親友が英雄の転生者だった件について   作:電脳図書館

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第十四話になります!最近AC6にハマり更新が疎かになってる気がする・・・気を付けよう。


悪魔合体

「ここが最近出来た異界の入り口か」

 

「そのようだ。漏れ出るMAGからして余達が巻き込まれた異界に比べれば脆弱だがな」

『あれは人為的に生まれたものだから今回とケースは違う。事故の結果だからイマイチ中途半端だったがな』

 

本日の俺は景虎、黒雪、ビフロンス、アガシオンを伴ってベルベットから頼まれた異界攻略に挑む。

入口は市内のとある裏路地にあり、まだ出来て間もないので早めに対処してほしいとのことだ。

 

「ということは出てくる悪魔もあのショッピングモール異界より下なんですかね?」

「ボスはそうかも知れないがこっちは出来て数日経っているからな。道中の悪魔の平均レベルではあれ以上かも知れないぞ?」

黒雪と景虎は寺で暴れた後俺に説教されてからは 表面上は大人しくしている。ただ偶に裏でやりあっているので注意が必要なのは変わらないが。

 

「なんであれ命蓮寺の方からも人材寄こしてくれてるらしいし、待たせるのも悪いからどの道すぐ行くんだけどな。順番に入るぞー!」

 

【異界内】

 

異界に突入してから一時間は経過した。道中の敵は最底辺がガキと予想通りショッピングモール異界よりは道中の敵の平均レベルは高かったが・・・。

 

「まぁ俺達全員20レベル以上に云ってるしな。これくらい余裕よ」

 

「合流した竜も確か16レベルでしたし、負ける要素はないですね」

 

「そうっすね。ガイア連合産の装備や消耗品のおかげで呪殺対策や状態異常からのリカバリーも出来るっすから」

俺、景虎と話している竜っぽい悪魔みたいな人物は異界で合流した命蓮寺所属のベルベッドの部下である鮫肌竜という少年で【邪竜 ワイバーン】のデビルシフターだ。ただし幼少の頃に覚醒して以来人間の姿に戻れていないらしい。その分普通のワイバーンとは違ったスキルが使えるのだそうだ。

 

「流石【電撃無効】持ちだからと俺に突っかかって来たけど【マハシバブー】で動き止められて木刀で滅多打ち食らった奴のいうことは違うな」

 

「そ、そのことは勘弁してくださいよ兄貴~!」

 

なおその一件で完全に俺の舎弟に収まっているが、まぁ状態異常の怖さが骨身に染みたようだから授業料みたいなものだろう。

 

「それはそうと俺達だべってていいんすかね?他の二人とアガシオンは戦ってるのに」

「しょうがないだろレベル差があって全員で戦うとと経験値効率悪いんだから。いざって時に駆けつけられるように後方待機してるんだからいいの」

 

竜以外のレベルは俺と黒雪が27、景虎が25、ビフロンスが23、アガシオンが20となっている。ビフロンスが一番レベルが低くなってしまっているが、レベルアップで【道具の知恵・癒】、【呪殺耐性】、エキドナが譲ってくれた因子から継承した【五月雨切り】【破魔耐性】もあって中衛としてレベル以上の戦力になってくれている。

因みに現実のこの世界では普通の悪魔でもアイテムは使えるのだが、道具の知恵系統のスキルを持っていると対応したアイテムの使い時などをより熟知し、効率の良くアイテムが使えるようになるそうだ。

とはいえ俺がレベル30に上がるころには悪魔合体させてやるつもりだ。

 

「あ、終わったっすね。お疲れ様っす!」

 

「お疲れー、危なげなく終わったな」

 

「この程度なら君の手を借りるまでもないよ」

「回復もアイテムとアガシオンで如何にかなりますしね」

「確かに。ただ戦術的にもそろそろ幅が欲しい頃合いだ」

現在俺達のパーティーに回復役がいないなど致命的に足りない要素はない。アガシオンも【メディア】【ディアラマ】【パトラ】【タルカジャ】【ラクカジャ】などで活躍してくれている。しかし、敵ごとに仲魔を入れ替えて戦うのが本来のメガテンスタイル。対応できる手札を増やすことも必要だ。

 

「勿論、既に手は打ってある。ここが片付いたらエキドナの工房に行くぞ」

 

そしてそれが分かっているなら当然対応策も考えている。即ち仲魔の増員である!

