親友が英雄の転生者だった件について   作:電脳図書館

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第八十四話になります!次回辺りに書くって言ってたネロ様のとこまで行かなかったっぴ!


立ち向かう者達

「さて、実槻に大見え切ったはいいけどどうしようかしらこの大軍?」

「基本はここに来るまでに突破してきた"菅野史の精神世界"での戦闘と変わらずでいいよ。あ、露伴は戦闘用のスキルとか覚えた?」

「一応精神に作用する【プリンパ】は覚えたが攻撃魔法やスキルとかは全然覚えていないぞ!」

「・・・まぁ碌に訓練もしてないんだからそんなもんだよね。精神系のスキルを覚えたのは覚醒した異能が"ソウルダイバー"だったから適性が高かったのかな?」

彼らは露伴のソウルダイバーの異能により菅野史の精神世界を通ってこの電脳異界にたどり着いていた。彼女を操っているなら必ず魔法による精神的な繋がりを作ってあるはずというヴィクトルの読みが当たった形だ。

 

まぁ彼女を支配していたルキフグスの魔力がシャドウの様な悪魔の姿を取り度々戦闘になったりはしたのだが、ルキフグスもそちらからの侵入は想定しておらず、意図しない自然現象だったので覚醒したばかりの彼女達でもヴィクトルの助けもありつつ突破出来たのだが。

 

「まぁまぁ。露伴お兄様のお陰で駆け付けられることが出来たんですし」

「阿求フォローありがとう。まぁ流石にここまで戦えないのはレベルと経験がなさすぎるのが一番の原因だと思うからこれからさ。肝心のソウルダイバーの異能もまだ出来ないことが多いしね。本当は実槻の仲魔の一体でも連れて来たかったんだけど今のぼくじゃ繋がりの深い人物じゃないと一緒にソウルダイブが出来ない」

【ソウルダイバー 岸辺露伴 Lv8】

 

「まぁ露伴兄さんは時折【プリンパ】で援護してもらうとして初手はお願いね美九ちゃん」

「まっかせて!それじゃ行くよ!!ペルソナーー!!」

彼女が今日までペルソナを使えなかったのは一言で言えば、他者の依存が高かったことが挙げられる。こことは別の世界の彼女は世間やファン、特に所属事務所からの苛烈な悪意にたった一人で晒され、性格を歪めてしまったがこの世界の場合あの保護者二人(実槻&メアリ)がそんなこと許すはずもなく順調に成功している。

 

当然俗にいうアンチはいるのだが保護者二人によるメンタルケアやあしらい方なども指導されているので特に気にしてはいない。

 

だが別の世界の彼女は歪んだ形ではあるが、ある程度自立していたのに対してこの世界の彼女は頼れる親族によって自立が遅れていた。遅れているとはいっても真っ当に育ってはいるのでいずれ自立するし、この世界では歪むこともない・・・しかしペルソナ使いにとっては自立心が育っていないことが足を引っ張ってしまった。

 

別に依存自体が悪いのではない。悪かったらスライムニキのパーティメンバーがペルソナ使いなんて成れない。ペルソナとはもう一つの自分であると同時に『困難に立ち向かうための人格の鎧』でもある。勿論美九とて今まで困難や努力が無かったわけではない。

 

しかし、本人の才覚と周囲のサポートもあり"乗り越えられるギリギリの試練"に直面したことが無かった。しかし今回のことで頼ってばかりは居られないと一念発起し人として成長を果たしたのだ。

 

・・・とはいえいずれそうなるように保護者二人が自然な形で、彼女の心に自立の下地を少しずつ作っていたことも大きいのだが、言わぬが花だろう。元よりペルソナなんぞただ一人の力ではないのだから。

 

「ガブリエーーール!!!」

【ペルソナ使い 誘宵美九 Lv15】

 

大天使ガブリエル、彼女が発現させたペルソナである。しかし黒札達が知るペルソナのガブリエルとは姿も能力も異なっている。ペルソナはその成り立ちから個々人の精神や人格、世界の普遍的無意識に影響を受ける故作品事に細部が異なっていたのだろう。

 

そして彼女の場合彼女自身の異世界の因子の影響も強く受け姿や能力もその異世界のガブリエルに近くなっているが、二人の美九の精神性の違いが大きい為決定的に異なることが一つ存在する。

 

「皆頑張れー!【ラスタキャンディ】!~~~~~♪」

彼女の歌声と共にこの戦場の味方に対して大天使の加護を与える。異世界の彼女のガブリエルと同様衝撃破、ザン系の魔法を扱えるのは変らないが、あちらは洗脳能力を持っていたのに対してこちらは補助に特化した性能に加え異界の因子由来と思われるスキルも発現している。

 

【護軍歌姫】

パッシブスキル。このスキルの所持者が行使する補助スキルの効果時間を二倍にすると同時にこのスキルの効果が及んだ補助スキルが掛けられている間、その対象は【精神異常無効】を得る。

 

破軍ではなく護軍。この世界の彼女の在り方を示したスキルと言えよう。

 

「来た来た!やっぱ初手バフはRPGの基本っしょ!」

「とはいえ乱発は出来ないようなのでバフが残っているうちに数を減らしましょう!」

「どうもペルソナ自体は強いみたいなんだけど私のレベルが低いからMPはすぐカツカツになるし、出来ることも減ってるみたいなんだよね・・・」

「そうみたいね、なら他がフォローすればいいわ。私は強力なスキルはないけど小回りは効くしね」

「私も覚醒した異能が今の私には見合っていないので消耗が激しいです。使い所は見極めないといけませんね」

「皆頼もしいわね。それじゃ行きましょうか」

「指揮は変らず僕が取るよ」

「実槻以外だと一番の経験者だからね。今回も頼むよ」

囮役な以上小細工はバフで十分とばかりに襲い来る悪魔達に正面から立ち向かって行く。家族を守るという意思が彼女達を突き動かしていた。




読了ありがとうございます!親戚一同の能力の設定を全員分考えた結果一話で全部説明出来んかった!多分次も覚醒した異能紹介になると思います・・・ネロ様の解説まで進むかは微妙ですね。
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