親友が英雄の転生者だった件について   作:電脳図書館

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第七十九話になります!ようやっとここの異界の主が出せますよ!まぁこの異界の主も被害者だったりするのですが。


偶然という名の不運

戦場の趨勢は決した。すでにトート、カラステングは落とされている。そしてすぐにCHARMで身動きが取れないオルトロスも落ちるだろう。こちら側が3体落ちる段階で敵に消耗はさせても人数を減らせていない時点でもう勝機はない。ましてや伏兵までいたのだから猶更だ。

 

我も魔法の爆撃で援護はしていたが、遠隔での爆撃な以上威力は削られる上MAG消費も嵩む。何より戦況は敵の能力によって大した成果が挙げられなかったのも大きい。

 

キングフロストへはその巨体故爆撃に巻き込まれる可能性が高い。トート、オルトロスへの場合は早々に機動戦に入ってしまったので、発動から発射までタイムラグがある遠隔爆撃はまず当たらぬ。グバンダ、ハリティーへの場合は相手しているサマナーがMAGを視認出来るようで、的確に回避される。それでも一応行動の牽制や回避を優先させられるので意味はあるのだが・・・いかんせんそれだけの為に爆撃をするのは、戦果にMAG消費が全く見合わぬ。

 

ならばとMAGの収束だけを行い、爆撃をする素振りだけをしてみたが・・・そのときはサマナーは何の反応も見せなかった。気付かなかったということはあり得ない以上デコイだと見抜いていたのであろう。勝機が無い、爆撃によるMAG消費と戦果が割に合わない。などの理由からすでに爆撃を止めている。MAGは配下が突破されたあとに使うとしよう。

 

 

 

「・・・オルトロスも落ちたな。これで機動力が高い奴等は消えた。なら全力で魔法を使っても問題はない!【コンセンレイト】!」

 

景虎がオルトロスを始末するを見届けると剣を収め、両手に雷を迸らせていく。

 

「や、やらせるかぜよ!!」

「ちょっとグバンダ!?」

魔法を放とうとする俺に向かってグバンダが駆けて来る。良い判断だ・・・しかし

 

「まだ見せていない手札はあるんだ」

 

「な、籠手じゃと!?」

キバの鎧の籠手だけを召喚してグバンダの斬撃を防ぐ。この状態でも生体MAGは吸収されるので、魔法の性能は低下する。

 

「まぁこの至近距離なら問題はない!【電撃ギガプロテマ】【ジオダイン】!!」

「な、なんじゃあああああ!?!?」

籠手で受け止めていた剣を弾くと両手をグバンダの胴体に押し当てゼロ距離で魔法を放ち、グバンダを塵も残さず消滅させる。

 

「グバンダもやられた!?って雷の光で見えない!」

雷の光の激しさでグバンダが消し飛ばされたあとはハリティーの視界は機能していない。ここで一気に抜ける!!

 

「押し通る!ライゴウ!!!」

 

「ヒヒーーーーン!」

キバの鎧を全て装着し、ライゴウに跨り駆ける。

 

「う、馬の鳴き声!?なにが起こって・・・え?」

「悪いが先を急ぐんでな」

 

ハリティーの真横を通り過ぎるついでに黒炎剣でハリティーの首を切り裂き仕留め、メインコンピューターの元へライゴウを走らせる。

 

「オセ、ペリ、ヴィクトル、雪泉!残りのキングフロストとメアリ達の警護、菅野史の確保は任せるぞ!俺は相手の本丸に斬り込む!景虎、来い!」

 

「ええ、行きましょう!」

ペリを降ろしたあと景虎が放生月毛でライゴウに横付けし、放生月毛を送還するとライゴウの後方に飛び乗って来る。

 

「ライゴウ、異界渡りだ!頼むぞ!」

 

ライゴウの異界に渡る能力でメインコンピューター内部の異界へとアクセスを開始する。

 

「武運を祈ろう我が盟友、景虎殿」

「ここはセンパイの後輩たるペリちゃんにお任せです!」

仲魔二人の言葉を背に異界の主の元に向かう・・・はてさて、どんな奴なんだろうな?

 

「っとここが電子の異界か・・・案外イメージ通りというかロックマンの電脳世界に似てるな」

 

「異界渡りってこんな感じなんですね。沼に沈んでいく感じといいますか。それはそうと異界の主はどこにいるのでしょうか?」

「魔法の爆撃を途中で止めていた。あまり効果が無いと判断してMAGの温存をする為だろう。なら迎え撃つ準備はしているはずだが・・・!?このMAGの収束は!!」

 

 

 

「やはり気づかれるか、だが」

 

侵入者二人を眼下に見下ろしながら収束したMAGを解き放つ。

 

「この異界に侵入直後に大規模の広範囲攻撃を受ければ回避は出来まいよ!【ビックバン】!」

異界から力を引き出しより力を増した【ビックバン】が万能の魔法の嵐で眼下の地表を焼き払う。

 

「・・・本来なら堂々と正面から相対するのが魔王の、地獄の宰相たる我に相応しい振る舞いであろうが、余裕がないのでな」

 

直接魔法を放ったことで、自身の身体を構成するMAGの一部が空気中に拡散していく。

 

「分かっていたこととはいえ、直接魔法を一発放っただけでこれか。ここは異界、ましてやここは更にその中の電脳の異界であるというのにこの消耗・・・全く強すぎるというのも困りものよな」

 

【魔王 ルキフグス Lv76】

 

「恨むならここの人間達を・・・いや、流石に嘗てのターミナルの研究での事故なら兎も角電脳空間の構築研究で偶然魔界に繋がり、分霊とはいえ我がその電脳世界にまろび出ることは想定するのは無理があるな。恨むなら己が運命とその不運を恨むといい」

異界の主たる地獄の宰相は自分や人間達も巻き込んだ不運に溜息を漏らしたのだった。




読了ありがとうございます!・・・帝都結界の中に地獄の宰相がまろび出てたとか根願寺の人達とキョウジが白目向きそう。AAはバーン様が一番合うのでしょうが分霊ということでミストバーンになりました。キバ&ライゴウもAAが無いので牙狼&ゴウテンのAAで代用してます。
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