王権の光   作:ウェストフォード

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星の子達との再会

 

星野ルビー…彼女は、実はアイの隠し子であった。

 

しかし彼女にはアイの隠し子の1人であると言う秘密の他に、もう一つ彼女には秘密があった。

 

その秘密とは、彼女には前世の記憶が存在する事

 

前世の彼女は、生まれた時から体が弱く、人生の殆どを病院で過ごし、唯一、星野アイをセンターとした、B小町の歌を、生きる支えとしており、前世の彼女の命が終わる瞬間も、アイの歌が頭の中に響いていたほどであった。

 

その為、彼女にとってアイが死ぬまでの数年間は、正に宝物のように輝く日々であった。

 

憧れのアイの笑顔をいつも見て、甘えて、時には一緒にお風呂に入って…全てが前世からのアイ推しであった彼女にとっては夢の様な日々であった。

 

 

そんなアイに対してある日

 

「だから決めた!私、天月ルーナは、アイさんのライバルになるよ!」

 

アイが初めて出演した映画の撮影現場で出会った1人の女の子、天月ルーナは、ルビーの推しであり、母であるアイに、彼女は堂々と宣戦布告をしたこの瞬間は、ルビーにとって衝撃的な瞬間であった。

 

「10年後、私もアイさんと同じアイドルになる!そして、アイさんのライバルになって、私のやり方でアイさんを倒す!アリスちゃんと、そして美空と一緒に!そうすれば…もう、寂しく無いよね!」

 

今まで、アイを見た人々は、男だろうが、女だろうが、完全無敵なアイドルであるアイのその輝きに心を奪われ、目を奪われ、その可愛さと、嘘に妄信する。

 

だがルーナは、アイに憧れながらも、心を奪われず、嫉妬をするでも無く、純粋な闘争心に満ちた瞳…アイの、全ての嘘を本当に思わせる星のような瞳とは違う、まるで立ちはだかる全ての壁を破壊してでもつき進む、気高く鋭い剣のような瞳で、じっとアイを見つめて、いずれ倒すと宣戦布告をしたのだ。

 

初めは、自分の推しで、大好きな母であるアイに、宣戦布告したルーナに、アイの推しの中の推しと自負するルビーは、前にアイが初めて出演した映画の撮影現場で出会った有馬かなに対して抱いた殺意が湧くと思った。

 

だが不思議とその時は、宣戦布告を聞いたアイの表情を顔が、ファンのみんなに見せる笑顔でもない

ルビー達、我が子に見せる、母としての優しい微笑みでも無い

 

今まで見た事がないような、何処か、呪いが途切れ晴れ晴れとした表情を見て、不思議と殺意は湧かなった。

 

 

そしてそれから十数年後

 

「もしかしてルーナちゃん!?」

 

「ルビーちゃん!?久しぶり、大きくなったね!」

 

「えっ、あの時いた双子の…ルビーちゃん!?」

 

「そうだよ!美空ちゃんも大きくなったね!」

 

アイの死から十数年、あの時アイに宣戦布告した少女ルーナ、そしてその相棒である美空の2人が、再びルビーの前に現れた。

 

すっかり成長したルーナは、純金を溶かし込んだ様な金色の髪、まるでサファイアのように蒼瞳、そして明るい笑顔の中に見える、人を惹きつけるカリスマ性。

 

そしてその相棒の美空は、明るく元気で親しみやすい、可愛らしくも、エネルギッシュさ。

 

そして双方スタイルも良いと、2人ともルビーが初めて会った時よりも、大きく成長した姿になっていた。

 

「あっ、でも何で二人ともウチの事務所に居るの?」

 

「実はね、今日は美空と二人でアルバイトに来たんだよ」

 

「アルバイト?でも二人って確か…」

 

ルーナは明るくそう言ったがルビーはその言葉を聞き疑問に思った。

 

