「ミソラちゃん、もし予定が空いてたら夏祭りに行きませんか!」
唐突にヒフミちゃんにそんなことを言われた。
夏祭り、そういえば行ったことあったっけ。
あるような気もするけどまったく記憶にないや。
でも、ヒフミちゃんと一緒ならきっと楽しい。
「うん、いいよ。いつ行くの?」
「再来週の◯◯日にあるのですが、どうでしょう?」
その日は……うん、自警部の仕事もないしいけるかな。
「大丈夫、いけるよ」
「よかったです! 場所なんですけど」
ヒフミちゃんは嬉しそうにそう言うとペロロ様バッグから1枚の紙を取り出す。
「少し離れた場所なんですが、水鳥公園でやるみたいです!」
水鳥公園、名前は聞いたことある気がするけど行ったことないな。
「時間と集合場所はまた伝えますね?」
「うん、わかった」
「ところで、今日は自警部のお仕事ですか?」
話を変えるようにヒフミちゃんがそんなことを聞いてくる。
こういうことを聞いてくるときは大体遊びに誘おうとしてくれてるとき。
ヒフミちゃんと遊びに行くのは楽しいから是非とも行きたいけど、今日はパトロールの約束があるから見送りになるかな。
約束を急に断るのもあまり良くないし、パトロールも大切な仕事。
困ってる人は助けなきゃ。
「ごめんね、今日はパトロールがあるから」
「大丈夫ですよ! 自警部のお仕事頑張ってください! あと、また遊びましょうね、ミソラちゃん!」
「うん、また遊ぼう、ヒフミちゃん」
こちらに手を振ってその場を後にするヒフミちゃんに私も手を振り返す。
ヒフミちゃんと別れた私は自警部の部室へと向かった。
「今日もパトロールお疲れ様ぁ〜♪」
「うん、お疲れ様、エイリ、ミソラさん」
「お疲れ様」
あの後、私とエイリちゃんとユヅキちゃんの3人でパトロールの仕事を一通り終わらせた。
今日は特に大きな事件とかもなくてよかった。
「そういえば、今朝自警部宛に依頼が来てたんだけど、知ってる?」
「今朝からの?」
「依頼〜?」
ユヅキちゃんの言葉に私とエイリちゃんは揃って首を傾げる。
今朝の依頼、なにか来てたかな。
「その様子だと机の上に置いてる依頼書読んでるのまだ僕だけみたいだね。といっても僕も細かいところまではまだ読めてないんだけど」
ユヅキちゃんの目線の先を追ってみると、机の上に1枚の紙が置かれていた。
今朝からあんなの置いてたかな?
置いてたかも。
私は机に置いてある紙を手にとって読んでみる。
「夏祭り期間中のパトロール?」
依頼書に書いてあった内容とは、夏祭り期間中、会場のパトロールをしてほしいとのことだった。
日程は再来週の◯◯日、場所は――
「――水鳥公園」
確か、ヒフミちゃんに誘われた夏祭りもここだったよね。
タイミングが悪い、ヒフミちゃんとの約束、どうしよう。
「ミソラさんはなにか、予定があったかな」
ユヅキちゃんが私の顔色をうかがうかのように見つめてくる。
「うん、ちょうどヒフミちゃんとその夏祭りに行く約束してたから」
「そっか……それなら――」
私の話を聞いて少し考え込むようにするユヅキちゃんの言葉に割り込むようにエイリちゃんが入ってきた。
「それならぁ〜、4人で夏祭り行こうよぉ〜♪」
「4人で?」
首を傾げるユヅキちゃんにエイリちゃんは答える。
「そう〜! 私達と〜、ヒフミちゃんの4人でお祭りだよぉ〜♪」
「そ、それは流石に……」
ユヅキちゃんが少し困ったように苦笑いを浮かべる。
確かに自警部の仕事は一部特別なものを除けば助っ人枠として自警部以外の人間に手伝ってもらうことはできる。
しかし、ヒフミちゃんにパトロール付き合ってもらうのはどうなんだろうと思う。
確かにヒフミちゃんは優しいからお願いすれば手伝ってくれそうではあるけど……。
「ほらほら、ここ見て〜?」
そう考えていると、エイリちゃんは依頼書を指を差して見るように促してくる。
エイリちゃんの指差した場所は依頼書の備考欄。
そこには『トラブルが発生しなければ祭りを楽しんで貰って構いません。お店で使える無料券も配布します。』と書かれていた。
「この仕事ってぇ〜、要はトラブルが起きた時すぐ動けれるようにしておけばいいんだよね〜? 一人でも出来る範囲のだったらぁ〜、どこで何が起きても私が気づけるからみんなで遊ぼうよぉ〜♪」
なるほど、たしかに必要人数は最低一人、つまりは最悪一人でもなんとかなる範囲の仕事と見てもいい。
