トリニティのとある一室、ミソラはその部屋の扉に手をかけて開ける。
「失礼します」
「ふふ、そんなに畏まらないでも、ここはこれから私達の部室になるんですよ、ミソラさん」
「あ、スズミちゃん」
部屋に入るとスズミちゃんが迎えてくれる。
この部屋は特別自警部としての部室としてティーパーティーの人から用意して貰った部屋。
正直、普段の自警団活動同様にそれぞれが個人でやる活動なら必要もないと思ったが、正式な部活にするなら使う使わないはともかくあったほうがいいとのことで用意された。
そして、せっかく部活もあるのだし、グループで活動していい人で集まって協力しちゃおうというメンバーの一人の提案でこうして集まることになったのだ。
「とりあえず中へ」
「うん」
スズミちゃんに連れられて部室の奥まで進んでいく。
すると、そこには自分とスズミちゃんを除いて三人の少女が座っていた。
一人は少しだけ知っているが、他の二人は初対面かな。
「やっほ〜ミソラちゃ〜ん! この前のパトロールぶりだね!」
「うん、久しぶり、ハクアちゃん、ルーちゃん」
知っている少女が挨拶してくれたので、こちらも返す。
ハクアちゃんの相棒ももちろん忘れちゃいない。
「はじめましての人もいるでしょうから、自己紹介からいきましょう。1年生の守月スズミです、これからよろしくお願いします」
白く長い髪を揺らしながらスズミちゃんが自己紹介を始める。
それに続くように他の子達も自己紹介を始める。
「それじゃ、次は私だね〜。私は2年の
まず一人が新風ハクア。
腰まで伸びた空色のふわふわな髪に同じ色の瞳、背中にふわふわな翼が生えていて、翼には色んな色の花の装飾がつけられていて、全体的にふわっとした見た目をしている。
ヘイローは白い輪っかに大きな翼が生えたような形をしている。
肩には青い小鳥が乗っていて、その子の名前が『ルーちゃん』。
彼女は小鳥が好きで、よくご飯をあげたりお話したりしている。
ルーちゃんは彼女が飼っている小鳥で、基本的に彼女の肩とか頭の上とかに乗っかって一緒に行動してることが多い。
ちなみに、グループ活動の提案をしてくれたのも彼女。
「次は私だねぇ~♪ 私は1年生の
その元気でふわっとした喋り方が特徴の子が天音エイリ。
金色の瞳で、金髪の中に銀髪が混じったようなその髪は頭の右側に結ばれていて、身長が結構高い。
ヘイローは黄色い輪っかの中に大きな音符があり、その周りに散らばるようにいくつもの小さな音符がある。
「同じく、1年生の天音ユヅキだよ。エイリと僕は双子なんだ。よろしくね」
クールな印象を受ける最後の一人が天音ユヅキ。
見た目はエイリちゃんと対照的で、銀色の瞳に、銀髪の中に金髪が混じったような髪をしていて、その髪は頭の左側に結ばれている。
ヘイローの形は……なんだろう、丸と線が規則的になっているが、どんな形なのかと言われると答えづらいが、綺麗な形とは言っておこう。
ちなみにエイリちゃんより少し身長が高い。
「最後に私。黒崎ミソラ、よろしくね」
こうして一通りの自己紹介が終わった。
「他にも何名かはいますが、グループで活動するのは主にこの五人になりますね」
「他の子は仕方ないよね~。グループ活動嫌って子もいるからさ〜」
とはいっても、この五人でのグループ活動もしっかりとやるわけではない。
正実みたいに規律を作ってだとか、誰かの指示の元動くとかじゃなく、困った時にお互いで助け合うためにと集まったのがこのグループというわけだ。
書類上は私が部長ということにはなっているが、こういう理由もあって、上下関係なんてものは一切存在しない。
「自己紹介は終わりましたし、どうしましょう?」
「せっかく集まったならみんなで事件解決とかしたいよねぇ〜♪」
「とはいっても、解決する事件がないとだけど」
「んじゃぁみんなでパトロールしちゃう?」
少し考えて、一つ思い浮かんだ案を口に出してみる。
「正実に何かないか聞いてみるとか」
