親友が英雄の転生者だった件について   作:電脳図書館

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第四話になります!如何にか年明け前に間に合ったぜ!


事件の終わりとガイア連合

ボスを倒した後は意外とあっさりとしたものだった。異界化が完全に解けると直ぐに警察や救急隊が駆け付けて生き残りの保護に当たっていたが、その素早い対応に違和感も募る。

まるで彼らが必要になると分かっていて配置されていたかのような・・・考え過ぎだろうか?

 

因みにダイモーンやレギオンを召喚したサマナーは発見出来なかったが、ダイモーン曰くMAGを得るためにレギオンに殺され、食われた可能性があるとのことだ。結局真相は闇の中で報道もガス漏れ事故として処理されている。因みに俺達は警察と救急隊の突入と同時に景虎のバイクで現場を離脱していたりする。

 

「とはいえ割と紙一重の勝負だったけどな。あのレギオン真Ⅴ仕様だったからもう1レベル高かったらあいつも【マカジャマ】使えてたろうし、どっちが先に【マカジャマ】を決めるかの勝負になってただろうな」

 

「運悪く実槻が喰らってたらヤバかったですね・・・所でさっきからパソコンで何を調べているんですか?」

 

「ああ、ちょっとネットで霊能や悪魔関係の情報がないか見てたんだ」

 

事件の数日後、俺は自室でPCを使い情報収集を行っていた。幸いメガテンの知識があるので何がガセネタがどうか判別することが出来る。

 

「ほうほう、それで成果はありましたか?」

「今の所は本物っぽいのは極わずかだな。流石に情報統制はされているか」

 

「まあ悪魔の情報とか公開されてもパニックを誘発するだけですからね」

 

そんな感じで駄弁りながら調べ物をしていると部屋の扉が空き、ティーセットを持った軍服の女性が姿を現す。

 

「相変わらず仲が良いな我が盟友と親友殿は」

「お、来たか"ビフロンス"。紅茶ありがとうな」

 

『堕天使が紅茶を入れると言うと変な感じがするな。まぁ美味しいからいいのだが』

 

その軍服の女性とはあのショッピングモールで一時的な契約を交わしたダイモーン改めビフロンスだ。なぜ彼女がここにいるかというと話はボス戦後まで遡る。

 

【ボス戦後】

 

「ん、なんだこれ?・・・何かの結晶か?」

 

「ほう、これはMAG結晶か。あのレギオンまた珍しいものを落としたな」

「MAG結晶?MAGの話は聞きましたけど」

「高濃度のMAGが集まり結晶化したものだ。強力な悪魔から放出されたMAGがまれに起こす現象だな」

 

「強力な悪魔ってことはお前の?」

 

「ああ、まだレギオン自身に還元仕切る前だったのであろう」

 

ダイモーン曰く使用用途としては主に悪魔合体時の素材や高位の霊能装備作成に使えるのだという。

 

「・・・お前はいらないのか?」

 

「ふふ、マッカやアイテムはそちらのものという契約であろう?悪魔は契約に縛られるものだ」

「契約と言えばこれで契約は満了ですかね?」

 

「そうなるな。それではここでお別れだ諸君、次に合う時も敵対関係にならない状況だとありがたいな」

「ちょっと待てダイモーン」

 

軍服をはためかせこの場を去ろうとするダイモーンを引き留める。

 

「どうかしたかな?元契約者殿」

 

「引き止めて悪いな。ダイモーン、お前の目的は元の自分に戻ることじゃないのか?」

 

「現状だとそうなるだろうな」

 

「ということはこのままだと高位悪魔を野放しにすることと同義な訳だ」

 

「・・・そうか残念だよ」

ダイモーンはこちらを警戒して構えを取る。如何やら用済みとして排除されると警戒しているのだろう。

 

「あーはいはい、そういうことですか。そんな警戒しなくて大丈夫ですよ。彼はそういうこと出来ない人間なので」

「では余に何を求めるのかな?そういえばまだ真名を教えて居なかったからそれかな?」

 

「それも知りたいけど、求めるのは単純に契約の恒久的な継続さ。対価は元の悪魔に戻すことでどうだ?このMAG結晶は頭金ってことで」

 

「・・・ハ、ハハハハハ!!なるほどそう来たか!いやはや管や契約書なども無く悪魔と正式な契約を交わそうとは!実に無謀だが・・・ああ、気に入った!気に入ったとも!【妖鬼 ダイモーン】改め真名【堕天使 コカベル】がその契約を請け負おう!!我が契約者、いや我が盟友よ!」

「え、急に盟友扱い?」

 

「親友枠に手を出さなければ別にいいですよ」

 

「景虎さん?」

 

『親友枠と盟友枠は別なのか』

 

【現在】

 

とまぁそんなこんなで正式な契約を交わしたのだった。因みに種族が変わっているのはMAG結晶を取り込んだことで元の姿に近づいたからである。本来なら邪教の館などの専門の施設がいるそうだが、元々自身から分離したMAGなのでそのまま取り込めたらしい。

 

「あれから数日経つが毎日来ているのではないか?」

「多い時で週八で来てますからね!」

「毎日以上!?悪魔の余が言うのもあれだがご家族が心配しているのではないかね?」

「それなら心配ないですよ。どうせ家には誰も居ませんから」

「それは・・・」

 

「あ、別にもう亡くなってるとかじゃないですよ?ただ両親ともほぼほぼ帰ってこないだけですから。いやー家は無駄に広いですから一人だと寂しいので気が付いたらほぼ毎日遊びに来てますね」

「まぁ景虎も色々抱えてるってことだ。いずれ分かるさ」

 

「ふむ、能天気そうに見えるが親友殿も色々あったのだな」

 

「それどういう意味です?」

景虎のツッコミを二人揃ってスルーして紅茶を飲みながら調べ物を進めているととある掲示板にたどり着く。

 

「ん、この掲示板のパスワードのヒントって確か前世のアニメキャラか?あ、通った」

 

『前世のというのが匂うな』

 

「何かありました?」

 

「どれどれ」

 

「「「『ガイア連合?』」」」

 

これが俺達と新興退魔互助会という皮を被った転生者の組織である『ガイア連合』との出会いだった。

 

 

 

 

 

「何か俺の近況を掲示板に書いたら『モゲロ』とか『氏ね!』って返されるんだけど???異界化に巻き込まれて覚醒とか結構な難度だと思うんだけどな・・・?」

 

「うーん、見た所すんなり覚醒したことに対することが二割、私を恋人と勘違いしたレスが八割ですかね?実際は"まだ"親友なんですけど」

 

「前者は兎も角後者は傍から見ても何も言えないと思うのだが?」

 

「「え?」」

 

「少なくともPCで調べ物している間中後ろからハグする形で画面を覗き込むのは恋人のソレだと思うぞ?」

 

「そうなんです?」

 

「言われて見ればそうかも」

 

『普段からやってるから感覚が麻痺しているなこいつら』




読了ありがとうございます!次回で漸くガイア連合と合流出来そうです!
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