それでも見回りはしたほうがいいんじゃないかと思う部分もあるかもしれないけど、エイリちゃんがいるからなくても問題ない。
トラブルが発生したら楽しい音の中に怒りの音とか恐怖の音が混じるからわかりやすいらしい。
どんな感じなのかは私にはよくわからないけど、実際それに助けられてるときもあるし、エイリちゃんって耳が良いんだ、すごいって思った。
名目としてはパトロールとなっているが、この任務の本質はトラブルが起きた時解決することにある。
祭りを楽しめるように働きかけてくれていることからトラブルの解決さえできれば見回り自体はしなくても問題ないということになる。
つまりエイリちゃんが言ったように4人で遊びに行くのも問題はない。
「それなら、あとはヒフミちゃんが良いって言うかかな」
ヒフミちゃんなら多分OK出してくれると思うけど。
そんなことを考えながらも携帯を取り出し、ヒフミちゃんに連絡を入れる。
『はい、ヒフミです。どうかしましたか、ミソラちゃん?』
「こんにちは、ヒフミちゃん。実は――」
ヒフミちゃんにここまでの経緯を話した。
『そういうことなら大丈夫ですよ! みんなで行くほうが楽しいと思いますし、ミソラちゃんのお手伝いなら是非!』
「ありがとう、ヒフミちゃん」
うん、やっぱりヒフミちゃんは優しいな。
とりあえず、みんなで計画を立てるために通話モードをスピーカーに切り替える。
「改めて誘いを受けてくれてありがとう、ヒフミさん。あと、僕達の任務にまで付き合わせちゃってごめんね」
『い、いえいえ! 元々ミソラちゃんを誘ったのは私の方ですし、困った人は助けてあげたいので!』
「そう言ってもらえると助かるよ」
その後、4人で当日どこを回りたいか、何が必要かを話し合うことにした。
浴衣は3人とも持ってるみたいで、私だけ持ってなかった。
浴衣の貸出もしてるみたいだったけど、後日ヒフミちゃんと買いに行くことになった。
「そういえば、水鳥公園は海が近いから、花火もそこで上がるらしいね」
『海ですか……海といえばあれが必要ですね!』
「「「あれ?」」」
ヒフミちゃんの言葉に私とエイリちゃん、ユヅキちゃんの3人は首を傾げる。
『静かな夜に聞こえてくる波の音と一面に広がる星空……そして、そんな夜空に上がる花火……そんな場所に行くためにはやっぱり戦車で行くしかないです!!』
「おぉ〜♪ 戦車で海に行くの、楽しそ〜♪」
海に行くためには、海といえば戦車、なるほど、知らなかった。
海といえばスイカ割りとか、泳いだりだとか、そんなイメージはあったけど、戦車のイメージはなかったな。
今回は海で遊ぶのはお預けになっちゃうと思うけど、覚えておこう。
海といえば戦車。
「なるほど、戦車から見る夜の海、それから花火か……うん、いいね」
『ですよね!!』
ユヅキちゃんもヒフミちゃんの意見に納得したようだった。
やっぱりヒフミちゃんの言う事は正しいってことなんだろう。
『でも、戦車はどうやって用意しましょう? 学園の備品とかお借りできればいいのですが……』
「そういうことなら、僕にまかせて」
『「えっ?」』
「「「「とうちゃーく!!」」」」
夏祭り当日、みんなで合流し会場までやってきた。
正確には、花火が予定されてる海の砂浜なのだが。
前に話していた戦車に関しては、なんとユヅキちゃんが自前で持っているとのことで、ユヅキちゃんの戦車に乗ってここまで来たのだ。
通称『めるかば君』、戦車って初めて乗ったけど悪くなかった。
「ユヅキさんが戦車を持ってたとは驚きでした……」
「大きくてメンテナンスも大変だからあんまり使ってないんだけどね」
それぞれ戦車から自分の荷物を降ろし、夏祭りの会場まで移動する。
今日は夏祭り当日なのでみんな浴衣姿。
ヒフミちゃんとエイリちゃんは黄色、ユヅキちゃんは青色、私は水色を基調とした浴衣で、みんなすごく似合ってる。
少し歩くと、夏祭りの会場までたどり着いた。
流石夏祭り当日、まだお店は準備中なのに人が多い。
少し辺りを見渡していると、正面から誰かがこちらに走ってきた。
「自警部のみなさん! 本日は依頼を受けて頂きありがとうございます! 是非水鳥祭りを楽しんでいってくださいね! 後、何かあった時はよろしくお願いします!」
「うん、任せて」
今回の夏祭りの役員の人達だ。
依頼書には依頼者は水鳥祭りの役員としか書かれてなかったけど、依頼をくれたのはこの人なのかな?
