親友が英雄の転生者だった件について   作:電脳図書館

65 / 77
第六十五話になります!ポケモンの新作ももうそろそろ発売ですね!自分はswitch2の招待販売の第一選考も落ちたので買うのはswitch版ですが(白目)。ライドウと違いアップグレードパスがあってよかった。


異界考察

「な、なるほどこの世界は所謂霊能バトル漫画みたいなことが日常茶飯事で、寒!」

「神やら天使やら悪魔、妖怪その他もろもろを悪魔と呼称して戦ったり、ときには力を貸して貰ったりして世界を霊能者達が守っていると。もうちょっと詰めてよ」

「そんで実槻兄と景虎姉もその霊能者で、ガイア連合とかいう霊能組織に所属していてかつ命蓮寺っていう霊能組織を傘下にしてるんだっけ?へーカッコよ!あ、ごめんヴィクトル兄」

「するとここの研究員をスカウトって話もそっち関係のお話なのでしょうか?うう、寒い」

「あの、もの凄く大雑把な説明なのですが大丈夫なのでしょうか?寒さは申し訳ありません・・・」

「大丈夫大丈夫。急に色々言っても理解しきれないだろうからな」

 

雪泉の【マハフブ】で敵を全滅させたものの非覚醒者にはそれによって大きく下がった室内温度が辛かったらしく、受付係のスタッフルームにあったストーブで暖を取らせている。本来機械類は異界で機能しないこともあるのだが、異界化した場所に元からあった機械類なら動くこともありえる。まぁ大概は異界内のギミック用だ。ただストーブの様に概念が古くからあり、仕組みが簡素なものならそうでなくても動いたりすることもあるようだし、稀にPCなども動くことはあるらしいから結局は異界ごとに詳細は違うとしか言えない。

 

「第一全部教えるって、それ足し算引き算すらまともに出来ない幼稚園児に四則演算と微分積分を一度に教えるようなもんだぞ?無茶が過ぎる」

 

「まぁ私は今も全部理解出来ているか怪しいですが。難しいことは実槻に投げてます!」

「お前はもうちょっと自分で理解しろ!」

「あ、はは、そ、それに今は緊急事態ですからね。学びは環境も大事です」

「苦笑いになってるわよ阿求。とはいえ実槻が結界を張ってくれてるからこのスタッフルームに悪魔はよりついてこないけど、ここに長居するのも不味いわね」

「結界も万能じゃないからな。雑魚は兎も角高レベル悪魔にはそれこそ結界術のスペシャリストでもないと殆ど意味ないし」

 

まぁショタオジなら普通に高レベル悪魔に通じる結界を張れるんだけどな。

 

「そうだよね・・・これからどうするの?はっきり言って私達は完全に足手まといだけど」

「あら?美九さんは覚醒?というものをしていると先程言っていませんでした?」

「う!?わ、私まだ自分の異能を使えてないから戦闘力0なんです!一応覚醒はしているから非覚醒よりはちょっとは頑丈でこの寒さもちょっと肌寒い程度で済んでるけど実戦じゃ誤差レベルらしいし」

「ああ、HPが10のぼくたちと違って美九は100あるけど200、300ダメージが飛び交う実戦じゃどの道死ぬしかない、見たいな感じか」

この中でヴィクトルと露伴は割と直ぐに霊能関係の話を理解できている。ヴィクトルはメガテンⅢと違い霊能関係と関りは無かったが元から考古学、神話学、歴史学に精通しているし、露伴も漫画家というだけあり、ややフィクションよりの偏ったものではあるが、その手の知識は豊富だからだろう。

 

「そういうこと。だから力任せの攻略は出来ない。それにちょっと気になることもあるしな」

 

「気になることですか?」

「そもそもこの東京には帝都結界があるから悪魔は顕現し難いし、出来ても大幅に弱体化する。それに異界を作るにしても元手はいるからな。悪魔の本体がいる魔界からそれらのリソースを持って来る場合もあるが、それを察知されれば帝都結界内なら根願寺の連中が封印出来る。小規模の異界なら察知されにくいだろうがそうなると顕現と異界作成分で払ったリソースを回収するのは無理、とは言わんが長期間掛かり結局いずれ発見されるリスクを負うことになる。当然払ったリソース分すら回収出来なければ赤字だ」

