親友が英雄の転生者だった件について   作:電脳図書館

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第四十九話になります!へへ!明日の4月30日はモンハンでは歴戦王レ・ダウ、FGOでは奏章Ⅳの配信日でめちゃ忙しくなり、次の土日に投稿出来るか怪しかったから前倒しで投稿したぜ!29日に投稿が間に合って良かった。


陰に生きる者

「最初は普通に新幹線で行くつもりだったんだがな。というか座席がファーストクラスの個室ってそこまで金掛けなくても」

 

景虎と話してから数日後窓の外にある青空を見ながら少し呆れたように呟く。今回の東京行きに気を回した聖がファーストクラスの個室付き座席がある飛行機のチケットをわざわざ用意していたのだ。

 

「まぁまぁそう言わずに。折角のご厚意なんですから甘えましょうよ。ねぇ雪泉さん」

「ええ、先の事件もそうですが実槻様方の今までのご助力の数々を思えばこの程度当然です」

景虎の言葉に笑顔で頷いている少女は命蓮寺の人間で、クルル率いる対人・諜報部隊に所属する波良雪泉だ。俺と景虎より二歳年上で、表向きはとあるお嬢様学校の高校三年生。彼女は伊賀流派忍者の系譜の家に生まれたものの前大戦後のメシア教の根切りから逃れる為に霊能業界からとっくに足を洗っていたので、命蓮寺に預けられたとのことだ。

 

その際手切れ金代わりに仕込まれた忍術などの忍びの技術を基礎として、氷結魔法を主軸に前線で戦うだけではなく、くノ一らしく諜報・防諜活動でも活躍してくれている。

 

「飛行機は良いとして雪泉はちゃんと休めているのか?実槻とパワーことミカエルとの戦いがテレビ中継されたことの情報操作などを先日までやっていたと思うが…」

「ご心配なく、聖様からの命でローテーションで休暇を取る予定ですので。それに命蓮寺の影響力が及ばない所に護衛無しで送り出す方がこちらの心が休まりません。勿論実槻様達の強さは存じていますが、何も正面から敵が来るとは限りませんから」

「うーん実際ミカエルの件がそれだったし、正面戦闘は大丈夫と思われたからこその護衛の人選だろうからそっちの言い分も分からなくはないんだが」

 

「杞憂であったのならそれはそれで喜ばしいことです。親戚の方々に会う際は陰ながら見守らせて頂きます」

相も変わらずの敬語口調の敬称呼び。最初は同じように敬称呼びだった皐月も次第に変わっていったのだが、雪泉も皐月に負けず劣らずのクソ真面目さを見せていて断固として敬称呼びを辞めようとしない。彼女曰く幹部である隊長は兎も角一兵卒の私では立場が違うとのことだ。

 

「・・・まぁ何だかんだ言って搦め手の専門家が居てくれると助かるか。正面戦闘は問題ないしな。仲魔も強化したことだし」

 

東京と言えば長らくメガテンの舞台となった場所だ。そこに向かうのだから念の為にと昨日約束した通りジャヒーと激辛カレーの大食いチャレンジに挑んだ後事前に用意していた素材悪魔と手持ちの仲魔を合体させていた。また実槻達も皆レベルが上がっていた。特に大量の生体MAGを一部とはいえ取り込んだ俺のレベルの伸びが大きい。

 

【超人 大宙実槻 Lv50】

耐性:電撃無効(スキル)、破魔無効

スキル:【ハイ・アナライズ】、【マハタルンダ】、【マハスクンダ】、【マハラクンダ】、【マハシバブー】、【マカジャマ】、【コンセンレイト】、【ジオダイン】、【マハジオダイン】、【二分の魔脈】、【勝利の小チャクラ】、【極・物理見切り】、【電撃ギガプロレマ】、【霊眼】、【龍眼】、【電撃無効】、【電撃貫通】、

 

備考:装備により取得。【ソウルドレイン】、【ネガ・メサイア】、【物理耐性】、【火炎耐性】、【呪殺無効】、【身体状態異常耐性】、【精神状態異常無効】

 

【転生者 長尾景虎 Lv40】

耐性:火炎無効(スキル)、破魔無効

スキル:【チャージ】、【絶命剣】、【白龍撃】、【ヒートウェイブ】、【デスバウンド】、【マハンマ】、【物理プロレマ】、【破魔プロレマ】、【猛反撃】、【二分の活泉】、【勝利の小息吹】、【火炎無効】

