親友が英雄の転生者だった件について   作:電脳図書館

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第五十二話になります!登場人物多いと管理大変だけど楽しいぜ!あ、switch2はまた落ちました。任天堂さん、ライドウ買うんで第三次抽選で当選オナシャス!


親族会

「皆、飲み物はいつもので良いわよね?天音ちゃんは?」

「ああ、大丈夫だ。コーヒーなら俺が淹れるぞ?天音は確か紅茶が好きだったよな?」

 

「はい、紅茶でお願いします」

「いいわよ、ホストは私なんだから座ってて。天音ちゃんは紅茶派なのね」

「そもそも実槻がコーヒー淹れるときは、豆を炒る所から始まるのだから準備なしだと時間が掛かってしまうだろう」

「むぅ」

 

「ふふ、実槻お兄様は昔からメアリお姉様同様凝り性でしたからね」

露伴の指摘はもっともなので素直にメアリに任せる。そして少し時間を置いてテーブルにそれぞれの飲み物が置かれる。

 

俺、ヴィクトルはコーヒー、景虎、雅、鈴仙、阿求は緑茶、メアリ、藤乃、露伴、天音は紅茶を受け取りこれまたメアリの作ったクッキー、チョコ、サンドイッチ、スコーンなどの軽食を摘まみながら近況の報告や雑談などを始めて行く。

 

 

「あの少年誌の今週の読み切り良かったぞ露伴。あれも連載するのか?」

 

「どうだろうね。編集部として読者の反響次第で連載に踏み切りたいそうだけど他の仕事の兼ね合いもある」

「そうなのですか?主人公の心理描写や拡張性のある設定など光るものが多くある作品でしたよ?」

「でも新連載を優先して今やってる連載を疎かにするのも違うっしょ!私は単行本派だけど恋愛ものの奴とか好きだし!」

仕事の話や

 

「今このアプリが流行ってるんだよね!写真をデコれる奴」

「それ、私の学校でも流行ってるわ。休み時間とか写真撮り合ってるのよ」

「アイドルの間でも流行ってますよ。SNSに上げてる子もいますし」

「ふむ、出先なら兎も角毎日同じ場所、同じメンツで写真を撮るのって意味あるのかい?」

「写真と言うよりも友人と写真をデコって遊ぶことが楽しいんじゃないのか?」

 

今の流行の話・・・というかこのアプリ課金要素有りでガイア連合が、時代を先取りして資金集めの一環として作った奴だな。

 

「そういえばお前らは進路どうするんだ?阿求はまだ早いし、メアリ、美九、ヴィクトル、露伴はもう既にその分野で活躍しているけど。あ、俺は鑑定士ね」

 

「前々から言ってたわねそれ・・・私は前から言ってるように大学の医学部に行く予定よ。将来的には薬剤師になるつもり」

「将来はメイクやネイルとかオシャレに携わる仕事を目指すつもり!趣味を仕事に出来たら最高っしょ!」

「必ずしもそうとは限りませんが、雅さんなら問題ないですね。私は学校は一神教系の女子高ですが教徒という訳では無いので・・・ただお料理やお菓子を作るのは好きなのでそこから将来のことについて考えたいですね」

「私はこれまで通り、父が組織した翔門会の代表を続けて行くつもりです。10年前の様に父や一部の信者の"暴走"を再び引き起こさせる訳には行きませんから」

親父さんと色々あったからな。後で今どうしているか聞こう。

 

「皆さん、ちゃんと将来を考えられておられるのですね」

「私は実槻のお嫁さんになりますよってそうでした皆さんに私達が付き合ったことを報告するんでした!」

『あ、漸く?』

 

「反応うっす!」

 

「・・・」

皆年頃なので当然将来の話もするのだ・・・終末が待っていようとも夢を忘れないで欲しいと思う。それが出来るのは俺達次第でもあるのだが。

 

