親友が英雄の転生者だった件について   作:電脳図書館

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第八十六話になります!エルデンリンクを再開し始めたので、小説書く時間が削られて行く・・・!親族達の異能は結構バラエティに富んでいたりします。


異能混合

「それじゃ次は僕から。まずは数を減らそう【メギドラ】!」

美九からの支援を受けたヴィクトルが先に悪魔の軍勢の数を削りに掛る。敵の種類も豊富な為万能属性の範囲攻撃で纏めて先頭集団を薙ぎ払い、機先を制する。

 

「続くわよ!・・・ネロ陛下、貴女の力お借りするわ!」

『うむ!存分に振るうがよい!』

続くメアリが片手を掲げるとその手に黒炎が集い、剣の形を形成する。それはネロが生前使用していた原初の火(アエストゥス・エストゥス)に色合い以外が酷似していた。

 

『むぅ、やはり赤か黄金、せめて純白ならよかったのだが』

「私が作ると何故か黒くなっちゃうのよね」

言わば原初の火のレプリカを作り出した。ネロの系譜の先祖返りであるメアリは生前のネロの力を行使することが出来る。それは単純な異能以外にも原初の火などのアイテムや技能など多岐に渡る。

 

『もっとも其方が弱い内は引き出せる力は微々たるものであるが。余としてももっと力を貸してやりたいが、所詮其方の血に宿る精神でしかない』

このネロ・クラウディウスは悪魔ではない。人間は死ぬことで肉体は失われ、魂は冥府に向かう。そして精神は血に宿る。自身の血を受け継ぐ者の中に既に精神の一部は宿っているのだ。彼女は自身の血に宿る精神を呼び起こしている。

 

『実際に戦うのは今を生きる其方だ。上手く使えるかは其方次第よ』

「ええ、分かってる。身に余る力だとしてもそれが私が選んだ道だもの!【フレイラ】!!」

彼女が剣を振るうと核熱の炎が悪魔を焼き滅ぼす。

 

「次!」

【霊能者 メアリ・クラリッサ・クリスティ Lv12】

 

彼女が振るう原初の火・・・いや、原初の黒火もそれ自体の攻撃に核熱属性が宿る属性武器だ。

 

「うわ、メアリ姉派手派手!うちらも負けてられないっしょ鈴仙!」

「いや、私メアリ姉さんや雅と違って地味「それじゃいくよー!」聞いてないわね・・・」

「はーい、注目ー!でもって【魅了の魔眼】!」

雅が前に出て悪魔の視線を一斉に浴びたのを確認すると覚醒と同時に発現した魔眼を使用する。他者を魅了状態にする効果があり、わざと注目を浴びたのもあって魔眼が一番効果を発揮する魔眼を直接見てしまう状況を作っていた。元が50%だった確率は目を合わせたことで80%まで引き上げられる。

 

「うーん、私達の所に来た悪魔は7割方魅了されたかな?でもこれだけじゃ終わらないよ!【桜花の舞】!」

 

桜吹雪のような斬撃の嵐が周囲の悪魔を切り刻む。【桜花の舞】は全体攻撃をすると共に20%の確率で魅了状態にすることが可能だ。因みに獲物の日本刀は菅野史の精神世界の攻略中に入手した戦利品の一つである。

 

「流石は鈴鹿御前の転生者だけあって派手ね。まぁ私はそういうのはないけど」

運よく魅了から逃れた悪魔の中で全力で後退した者はギリギリで【桜花の舞】の攻撃範囲から逃げることが出来ていた。もっとも其処ら辺のフォローをする為に鈴仙が待機していたのだが。

 

「逃がさないわ【サイオ】!」

指を拳銃の様に構えると人差し指の先端から念動力の魔弾を放ち一体を仕留める。突如雅とは別方向から撃たれ、他の後退していた悪魔達が撃って来た方向に視線を向けるが・・・。

 