「正実に?」
「うん、正実ならなにか情報持ってないかなって」
みんなもそれぞれ考えるような動きをする。
少しして、スズミちゃんが口を開く。
「それもいいかもしれません。ミソラさんは正実のお手伝いもしてますから、情報は頂けるでしょうし……それに、グループで活動するなら一度実践で連携を取れるようにはしておいたほうがいいとは思います」
「でもさ~、ミソラちゃんならともかく私達が正実のお手伝いするのっていいの〜?」
確かに、ハクアちゃんの疑問も最もなところ。
私に関してはある程度信頼してもらってるから正実の仕事とかもいくらか任されているけど、その仕事を同じ部活とはいえ他の子に任せられるかどうかとなればまた話は変わってくる。
しかし、そこに関しての回答は既にティーパーティーから貰っている。
「私が指名した人で私と一緒なら、手伝ってもいいんだって」
「ほっほ〜、ミソラちゃんティーパーティーにかなり気に入られてるんだね~?」
そうなのだろうか、よくわからないけど。
とりあえず、反対の人もいなさそうなので、正実になにかないか聞いてみることにしよう。
そう考えてスマホを手に取った。
『はい、イチカっす~。ミソラさん、どうかしたっすか?』
「特別自警部できたから、早速お手伝いできるお仕事とかないかなって」
『お、噂に聞いてたやつっすね? おめでとうっす! っと、お仕事っすね、確認するっす』
電話が保留に切り替わり、しばらくするとイチカちゃんが戻ってくる。
『おまたせしたっす。ちょうどいいのがあったっすよ。内容は指名手配犯の逮捕っす。詳細はメールで送るっす』
「うん、わかった」
『ミソラさんなら大丈夫だとは思いますけど、頑張ってくださいっす』
そうして電話が切られた。
間もなくメールが届き、メールの内容には先程話があった指名手配犯の情報とおおよその居場所が記されている。
「それで、何と?」
「貰ったよ、依頼。内容は指名手配犯の逮捕、主要メンバーは四人いるみたい。場所はトリニティ郊外の森の中」
「森の中、身を隠す場所としては最適だね」
この指名手配犯には見覚えがある。
確か、トリニティ生を拉致してお金を盗ろうとしたグループの中で四人、他のメンバーを囮にして正実から逃げ切った人がいたはず。
実際にその現場にいたわけではないけど、その時聞いた特徴がこんな感じだった気がする。
「それじゃ〜、逃げられる前にいこぉ〜♪」
「そうですね、行きましょう」
こうして、それぞれで準備をして目的の森に移動した。
そして、目的の森にて。
「目的地には到着しましたが、ここからどうしますか? ここの森、かなり広いので探すのはかなり大変ですが」
「索敵は私にまかせて! ルーちゃん出番だよ!」
ハクアちゃんの合図と共に、ルーちゃんがぱたぱたと羽根を羽ばたかせて森の奥に飛んでいく。
「その小鳥さ……ルーさんは索敵もできるのですね」
「ふふん、私達の絆の力だよ!」
ハクアちゃんが無い胸を張って自慢気に語る。
「むむむ、私達の絆だって負けてないよぉ〜♪」
「そこは張り合わなくていいと思うよ、エイリ」
「……今は任務中ですから、気を引き締めていきましょう」
ハクアちゃんの言葉に負けじと張り合いにいくエイリちゃんに横で苦笑いを浮かべているユヅキちゃん、少し呆れたように呟くスズミちゃん。
まぁ、確かにこれから指名手配犯を捕まえに行きますっていう雰囲気ではないとは思う。
少しするとルーちゃんが戻ってきては案内するかのようにこちらを少し見つめてはまた奥に飛んでいく。
「よし、見つけたみたいだからいこう」
「れっつごぉ~♪」
ルーちゃんの後を追うように私達も森の中を進んでいく。
いくらか進んでいくと、ルーちゃんが一つの木に止まったので、足を止める。
「こっちから人の声がするから静かにいこぉ〜♪」
静かに話しかけてくるエイリちゃんに頷きで返事を返した後、先導するエイリちゃんについていく。
