此処は何処だろうか。
『死ぬんじゃ無い!生きろ!』
『グジャ!ボギ!バギバギバギ!!』
俺の脳内に俺が轢かれた時の記憶が蘇る。俺は轢かれた筈の背中や腹を触るのだが、全くの無事だった。てか、なんで俺は裸なんだ?それに………………この身体、俺の身体じゃ無いみたいだ。俺ってこんな筋肉なんて無かったしな。
「ふふ、目覚めましたか」
「っ!?アンタ、何もんだ?」
「私は■■、貴方達人間で言う所の神、でしょうか。私は他の者達と違って、貴方方人間に詳しくはないのですよ」
真っ黒くて、真っ白く見えるその人物?神物はそんな事を言った。神、か。ならば俺がこんな事になっているのにも説明がつく。
「少し、質問して良いか?」
「えぇ、構いませんよ」
「俺に対してだ。俺は多分死んでるんだろうな。そんな感覚がする。そしてだ、俺の今の身体はどうなっている?」
「その身体ですか。その身体は次の生時に無事に成長出来た姿です。つまり来世の姿ですね。他に何か質問は?」
「あぁ、ある。俺はこれからどうなるんだ」
「私は貴方がどうなろうと関係ないのですが、神々からしてみれば問題らしいのですよ。だから転生させます。これは強制です」
「俺が転生するやつの名前は?」
「モンキー・D・ルフィです」
おいおい!?有名漫画、ワンピースの主人公じゃんか!?俺は俺の落ち着いていた心が荒ぶり出してしまったのを止めようと、深呼吸をする。
「これで終わりで良いですか?良いですよね。それでは」
真っ黒白は俺の頭に手を置いた後、なんらかの力を発動したのか、唐突な眠気が襲ってくる。やば、い……………抗えない。俺の意識はそうして闇に堕ちていった。
「オギャー!オギャー!」
俺はそんな赤子の声で目が覚めた。あまりぼやけてよく見えない。しかしこの五月蝿い赤子の声は聞こえる。俺は身体を動かそうとするが、動かない。俺は誰かに助けを頼もうと声を出そうとするが、『オギャー!オギャー!』という声が聞こえてくるだけだった。俺の頭の中が恐怖一色になりかけた時、アニメで聞いた事がある声が聞こえた。
「ブワハハハ!赤子というのはドラゴン以来じゃが、変わりはせんのぉ!」
「当たり前だろ、赤子だぞ。後さ、五月蝿いんだけど、親父」
「そうですよ、ガープさん。そんな大声を出していたら更に泣きますよ?」
「おっと、それはまずい!ミロ!ルフィを落ち着かせてくれ!儂はドラゴンを落ち着かせた事すらないからな!」
「はぁ、全く、ガープさんは」
二人は把握できた。ガープとドラゴンだ。しかしもう一人は把握出来ていない。多分だが、二人はガープとドラゴンの奥さんなのだろう。俺がそんな事を考えていると、俺の眼は段々見えてきた。え、えぇ?これってもっと時間かかるんじゃ無いの!?確か最初の赤を認識するのに数週間が掛かるって言ってた様な。俺が転生者とかだからかな。
_______
時は進んで数年後
「待たんか!ルフィーーーー!!!!」
「嫌だ、絶対に待たない!もしそうしたら爺ちゃんは山に放り投げるだろ!?」
「アッハッハッ!見事に怯えられているな、親父」
「何を笑っておるんじゃ、ドラゴン!!」
俺は爺ちゃんから思いっきり逃げている。今だ、父ちゃんと言い合いをしている今がチャンス!俺はそう思い、これまで以上に力を込めて走るのだが、爺ちゃんに首根っこを掴まれてしまった。
「はぁ、分かった。今回は何をするんだ、爺ちゃん」
「そうだぞ、親父。俺は政治家だぞ。忙しい中やってきたんだからな」
「ふん、殆どの奴等が寝ている中、真面目にやっても意味はないじゃろう」
「それでも、だ」
「そういう話は良いからさ、俺は何をすれば良いんだ?」
「む、そうじゃな。すまんかった。ルフィにはな、許嫁候補のヤツと会ってもらいたいのじゃ」
「え、い、許嫁!?」
爺ちゃんからそんな事を言われた。いや、そんな急に言われても、と俺が困惑しながら父ちゃんの方を見ると、父ちゃんも同じくして困惑していた。そういえば何をするのか聞いてないって言ってたもんな!?俺はしょうがない、と思い、走り急いで家に戻る。とは言っても、モンキー家の家は屋敷に近いかもしれないが。