「それにしても紅茶だけではなく、軽食も美味しいですね」

「ああ、このスコーンとか前食べたときと食感が違うな。焼き方変えたか?」

 

サクサクと美味しい、くずも落ちにくくていいなこれ。

 

「当たり!これでも結構思考錯誤はしているのよ?」

「そう言えば今日の親戚メンツって何かしら料理出来る人ばっかりじゃない?男性陣も出来るし」

「言われて見ればそうですね」

「まぁ大学生の二人は一人暮らしだしな、俺はただの趣味だが」

 

俺も前世は一人暮らし故ずっと自炊だったが、今世でも趣味にしている辺りすっかり魂に染みついてしまっている。え、景虎?あいつはまだ正式な親族じゃないから・・・あ、因みに天音は料理出来るぞ。

 

「なんですか、その目は?」

「別に?」

 

もうちょっと花嫁修業してもいいんじゃないかとは思うが。

 

「料理か、創作活動もちゃんとした食生活が必須だ。じゃないと身体を壊すし、精神を病むこともある」

「それはそうね、それに健康じゃないと良いアイデアとか浮かばないもの。頭もぼんやりしちゃう」

同じ創作家として露伴とメアリは意見が合うことは多い。得意ジャンルは全然違うけど。

 

「まさかこの親戚間の中で一番料理経験ないの私!?」

「僕も外食で済ませちゃうことが多いかな。勿論作れない訳じゃないけど」

「プロでもあるまいし、経験=実力って訳でもないわよ」

テーブルに並ぶ軽食を摘まみながら料理やお菓子の話もする。最近悪魔の事件ばっかでこんなザ・日常的な時間はあんま無かったな。

 

とはいえ割と重めの話もする。

 

「そうか、刑務所にいる親父さんはまだ」

 

「はい、面会自体には応じてくれているだけ進歩はしているのですがまだちゃんと話をするまでには・・・」

10年前、事件が起こったのは夏休みの時期だったので正確にはまだ10年経っていないが当時小学3年生だったときのあの日を思い出す。少し前に17歳になった俺だが今でも鮮明に思い出せる。警察沙汰にもなったし、藤乃も巻き込まれたからな・・・それに全国の親戚のトラブルを解決し始めたきっかけでもあったし。

 

「10年前か、僕や露伴、美九、阿求は触りだけしか知らないけど大変だったみたいだね」

「そうだったな。まぁお前達は藤乃が巻き込まれたとはいえ俺から見て父方の親戚筋だからそう言った情報は詳しく入って来ないか」

 

「藤乃は実槻の母方の親戚筋に当たる。父方のぼく達とは血縁関係はない・・・それでも祝い事だったら容易に知れただろうけど率先して話す内容でもないからなあの事件は」

「でもあの事件の影響で実槻兄が全国飛び回って交流無かった親戚同士を結び合わせたし、当時起こってたトラブルも解決してたから・・・あーでも事件があったお陰って言いたくなーい!!」

雅は一件バカそうだが、実際に理系は苦手ではあるが文系の学問は割かし得意で、百人一首とかを諳んじられるほど教養もある。それ故論理的な結び付けが出来てしまい事件が起こった方が結果的に一族全体の利益になってしまっていることに複雑な気持ちを抱えている。

 

雅は藤乃と同じ母方の親戚筋に当たる為より詳細に事件の内容を知っていることも影響しているのだろう・・・因みに他の母方の親戚筋であるメアリ、鈴仙も雅と同程度の情報を把握している。

 

「当時の私、実槻が夏休みに親戚の家に遊びに行くのに誘われていたんですけど初対面の人間が押し掛けるのもなって遠慮しちゃったんですよね・・・事件のことを考えると付いて行くべきでしたね」

景虎は淡々と語っているが事件後俺の両親に引っ付いて朝一で駆けつけてくれたっけか。以降俺一人で県外に出るときは必ず景虎が引っ付いて来るようになったんだよな。美九を引き連れて初めてメアリとあったときみたいに信用できる人間が同行しているなら別だけども。