ルーちゃんは音を立てないほうがいいと本能で察しているのか、目標のいる地点より少し離れたところで止めてくれたみたいだ。
とはいっても、私はまだ人の声なんて聞こえてないし、他の子も同じ様子だった。
でも、双子であるユヅキちゃんが迷わず付いていってることから適当を言ってるわけでもなさそうだ。
エイリちゃんは私達よりも少し耳が良いってことなのかな。
エイリちゃんの後をついて行っていると、次第に自分の耳にも人の声が聞こえるようになってきた。
つまりは、目標まで近づいていっているということだ。
エイリちゃんの止まったところで木に隠れてその先を覗き込んでみると、四人の少女が木にもたれかかって休憩してるみたいだ。
いくらか警戒はしているだろうが、多分一番油断してるタイミングは今だろう。
「スズミちゃん」
「はい、私の閃光手榴弾の出番ですね」
「私の合図に合わせてくれる?」
「わかりました」
ハクアちゃんの意図を汲み取ったのか、唐突な提案にもスズミちゃんは了承する。
「ミソラさん」
「?」
急にユヅキちゃんから呼ばれたので首を傾げると、手招きでこちらに来るように誘導されたのでユヅキちゃんに近づく。
すると、顔が近づいてきたと思うと、耳打ちする形で一つの作戦を伝えられる。
「お願いできるかな」
「うん、任せて」
ユヅキちゃんの作戦に了承して、私は再び指名手配犯の方に向き直った。
「それじゃ、いくよ、ルーちゃん」
ルーちゃんがハクアの合図に合わせてぱたぱたと羽根を動かして指名手配犯に向かって飛んでいく。
「「「「!?」」」」
ガサガサッとたてられた音に指名手配犯の四人が一斉に銃を構えて音の方に向ける。
しかし、向けた先に見えるのは小さく羽ばたきながら飛び去っていく小鳥のみ。
「なんだ、ただの鳥か〜……」
「お、驚かせやがって」
音の正体がただの小鳥だと理解して、四人は安心したように肩を落とす。
そして、ここでハクアが動き出す。
「スズミちゃん、今!」
「いきます!」
「なっ!?」
「きゃぁ!?」
ハクアの合図に合わせてスズミが閃光手榴弾を投擲する。
ルーちゃんの行動で視線が一点に集中していた指名手配犯の四人は、急に襲い掛かってきた閃光に驚愕した反応を見せる。
「いっくよ〜♪」
「がっ……!?」
エイリはスズミの閃光手榴弾に合わせライフルで一人の頭を撃ち抜く。
ライフルの二つの銃口から放たれた二発の銃弾は容易に指名手配犯を弾き飛ばし、気絶させた。
「こっち!」
「くっ……そ!!」
「おっそーい!」
「うぁっ!?」
残された三人のうちの一人が眩む視界の中、声の聞こえた方向に向かってアサルトライフルを向けようとするが、それよりもハクアのほうが早く、回し蹴りの容量でアサルトライフルを弾き、サブマシンガンの弾丸を頭に撃ち込む。
ほぼゼロ距離から放たれたサブマシンガンの弾はほぼ全て命中し、もう一人を気絶させた。
「こ……のっ!」
「やばっ……!?」
「僕に任せて」
敵の一人がハクアの背後からアサルトライフルを撃ち込む。
反応に遅れたハクアは、避けられないと判断し、腕で顔を覆うようにして防御態勢に入る。
そこに割り込む形でユヅキが入る。
ユヅキの前に出した盾は、ハクアに命中するはずだった弾丸を弾き飛ばす。
ユヅキはお返しとばかりに右手に持ったマグナムを顔めがけて撃ち込むが、腕で防がれてしまい、少し仰け反らせるだけのダメージとなってしまった。
「ここだねぇ〜♪」
「ぎゃん!?」
しかし、そこに合わせたエイリのライフルの弾が敵の側頭部に直撃し、吹き飛ばした。
「いやぁ、助かったよ~」
「これくらいは大丈夫だよ」
感謝の言葉を告げるハクアにユヅキは目を閉じて軽く頷くことで答えた。
「しかし、エイリさんとユヅキさんは連携慣れしてるみたいですね」
「うん、僕とエイリは基本的に二人で行動してることが多いから、お互いにある程度相手に合わせられるはず」
「ねぇねぇ〜、あと一人どこいったの〜?」
