当たり判定の無い背景オブジェクトの壁で防御したら何も効かなすぎて強制和平交渉に持ち込んで平和を築く旅にでます!   作:セントラルド熊(ぐま)

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真守とアイシャが共和国からノーム村へ出発する直前にミオーレ隊長から聞いた
「光祖神」の説明パートになります。
3話以降は分割して読みやすくするよう努めていきます。


第三壁 謀りと雷龍神の慟哭①  (光祖神の説明パート)

ラクシアソル共和国 現代世界でホモ・サピエンスと呼ばれる

 

人類だけでなく獣耳と尻尾の生えた獣人や肌の緑色のインプ、羽の生えた空を行ける者、エルフやドワーフ、レーアなど知性を持ち言葉を話すことのできる様々な民族や種族が共存する他民族国家 国籍を得るには一定の審査があるが

 

要は、自他共栄の意思と心構えを持ち、他者を尊重できる善良なる国民となることが条件である。

 

 

 

 その国の暑い城壁を突き破り、財宝略奪に襲撃した近辺最強の拳法使いの

 

頭目、ギルガ率いる盗賊団を

 

当たり判定を持たず全ての衝撃を無力化し自動出現する絶対防御の壁で捕縛し、

 

国の窮地を救った真守は、防衛兵団第8騎士団隊長ミオーレ・オルティスの

 

「光祖神こうそしんの祝福」の儀礼を授けてもらい

 

現時点での第一目標であるアイシャの病に伏せる「おじさま」に薬を届けにアイシャの住むノーム村へと共和国を出発する。

 

 

 

 二人を乗せた空飛ぶ壁がラクシアソル共和国の外郭街の通りを滑空し

 

やがて真守とアイシャが出会った時の、森と草原の自然道へと差し掛かっていた。心地よい風が二人を迎え、目標へまっすぐ進む壁の空飛ぶ絨毯

 

 

 

真守「アイシャ、あの隊長のお姉さん、

 

ミオーレさんが言ってた光祖神こうそしんって?」

 

 

 

アイシャ「ええカベさん、光祖神さまとはこの世界の始まり

 

その無秩序から生まれた悪いものを抑え込み、浄化して世界を善で見守るべく降臨なされた原初の最高神とされている慈悲深き光の神様です。

 

 善や友情や愛と言った全てのいいものは光祖神さまが作り出したもの

 

またはそのすべてと同時に誕生したとも言われており、どちらかはまだわかっておりません」

 

 

 

真守「そうか、この国の神話の神様なんだ どの国も歴史があれば大昔からの神話があるしね ミオーレさんがしてくれたあの祝福は神話に基づいた宗教の

 

信仰なのか」

 

 

 

アイシャ「ラクシアソルだけではありません、ここは海に囲まれた大きな大陸で、ラクシアソルの隣国やその周辺国も光祖神の信仰が広まっています。

 

中にはその国自体の別の神話と信仰を持つ国や特定の信仰を持たない国もありますが、光祖神さまの教えでは信ずることが違えど、認め合い平穏を分かちあいたまえとおっしゃっています。

 

 ですのでそれまで信ずるものの違いによって争いが起きたことはこの数十年ではないそうです。」

 

 

 

真守「・・・そうなんだ・・・なんかあの祝福を受けたら、さっきから身体がいい具合に温かいんだ!こんな向かい風が吹いてるのに

 

 それにさっき街で食べたばかりなのにまた食欲が湧いてきて元気が割り増しされてる。(105%くらいか)

 

これから何が起きるかの不安も、思い出そうとしてもあまり後ろ向きになれない。前向きなやる気ばかり勝手に感じちゃうんだ。ほんとにすごいよ

 

 ただの挨拶とかじゃない!」

 

 

 

アイシャ「そうですよ^^だって光祖神様は本当に存在なされるのですから

 

その力も啓示やお説教の文言だけには留まりません!」

 

 

 

真守「そうなの?・・・神様って誰も結局は見たことがない概念だけで広まってるものかと思うんだけど・・・個人として実在してるってこと?」

 

 

 

アイシャ「個と概念・・・その両方です。個としてどこかにおられながら

 

その力が世界の広い範囲でおよび、太陽の光やこの風や夜のように

 

常に私たちを取り巻いて流れているとされています。

 

 わたくしも会ったことはないのです。他の多くの皆さんもそうおっしゃります。」

 

 

 

真守「ミオーレさんも?」

 

 

 

アイシャ「そうですね、多分防衛兵団の隊長さまたちも会ったことはないと思います。光祖神様とお目にかかれたのはほんの一部の方のみであると

 

それでも私は光祖神様の実在を信じています。その方がいいのです。

 

お互いをおもいやり、自己を高めることを多くの人々がしていければ

 

世界は明るくなり続ける・・・その福音に光祖神様はなんの見返りも

 

 

 

それどころか厳しい戒律もしばりも求めません。心の中に実在を信じて生きていくことで、私たちは善を積み上げて

 

民族も種族もなく助け合い、平和のなかで幸せを分かち合っていける。

 

良い生き方を強く推してくれている。だから信じられる。」

 

 

 

真守「・・・なんか、いいな・・・光祖神さまってボク好みの神様かも」

 

 

 

アイシャ「やっぱり、カベさんの世界にも神様はおられたのですね」

 

 

 

真守「たくさんいる・・・創作の元になってる神様もいれば、いい神さまばかりじゃなくて、いい教えのはずなのに解釈が入り乱れて争いのもとになってる神様も・・・光祖神さまと近い神様もいたかな?(仏さまとか?)」

 

 

 

アイシャ「でしたら!真守さんも好きになれると思います!

 

あ・・・でもけっして布教をするつもりはないです。

 

光祖神様の教えは何かのきっかけで知って、自身が心からいいと思えた人が

 

自然に抱えることですから^^

 

 

 

あ!・・・カベさん!!村が見えてきました!!もうすぐです!」

 

 

 

真守「いよいよか・・・」

 

 

 

真守(あの声が、もしかして?ボクがただPCで作っただけのことを現実に身につけさせてしまうとか・・・そんなとてつもないことができるのは神様的な何かじゃないか?またあの声と話せるのかな・・・・)

 

 

 

 真守はこの世界に降り立つ前に、謎の声が語り掛けてきた白銀の空間をまた思い出す。ラクシアソル共和国と周辺に広く伝えられる光祖神 それこそがあの声の主なのではないだろうか?

 

 

 

 アイシャが指さす方向 アイシャの住むノーム村 二人を乗せた飛行壁

 

が近づくにつれて徐々に大きく見えてくるノーム村の家々が見えてきた。

 

 

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