親友が英雄の転生者だった件について   作:電脳図書館

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今回は前置きで少し謝罪したいことがございます。というのも

「最近時間が出来て来たから今まで読んでなかった他のカオ転三次も読んでみっか!うおセツニキは毎日投稿していたから話数がすっごい・・・お、これは感想で度々書かれてた幼女ネキの作品!これは読まねば・・・あ、あ、あああああああああ!?!?本霊ネタが被ってるうううううう!!!ま、不味い!後進の分際で先達の方とのネタ被り、パクリはヤバいって!!はわはわ・・・!しかしここは後進の自分が先達の設定に合わせるのが礼儀!匂わせてはいたが、いっそ今からでも別の本霊でした!ってことに・・・!」

「(今まで投稿して来た話を見返す)・・・む、無理だあああああ!!!本霊はこいつって第一話から決めてたやんけ!設定も考えてそれに沿った描写だって書いたし、ここからそれら全て変更とかもはや別の作品だわ!実槻の前世を中年から爺に変更したときとは訳が違うぞボケ!!」

「畜生どうする!?当たり前だが同じ本霊でありながら幼女ネキと実槻のソイツに関する設定は結構違うぞ!いや、まぁ転生者の中には本霊が同じ人はいないとか言及されてないし、二人の違いはこっちが考えていた設定で説明出来なくもないんだ!けど・・・おいお前!何この世界では爽やかに敗北に納得して封印されてんだよ!!もっと足掻けよ!反骨精神見せろよ!神は許さない、特にギリシャ神話の神々は絶許☆くらいの気概を見せろよおおおおおお!!!・・・もうダメだお終いだ(某王子並感)・・・本霊の設定そのものに違いがあるのはもうどうしようもないよ・・・」

「(死んだ目で改めて見直し中)・・・ん?あれ、幼女ネキの本霊が判明した回のコラムみたいな所のこの設定・・・これ使えるんじゃないか?それに俺が今もやってて本編にも要素を出しているD2のあの設定と元々少し組み込んでいたあの外部作品の設定と絡めれば・・・あ、行けるぞこれ!思い付きで唐突にとんでもなく設定が広がるから後々畳むのに苦労しそうだけど偶然にも実槻周りのキャラやこれから出す予定のキャラもあの作品が元ネタのが多いし・・・それっぽく見えるぞ!!よし、これでリカバリー出来るぜ!」

ということが今週の木曜日に起った上で半ばヤケクソ気味に執筆したのがこの第二十六話になります!

リサーチ不足でネタ被りしてしまったタマヤ与太郎様、それから気が付いたのなら早くリカバリーしなきゃ!と思い、リカバリー設定を比較的自然に出すために本来ならイタコの里関係の話の次に書く予定だった話を唐突にイタコと露ほども関係ない過去回想として今回本編にぶち込んでしまう形となってしまった前話からイタコネキ改めカス子ネキをお借りしているバッパラ様、この両名の作者様に謝罪いたします。申し訳ありませんでした!でもカオ転三次作品が多すぎるので多分またやらかすと思います!そのときはよろしければ感想なので皆様ご指摘いただければ幸いです・・・本当にどうしようも無い場合は「俺の作品の世界線ではこうなんだよ!!」で行きたいと思いますが、それは最終手段にしたいものです。


世界は一つの違いで大きく変わりゆく

結標が務めを果たしぶっ倒れた翌日。幸いにも俺達が寝た後に霊視ニキが釘を刺してくれた効果もあり、就寝時だけでは無く朝の時間帯でもイタコの皆さんはあまりがっつかれることは無くなっていた。という訳で

 

「これで集中して仕事が出来るってもんだ」

 

「いやー身内が悪いね」

俺とイタコネキは例の金庫を保管している蔵に訪れている。運ぶのも面倒だし、ここで開けてしまおうか。

 

「ピッキングとか必要?」

「いや、あの鍵穴は本物の鍵穴じゃないな。形を似せたこの金庫の飾りだな」

 