 

「ヴィクトル兄さん達より詳しく知ってるって言っても私達がそれを知ったのは事件から結構時間が経ってからよ?そもそも今ここにいる母方の親戚筋で当時から実槻兄さんの大宙家と親戚付き合いがあったの藤乃の浅上家だけだもの」

「私の家も親戚付き合いは実槻お兄様の家だけでした・・・そう考えると確かに少ないですね」

「ええ、今私達がこうして集まれているのも実槻が全国や海外の縁を繋いだ結果なのよね。というか元々私達母方の親戚筋って親戚付き合い自体あまり無かったのよね。私の家もイギリスの本家くらいしか付き合いは無かったし」

「阿求、其処ら辺はどうなんだ?」

 

阿求の稗田家はかの稗田阿礼の血縁に当たり、日本の各地の歴史の調査、編纂などの仕事を家業としている。次期後継者である阿求は将来に向けての修練として色々不明瞭な所があるメアリ達の家系の調査をしているのだ。因みに自身も属する父方の家系はとっくに先祖が調べ尽くしており、世代が進むごとに書き足すだけでいいんだとか。

 

あ、そうそう阿求は美九がデビューする際、メアリが親戚だと調べるのにも協力してくれていたりする・・・当時のあいつ6歳くらいだったけど。幼少の頃からしっかりしている子だったんだよな。

 

「それが中々難航しておりまして…私達の先祖である大正時代に一部親族がイギリスから日本に移住した記録やメアリお姉様の先祖が前大戦後、日本に渡って来た後の記録などは割と調べられているのですがイギリスの本家、特にそのルーツである当時のローマから渡って来て嫁入りなされた女性についての資料があまり残っていないんですよね。せいぜい立ち居振る舞いが洗練されていたらしいので、元は上流階級の出ではないのかという考察が出来るくらいでしょうか?」

「うーん、アニメや漫画の定番だとローマの没落貴族のご息女が亡命して来た!っていう展開ですけど」

「情報が碌に無い以上その仮説も否定仕切れないな」

 

そんな感じで母方の家系に付いて話していると天音がある提案をして来た。

 

「でしたら10年前のあの事件の詳細をお話しましょうか?あの事件には浅上家も関わり合いがあること。もしかするとルーツを探るヒントがあるやも知れません」

「え!いいのですか!?」

「いいのか天音?」

 

「もうあれから10年です。それに血は繋がっていないとはいえ親戚が巻き込まれた事件です。巻き込んでしまった私には説明する義務があります」

そう言い切った天音の顔に不安などの感情は無く、凛とした佇まいを崩していない・・・そうか、もうあの事件に折り合いを付けられているんだな。

 

「ほう!さっきあんな事言っていたけど実はぼくもあの事件については気になって居てね。流石に当事者に無関係のぼくが話を聞くのも失礼かと思っていたんだが話してくれるならぜひとも聞かせて欲しい!」

「お前なぁ」

 

こいつ、漫画のネタにする気満々だ!曲がりなりにもプロだし元ネタをそのまんま出すなんて芸の無いことはしないだろうけど根っからの漫画家だな相変らず!!

 

「いえ、構いません。寧ろ教訓にでもしていただければ幸いです。藤乃もいいですか?」

「私も天音さんが大丈夫というなら話しても構いませんよ。ですから実槻お兄様」

「あー分かった分かった。二人が良いなら別に止めないさ。ときどき俺達で補足を入れる感じで話すか」

 

「はい、その方が良いですね」

「それではお話しましょう。あれは10年前・・・正確には9年と半年前の夏休みの半ば頃でした」

そうして天音が語り出す。自身のある種の転換点となった幼少のあの夏の日々のことを。




読了ありがとうございます!次回から少し長めの回想です。え、とっとと時系列進めろ?この話やらないと色々設定の伏線とかが張れないから仕方ないの!
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