「あっ、そうじゃん!?」
エイリの言葉にはっとするハクア。
静かになったので片付いたと思っていたが、確かに倒したのは三人。残りの一人が見当たらない。
近くにはいないようなので、恐らく他の3人を囮にして逃げたのだろう。
「も〜、また探さなきゃじゃん〜」
「いや、その必要はないよ」
「必要がないとは? ……そういえばミソラさんはどこに……」
気がつけばミソラの姿も見当たらない。
どういうことかと、エイリ以外の二人の視線がユヅキに集まる。
そして、ユヅキは話を続ける。
「こんなこともあろうかと、保険をかけておいた」
「……まさか、ミソラさんが?」
ユヅキはこくりと首を縦に振った。
「まさか、ついて来られてたとはね〜?」
「逃さないよ」
私は、ユヅキちゃんの言う通りに、敵が逃げた場合に動けるようにと、様子を伺っていた。
案の定、一人が残りの三人を囮にこっそり逃げ出していたので、ここまで追いかけてきたのだ。
「でもさ、あたしはこんなところで捕まるわけにはいかないんだよ、ね!」
そう言うと、敵は地面に何かを落とし、落としたものからは白い煙が出てきてどんどんと辺りを煙で埋め尽くしていく
「これは、煙幕……」
「んじゃ、あたしはここで失礼!」
「っ、逃さない」
逃げようとする彼女を見て私は即座に手榴弾を取り出して投げつけ、空中の手榴弾に向けてアサルトライフルを乱射させた。
「ぎゃっ……!?」
「っ……!!」
復数放たれた弾丸のうちの一発が空中の手榴弾に命中し、手榴弾は敵も自分も巻き込んで爆発を起こした。
私は、爆風に巻き込まれて吹き飛ばされるが、想定済みなので受け身を取ってすぐさま立ち上がる。
身体が熱を帯びたように熱い。
流石に、あの距離で手榴弾を爆破させるのは無傷ではいけないだろう。
でも、動けるのなら問題ない。
敵の悲鳴も聞こえたので敵にもしっかりと命中してるはずだ。
ほんの僅かに時間が経ち、手榴弾によって発生した煙が晴れる。
煙幕による煙は、手榴弾の爆風でついでに吹き飛ばしたので、その役目は既に果たされなくなったようだ。
煙が晴れると、先程の敵が少し先で倒れているのが見える。
私は、即座に距離を詰めて、倒れてる敵の顔に銃を向けた。
「っ……てて……。あたしを逃さないために自分ごと爆破するとか……狂ってるよあんた……」
「貴方達を捕まえるのが今の私の仕事だから」
「……ふーん? じゃ、すぐにあたしを撃って気絶させたらよかったんじゃない?」
「話の途中で撃つのはフェアじゃないから」
突如、彼女の口角がほんの僅かに上がる。
「それは結構なこって。その判断、後悔させてあげる!」
「っ……!」
いつの間にか左手に持っていたナイフで銃を弾かれる。
銃を構え直そうとするも、敵のほうが速く、右手に取り出したハンドガンで左肩を撃たれてしまう。
左肩を撃たれてよろめいている間に腹を蹴られ、突き飛ばされてしまう。
なんとか受け身を取って敵に銃を向ける。
相手も既に拘束から抜け出した状態、立ち上がって右手に持ったハンドガンと左手のナイフを構えてこちらを見つめている。
「さて、いくよ!」
そう言うと、敵はこちらに向けてハンドガンを撃ちながら距離を詰めてくる。
私は、木を上手く盾にして銃弾を躱しながら、アサルトライフルを撃ち込むが、撃ち込んだ弾は、同じように木を盾に避けられてしまう。
「あたしが逃げ足だけ速いやつなんて甘く見てたら痛い目見るよ!」
「くっ……!」
そのままの勢いで距離を詰められ、ナイフで切りつけられる。
神秘による防御が働いているので、深く斬られることはそうそうないが、それでも左腕に衝撃が襲いかかってくる。
間もなく、敵は勢いのままの回し蹴りを放つ。
私はそれを後ろに飛ぶことで避け、そのまま木の後ろに隠れて息を整える。
「さて、さっきのお仲間にでも来られたら面倒だし、さっさと片付けておさらばさせてもらおっかな」
足音が近づいてくるのがわかる。
