親友が英雄の転生者だった件について   作:電脳図書館

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第六十四話になります!最近筆の進みが遅くて申し訳ないです。


雲はあらずも雪は舞う

「はーい、それじゃまず点呼からいくぞ!まず俺から、1!」

 

「景虎ちゃんもいまーす!2!」

「同じく。3」

「ぼくもいる。4」

「はいはーい私もいるよー!5!」

「テンションたっか!?少しは落ち着きなさいよ。6」

「雅さんらしいです。7」

「落ち込むよりは良いことです。8」

「うわ、この感じ前と同じだ!9!」

「ということはここが・・・10」

「ああ、異界だ。11」

「・・・え、あ、私もですか?12番です」

「よしよし全員いるな」

 

雪泉はちょっと俺達のノリについていけてないのはまぁいいとして。問題はこっからどうするかである。

 

「周りは・・・あ、ここ俺達が目指してた研究所のエントランスか」

 

「え、マジ?あ、本当だ案内板に名前書いてある!」

「三階建てで、地下もあるみたいね」

雅の言う通り受付と思われる場所の横にある案内板に目的地だった研究所の名前が記載されている。エントランスがあるのと案内板的にどうやらここは一階のようだ。

 

「近くに自動ドアもありますね・・・外は真っ黒ですけど文字通り」

「あ、これ知ってる。こういうのって外に出られないか、出れたとしても即ゲームオーバーになるかの二択だ!」

「あー確かにホラゲによくありますよね」

「そう言えば藤乃姉様はホラー系の映画やゲームお好きでしたね」

「み、皆さん冷静ですね」

いきなり別の場所に連れてこられたというオカルト的事象にあまり動揺をした様子を見せない露伴達に引きつった微笑みを向ける雪泉。相変わらずこちらは肝が据わってやがる。

 

「まぁ騒いだ所でどうしようもないしね。それにどうやら事情をある程度知っている人もいるみたいだしね」

「流石に分かるわよね」

「ど、どう説明しよう実槻お兄ちゃん!」

そう言いながら俺達オカルト事情を知ってる組を見るヴィクトル。さて、どう説明するかと考え・・・てる暇はないか。

 

「それも大事だが鈴仙」

 

「どうしたの?」

受付のPCを調べようとした鈴仙を呼び止めると懐に手を入れ

 

「その場から今すぐ離れろ」

 

「っ!!」

そう忠告したのと同時に拳銃を向ける。鈴仙は考えるよりも先に身体を動かしたのか、そのとき既に受付を飛び越えていた。

 

その行動を見届ける"前に"引き金を引く。そうして丁度鈴仙が床に転がる様に着地する瞬間に彼女の真上を弾丸が通り過ぎ

 

 

「ニンゲン、クウ!・・・ア、レ?」

 

受付裏のスタッフルームに続く扉から奇襲の様に飛び出して来たガキの額に着弾し、絶命させる。

 

「いい動きだ鈴仙」

 

「着地考えずに咄嗟だったから転んだけどって、え、ちょ拳銃!?それと何あの化け物!?」

「ガキ!?く、ここはやはり異界!索敵をし忘れるとは失態ですが、今躊躇なく撃ちましたね実槻様。もし僅かでも遅れていれば鈴仙様は・・・」

「すまんすまん。説明してたら奇襲受けそうだったからな。それに鈴仙の反射神経と運動能力に合わせて引き金を引いたから問題ない。やはり咄嗟の早撃ちと超遠距離からの狙撃だったら魔法より銃が向いているな」

 

「それに基本的に実槻に親しい人間や親族達の中で彼の忠告は無視する者はいませんしね。私でも『今すぐ』なんて言われたら何も考えずに身体動かしますし」

「前世からそれが通例だったね。それはそうと・・・ふむ、敵は一体だけではないようだ」

先程のスタッフルームや上層に続く階段から低レベル悪魔達が数十体程集まって来ている。全部知っている悪魔達だが念のため【アナライズ】で個々のデータを閲覧する。

 

「ガキ、スダマ、オンモラキ、グレムリンなどなど。個々のレベルはバラけているがレベル一桁の雑魚共だな」

 

「やっぱり何か知っているんだね」

「ぼく達には何が起こっているか分からないが下がっていた方がいいかな?」

「そうしてくれ、詳しい事情をあとで話そう。メアリ、美九皆を頼む」

 

「うん、任せて!」

「私は美九ちゃんと違って覚醒はしていないけどね」

美九とメアリが皆を後方に避難させる。雅と藤乃は何か言いたそうな顔をしていたが空気を呼んで素直に指示に従ってくれた。阿求は手帳に凄まじい勢いでメモやらスケッチをしているがいつものことなので大丈夫だろう。

 

「面倒だ俺が一掃するのが早いが、ジオ系だと周辺機器にも影響が出るな。出来れば情報を引き出したいんだが」

 

「なら私と景虎がやるか?さして時間も掛からない「いえ、お待ちください」雪泉?」

「今回の私のお役目は皆様の護衛役、幸い私が得意とする氷結属性が効き難い相手はいませんので、異界とはいえせめて露払いはさせていただきたく」

「この程度の敵ならさしたる消耗もしませんが、まぁ本人がそう言うなら任せましょう」

「分かった。頼む雪泉」

 

「お任せを」

そう言うと雪泉は制服に手を掛け一瞬で脱ぎさると雪の様に白い着物姿となる。後方から「え、脱ぐ必要あるのか!?」というツッコミが聞こえるがちゃんと霊能装備だから安心して欲しい。

 

「オ?イイオン「申し訳ありませんが急ぎですので手早く済ませて頂きます」エ?」

 

悪魔の言葉を遮り両手に持つ扇を広げると彼女の周囲から強い冷気が発生し、氷の礫を多数作り出す。

 

「凍り付きなさい【氷結プロレマ】【マハブフ】!!」

扇を振り下ろすと雪泉の前方にいた悪魔達は全員凍り付き動かない。

 

「貴方方程度ならこの程度の技で十分です」

幾ら数が多くてもレベル一桁のあいつらにレベル16でかつ氷結属性に高い適性を持つ雪泉の相手は務まらなかったようだ。




読了ありがとうございます!実は今回ボティスを出そうと思ったのですが、49話のデータ紹介で使ったAAの素材ロストとキャラの名前をド忘れして出せなかった!・・・半年前の俺よそのキャラの名前なんだっけ?誰か感想で教えてください!

因みに雪泉の本来の戦法は隠密で敵陣に侵入してからの内部での魔法ぶっぱです。
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