親友が英雄の転生者だった件について   作:電脳図書館

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第八話になります!エキドナの一人称ボクでしたね忘れてました。前回の分も既に修正して置きました!


新たな日常

自己紹介を終えると改めて聖さんからの謝罪と霊能組織である『命蓮寺』と協力関係を結ぶことをお願いされた。

 

こちらに頼む協力というのは霊能事件に対する助力とガイア連合への取次だ。

前者は兎も角後者をお願いする理由は、今回の事件の様に命蓮寺の人員だけでは対処が間に合わない事件が最近のGPの上昇と共に増えることが予想されるので外部の支援を要請したいが、この寺の経緯が経緯な為霊能業界に出ていく為には何か大きな後ろ盾が無ければ、食いものにされるのが目に見えているからだそうだ。確かにガイア連合なら傘下に入れば支援や後ろ盾としては十分だろうからなあ。

 

そして命蓮寺側がこちらにもたらしてくれる技術だが、ガイア連合には彼女達が代々に渡って継承、発展させてきた霊質異常者、悪魔の転生体やアウトサイダー、デビルシフター、デビルチルドレンなどと言ったものの資料や治療や暴走を抑える方法などの技術書などを提供してくれるのだそうだ・・・勿論手遅れというのもあるので過信は禁物だがこれらは、研究時間やデータを提供してくれる治験者なども考えると才能は破格だが、まだ出来たばかりで組織力が低いガイア連合に置いてそう言った手間を省けるはずだ。

 

「で、俺達個人に対してもあるそうだな?」

 

「はい、まずはこの命蓮寺を拠点として提供いたします。お二人共一般家庭ですからお部屋もご用意させて頂きますね」

「あーそれはありがたいですね。武器とかもこっちに置いて置けば面倒も起こらないでしょうし」

「まぁ普通に銃刀法違反だからな。ガイア連合の皆も苦労してるし」

 

「私達の場合は、この新潟市の理解ある市議会議員様のお陰で新潟市内なら便宜を図って貰えますが市外となると厳しいですね」

地方の霊能組織はその地方と深く結びついているものだが、命蓮寺は秘匿性が高かった為に寺がある新潟市以外とはコネが無いのだろう。

 

「寺の施設は後で案内するけどルールはあるからそこは守りなさいよ」

「そりゃ勿論。あとは何かあるのか?」

 

「ええ、実槻様はサマナーとしての、景虎様は上杉謙信の転生者としての力の向上のお手伝いをさせていただきます」

「転生者としてのですか?」

「聖からも聞いてるかも知れないけどこの寺は毘沙門天を奉っているじゃない?上杉謙信も毘沙門天を奉じていた関係もあるから加護とか貰えるかもってこと」

「橋渡しは私の方でするから問題無い。劣化しているとはいえこう見えても大黒天だからね」

「なるほど、確かに俺は兎も角景虎ならいけそうだな」

 

毘沙門天のつながりの深い上杉謙信の転生者で、大黒天が橋渡しまでしてくれるなら問題は無いだろう。

 

「別に彼女と付き合いの長い貴方も加護くらい貰えると思うけれど、貴方の場合はエキドナが担当するんだったかしら?」

「エキドナさんか、悪魔の研究者なんだっけ?」

 

「ふふ、ボクはただの悪魔研究者じゃないよ?ボクは悪魔合体師でもあるんだ!」

「おお!!ということはここには邪教の館の様な施設があるのか?」

 

「ご名答、この寺の地下にあるボクの工房にあるとも!」

「それはありがたいな!いやービフロンスにコカベルに戻してやるっていう契約は交わしたけど悪魔合体が出来る専門家のツテとか無かったからな。最悪ショタオジに紹介して貰うことも考えてた」

 

封魔管も複数本貰っているし、コカベルに戻す為の合体計画を本人とエキドナさんを交えて立案して見るか。ちょっと仏門の寺としてどうかとは思うけど。

 