 

「悪魔にも予算やらリソースの概念はあるのね。少し世知辛いけど、確かにそう言ったことを踏まえると変ね。赤字になりやすく、上手く行っても元本を回収出来るかどうかなんて、東京都でそれらをやるリスクが高すぎるわ」

「人の生体MAGなんかを悪魔は糧にするので純粋に人が多いのはメリットにはなるとは思いますが」

「そうだが、東京都以外にも地方で行うという選択肢もある以上人は少な目でもリスクの少ない地方で行うのがベターだ。実際異界攻略依頼は地方のものが大半だからな」

人間であれ悪魔であれ各自が持っているリソースは有限だ。この東京都にそう言った単純なリソースを増やす営利目的で顕現したり異界を作るにもあまりにも向いていない。つまり

 

「異界化までしたのは営利目的じゃない別の理由っていうこと?」

「或いはここを手に入れて得られる利益がそこまでのリソースを投入してでも欲しかった場合だね」

「うーん、心当たりが一つというか一人いるなぁ」

 

原作キャラだからという訳ではないだろうが、彼女は素で天才科学者だからな。実際原作でも悪魔に操られて利用されていたし、可能性はあるだろう。

 

「えーとさっき出てきた悪魔は雑魚だったんでしょ?なら普通にここを作ったのもそこまで頭が回らない悪魔やそれこそ偶発的に出来ただけって可能性もあるんじゃない?」

現実逃避気味に俺にそう聞いてくる鈴仙。本人も薄々察しているだろうがはっきり言って置くか。

 

「それらの事例が無いとは言わんが少なくとも今回は違うな。俺達が異界に引き込まれた時、一瞬だけだがこの町全体に異界の力が及んだ。恐らくあれが本来のこの異界の展開規模だ」

 

「そこから私達だけを選別して異界に取り込んだと?」

「ああ、つまり異界に入れる人間を選別し帝都結界を警戒してわざと異界の展開範囲を狭めている奴がここの主をやっている。それにここは小さいとはいえ国家が運営する研究所の1つだ」

 

「あ!国家機関なら当然定期な報告や連絡を然るべき場所にする義務があるはず。つまり霊能が関わる裏だけではなく表での隠蔽も必須になります!」

「となると隠蔽方法はポピュラーな所でここの研究者や職員を洗脳や思考誘導して操っているといった所か・・・なるほど表にも隠し通すとなると人を喰うなどはまず無理だな。行方不明者が一人出ただけでも騒ぎになってしまう。やはりここに拘る明確な理由がありそうだね」

「死なない程度にここの研究者や職員から生体MAGを取るという方法もあるでしょうが、わざわざこんなところでそこまでのリソースと手間を割いてやる意味が無いですし、普通に赤字にしかなりませんからね」

「さて、そういう特殊な理由を持ちここまで異界を操れるのに戦闘力は雑魚な悪魔を主とした異界が偶然生まれたのとそれらを踏まえて狙って魔界から乗り込んで来た高レベル悪魔が異界を作った確率、どっちの方が高いと思う?」

 

「ほ、ほぼ100%後者です(白目)」

そもそも帝都結界でそういった偶発的な霊能事故とも言えることすら大きく抑えられてる状況下で前者みたいなことが起こるなんて、それこそ天文学的確率である。

 

「まぁ考えすぎってこともあるかもだが、常に最悪を想定して動くってのは表でも裏でも一緒だ。それじゃどう攻略するかっていうと」

 

スタッフルームに保管されている日誌の1つを取り出して見せる。

 

「情報収集をきっちり行ってから動く。フィクションの推理ものやホラーものの定番だろ?」

 

肝心の犯人や元凶は暴力でしばき倒すからあくまで過程だけだけどな。

 

「それにこれならお前らも十分な戦力になる」

 

人間、緊急時でもやれることがあるというのは精神的に案外大きい。それに折角この場に居るんだ戦力にしないのは勿体ないだろう?




読了ありがとうございます!一週間使ってもボティスに使ったAAの元ネタが分からんから多分差し換えると思います。今度は原作もメモに控えて置こう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。