なぜなら、初めて会った時のルーナの父親の対応から只者では無いと思ったルビーの兄であるアクアが、ルーナは何者か、一護社長に聞いた際、世界最大のIT企業である、SMART-Xの社長と欧米最大の財閥ウェストフォード家の長女の間に生まれた娘だと聞かされた。

 

ルビーがアイのアンチとツイート合戦を繰り広げたSNSも、ルーナの父親の会社が運営していると聞いた時は、さすがのルビーも驚いた記憶がある。

 

そんな超セレブの家出身のルーナが、アルバイトとして苺プロにいる事に疑問を持った。

 

「あっ、もしかして」

 

するとルビーが、何か閃いた様にそう言うと、こう言った。

 

「ルーナちゃんのお父さん、会社潰れちゃった?」

 

「随分と度直球に失礼な事きくね…」

 

あまりにも失礼すぎる予想を平気な顔して言ったルビーに思わず美空はそう突っ込んだ。

 

「ふふふ、そこは安心してルビーちゃん、ウチのパパ、この間も長者番付で一位で今絶好調だから」

 

「うぁー相変わらずのセレブだ〜!」

 

一方のルーナは、笑いながらそう言うと、ルビーは互いに、笑い合いながらそう言い合い、三人の間には和やかなムードが漂っていた。

 

「じゃあ、何でルーナちゃん達がバイトしてるの?」

 

「そんなの決まってるじゃん」

 

「冒険だよ!」

 

「冒険?」

 

ルーナのその言葉に、ルビーは目を点にして首を傾げた。

 

すると

 

「ただいま…」

 

「ただいま」

 

すると玄関の方から、クールな男子の声と大人びた女性の声が聞こえた。

 

「あっ、お兄ちゃんとミヤコさん!」

 

ルビーは事務所に入ってきた二人に明るくそう言うと、ルーナと美空の二人の背中を押して言った。

 

「お兄ちゃん!ミヤコさん!この二人覚えてる!?」

 

「もしかして、アクア君と!アイの楽屋にいたお姉さん!?」

 

「お前ら…あの時の」

 

二人に会った瞬間、初めて自分が出た映画の撮影の際に出会った日、そしてルーナがまさかのアイに対して堂々と宣戦布告をしたあの日の事を思い出した。

 

その思い出は、たとえ忘れようとしても忘れらるものでは無く、そしてそんな強く刻まれた思い出を刻んだ張本人であるルーナ、そしてその相棒である美空が、12年の時をえて、アイ自分の前に現れた事に、少し驚いたような表情でそう言った。

 

そしてミヤコは

 

「ふふ、ええ覚えているわ…久しぶりね、ルーナちゃん、美空ちゃん」

 

なんと、約束12年前に少しあっただけにも関わらず、ミヤコは二人の事を覚えており、その言葉を聞いた時、ルーナと美空は一瞬呆然とし。

 

「お姉さん、私達の事…」

 

「覚えてくれたんだ!」

 

美空とルーナは互いに見つめ合いながら驚いた。

 

すると

 

「ミヤコさん、二人の事よく覚えてたね」

 

「そりゃねぇ…アイに、あんな風に面と向かって、宣戦布告をした子は初めてだったから、印象にも残るわよ」

 

ルビーにそう聞かれたミヤコは、そう言うと、12年前のあの日、今でも鮮明に覚えている、ルーナが楽屋で宣戦布告したあの日を思い出しそう言った。

 

「いずれにせよ…」

 

そしてそう呟くと同時にミヤコは、二人の頭に手を乗せ

 

「二人とも、大きくなったわね」

 

あの日、一等星の生まれ変わりと称すに相応しい、完璧で無敵な究極のアイドルであったアイに、堂々と宣戦布告をした、一人の少女と、その相棒の少女であったルーナと美空を撫で、昔を思い出すようにそう言った。

天才で金持ちの家出身の恵まれた環境と才能を持ったアイドルって、皆様は推せますか? (今後の作品制作の参考にしたいので理由があればぜひコメント欄で教えてください)

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