「マジで!?」

「マジで。素材が木材なのを踏まえると恐らくこれは金庫の役割を持たせた大型の秘密箱の類だ」

 

「秘密箱?」

 

「秘密箱」とは、内部や表面に仕掛を施し、面を決まった手順でスライドすることで開く所謂「パズル要素」を組み込んだ箱のことを言う。正確な起源は不明だが、少なくとも18世紀末、日本で言うところの江戸時代には存在していたとされ宝石や硬貨などの貴重品を泥棒などから隠すために作られた。

 

日本で初めて考案されたのは19世紀末、箱根の大川隆五郎氏による物とされ箱根の伝統工芸である寄木細工と指物の技法を取り入れており、現在でも箱根で生産されている秘密箱は、表面に同じ箱根の伝統工芸である寄木の技法による装飾がつけられている。

 

そして後年、箱根の伝統的な秘密箱の技法を学んだ亀井明夫氏が1981年にからくり細工「安兵衛」を設立し独自の秘密箱の作成を始め伝統的な直方体の箱から脱却し、様々な形の作品とそれに見合った新たな開け方を考案し、「からくり箱」という新たな伝統工芸品に派生して行ったのだ。

 

「ただ秘密箱自体の別称としてからくり箱と言われることもあるから混同されることもある」

 

「ほうほう、今回の場合どちらですかねぇ?」

「仕掛け的にからくり箱の方だな。それに材質と劣化具合から明治から大正辺りに作られた可能性が高い、それに後から術式を組み込んで霊的ロック機能も付け加えたんだろう」

 

「特殊な機材とか使わなくても分かるもんなんですね・・・開けられそうですか?」

「普通のは小箱サイズだからそう時間は掛からんが、ここまで大型だと単純に作れる模様も増えるからなーちょっと時間が掛かる」

 

これが良く使う代物だった場合各面をスライドさせた感覚の違いから正解を割り出せるが、触ってみた感じあんま使って無さそうなんだよな。見つかったときの状況的に何かを隠す目的で使っていたのか?

 

「というか霊視ニキや巴さんは?」

 

「二人とも書類仕事ですね。この里も改革が進んでいるのでそっちの仕事も多いんで」

「なるほど・・・イタコネキもしないのか?」

 

「えっとほら私はイタコの必殺の霊的暴力装置だから!決してやることないから暇つぶしに立会人してるとかじゃないから!」

「こいつさては書類仕事が出来ないな!?」

 

俺?前世個人事業主だったんだからそれくらいは出来るぞ、確定申告とかな。

しかしイタコネキも俺が真面目に仕事に入ると口を閉じて見守ってくれているので、仕事には真面目な分あれでもちゃんと修行したイタコなのだろう。

 

「鑑定ニキ、ヒマー!何か面白い話して!!」

「さっきまでの感心返して?まだ一時間も経ってないんですけど?」

 

「最初は面を動かすたびに模様が変わって面白かったけど飽きて来た!だから何か面白い話してホラホラ!」

「・・・まぁいいか。もうどう動かせば開けられるかは見当が付いたし・・・うーん」

 

そういえば二日くらい前に星霊神社に行ったときに・・・

 

【二日前】

 

「お、ショタオジいたいた!またここでサボってたのか」

 

「まぁここくらいしかサボ、休めるとこないからね」

「もはやナチュラルに入って来たな。毎回ちゃんとノックはしてるし、手土産持ってきて来てくれるからいいけどよ」

セツニキが彼の式神達にも知られず作った喫煙小屋もといマイホーム。ショタオジの隠れ家にもなっているここを知るのは黒札でも数少ない、俺もその数少ない者達の一人だ。

 

「あの時はごめんごめん、まさか神社の奥の森にマイホームがあると思わなくて」

 

「まぁそりゃそうだろうが・・・一応罠や結界とかも張ってたんだが全部躱して来やがって」

 

「霊的な罠は【霊眼】、普通の罠は観察眼で周囲との差異に気が付いて回避、人払いの結界に関しては霊力やMAGが【霊眼】で見えるから逆に目を引いて寧ろこの場所を教えちゃってたみたいだし、セツニキと会ったことがそれまで無かったから彼的には知らない奴の霊力が神社の奥にある!って感じだったろうしね」

