王権の光 作:ウェストフォード
B小町のライブは、最初から最後まで、アイの輝きに満ちて、とっても輝いていた。
「みんな、今日はありがとうー!愛してるよ!」
そしてアイが、私達観客に愛しているという度に、アイのファン達は熱狂した様子でそう叫んでいた。
みんな、アイの大好きと言う発言に対して、自分も、私も、俺もと、まるでアイの事は何もかも知っている様な、そんな様子でアイの言う愛していると言う言葉に反応していた。
それを見た時、私は少し
(なんか…ちょっとだけ怖いな…)
そう私は思った。
このファンのみんなは、アイの事をどれほど知っているんだろう…
そしてこの人たちは、アイの事を本当に知っているのか…
(私だって、アイさんの事は…多分何も知らない。明るくて、星の様に輝いていて、誰に対しても明るく元気…そして、ステージの上では、何処か寂しそうな…)
「私は…それしか分からない…」
当時の私は、子供ながらにそう感じていた。
アイ、あの人は一体…なんなの…と。
だからこそだと思う、あの光輝く一等星にに興味を持てたのは…
あの一等星の前に、いつか立ちたいと、そう思ったのは…
ライブ後
「すごかったねルーナ!有栖!」
「はい!アイさんとても輝いていましたね!」
ライブが終わった後、美空もアリスちゃんも満足そうな様子だった。
だけどすぐに美空は私の方を向き
「で、さっきの話し…」
「本当に、やるんですか?」
美空、そして続いてアリスちゃんはそう私に聞いた。
それに対して私は
「もちろん、やるよ!」
決意を胸にそう言った。
すると
「ルーナ、やるって何を?」
隣で聞いていたママが私に聞いた。
それに対して私は、ニッコリと笑うと。
「なーいしょ」
人差し指を口に当て、そう言った。
「それじゃあ、行こう二人とも」
「うん、いよいよアイさんとまた会うんだね」
「少し緊張します」
実は今回のライブチケットにはもう一つ、バックステージパスも送風されていた。
つまりライブに出ていた出演者、アイに会えると言う事である。
「じゃあ、俺たちは外で待っている。リリー、子供達を頼むぞ」
「かしこまりました」
パパとママ、そしてアリスちゃんのお兄さんは、私達がアイに合っている間は、会場の出入り口で待つ事になり、リリーが付き添いとして付いて来てくれる事になった。
楽屋前
「緊張するね…ルーナ」
「うん…」
いよいよ、あのステージで輝いていたアイとまた会える。
前に、一度会った事があるけど、その時とは比較にならないほど、まるで初めて会うかのように、私の心は緊張して、ドキドキしていだ私は、思わず私は美空の手を握った。
そして
「失礼します、B小町さん、お客さんです」
「はーい」
スタッフさんがノックしそう言うと、ドアの向こうからは、アイの返事が聞こえた。
「さぁ、どうぞ」
そして、スタッフさんがドアを開けそう言い、私達をアイのいる楽屋に招き入れた。
楽屋内
「「こんにちは!」」
「アイさん!久しぶり!」
美空とアリスちゃん、そして私は緊張しながらも、再会し目の前にいる、光輝く一等星の様なキラメキを放つアイをみて、思わず元気よくそう言い駆け寄った。
「わー!来てくれたんだルーナちゃん、美空ちゃん!アリサちゃん!」
するとアイは、私達の事を歓迎してくれた
「アイさん、アリサちゃんじゃなくて、アリスちゃんだよ」
まぁ、何故か分からないけど、アリスちゃんの名前だけ間違っていたけど。
「珍しいな、アイが名前を間違えないで言えるなんて」
その一方で、サングラスをかけたオジさんが、そう呟いた。
そして、ここにいたのは私達とアイ、そしてこのサングラスをかけたオジさんだけじゃなかった。
「あっ、この前会った…ルーナちゃん達!」
「久しぶりだな」
「ルビーちゃん、アクアくん久しぶり!」
あの映画の撮影現場で出会った二人の双子のルビーちゃんとアクア君もそこにはいた。
「三人とも、どうだったアタシのライブ?」
先程、アイのマネージャーで、ルビーちゃんとアクア君のお母さんと名乗っていた、みやこさんからもらったお菓子を、私と美空、アリスちゃんが食べていると、アイがそう私達に聞いた。
「とってもキラキラしてました!」
「アイさんの歌すっごく良かった!」
アイの質問に、アリスちゃんと美空はそう答えた。
「ルーナちゃんは、どうだった?」
そして次にアイは、そう私に聞いて来た。
それに対して私は
「うん、すっごくキラキラしていて眩しかった!」
そうアイに言った。
「そうかーそう言ってくれて嬉しいよ!」
