虎の頭を撫でながら晩御飯の要望を聞く俺。まぁ確かにベルベット達の言う通り前世の親戚の子供達をあやしていたのと同じノリでやってはいるけども。

 

「後今度の休みに遠出するか!」

 

「いいですね!行きましょう行きましょう!」

 

よし、後もうちょって機嫌は直るな!いつもながら欲望に単純で助かるぜ!

 

「何だこの状況(白目)」

「あ、大黒天も来たのか・・・お、その荷物は!?」

 

「先程届いたものだ。『ガイア連合』からな」

『とうとう来たか』

 

俺と景虎の家は一般人な為ガイア連合からのオカルトアイテムの配送は、結界の隠蔽性を弱め裏の世界に正式に進出したここ『命蓮寺』を受取先に設定しているのだ。

 

「ということはその中身は!」

 

「期待通りお前のシキガミと景虎用に作って貰ったアガシオンだ」

「おお!ガイア連合のシキガミはボクも気になっていたんだよ!あとで分か、分析させてくれないかい?」

「おい今こいつ分解って言いかけたぞ!?聖!!抑えといてくれー!」

 

「分かりました。エキドナさんはついつい知識欲が暴走してしまうのが悪い癖ですね」

「え、あちょ抑える力が強い、グギャ!?」

「相変らずこの辺りは学ばないわね」

「悪魔研究者としての頭脳と実績は凄いのですが・・・」

『馬鹿と天才は紙一重とはこの事だな』

 

俺専用のシキガミと景虎専用のアガシオンに昂奮するエキドナだったが、こうなることは分かっていたので聖にインターセプトだ。え、変な声がした?抵抗すっからだよ自業自得!クルル達も呆れているぞ。

 

【数分後】

 

「エキドナも落ち着いたな。折角だしシキガミから見ていくか」

 

「確かレベルは我が盟友と同レベルのはずであったか?」

「そうそう」

 

「確か実槻はLv22でしたね」

エキドナを聖が抑えた後仲魔の新入りが入るということなのでビフロンスも召喚して一緒に荷物を開封している。

 

「あ、何か大きいのがあったわよ」

「お、シキガミだな。元の素材は紙だから折り畳まれた状態で入っているんだ」

 

「それで顔しか立体になってないのね・・・顔が思いっきりロボットなのだけど?」

「そりゃメカ型を頼んだからな」

 

通常の人型の場合人間用の装備を使用出来ることがメリットの一つとしてあるが、景虎含め人間の仲間が多い俺に場合そちらにも装備を回す必要がある。

だがメカ型なら表面装甲の強化で補え、防具を他に回せるのだ!・・・え、そこまでするなら態々人っぽい姿じゃなくてもいいんじゃないかって?あくまで防具が使えないだけで、武器とかアクセサリー枠は自由に出来るからいいのだ!

 

「気を使って頂いてすみません」

「気にすんな。仲間になった以上この寺の奴らのことも考えるのは当然だ」

 

聖がエキドナを羽交い絞めにしながら謝ってきた。本当真面目な奴だ

 

「ご配慮いただきありがとうございます。因みにそのシキガミのスペックはどんなものなのでしょうか?」

「お、気になる?そんじゃ見てみるか」

 

自然な形で皐月が話題を逸らしたのでこちらもそれに乗らせて貰おうと同封されていた仕様書を開く。

 

式神【ブラック・ロータス】Lv22

ステータスタイプ:力・速型

耐性:物理耐性、精神状態異常無効、破魔無効、呪殺無効

スキル:挑発、かばう、一分の活泉、絶命剣、アクセルクロー、ムドオン、反撃、物理プロレマ

汎用スキル:会話、食事、人型変化A(限定)、守護霊

お、中々いいじゃない!にしても魔法スキルは一番適性の高い奴をお願いしたが、呪殺が入ってる来るとはな。耐性も作る前の見積もりより破魔耐性が増えている・・・ん?