「俺の霊力は鑑定ニキからは黒色に見えるらしいから『わぁ見た目黒棺っぽい』って感じで寧ろ興味引いてたんだったな・・・人払いの結界はその場所に明確に向かう奴には効き難いからなぁ」

 

「いや、でも神社の奥の森にショタオジやその仲魔のものでもない霊力があったら普通気になるだろう。人が定期的に行き来している跡もあって隠蔽している形跡もあったし」

 

「それを見破れるお前がおかしいんだ!」

 

とまぁ俺の場合招待された訳でもなく自力でたどり着いただけなんだがな。

 

「あ、あと星霊神社を抜けた先にある鳥居の横の獣道、あれ見る奴が見たら人工的に作ったのがバレバレで違和感凄かったぞ」

 

「そっちもバレてたのかよ!・・・そっちも入ったのか?」

 

「入るには入ったが直ぐに引き返したぞ?進んだ先に張られていた結界はショタオジの霊力で作られていたからな。流石に隠してたことと言い見ちゃいけないものだって分かったからな」

 

「むぅ…なら良い、その代わり後でその獣道に手を入れるの手伝えよ?」

 

「あー獣道は結界の範囲外だからか。あの結界は許可が無かったら違和感にすら気づかせない物なんだけど入口から違和感持ってて霊力やMAGを個人判別出来るレベルで直接視れる鑑定ニキには効果なんてないよね・・・」

「了解、後でな?某有名店のどら焼きを土産に持ってきたからまずはお茶にしようぜ」

 

「そうだね・・・僕的には外に止められている荷台が気になるけどまずはお茶を入れようか」

ショタオジがお茶(インスタント)を入れてくれて各自どら焼きに手を付ける。うん、やっぱここのは前世と変わらず美味いな!

 

「手土産は良いの選んで来るんだよな本当」

「で、僕に用件っぽかったけど?」

「ああ、ショタオジに頼みがあってな」

 

そう言うと俺は立ち上がり外の荷台から大きな袋を取り出して部屋に戻るとその中から一冊の本を取り出した。

 

「それは?」

 

「アル・アジフの写本」

 

「ぶうううう!!!」

 

「うわぁ」

唐突にお茶を噴き出すセツニキ、ショタオジは「またか」という顔だ。

 

「どうしたセツニキ?」

 

「どうしたじゃないわ!お前これ「あ、ネクロミコンって言った方が通りがいいか?」どっちもどっちだろそれ!」

 

「まーた碌でもないもの掘り出したね鑑定ニキ、どれくらいヤバそう?」

「魔導書としての完成度のことか?そんなもの下の下よ。曖昧に書かれている箇所も多いし意図的に内容が欠落している所もある…意図的って時点で悪意を感じるな。まぁ十中八九アイツの仕業だろうが」

 

「ああ、アイツね?」

カヲルニキが見つけ次第ボコしている邪神を思い浮かべながら溜息を付く。全く迷惑な

 

「・・・鑑定ニキが遠征先で見つけた厄い物品を封印して星霊神社に引き取って貰っているって噂は本当だったのか」

 

「こう見えても封印術は封魔管の技術習得の為に召喚術と共にショタオジに仕込まれたから信用してくれていいぞ」

 

「実際僕も一目見ただけじゃ魔導書と気が付かなかったくらい上手く封じられてるよ。今回はどこで見つけたの?」

「新潟県三条市を守護していた名家の蔵の中からだな。偶々三条市を訪れたときにその家の当主が野良悪魔に負けそうになったのを助けたら屋敷で接待を受けて・・・色々切羽詰まってるようだったから隣町の魚沼市にいる黒札のことを教えてやったらお礼という感じで貰った!」

 

「え、なにそれ」

「当主曰くいざとなったら使えと代々受け継いでたものらしいけど初めて見た時から嫌な予感がして、今まで使わなかったらしい。でも悪魔の勢力が増してきて使うべきか悩んでたらしいな」

