ちょっと短めかもです
「いや〜、待たせたっす!」
「あ、イチカちゃん」
指名手配犯の一件が終わり、犯人達も無事に正義実現委員会に引き渡す事が出来た。
あの後、特別自警部としての初任務達成祝い? も兼ねてイチカちゃんと遊びに行くこととなった。
とはいってもイチカちゃんと遊びに行くこともそこそこあるので普段と変わる部分と言えばいくらか奢ってくれることくらいだと思う。
現在、とあるカフェで合流したところ。
イチカちゃんは自分と向かい側の席に座り、注文を済ませる。
「この前はお疲れ様っす」
「ううん、私も、お仕事くれてありがとね。私一人じゃあ多分、負けちゃってたけど」
「あー……まぁ、それは仕方ないっす。なんせあの四人、ツルギ先輩やハスミ先輩がいなかったとはいえ、正実の包囲網掻い潜って逃げ切った奴らっすからね」
その情報は初耳なんだけど。
そういえば指名手配犯の人も『正実のほうがまだ強かった』って言ってたし、一回戦った後だったんだ。
まぁ、統率がとれてる正実と私個人で比べるならそれは正実のほうが相手にするのは厄介だろう。
「元々は潜伏場所を突き止めてツルギ先輩とハスミ先輩が出る予定だったんですけど、丁度ミソラさんから連絡が来て任せたって感じっすね。ついでに今後の扱いをどうするかの参考にもするとも言ってたっすね」
「今後の扱い?」
「団体として行動できるかどうかってことじゃないっすかね? ほら、自警団にいる子って団体行動苦手な子とかもいるじゃないっすか。といってもミソラさん含めてティーパーティーが直々に人選したらしいっすから、私はあんまり心配してなかったんですけどね」
なるほど、つまりこの任務で特別自警部が団体で動けるのか個人が集まったグループなのかを見定めてもいたということなんだね。
確かに、正実の仕事の中には個人で解決できないようなものとかもあるし、そういうのも任せられるか否か知っておくというのも大切ではあるんだろう。
……今思えば報告書書くときに結果だけじゃなくて過程まで書かされたのってそういうことだったんだ……
「ま、これで正実としても色々助かるんじゃないっすかね? トラブルが多い日は大変っすから、対応できる人間は多いに越したことはないっす」
「うん、そうだね」
「っと、こんな話ばっかりしてもあれっすね。せっかく遊びに来たんですし、楽しい話のほうがいいっすね」
イチカちゃんはそう言って話を切り替え、そのまま色んな話をしながらティータイムを過ごした。
その後、カフェを出て、特にやることもなかったので2人でショッピングセンターを歩き回ることにした。
イチカちゃんと遊びに行く時は大体こうやって歩き回って何かを探すみたいなパターンが多い。
というのもイチカちゃんと私に似てる部分があるからかもしれない。
二人共、夢中になれるような何かがほしい。
それが似てる部分。
イチカちゃんも私も色んなことができるけど、何かに熱中するということがあまりない。
イチカちゃんは色んなことに手を出しているけれど、長続きしないことがほとんど。
私は、出来ることは多いほうがいいんじゃないかって、色んなことに手を出しているだけ。
正実のお手伝いも、救護騎士団のお手伝いも、図書館のお手伝いも、どれもその一環としてやっているだけで、楽しくはあるけど熱中してるかと言われれば少し違う気がする。
だから、こうして二人で熱中できそうなもの探しを時々している。
そんな考え事をしていると、イチカちゃんが楽器屋の前で立ち止まる。
「何か良さそうなものあった?」
「うーん、良さそうなものというか……。ここに来る前、路上で弾き語りしてる人がいたんで、これを見てるとちょっと思い出したんすよね」
弾き語りかぁ。
音楽、そういえば色々聴いたりはしてるけど弾く方はやったことなかったな。
エイリちゃんが音楽得意なんだったっけ。
きっと、弾けるようになったら楽しいんだろうなぁ。
「今日はこれにしてみる?」
「へ? いやいや、私ギターとかやったことないっすよ?」
「私もやったことないけど、ちょっと興味出てきたから。イチカちゃんがギター弾いてるところとか見てみたいのもあるしね」
「う、うーん……また長続きしなさそうな気もするっすけど……。でも、ミソラさんが見たいっていうなら…………私も弾いてみたい気持ちもありましたし。その代わり、ミソラさんのも見せてくださいね?」
「うん、一緒にやろう」
そうしてイチカちゃんはギターを、私は持ち運びができる電子ピアノを楽譜や初心者用の教本と一緒に買った。
その後、練習ができそうな川沿いに移動した。
「いやぁ、ほんとに買っちゃったっすね」
「うん、買っちゃったね」