ー準備中ー
俺は自身の部屋に着いた後、正装姿に着替えた後、爺ちゃん達が居る庭へと戻った。俺は元気良く爺ちゃんに話しかけようと思ったのだが、和服姿の美幼女達が居たので、落ち着いた雰囲気で話し掛ける。
「お久しぶりです、日野元議員。その御二方が私の許嫁ですか?」
「ふふ、そうだよ、ルフィ君。この二人が君の許嫁候補だ」
「この二人が、でしょうか」
「そうだね………………あぁ、そういう事か。モンキー家とは繋がりを得たいからね。二人の方が可能性が高いと思ったんだよ」
「その言い方だと二人の事を物だと言っている様に聞こえますが?」
「心外だね、そんな事を思ってる訳無いでしょ。ルフィ君がこの二人を娶ってくれたら幸せになれるだろうとの事だよ。まぁ、少しは欲望を混ぜてるけどね?」
「今の日本の法律だと出来ないと思いますけど」
「ルフィ君なら知ってるでしょ?今の日本は少子高齢化が進みすぎてるからね、一夫多妻制、一妻多夫制が出来る法律案が進んでるって事を。ルフィ君が高校生ぐらいになったら導入し終わってるでしょ」
「確か導入させようとしているのは日野元議員でしたっけ?随分と自信がありげな様ですが、何か切り札でも………………あるのでしょうね。日野元議員は根拠のない自身はしない性格ですから」
「結構な硬評価をしてくれているんだね。まぁ、そうだね。ガープさんがこのお見合いが終わったらね、有名政治家のドラゴンさんが力を貸してくれるからね。ドラゴン派の政治家は結構居る。それこそ、今の参議院、衆議院の三分の二以上がドラゴン派だからね。おっと、話しすぎたね。ルフィ君、ウチの娘達を案内してくれないかな?」
「はい、分かりました」
俺は日野元議員にそう返事をしてから許嫁候補の二人に向き、『来てください』と言った後に歩き始める。後ろから着いてきているのは気配を感じ取っているので丸わかりだ。見聞色の覇気でも使ってるのかだって?NONONO!モンキー家直伝の気配察知術を使っているだけさ!
「迷いやすいので注意してくださいね」
「「は、はい!」」
俺はそう二人に言った後に案内を再開する。あれがどうとか、これがどうとか、そう言い初めてひと段落ついたので、振り返ると誰もいなかった。まさか迷ったのか!?あんだけ迷うなって俺言ったよな!?俺は文句を言いたくなったが、探索を開始する。此処には俺や爺ちゃん、父ちゃんが鍛錬する様に猛獣などが飼ってあるのだ。とは言っても、殆ど圧勝してしまうのだが。
俺は気配察知術を発動しながら探索しているのだが、見つからない。この気配察知術の効果範囲は半径50m。しかし此処の庭は馬鹿広い。なので全然と言って良いほどに見つけられない。山から生い茂っている木々を押し除け、探していく。もしかして溺れていないかと思い、水の中に潜るが居ない。俺の焦りはどんどんと肥大化していっている。その時、俺は獣の声が聞こえた。もしかしたら居るからもしれない、の思いを胸に抱きながら剃を使って移動する。見聞色とか、覇王色とか、武装色が無くとも、六式くらいなら誰でも使える。
そして見つけた。ヒグマに襲われそうになっている二人を。あれか?此処はワンピース現パロ世界だからヒグマをやろうってか?ヒグマ違いじゃボケェ!!俺はそんな事を考えながらヒグマの顔面に向かって蹴りを叩き込む。
「る、ルフィ様!?」
「ルフィさん…………?どうして此処に!?」
「そりゃあ急に居なくなったら心配するだろ!?」
俺はあの丁寧な口調を外し、『無事で良かった』と言いながら二人を抱きしめる。本当に、無事で良かった!!!
ミロ
ガープの嫁。主人公のお婆ちゃん。強い。
ヒメ
ドラゴンの嫁。主人公にとってお母さん。今回は出番無し。料理が得意で主人公の大好物である肉をよく作っている。強い。
結論
モンキー一家は大体強い!