「あら、学ばない悪魔ね。私は別に転生者でもなんでもないけど魔眼(これ)は持ってるのよ?【狂気の魔眼】!」

鈴仙の魔眼は相手に混乱状態を与える魔眼。確率は雅の魔眼と同等である。

 

「お、逃げた奴全員混乱してるじゃん!やるー!」

【転生者 鈴鹿雅 Lv12】

 

「やるもなにも魅了、混乱共に最大確率の80%だったもの。耐性なしで二回連続でやったらどっちかは引っかかるわよ。それよりあいつらを処理するの手伝って」

【超能力者 月乃鈴仙 Lv10】

 

その後混乱状態で互いに殴り合っている悪魔達に二人は横槍を入れ殲滅した。

 

「皆さん頑張っていますね。ならこの中で最年少とはいえ私も負けて居られません!」

皆の活躍に感化され気合を入れる阿求。親族間では本人は知らないが、意外と負けず嫌いな所があると認知されていたりもする。

 

「今の私は弱くとも、前世まで弱いという訳ではありません!【招来・稗田阿爾】!」

阿求はかの稗田阿礼の血を引く転生者だ。しかし他の転生者と違うのは稗田阿礼は幾度と無く転生を繰り返している点だ。阿礼の血を引く血族に転生し、その者は【御阿礼の子】と称される。とはいえ現代の稗田は阿礼の血族だというのは信じて居ても【御阿礼の子】という存在は伝承で語られる御伽噺として伝えている。

 

これは転生のサイクルが割とバラバラであり、且つ九代目たる阿求の先代の八代目が生きていたのが第二次世界大戦の真っ只中で日本帝国の敗北とその後のメシア教の根狩りを予期し【御阿礼の子】の資料を徹底的に焚書し、隠蔽した為である。

 

そして今阿求が行使した術式は、嘗て二代目たる稗田阿爾が考案し、晩年開発に成功した当代の【御阿礼の子】がその前任者達の力を行使できる術式だ。

 

とはいえいきなり全員の力を行使できる訳ではなく自身の魂の力、つまりレベルに応じて歴代の中から一人ずつ選ぶことが出来るシステムなので、彼女は今は二代目以外の力を行使できない。

 

「まぁ大半が戦闘能力持っていない人達だったので、大体一番最初に選ぶのが高レベルの霊能者だった二代目だったりするのですが。それに自身のレベルが低い内は使える力に制限が掛かりますし、事前準備もいるんですよね」

そう言って苦笑しつつもその目線は悪魔達から離れることはない。

 

「【見鬼(アナライズ)】・・・ふむ、電撃弱点と衝撃弱点の悪魔がそれぞれ固まっていますね。【雷神符(マハジオ)】【風神符(マハザン)】!」

二つの呪符を飛ばし、雷撃と衝撃で攻撃を加える。符術は事前に呪符の準備が必須だが、発動時のMPなどのコストは呪符作成時払うので、使用時にコストが発生しないのが利点だ。

 

「常に紙と筆を携帯していてよかったです・・・或いはいつ覚醒しても良い様に無意識に携帯するようにしていたのでしょうか?」

【御阿礼の子 稗田阿求 Lv12】

 

そう考えながらも次の符を取り出す阿求。足止めや囮の役割だった彼女達だが、皆総じて悪魔の軍勢殲滅に掛っている状態だ・・・やっぱ彼の親族だけあって皆どっかイカれてる所あるね。私としてはその方が面白いからいいんだけどさ!




読了ありがとうございます!今回出た原作の原作のメガテンやペルソナで見たことない且つ各キャラの原作と関わり合いがないスキルは、皆真・女神転生TRPG 魔都東京200Xに出てくるスキルを元ネタにしています。今話出番の無かった藤乃の出番は後にちゃんと考えているのでご安心を・・・え、露伴の出番?・・・あいつ現状戦闘要員じゃないから(目逸らし)。
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