 

【エキドナの工房】

 

「なるほど悪魔合体で新たな仲魔を作るのか・・・いいね、是非やろう!」

「よしよし、合体用の仲魔はさっき交渉で集めてきたぜ!」

 

工房に赴くとエキドナに中身入りの封魔管を数菅を見せる。え、異界ボス?ショッピングモール異界のボスより格下なんて全員で囲んで叩けば終わったぞ。

 

「あーそういえば途中で何度か悪魔交渉してましたね」

「何気に悪魔合体は初めて見るっす!」

 

「デビルシフターには馴染み薄いだろうからね」

 

「盟友はどんな悪魔にするつもりかな?」

同じ寺に住んでるとはいえ地下まで下りたことがなかったのか昂奮を隠せない様子の竜を少し微笑ましく思いながらビフロンスの質問に答える。

 

「今回合体で作る悪魔は種族的に比較的人間に友好的な奴にするつもりだ」

 

「おや、今の君なら敵対的な悪魔の手綱も握れると思うけど・・・なるほど二体召喚に挑戦するつもりだね?」

「流石エキドナ、察しが良いな」

 

封魔管による二体召喚は不可能ではないが、超一流レベルの力量を必要とする絶技だ。今まではビフロンス+シキガミの黒雪で戦っていたがもう一体追加できれば更なる戦闘能力の向上を狙える。

 

「あれ、でもそれだけじゃ友好的な奴だけに絞る必要がないような・・・」

「いやいや、二体召喚と制御は超高等技術だ。実槻君とはいえ一発で成功とはいかないだろう。だから失敗しても暴れたりせず、反抗しないことで制御をしやすくしようと言う意図なのだろう」

「おー、失敗も視野に入れた人選、いや悪魔選なんすね流石っす!」

 

「では理解を得られたところで早速合体だ!」

 

今回の悪魔合体は素材元の悪魔を生み出すことから始まる。こうやって掛け合わせることでよりレベルが低い悪魔達からでもレベルが高い悪魔を生み出すことが出来る。

 

「でもって合体したばかりで悪いが早速合体されてくれシーサー、ヨモツシコメ」

 

「ガウ!」

 

「そうせかさなくても分かっとるよ」

 

素材であるシーサーとヨモツシコメを作りだすと更に合体。そうして最終的に生まれたのは

 

「聖獣 パピルサグ・・・コンゴトモヨロシク」

 

【聖獣 パピルサグ Lv24】

「おう、よろしくな!」

 

「おお、カッコイイっす!!」

「ほう、マーシュ山の門番にして賢者か」

 

「デカいサソリですね!少しお堅くもあるようですが」

「元々のスキルの他にシーサーの素材元のエンジェルから【ハマ】、ヨモツシコメからは【百麻痺針】を継承しているよ」

 

『悪魔合体は複雑だけど上手くやれば通常の個体よりスキルが充実した個体を作れるから便利よね』

 

「パピルサグは俺たちに足りなかった銃、破魔、状態異常攻撃をコンセプトにしている。俺はどちらかというとジオ系以外はステータスを下げる系の補助魔法がメインで状態異常スキルは【マカジャマ】【マハシバブー】しかないからな。パピルザクの【毒針】は格上にも効くし、引き継いだ【百麻痺針】は俺が持つシバブー系と分野は被るがパピルザクがしてくれるなら俺は別のことが出来るから役割分担も出来るってもんだ」

 

聖獣であり、逸話的にもこちらが粗相をしない限り反抗することもないだろう。

 

「破魔スキルも私の呪殺スキルと合わせれば雑兵の掃除がよりスムーズに進むな」

「手札が増えるのは良いことだ。久しくは余と交代で運用することになるだろうが、よろしく頼むよパピルサグ殿」

「承知した」

若干口数が少ないタイプの様だが、こちらが話しかければ応えてくれるのでコミュニケーションも問題ないだろう。戦力も増えたのでここで難易度高めの依頼でも受けてレベル上げをしたいところだがまぁそう都合よく来るわけもないか。

 

 

 

 

 

「実槻さん、弥彦神社の祭神である天香山命様からの依頼が入っています・・・その「石油王になりたいから協力して欲しいのじゃ!」とのことで」

「断っちまえそんな依頼!!」

 

求めてた依頼と違うんですけど!?難易度は確かに下手な異界攻略より高そうだけどさ!

え、ご近所付き合いで話だけでも聞ききにいかないと不味い?・・・仕方ないなーもーー!!!




読了ありがとうございます!次回は名無しのレイ様の故郷防衛を頑張る俺たちから設定を拝借して石油が出た話に実は実槻達が関っていたというお話です。功労者とか言及されてなかったのをいいことに都合よく滑り込ませて頂きました。ガイア連合側に連絡したのも実槻になる予定です。
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