どうしようかと考えていると、無線から声が聞こえてきた。
『ミソラさん、状況は……まだ戦闘中みたいですね。もうすぐ合流します、エイリさんが銃で合図を出すので、聞こえたら目を瞑ってください』
スズミちゃんの声だ。
あちらの戦闘は途中までしか見ていなかったが、どうやら問題なく片付いたらしい。
もうすぐでみんなが来る、となれば時間を稼げば勝ちだ。
でも、まださっきの煙幕を持っている可能性は充分にある。
みんなが合流してから使われたのでは、先程の作戦も使えない。
もうすぐみんなが来る。それなら、煙幕が使えないような隙を作れば、あとはみんながきっとなんとかしてくれる。
「……うん」
初めて一緒に戦う子がほとんどだけど、私はみんなを信じることにした。
スズミちゃんの言葉に短く小さな言葉で了解し、無線を切った。
「ふぅ……よしっ」
息を整えては、銃のリロードを済ませる。
そして、木の横から顔を覗かせ、敵に向かって銃弾を撃つ。
「っとと、危ないなぁ」
しかし、撃った弾はまたもや木に隠れて避けられてしまう。
でも、このまま出てきたところを……
「ほら、こっちだよ!」
「っ……!」
突如、敵の声が背後から聞こえ、咄嗟に振り向いて防御態勢に入り、なんとかナイフでの攻撃は左手で防いだが、腹部をハンドガンで撃たれてしまう。
そして、続けざまに回し蹴りによって吹き飛ばされる。
「っ……くぅ……」
「まだ正実のほうが強かったよ。ほら、諦めて帰んな?」
なるほど、確かに正実がやらないとって判断するのも納得できる。
今まで戦ってきた不良なんかより段違いに強い。
能力を使う?
いや、あれは疲れるし、極力使いたくない。
今回はみんなが合流すればそれで勝てるんだから、使わなくてもいい。
時間的にはもう到着しててもおかしくはないと思う。
となれば、奇襲するタイミングを伺っているのだろう。
それなら、ほんの一瞬、隙を作ればいい。
油断してる今なら、いける
「……せいっ」
私は立ち上がって右手に持つアサルトライフルを投げつけた。
「っと、やけになったか?」
投げた銃は軽く避けられてしまうが、それでいい。
避けてる間に一気に距離詰めて拳銃を取り出して撃ち込む。
「っ……!? まだっ、持ってたんだっ!」
反撃とばかりにナイフを振り下ろして来たので、こちらも右手でナイフを引き抜いて相手のナイフを弾き飛ばした。
「や……るじゃん!」
反撃の蹴りで吹き飛ばされるが、すぐに体制を立て直して構える。
「片手に拳銃に片手にナイフ……あたしと同じスタイルで勝負なんて面白いことしてくれるじゃん!」
相手は、ナイフがなくなり空いた左手でもう一丁のハンドガンを取り出した……その瞬間。
「なっ……!?」
大きな銃声と共に、相手の右手のハンドガンが弾き飛ばされる。
その銃声を聞いた瞬間、即座に私は両目を瞑った。
間もなく、銃声を合図として激しい閃光が周囲を包み込んだ。
「ぅっ……まさか……」
「そっ、そのまさか。もう逃げられないよ?」
その聞き覚えのある声に目を開けると、敵の後ろからサブマシンガンを向けているハクアちゃんの姿が見えた。
「チェックメイトってやつかな」
その言葉と共に敵を囲むようにみんなが姿を現す。
「あ……はは……一対五は流石に無理……」
指名手配犯は左手のハンドガンも地面に落とし、大人しく投降したのだった。
ティーパーティーの3人はミカ達がティーパーティーになった瞬間出番がなくなる可能性が高いのですが、今回の3人のオリキャラに関しては最後まで活躍してもらうかもしれません。
ドヒナとかシュガーラッシュとかイベント枠として音楽に手を出してる子とか、趣味で音楽を聞いてる子はいるけど意外としっかり音楽方面に行ってる子がいなさそうってことでできたエイリちゃんに意外とブルアカに僕っ娘っていなくない?ってできたユヅキちゃんとセイアのところのシマエナガとも友達になれそうなハクアちゃんです。
ちなみに作者は音楽にまったく詳しくありません。