私達は川沿いに移動した後、並んで座り初心者用の教本をそれぞれ読みながら話していた。
「相変わらずミソラさんは行動力あって感心するっす」
「そうかな?」
「はいっす。まだ私もミソラさんもやりたいことは見つかってないっすけど、こうしてミソラさんと遊んでる時間はなんというか、悪くないっす。……へへっ」
イチカちゃんが少し照れくさそうに頬をかきながら微笑みかけてくれる。
それを見て私もほんの僅かに微笑みを返す。
「さてっと、とりあえず軽く鳴らしてみましょうかね。えっと……コードは…………こんな感じっすかね?」
さらっとイチカちゃんがギターを鳴らすと、綺麗な音色が響き渡る。
「うん、いい感じ。じゃあ私も」
こちらも教本の通りにピアノを鳴らしてみる。
「ミソラさんもいい感じっす。相変わらず初めて触ったとは思えない手つきっすね」
「イチカちゃんだって」
「うーん、私は教本通りにやってるだけっすからね」
「私も同じ感じだよ?」
うーんっと、イチカちゃんは考えるように顎に手を当てる。
「でも、ミソラさんは教本に載ってないようなことでも急にできるようになったりしてるじゃないっすか」
「いや、そういうのは大体他の人がやってるの真似してるだけだし……」
「見様見真似で出来ちゃうのがおかしいんっすけどね」
イチカちゃんから苦笑いでツッコミが飛んできた。
「イチカちゃんだってすぐ基本押さえて応用まで出来ちゃうじゃん」
「それは基本押さえれば誰だって…………いや、こうして言い合ってても終わらないっすね。ミソラさんから褒められるのは嬉しいですし、素直に受け取ることにするっす」
「うん、私も、褒めてくれてありがとう」
二人で微笑み合った後、それぞれが買った楽譜を一曲ずつ弾いてみることにした。
「ふぅ、今日はこのくらいにしておくっすかね」
「そうだね」
あれから少しの間二人で曲を弾き合っていた。
イチカちゃんがどんどん上達していく姿を見て驚きながらも、イチカちゃんがギターを持ってる姿って合うなとも思いつつ過ごしていた。
私も、少しは弾けるようになったんじゃないかなって思う。
「ん、あれ?」
イチカちゃんが何かに気づいたかのように川の方を見る。
その視線の先に目を向けると、サッカーボールが川に流されている様子が見えた。
サッカーボールの持ち主らしき子どもがなんとかしてボールを取ろうとしている。
「ミソラさんすいません。ちょっとあの子困ってそうなんで、助けに行ってくるっす!」
「ううん、私も手伝うよ」
「助かるっす!」
こうして、私もイチカちゃんについていくことにした。
イチカちゃんは熱中するほどのやりたいことがないっていつも言ってるけど、こうして進んで人助けをよくしてる。
それも、当たり前のように。
イチカちゃんは自分では気づいてないみたいだけれど、きっとそれがイチカちゃんにとってのやりたいことなんじゃないかなって思う。
だって、好きじゃなかったらここまで積極的に人助けしたりできないと思うから。
それに比べて、私のやりたいことってなんだろう?
楽しいから色んなことに手を出したりしているけれど、あんまりこれがやりたいってなることが少ない。
でも、やりたいことがなくたって、こうしてイチカちゃんとか、ヒフミちゃんとか、みんなと過ごすのは楽しいから、このままみんなと楽しく過ごせられれば、それでいいかなって、そうも思う。
メモロビ要素もちょっとこみこみです
先生のポジションにミソラちゃんがいるってことは実質ミソラちゃん先生なのでは!?!?(???)
最初はヒフミ相棒枠一筋で考えてたんですけど、イチカとミソラの2人って結構似てるところあるなって考えるとこの2人相性いいのでは?イチカ×ミソラルートあるのでは?
とか思ったり思わなかったりしてます。
ちょっとだけ話に触れられてますが、現状ミソラの強さはヒナホシノツルギミカあたりのトップレベルに比べればかなり控えめです。
実力的に考えればヒフミと比べて経験値の差でミソラかなっていうくらいですかね
ただ、それは神秘量的な話だったりゲームのパラメーター的な側面だけで考えた話でして
それなら何がミソラを何段階か強くさせてるのかというと自分にリスクのある行動でも当然のようにやっちゃうところにあります。
現時点でやったことでいえば神秘転移、つよくなれるのーりょく、ミスディレクション、手榴弾での自爆特攻とかですね
ミスディレクションはあれです、自分の銃を投擲武器にしてるやつです。まぁ、これはほんとは少し違うんですけどね。
普通考えついてもやらないようなことも普通にやっちゃうところが強さに+されてる部分と言えるでしょう。
まぁ、まだ成長の余地はたくさんあるので