 

結果的に黒札と繫がりを持てて支援して貰い上手くやれているらしいので、こいつを安易に頼らなかった当主の選択が功をそうした感じだ。多分使った場合の被害は市内だけじゃ収まらなかったろうからな!魔導書の内容的に。

 

「この魔導書の正体は知ってるのか?」

 

「いや?本人的には嫌な予感を感じていたとはいえ自分の家の家宝をお礼として渡したんだぞ?その心意気にケチを付ける程無粋じゃないし・・・自分の家に失望なんてさせたくないしな」

 

「・・・それもそうだな。というか鑑定ニキはよく無事だな」

 

「ああ、彼こう見えても書庫にいる読書ガチ勢と同じで読書家だよ?書庫も七割くらい頭に入れたらしいし」

「日々収蔵数が増えるから本社勤めじゃない以上正確な数字かは分からんし、あくまで公開されている範囲の七割だしな。所々に隠し扉や隠し階段があるっぽいのは気づいてるけど」

 

そこにはショタオジの許しがない限り立ち入るつもりはないけどな。ルールは守るんだぜ?俺でもよ。

 

「ということはそれ系の耐性があるってことか?」

 

「【スキル】としてではないけどね。多分前世でも色々曰く付きの物品を取り扱ってたからかな?彼の魂は"物から与えられる影響"に対する耐性がべら棒に高いんだよ。良くも悪くも」

昔ショタオジと検証してみたが所謂呪いの装備とかを装備しても魂に干渉する系の物だった場合ノーリスクで使えた。逆に身体に影響を与えるタイプは普通に効いたので肉体面ではそれほどでもないんだがな。

 

「良くも悪くも?」

 

「うん、つまり本来ならプラス効果のものも受け付けないんだ。さっきの魔導書とかも"魔導書の魔法を習得した人から教わって間接的に"習得することは出来ても"魔導書を読んでその力で直接的に"魔法を習得することが出来ないんだよ。その代わりよほど高レベルじゃないと四文字のすばらしさに頭がおかしくなる【聖典】読んでも『面白かった』の一言で何の影響も受けずに流せちゃうんだけど」

「デメリットも受けないけどメリットも受けられないのか」

 

「だから彼が書庫に良く行くのは半分知識の為、もう半分はただの趣味なんだよ」

「ははっ!そりゃ鑑定士がいちいち物品に振り回されてるようじゃ商売上がったりだろ?それに厄い物品の鑑定なんて前世では日常の一コマだ。日常に"狂気"なんて感じないだろ?」

 

「いや、それを日常と認識しているのは十分おかしいからな?」

 

何かセツニキから引かれているが、俺にとっては本心言ってるだけなんだがなぁ。

 

「さて、他にも引き取って欲しいものはあるぜ?えっとルルイエ異本、エイボンの書、ピクトリクス、ミロク経典」

 

「「おい待て最後!!」」

 

「ちっ誤魔化せなかったか!」

 

他の物に混ぜて言えば気づかれないと思ったんだがな!

 

「当たり前じゃボケ!!それどこで拾った!」

 

「父方の親戚から「今の僕には必要ない物だ」って俺が持っている古書と交換でくれた」

 

「んな訳あるか!本当のこと言「その親戚の家の苗字、氷川って言うんだ」・・・マジでか?」

 

「マジ。原作と姿が違ってて今まで気づかんかった!それに元々個人名は公開されてなかったし、前世でも『氷川』ってだけでも某有名演歌歌手や神社、仮面ライダーのキャラ、更にはプリキュアやガールズバンドメンバーもネットの検索結果に出るレベルだったんだから苗字が同じだから東京受胎の黒幕!とは普通ならんよ」

 

「黒札と血の繫がりがある場合霊能が高くなりがちだけどそうか、こういうケースもあるんだね・・・あれ必要ない物?」

「多分原作の時間軸より前だからかな?あいつまだ大学生で俺と古物や古書の議論とか良くしてるんだ」

 

割と良く激論になって深夜まで語り明かすことも多いが・・・。

 