 

備考:装備により取得。【物理耐性】、【電撃耐性】、【呪殺無効】、【身体状態異常耐性】、【精神状態異常無効】

 

【造魔 ブラック・ロータス Lv47】

耐性:物理無効(スキル)、精神状態異常無効、破魔無効、呪殺無効

スキル:【挑発】、【かばう】、【絶命剣】、【アクセルクロー】、【ジャベリンレイン】、【テラーソード】、【ムドオン】、【マハムドオン】、【猛反撃】、【物理プロレマ】、【物理アクセラ】、【呪殺プロレマ】、【勝利の小息吹】、【二分の活泉】、【物理無効】

 

汎用スキル:【会話】、【食事】、【剣術】、【入浴】、【料理】、【房中術】、【人型変化A(限定)】、【守護霊】

 

【堕天使『中二病』のオセ Lv47】

耐性:火炎無効(スキル)、氷結無効、破魔耐性(スキル)、呪殺無効

スキル:【チャージ】、【タルカジャ】、【ラクカジャ】、【雄叫び】、【デカジャ】、【デクンダ】、【アギダイン】、【会心剣】、【刹那五月雨切り】、【会心波】、【獣眼】、【破魔耐性】、【火炎無効】、【勝利の小チャクラ】、【火炎プレロマ】

 

備考:【夜魔 サキュバス Lv37】と合体。ナーガラジャから一部スキル継承、【アギダイン】、【刹那五月雨切り】はスキル変化による成長。

 

【堕天使 ボティス Lv46】

耐性:電撃反射、衝撃耐性(スキル)、呪殺耐性

スキル:【マリンカリン】、【メ・パトラ】、【チャージ】、【マカ・カジャ】、【ヒートウェイブ】、【忌まわしき雷光】、【悍ましき雷光】、【黒蝕帯電】、【勝利の小息吹】、【電撃アクセラ】、【電撃バッデス】、【狂乱の権化】、【衝撃耐性】

 

備考:【龍王 ケツアルカトル Lv34】と合体。ジャヒーから一部スキル継承、ケツアルカトルから【衝撃耐性】を継承。

 

【地母神『後輩』の ペレ Lv35】

耐性:火炎無効、氷結弱点、電撃弱点、呪殺耐性(スキル)

スキル:【マリンカリン】、【ダウンディ】、【ポズムディ】、【メディラマ】、【リカーム】、【ファイナルヌード】、【テトラカーン】、【マハラギオン】、【アギラオ】、【狂勉強】、【道具の知恵・癒】、【呪殺耐性】

 

ナーガラジャから【リカーム】、ジャヒーから【呪殺耐性】をスキル転移。【御魂 サキミタマ Lv39】と合体し体、運のパラメーター上昇、【メディラマ】【テトラカーン】を継承。

 

俺の次にブラック・ロータスこと黒雪の伸びが良いのは、【守護霊】のスキルというより俺の身体から離れる際に守護霊としての最低限の力、すなわち分霊を俺の守護霊として残していて、それ経由で俺が吸収した生体MAGの一部が黒雪に流れたからである。

 

「三体中二体が堕天使だから少し偏っているが、オセは勿論ボディスは特に俺と相性がいいからな。ペレも作るのが少し面倒だったが、御魂を用いた御魂合体と日々の経験値稼ぎで実戦に出せるレベルになった」

 

カスピエルも含めれば大分堕天使に偏ってるが、原作でも特定の種族に手持ちが偏ることはままあったからいいか。

 

「それにしても人手不足の対策の手段が、合体元になった悪魔を悪魔全書を使って再度召喚するというのは驚きましたね」

「人手が足りないからな。とはいえ俺の召喚枠を圧迫しないように(カスピエルと同様)契約で土地と結び付けている以上新潟市の外には出せないから人間の人材もいるのは変わらないが」

 

それに町の市民に不審がられないように人型が前提なので、今召喚出来ているのは実力、忠誠度的にもジャヒーだけだったりするからそれ頼みって訳にも行かない。

 

「実槻様方やその御仲魔達ばかりに頼る訳には行きませんね。こちらも精進しなければ」

「精進もいいが帰ったらちゃんと休暇取れよ?ただでさえ半数がダウンしている中お前にまで倒れられたら困る」

 