 

「むう、やはりガイア連合製だけあって高性能か。余も負けていられ・・・どうした盟友?」

「人型変化A(限定)、守護霊ってなんだ?人型変化は確か最初はEだったはずじゃないか?それが限定的とはいえAってどういうことだ?後者に関しては全然分からんし」

 

『やっぱりバッチリ宿っているな。守護霊の力を最低限だけ残して分離しただけはある』

 

首を傾げている仕様書をよく見てみるが、それらのスキルの解説はない・・・ますます分からないな。

 

「き、起動させて本人に聞いた方がいいんじゃないかい?」※羽交い絞め状態

「それもそうか。そんじゃ取り合えず身体だけ展開してと」

 

折り畳まれた身体を展開させると紙の体がある程度立体になっているが、全体的に細いデザインである。

 

「両手両足が剣なのですか?」

「ブラック・ロータス専用武装の終末之剣(ターミネート・ソード)だな。腕と足と一体化しているがそもそもこいつ自体が全身刃物みたいなもので物理的接触をした瞬間【物理無効】とかを持っていない限り、【反撃】スキルとは別にダメージを負うし、投げ技や掴み技が実質効かないんだ。まぁダメージ覚悟でやられたり、さっき言った耐性スキルの用にダメージを無効にされたら出来ないこともないから絶対じゃないけど」

 

「武器と悪魔の一体化か。造魔である式神ならではだね!」

「ほうほう。あれ何か地味に浮いてません?」

「足まで刃物だと立てないからな。腕の方は人間の手に変形する機能があるが、足の場合は変形させるよりもホバー移動させた方が簡単だし、効率的なんだと。後地面に設置された罠やダメージゾーンに引っかからない利点もある。人間の姿に変化しているときはちゃんと歩くそうだ」

 

エキドナのテンションが上がっているが、実際その通りなのだろう。

これらの性能から近距離戦が得意なタイプと言えるだろう。見た目に反してスキルも合わせれば耐久力もちゃんとあって攻撃を受けても全身刃の自傷ダメージと【反撃】でカウンターも熟せる頼もしいタンクである。

 

「人間の姿ですか、まぁ確かにこのままの姿では連れ歩けないですしね・・・女性型ですか?」

「ん、それはそうだけど俺は精々黒色の長髪くらいしか希望は出していないぞ」

 

「そう言えば昔からその髪型が好きでしたよね。私は地毛が普通と変わってるのもあって長髪くらいしか出来ませんでしたが・・・もしかして前世の彼女さんって「はい!それじゃ本格的に起動するぞ!」ちっ!!」

『髪型だけで済めばいいがな・・・』

 

景虎の舌打ちを聞きつつ仕様書の案内に従い起動させる。

 

『・・・マスター認証完了』

「おお、起動した!あれ、何か聞いたことがある声のような?」

 

目の部分に光が宿り起動したブラック・ロータス。あまり言葉数は多くないが、生まれたばかり故仕方がないだろう。しかし、エコーが多少あるので確信は持てないが聞いたことのある声な気がする。

 

「なら人型にしてみたらどうだ?」

「それだ。ブラック・ロータス早速で悪いが変化してくれ」

 

『了解・・・待ちわびたぞ』

「え、それどういう・・・は?」

 

ブラック・ロータスの言葉意味が分からず聞き返そうとしたが、人間の姿に変化した姿を見て思わず息を飲み呆けてしまう。

 

要望通りの髪型である黒色の長髪、体形はメカ型と同様にスレンダー、肌はまるで雪のように色白、目は優し気だが芯の強さを感じさせる・・・その姿はとても美人で、見慣れ、懐かしい姿だった。

 

「黒・・・雪?」

 

「ふふ、半世紀以上経っても相変らず君はその呼び方なんだな・・・ありがとう」

エコーが消えた懐かしい声と共に目の前で愛らしい笑みを浮かべる少女を俺はしばらく唖然と見続けることしか出来なかった。




読了ありがとうございます!専用シキガミ=前世の恋人という中々に挑戦的な試みをしてみました!こうなった経緯や設定は次回で出そうと思います・・・かなりこじ付けや無理やり感が激しくなるのはご容赦のほどを。
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