「多分だけどあいつは氷川総司令にはならないさ」

 

「確信があるんだね」

「幾つかあるが・・・原作のあいつには多分俺の様なあいつ自身の理解者が居なかったんじゃないかと思う」

 

「理解者ね、そういえば人修羅があいつのルートに入ると色々と世話を焼く上に力や先導する立場を譲り渡してたっけか」

 

今思えば人修羅はあいつには遅すぎた・・・いや、そのルートだと最終的に生存していたからギリギリで間に合った初めての理解者、同志、仲間・・・或いは

 

「友人・・・だったんだろうな」

 

人間嫌いで感情否定のコトワリを持っていた癖に・・・それに本当の意味で人間嫌いなら東京受胎なんて最初から起こさないだろうに…本当器用なくせに不器用な人間だよ原作もこの世界のあいつもな。

 

 

 

「後はミロク経典をショタオジに渡した瞬間急に大きくレベルアップしたからかな?」

 

「え、あ、本当だ!レベル35くらいだったのが一気にレベル43になってる!?」

「終末要因の一つを未然に防いだからか、何かRPGのミッションクリアで経験値貰える奴みてぇだなおい。いや、まぁそれもある意味間違ってないけど色々と台無しだろ・・・」

 

【現在】

 

・・・うん、やっぱこれを話すのは止めよう。色々言えないこともあったし!

 

「面白い話してー!」

「仕方ないな、前世の話になるが刑事の友人と国際的麻薬密輸組織の日本支部にカチコミに行ったら色々あって世界一有名なスパイと共闘して支部どころか組織全体をぶっ潰した話をしてやろう」

 

「え、何それめちゃ気になる!」

前世でのことだからもう機密も何もないだろうし、話してもいいだろう・・・なぁジェームズ?

 

 

 

【実槻の精神世界】

 

「世界一有名なスパイね、何故前世の宿主は覚醒しなかったのやら…出来れば目立ってあの神主の関心を買うことはさけて欲しいのだがまぁ無理だろうな。私の存在に神主が気づくのも時間の問題だなこれは。それまでには私と我を完全に起こして欲しいものだが」

少女は奇妙な一人称を使って話しながら少し離れた場所に聳え立つ城を見る。実槻の精神世界は現代の街並みが広がっているので違和感ありまくりである。

 

「・・・自分で言うのもあれだが、もうちょっと現代に寄せたデザインにすべきだったか?まぁ宿主に宿った当時は色々消耗していてデザインに悩む暇は無かったからな」

少し懐かしむように過去を思い出す少女、もう少し余裕を残すべきだったか?と思わず考えてしまう。

 

「・・・いやいや、それでは転生の際に宿主の魂に融合していた前世の"同位体"からその魂を奪い取ることは不可能だったか・・・全くまさか前世、今世共に怪物の父と呼ばれたものが敗北に納得して封印された腑抜けだとは・・・長い月日の中で、私ではなく"限りなく現象に近いあの怪物"が人格を形成していればそうなるということか。実際結局宿主と同レベルに適性のあった別の人間の魂と融合した前世の同位体には私の気配は無かったからな」

彼女が怪物と称した存在は現象に限りに無く近い、よって封印され長い年月を過ごす中で少女か怪物そのもののどちらを核として人格を形成するかどうかで、その世界でのかの存在はあり様を大きく変える。

 

「怪物が核と成れば平穏を、私が核と成れば解放と復讐を・・・全く皮肉な話だ普通逆だろうに・・・まぁこれも反願望機の私らしいと言えばらしいか」

「とはいえここまでのレベルであの怪物と相性が良く、私と我が求めた素養を持っている者は他にいない!前世の同位体を宿した人間も転生しているだろうが・・・その者では私と我が顕現は出来ても目的は果たせぬ!お前だけなのだ!」

少女は、怪物は聞こえるはずの無い宿主に叫ぶ。怪物を半覚醒させることに成功して以後いくつもの"異界"を超え器となる魂を捜して来た彼女にとって実槻の魂との出会いは漸く訪れたチャンスなのだ・・・見つけ出した当時の歓喜を今でも忘れられない程に。

