親友が英雄の転生者だった件について   作:電脳図書館

66 / 77
第六十六話になります!ポケモンZAが面白過ぎて書く時間ががが!!


適材適所

スカウトの相手の研究所が異界となりそれに巻き込まれた俺達。結界で防御を張ったのが受付のスタッフルームだったのもあり、直近の研究所の状況を知る為に情報収集を行うのがベターだ。

 

「日誌ねぇ、まぁ何かしらの手掛かりは書かれてそうだけどあくまで受付係の資料ならそこまで決定的な何かを出てこないと思うよ」

「だろうな、研究に関係している資料などは流石に研究者達が管理しているだろう。だがある程度の推察は出来る」

 

また別の資料を机に置く。メアリがそれを手に取りパラパラとページを捲っていく。

 

「これは、来客名簿?・・・ああ、そういうこと!」

「お、流石経営者。見ただけで分かるか」

 

「え、どういうこと?」

「阿求ちゃんがさっき言ったように政府に怪しまれないようにしているなら来客の対応も通常通り行っているはずですよね?」

「そう。そしてその中にはこの研究所に荷物や物資を運び入れた業者の名前もある。そして当然発送元の記録もある訳だ」

 

荷物の受取日と発送元が記録された資料も棚から取り出す。荷物自体は薬品や衣服など大雑把にしか書かれていないが考察の材料にはなる。

 

「それは分かったけど具体的にどうするの?」

「この二つの資料を過去に遡って照らし合わせて行くんだ。そして直近で増えた発送元や既存のものでも注文する数が増えたり、新規で注文したものがあるか調べてくれ。ここまでの手間を掛けて居座る以上目的があるはず。今は情報が足りんから例え話でなんらかの儀式としようか。魔界から持ってきたリソースにも限りがある以上長期にそれを行うならこの人界で物資の補給は不可欠。となると研究所の予算の一部をそれらの購入に当てるのが政府に怪しまれず且つやり易い」

 

「名目上は実験や研究に新たに必要になった素材ということで通せるものね」

「そうだ。ガイア連合や他の霊能組織と違い霊的素材を直接買い付けることは出来ないだろうから霊的素材に加工する元の材料を購入しているはずだ。そこからいつからここが悪魔に支配されてたかが特定できる」

 

「うーん、しかし私でも名前の聞いたことがある配送業者から全然知らない業者まであるのですが時間が掛かりません?」

「確かに昔の記録も含めると時間が掛かり過ぎるな」

「いや有名所、一般人でも使うような業者は除外していい。特殊な素材や薬品などはその手の保存、運搬技術のある専門の業者が使われているはずだ」

 

「あ、それもそうですね。なら大分減りますね」

「これなら手分けをすれば行けそうだ」

「日誌は阿求と露伴、俺とメアリ、鈴仙、雪泉、黒雪は荷物の照らし合わせ作業だ。景虎は悪魔が侵入してこないように見張りを頼む」

 

「承りました実槻兄様!」

「私も護衛で無くてよろしいのでしょうか?」

「ああ、お前は情報収集の専門家だから手伝ってくれ」

 

それぞれの適正に合わせて担当を割り振っていく。よく知ってる相手ばかりだからかすぐに決めるられるのはありがたい。

 

「・・・なぁ日誌は阿求だけで十分じゃないか?ぼくいる?」

「まぁ確かに阿求の書類処理能力は群を抜いてるけど・・・この日誌割とページあって重いし、奥にまだまだあるんだ」

 

「つまりぼくの役割は荷物運びか!!」

「い、いえ露伴お兄様の人への高い洞察力も頼りになりますから!」

「趣味が人間観察ですからね」

「言い方!?漫画を描く上で必要だからやってるだけなんだが!」

「お前そう言って危うく通行人に通報されかけたの忘れてねぇからな!!」

 

「危うく警察沙汰になりかけましたからね・・・」

「あのときはお世話になりました!」

あのとき偶々俺と藤乃が一緒に居たからよかったもののと愚痴っていると呼ばれて居なかった二人が手を上げる。

 

「えーと私達は?」

「まさか邪魔になるから待機なの!?」

「安心しろちゃんと役割はある。あれだ」

 

そういうとスタッフルームにある女物の鞄を指さす。

 

「ここの受付嬢さんの鞄?」

「ああ、その鞄の中にある化粧品を調べてくれ。お前達詳しいだろ?」

 

「化粧品?でも実槻兄でも分かるよね。多分化粧品がいつのものか確認したんでしょ?」

「無論俺も分かるし、それも狙いだからもう一つの狙いもあってな。使い方をみたい」

 

「使い方?」

「そう。道具は使い方1つでその品質が保たれてるかまたは劣化するかが決まる。小規模な研究所とはいえ曲がりなりにも受付嬢をしているんだ。各種化粧品の正しい使い方くらい当然知っているはず。逆にもし使い方が荒い場合彼女達に『思考誘導』よりも強く精神に作用する『洗脳』が施されている可能性がある。そしてより重要度の高いであろう研究者達には受付嬢達以上に精神に干渉しているはずだ」

 

隠蔽用に必要でも重要度が然程高くない受付嬢達に洗脳を施しているのなら必然的にそれより重要度の高い研究員達はより強度の強い精神干渉を受けていると考えるのが自然だ。異界での救出依頼では救助者に悪魔が憑依したり、操られていて不意打ちを受けるケースが多い。精神干渉の強度が分かればそこから外れている人間を警戒することも出来るだろう。

 

「なるほど、良き考えかと」

「そういうことね、OK任せて!美九もいるし!」

「はい、頑張ります!」

そうして皆がそれぞれ動いていくが、実はまだ皆に言っていない懸念事項がある。しかしまだ情報が少ないため要らぬ余談を与えない様にまだ言わないでおこう。

 

「俺達をわざわざ引き寄せたことを考えるとここの主の狙いは恐らく・・・どこまで俺の予測が当たってるかだな」

 

碌でもない予測を頭の中で考えながら俺も情報整理を始めるのだった。




読了ありがとうございます!短めですがこれにて・・・ZAのストーリーが終われば更新頻度も元に戻るはず!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。