「まぁ、当然よアイなんだから!」
すると、私の感想を聞いたアイは嬉しそうに笑顔で、そしてなんでか分からないけどルビーちゃんも、自分が褒められた様に満足げな様子でそう言っていた。
「でも…」
だけど、私の感想はこれで終わらなかった
今思えばもっと別の言葉が…いや、たとえ今アイと出会っていたとしても、同じ事を言ったと思う。
それだけ、私はアイにこの言葉を届けたかった…
「でも…アイさん…一人ぼっちで、少し寂しそうだった」
「えっ…」
その言葉を聞いた時、周りの人達、壱護社長やミヤコさん、それにルビーちゃんとアクアくんまでもが、驚いた様子だった。
そしてアイ本人も、言葉を失って、そしてステージやさっきまで見ていた、明るい、太陽や聖母の様な笑に翳りを感じる…多分、今思えば私のこの言葉で、アイが被っていた、完全で無敵のアイドルの仮面が、一瞬剥がれた瞬間だったんだと思う。
だけどアイはすぐに
「そう…なんだ、ルーナちゃんにはそう見えていたんだね」
すぐに、B小町のセンターアイの仮面を被り直し、笑顔でそう言った。
それを見た私は
「だから決めた!私、天月ルーナは、アイさんのライバルになるよ!」
続けて、満面の笑みを浮かべ、そして堂々とした態度でアイに指を刺しこう言い放った。
「10年後、私もアイさんと同じアイドルになる!そして、アイさんのライバルになって、私のやり方でアイさんを倒す!アリスちゃんと、そして美空と一緒に!そうすれば…もう、寂しく無いよね!」
私は、アイの隣に仲間として立つ事は出来ない、だけど、ライバルとしてアイの前に立つ事は出来る。
当時は、ここまで理論的に考えて言った言葉じゃなかったけど、それでも私の魂や本能が導き出した、アイを自分なりに救いたいと言う思いからの言葉だった。
「ぷっ、はははははは!!こりゃすげぇ!今まで色んなアイのファンを見て来たけど、宣戦布告して来たやつは初めてだぜ!」
私の言葉を聞いて、ミヤコさんもルビーちゃんも、アクア君も、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた中、壱護社長は、大笑いしてそう言った。
一方で
「本当…に?」
アイは、そう静かに聞いて来た。
「うん、本気だよ。ね、美空、アリスちゃん?」
「うん!」
「はい」
その言葉を聞いた私は、そうアイに言うと、すぐに横にいた美空とアリスちゃんに聞いた。
すると2人は、多くは語らずそう返事をした。
「そう…なんだ」
それを見たアイは、そう呟くと同時に、私たちに目線を合わせる様にしゃがんだ。
「ルーナちゃん、ルーナちゃんのライバル宣言、私、受け取ったよ!」
そう言った時のアイの顔は、ステージ上の完璧な笑顔とも、ファンに向ける営業スマイルとも、何かが違う、どこか素直で温かい、そんな笑顔でそう私達に言った。
「10年後、ルーナちゃん達が、どんなアイドルになるのか、私、すっごく楽しみにして待ってるから!」
そしてアイは、そう言うと私と美空、アリスちゃんの髪を、まるでお姉ちゃんが妹を励ますように、そっと撫でた。
「でもさ、ルーナちゃん。」
だけど、次にアイは少しイタズラっぽく笑うと、私の鼻を軽く突き
「私だって、負けないよ」
そう言うと立ち上がり、そしてライブで見せていた…いや、ライブで見た時より、何倍も眩しい笑顔でこう言った。
「だって私は、みーんなに愛されてるアイドルだもん!」
まるで太陽や、聖母マリア様の様な眩しい光、この光を超えると宣言した私は、かつて無いほど心が高揚していた。
もしかしたら、数々の英雄伝や歴史の本で、歴史に名を残した英雄たちが、初めて自分に匹敵する能力を持つ人物と出会った時、こんな気分だったのかなと、私は感じた。
だから
「私だって負けないよ!だから、私が大きくなるまで、待っててねアイさん!」
「うん、舞台で…ステージの上で待ってるからね、ルーナちゃん!」
私は高揚した心と共に、アイと約束を交わした。
必ず、大きくなったらそこに行くからと…それまで待っていてほしいと…
天才で金持ちの家出身の恵まれた環境と才能を持ったアイドルって、皆様は推せますか? (今後の作品制作の参考にしたいので理由があればぜひコメント欄で教えてください)
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推せる
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うーん