「お役に立てて何よりだ。しかし感謝はまだ早いよ!ボクは一般的な悪魔合体師が出来ること以外にも独自技術があるのさ!」

「え、マジで?」

 

「マジだ。その名も『スキル継承』!悪魔合体時に起こる適正に即したスキル継承とは別に一体の悪魔から任意のスキルを抽出して、別の悪魔に継承させることが出来るシステムさ!まぁ任意とは言っても固有スキルは無理だし、他のスキルも継承できる、できないスキルがあってそれは悪魔ごとに違っているんだけどね」

「より無駄の無いスキル構成にすることが出来る訳ですね」

「・・・あのエキドナさん、それって何か代償っているのか?あと抽出したスキルって保存出来たりしない?」

 

「お、勘がいいじゃないか!君の言う通りMAGを加工して『空の因子』という空の器を作ってそこに保存できるのさ、それを行うことを『スキル転移』とも言うね。代償だが通常の合体は素材の悪魔以外だと多少のマッカを貰うだけだけど、『スキル継承』や『スキル転移』はある程度のMAGも必要という違いはあるね。あ、因みに継承だと継承元の悪魔は消滅するけど転移だと転移元の悪魔は消滅しないよ」

「・・・やっぱりこれD2じゃないか!」

 

聞いてて思ったがこれ前世でメガテンのアプリゲーだったD2の『万魔の社』の機能の一つやんけ!?この世界だとエキドナさんが開発したのか。原作では幾つか専用のアイテムやポイントなどが必要だったが、この世界ではMAGで代用出来るようだ。

 

「更に更に!ガイア連合との繋ぎのお礼とこれからよろしくという歓迎の意味も込めて、幾つかボクが保管している因子を譲ろう。後で工房に寄るといいよ」

「太っ腹だな。あ、なら因子を決めるついでに本人も召喚してコカベルに戻す合体計画を一緒に立ててくれるか?」

 

「いいね!ボクもコカベル程の大悪魔を扱ったことが無いからこちらこそお願いするよ!ふふ、いいデータが取れそうだ」

「二人共盛り上がっているわね。貴女としては気が気でないんじゃない?」

「え、別に何とも。互いに異性として意識してないですからただのオタク談義ですよあれ。それよりも美味しいですねこの甘酒!」

「達観してますね」

俺とエキドナが悪魔合体関係で盛り上がっているが、景虎も上手く話せているようで何よりだ。あいつ同性の友達もいなかったからなこれもいい機会だから友人を作ってくれればいいのだが。

 

「それじゃ早速色々話を詰めて行こうか!」

「それでしたら私も現在手が回らず溜まってしまっている依頼について相談したいのですが」

「・・・なら私からも。この寺修練場があるのだけど近々訪ねてくれないかしら?修練場は皆が使うから顔合わせにもなるはずよ」

「あ、なら私が請け負っている市内のダークサマナー関係の仕事も手伝ってくれないかしら?数は多くないけど相手の仲魔の存在もあって処理するのが面倒なのよね」

「そう言った事は一度に決めた方が効率的か。ただダークサマナーの件は最悪人間を手に掛けるからな・・・俺は兎も角景虎はやれるか?」

 

「悪人を斬ることくらい問題ないですよ。それに将来を考えると今人間を殺す経験を積んだ方がいいでしょうから」

少し物騒な内容の会話を含みつつ全員で相談をしている横で、聖さんは微笑ましそうにその光景を見ていた。

 

「嬉しそうだね聖」

「はい、彼らのお陰でこのお寺も活気付くと思うとつい」

「まぁしばらく退屈はしなさそうだしね」

こうして俺達のガイア連合、命蓮寺という二足の草鞋を履く新たな日常が始まったのだった。

 

 

『・・・果たしてそんな順調に行けば良いがな。案外薄氷の上かも知れんぞ?この寺は』




読了ありがとうございます!次回辺りにシキガミを登場させたいですね。それと少しだけど景虎のAAが増えてました!これは凄く助かりますね!
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