「勿論休養も大事なお役目ですからその様に致します」

扇を広げ微笑む様子を見て、取りあえず空元気と言う様子は無さそうなのはいいがもうちょい緩く来てくれてもいいんだがな。

 

「それよりもお飲み物は如何でしょうか?お注ぎしま…いえ、すみません」

先程個室に運ばれて来たティーポットに入った紅茶をティーカップに注ごうとするが、雪泉の触れたティーポットに霜ができ、それを見て手を引いてしまった。彼女も他の命蓮寺の者達と同じように欠陥があり、霊能が失われた家に先祖返りで生まれ強い氷結魔法を扱える代わりにユキジョロウの様に身体から多少の冷気が漏れ出ていて、手に触れたものを少しずつ凍らせてしまうのだ。その為彼女の装備は対氷結処理がなされていて、通う高校では常時同じ処理がなされた白手袋を付けているらしい。

 

「失礼しました。今すぐ手袋を「いやー丁度良かった!」実槻様?」

「景虎って猫舌だからあんま熱いのは飲めないんだ。お陰で丁度良い温度になった」

 

「私が淹れる緑茶も私の分は少し冷ましてから飲むので、その手間が省けましたよ」

「そういうことだ雪泉。そのまま注いでくれないか?」

白手袋は彼女にとって仮面に近いのだろう。それは表の友人達を裏の世界に巻き込まない為、自身の秘密を守り己を偽る為に必要な物だ…だが、せめて事情を知る俺達と居るときはその仮面を被らなくていいように接しよう。

 

「・・・はい、今お注ぎいたします!」

彼女の笑顔を見て改めてそう思ったのだった。

 

【数時間後】

 

「ここで待っててね。ワルキューレの皆はレッスン終わってから来るって!」

「了解、待たせて貰う」

 

ここは『シャルノス・ノワール』と言われる割と有名な芸能事務所だ。美九もこの事務所に所属していて出迎えて俺と黒雪、景虎を談話室に案内してくれた。雪泉は早速隠密で護衛に当たってくれている。

 

「ここも大分持ち直しましたね。今の所長のご両親が倒れられた時一度傾いたのに」

「懐かしいな。所長がここを畳むか検討していたときに美九を連れてここを訪ねたのだったな、もっとも私の意識はそのとき実槻の中にあったのだが」

「そうですね。私がアイドルになりたい!って言ったとはいえ実槻お兄ちゃん本気で私をデビューさせようとしてくれて…今思えば"皆"小学生だったのに思い切ったことしましたよね」

そんな事務所にワルキューレがいるのは、彼女達の元の事務所の上層部がすっかりミカエルに洗脳されていたのが大きい。しかも慎重に計画を進めていただけはあり、周囲に違和感を持たれる天使の羽を頭にin!とかではなく時間を掛けて洗脳する方法だった為脳の深部まで侵されていたのだ。結果治療は年単位の時間を要すことになったので止む無く俺がここの所長に頼み前の事務所を吸収する形で、ワルキューレ達はこのシャルノス・ノワールに所属しているのだ。

 

「まぁ美九だけじゃなくてワルキューレ全員あの事件で覚醒したからな。事情を話しても信じてくれる奴の下にいた方が良いだろう」

 

「あら、私も電話で事情を聞いた当初は驚いたわよ?初対面の人からの説明だったら信じなかったでしょうね」

俺達が談話室で雑談をしているとその部屋の扉が開き、ゴシックの服を身に纏う金髪の長髪、黄金色と青色のオッドアイの美少女が入室する。すると俺達に笑顔を向ける。

 

「お久しぶり、この前はそっちに行けなくてごめんなさい。歓迎するわ実槻、景虎さん、そして黒雪さん」

そうして俺達を歓迎してくれている女の子こそ、両親からこの事務所を受け継ぎ今回の親族会(厳密には親戚は親族じゃないけど語呂重視)のホストである俺とタメで母方の親戚であるメアリ・クラリッサ・クリスティだ。




読了ありがとうございます!命蓮寺は組織として必要な技能を持つ人間は誰かしらいるけど母数が50人ちょっとなので裏方の専門になると数人ずつしか居らず、一人ダウンしただけで結構人材的にピンチになる設定です。すぐ破綻する程ではありませんが、しばらくすっごくきつくなるくらいですね。
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