アニマ 作:リメイクです
アンドロイドが普及し、人々の生活水準が上がるのと同時に、負の面もまた強化される。
「許してくれ!妻は何も悪くないんだ!頼む!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「ん~!やはりこういったものを試すなら、人がいい!」
「お願いします!何でもしますから!命は!」
「何でも?なら的になってくれ」
少年は少しだけ幸運だった。両親がとても優しく、人の痛みを知る人間だった。
「ん~♪まずは~お前だ!」
「えっ、あぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」
「ひっ」
「恵!?恵!クソが!死ね!悪魔!」
その機械銃から光が照射されると、先にいた母が燃え上がる。10秒と持たずにその体は灰となって消える。父はその様子を見て叫ぶ。俺の声を掻き消すために。
「やはりこういった新兵器には心躍るな。さて次はお前だ」
「うわああああああああああああ!!!」
「む?うわぁ!誰だぁ!?」
少年は少し幸運であった。たまたま弟とクローゼット内でかくれんぼしていたから、この悪魔たちが来た時にばれなかった。だが少年は人間だった。最愛の家族を殺されて黙っていられるほど、人間として終わっていなかった。
少年はクローゼット内から飛び出して、殴りかかる。それを悪魔の隣にいたアンドロイドが、人間的表情一つなくあっさりと止め、組み伏せる。悪魔は、知らぬ男は、少年を見て腰を抜かすが、アンドロイドが守ってくれたのを見てから余裕の表情に戻り、そして憤怒の表情を浮かべる。
「いやぁ、パーマネント社製は高いが質がいいなぁ!アンドロイドはやはり一家に一台だよ。そうは思わんかね?まぁこの家にはないが!はっはっはっ!」
「やめろ!子供たちは何も悪くないだろ!」
「む?それを決めるのは私だぞ?」
組み伏せられた少年の顔を踏みながら、先ほどの機械銃をくるくると回す。
少年は少しだけ不幸であった。
たまたま弟が、かくれんぼ途中で外に出てしまい、車に衝突してしまった。
その車に乗っていた悪魔のような男が、「ここでいい」と気晴らしのように弟の死体をリビングに転がしてからこの惨劇は始まった。
悪魔のような男だけならばどうとでもできただろう。
少年たちはたまたま不幸で、利権争いに負けた弱者であった。護衛用アンドロイドも買えず、会社からもリストラされて、次の仕事をどうするかとしていたところであった。
悪魔のような男は勝者であった。少しぐらいの人を殺しても許される程度には。
「ふー!ふー!」
「む?こいつ、反抗的だな。なら・・・お前だ!」
機械銃が今度は父を打ち抜いた。母と同様に父は、ものの10秒ほどで消えてなくなる。
「どうだ?絶望したか?お前が弱いから死んだんだ。全員な。お前も・・・む?残弾切れか。おい、アルタ」
「はっ」
「捨てておけ。家ごと焼き払う。今回は不審死だ。いいな?」
「了解です」
少年は不幸であった。人の良さを付け込まれる両親と、不用心な弟と、そして無力なじぶんがそろったからこそ家族を失った。
「すまないな。少年。運がなかったと思ってくれ」
そして幸運にも、自分だけ生き残ってしまった。アルタと呼ばれたアンドロイドは人を殺すことを是としていなかったからこそ、自分だけは生き残ってしまった。
「誰を恨めばいいんだよ・・・」
少なからず少年は執念に憑りつかれるほど、強い心は持っていなかった。
燃え落ちる家を前に、一人ごちることぐらいしかできなかった。
どうも作者です
重たくない?重たくないよね?(確認)
と言うことで次回予告!「思っているより大問題」!
気ままに読んでくださいな!