久々の投稿ですが短いしあってもなくてもそんな変わらないなぁというお話です。次回から原作かなぁ。
外で降っている雨の音と室内を暖める暖炉の木が燃える音をBGMにしながら本を読む。現在はトリニティにある古書館にて様々な歴史に関する本を読み漁っている。
トリニティの古書館には歴史書に始まり小説、童話、禁書など様々な書物が収められている。この場所なら大戦時代の何かしらの情報が得られるかもしれない。
そんな訳で古書館で本を読み漁っていると僕が積み上げた本の壁の向こうからよく知る声が聞こえてきた。
「うぇ……な、何ですかこれぇ!?」
「お邪魔してるよ」
「あ、え、エブリースですか?」
読み終えて積み上げた本を術式で元あった場所に戻せば声の主が見えてくる。と言ってもこの古書館にやって来るのは基本的に僕を含めた3人だけなんだけどね。
それで、姿を見せたのは古関 ウイ。図書委員会の委員長。「古書館の魔術師」と言う異名を持ち、普段は古書館に籠もって、というよりほぼ住み込みで古書の解析・修復・管理をしている子だ。
「き、来てたんですか」
「ああ。そうだ、これ差し入れだよ」
そう言って脇に保存術式で保存していた彼女の好物のアイスアメリカーノと最近噂になってたお店のスイーツを幾つか入れた箱を手渡す。
「あ、いつもありがとうございます」
「いいよ。いつもここを使わせてもらってるし」
この古書館には古い蔵書が多く保管されているから昔の事を知るならここが一番良いかもしれない。
だがそれ以上にこの場所は心地良い。この時代になってからの数少ない憩いの場だ。変な邪魔は入らないし本が沢山ある、この場所にだいたいいるウイもどちらかと言えば好ましい方だ。数少ない友人と言える程には。
それにウイはキヴォトスの人間として珍しく精霊回廊を持っている。
キヴォトスの人間には基本的に精霊回廊が無い。いえ、退化したと言うべきでしょうか。僕が調べた限りでは精霊回廊が存在していなかったり途切れ途切れだったりあっても使い物にならなかったりと多種多様でした。
おそらく長い年月の間で精霊回廊を使わなくなった事が原因ですかね。使わなくなった理由としてはおそらく精霊とは別の力である現在彼女たちのヘイローを形作る謎のエネルギーがあるためですかね。
おそらくあの名も知らぬ神とその配下どもが星杯を手にした影響と考えるべきですか。まあ、どれもこれも仮説に過ぎませんが。
しかし、僕にも少しだけあの謎のエネルギーが宿っている事を考えると的外れという訳でも無いのでしょうが。
ちなみにウイには少しだけですが魔法を教えました。その時は大変驚いていたのを覚えていますがそれ以上にキラキラとした目が印象的でしたね。
「きょ、今日も歴史関係ですか?」
「ああ」
「にしても中々に見つからないみたいですね」
「相当古い時代の事についてだからね。関係なさそうな本も手掛かりがあればと色々と読み漁ってるし」
「まあ、ここにあるのはトリニティ関連のものだけですし。トリニティの性質上闇に葬られたり歪曲された歴史もすくなからずあるのが難点ですね」
ウイの言う通り、ここトリニティとは子供が大人のそれも貴族の下手くそな真似事をする学園。その性質上そういうことは多々ある。というより大半がそういう事だ。
まともなのは極わずか。1番のこの学園での権力者であるティーパーティーですらまだマシなほうとしか言えない。
いや、そもそも子供を仮にも王のような地位につけるこの学園都市という場所の歪さ故か。
「まあ、地道に調べるさ」
「できる限りは私も手伝いますよ」
「それはありがたい」
ああ、存分に頼らせてもらうよ。いつか真実を知るその日まで。