 

「一つの神話をも相手取ったかの怪物はなぜ一度は倒した神々に敗れ封印されたのか!!かの雷神か?違う!多勢に無勢?勿論違う!かの三女神か?惜しいが違う!では私自身か?結果的にはそうだが敗れた原因の本質では無い!」

「かの怪物を、我を真の意味で敗北せしめたのは神の権能にあらず!それを克服出来、私と我の目的を成就出来るのはお前だけなのだ宿主!」

「その為なら幾らでも力を貸そう。何度でもお前の魂を守護しよう・・・肉体はまだ完全に私を覚醒させていないので無理だがな・・・まぁ呪いの装備や魔導書とかの影響からも守護しようとしたらするまでも無く影響を全く受けなかったのは私でも引いたが」

ついテンションが上がってしまっていたが、引いたことを思い出し少し冷静になる少女。咳払いをしつつ仕切り直すように言葉が届かない宿主に語り掛ける。

 

「とはいえまだ私と我の力を受け止められるレベルには無い、しかし元々半覚醒の状態で世界を超えさせ、無理やり間に入った怪物の身体はまだ修復中である以上どの道待たねばならん。あと数年、待つのは宿主ほど得意ではないが、これほど楽しみに待てるのなら話は別だ!・・・焦って死ぬなよ宿主」

楽しそうに愉快そうに笑う少女が見つめる城の内部・・・禍々しいと表現できるその中にいは一体の怪物が眠っている。全身は生物というより機械的な三つ首の竜、その名は

 

【龍神 "異界の"■■■■■ Lv■■■】

 

異界の怪物の目覚めは近い。




読了ありがとうございます!まぁその・・・つまりはそういうことです!本編で名前出てないので名前で呼ぶことは避けますが、本霊は幼女ネキと同じあいつです。ただし前世、今世とも異なる異界からというか某作品のあの世界から来た異界の悪魔でした。つまり某作品のキャラがやたら実槻の周りにいたり、またこれからも出てきたり、シキガミをメカ型にしたのは・・・そういうことなんだよ(ほぼ偶然の産物をヤケクソ気味にそれっぽく語る)!

元々某作品の要素は組み込むつもりだったのと色々バレてても設定を出し渋ってのが功を奏したぜ・・・D2に異界の悪魔も召喚出来る設定や幼女ネキが前世の本霊だけでは無く今世の同位体からも影響を受けていなかったら無理くりとはいえ纏められなかったな・・・ありがとうD2、タマヤ与太郎様!・・・風呂敷は広げ過ぎた気もするけど頑張って完結までには畳もう、うん。

それから今回はLilyala様の「【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 」からセッツァーニキをゲストにお迎えしました!AA少なくてごめんなさい!元が少なくて・・・汎用で埋めてもほぼ全部それもどうかなと思いましたのでそっちは使いませんでした。セツニキ視点だと多分鑑定ニキは普段は便利な奴だが唐突に胃痛案件を持って来て場を混乱させるけど責任感はあるし、最終的にプラスになるので強くは責められない厄介な奴的な認識だと思われます。

あと氷川に関して作者自身がHDリマスターをプレイした感想まんまで確固たるソースはないのでご注意ください!それと今作では作中の通り氷川が黒幕の東京受胎は行われません、あの本は解読することで初めて成立する預言書みたいなものですからね。実際Ⅳでは解読されなかったことで別の終末が来ましたし、ⅣFでは出て来たものの埃を被っていると描写されただけで解読者が居なければマジで使い物にならない代物なんだと思います。
とはいえこれは今作での話、他の三次作品がこの設定を取り入れるのも無かったことにして東京受胎を起こすのもご自由にどうぞ!その為にいつか書く予定の氷川との出会いもとある偶然の産物みたいなものに設定しているので、彼が東京受胎を起こすのは鑑定ニキがいないか、いても出会う為の偶然が起こらず互いに親戚であることすら知らなかった感じになるかと思われます。
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