役員の人は一通り私達に挨拶を済ませると元の場所に戻っていった。
こういった外部からの仕事の依頼とかも自由に受けられるのも自警部の特徴の一つ。
正実は基本的にトリニティが関係する部分が優先的になる。
もちろん、自警部もトリニティをメインとしてパトロールをしているが、元々が誰かの指示とかじゃなくそれぞれの自分の意志で治安維持活動を行ってた団体であるため、そこに強制力はない。
寧ろ外部で活躍してくれれば、その分外部からのトリニティの印象も良くなるから、というティーパーティーの意向もある、なんて噂も聞いたことがある。
でも、それならトリニティと関係ない場所での仕事も許してくれてるのには納得がいくよね。
まぁ、今回の祭りはトリニティ生も何人か来てるので完全に関係ないかと言われればそうでもないけど。
ともあれ、無料券とか貰えたし、ヒフミちゃんとの遊ぶ約束も自警部の仕事も同時にできるような仕事内容だったのは運が良かったのかもしれない。
「さて、店が開くまで時間が少しあるし、お店の配置を再確認しておこう。仕事の為にも遊ぶ為にもどこに何があるかは知っておかないとね」
ユヅキちゃんは1枚の紙を広げてみんなに見えるように近くの机に置く。
そこには水鳥公園のマップに詳しいお店の配置が描かれていた。
「仕事内容のおさらいはいいかな……おさらいする程の内容もないし。一応、トラブルが起きやすそうな場所をまとめておこうと思ったんだけど、公園内とか海に隠れられそうな場所とかはないし、見えないところでっていうのはあんまりないと思う。公園の外はルーちゃんが見回りしてくれるから問題ない」
ルーちゃん?
ハクアちゃんも来てるのかな?
「ハクアさんも来てるんですか?」
同じ疑問を持ったヒフミちゃんがユヅキちゃんに質問する。
それを聞いたユヅキちゃんは小さく首を振る。
「ううん、ルーちゃんだけ借りてきた。私達の言う事ある程度は聞いてくれるし、なにか良くないことが起こってそうなら教えてくれる」
「賢い子なんですね!」
実際ルーちゃんは賢い。
ハクアちゃんと仕事するときは大体ルーちゃんの索敵能力に助けられてる。
ちなみにハクアちゃんは今日は確か別の任務があったはず。
そんなこんな雑談をしていると、夏祭りが始まる時間が近づいてきた。
「そろそろお店を回る準備しよっか」
「うん、そうだね」
「みんなでたくさん遊ぼぉ〜♪」
「はい♪ 楽しみましょうね!」
こうして4人の夏祭りが始まった。
「さて、まずはどこから行こっか」
「私わたあめ食べた〜い♪」
わたあめ?
どんな食べ物なんだろう。
あめって飴のこと?
綿みたいな形の飴なのかな?
「あれ、ミソラちゃん、もしかしてわたあめ食べたことないですか?」
私の考える仕草で察されたのか、そんなことをヒフミちゃんが聞いてきた。
「うん、初めて聞いたかも」
いや、聞いたことはあるのかな。
聞き覚えのあるような響きなんだけど、頭には浮かんでこない。
気がついたらヒフミちゃんとエイリちゃんが私の手を取っていた。
「それなら一緒に食べに行きましょう!」
「すっごくふわふわしてて美味しいんだよぉ〜♪」
「うん」
少し頬が緩むのを感じながら、2人に引っ張られるようにわたあめ屋さんに向かっていった。
「これがわたあめ……」
棒の先にふわふわしたものがついてる。
これが飴?
飴と呼ぶにはとても柔らかく雲のようにふわふわしてて軽い。
「食べてみてください、ミソラちゃん」
ヒフミちゃんに言われるまま一口食べる。
目の前のふわふわが口の中に入った瞬間、ふわふわは口の中で雪のように一瞬で溶け、甘味を口いっぱいに広げる。
ふわふわの食感と口いっぱいに広がる甘味が舌を刺激し、甘い香りが鼻を刺激する。
2箇所からくる優しい刺激は脳内を幸せな気持ちにさせてくる。
「美味しい」
「気に入ってもらえたみたいで良かったです♪」
私の表情を見てなのかヒフミちゃんが笑顔を向けてくれる。
それを見て私も自分の頬が緩んだのを感じた。
「ん〜♪ ふわふわして美味しぃ〜♪」
「うん、子ども達に人気な理由がよくわかるよ」
エイリちゃんもユヅキちゃんも美味しそうにわたあめを食べていた。
そして、あっという間にわたあめを食べ終え、次の場所に移動しようとしたその瞬間――
「うわーん! 取れないよー!!」
少し離れた店から子どもの泣き声が聞こえてきた。
ここの店は……射的屋だね。
射的は射的用の銃を使って弾を撃ち、景品を見事落とせばその景品を手に入れられるゲームだって聞いたことがある。
普段から銃を持ち歩き、時には戦うことも稀じゃない私達生徒だけど、射的用の銃は本物の銃と比べて軽く使い勝手も少し違う。
威力自体もかなり小さいので、キヴォトスの生徒でも難しいって言う子も結構いるみたい。
なかなか落とせなくて悔しかったのかな?
そんなことを想像してると、様子を見ていたエイリちゃんが何かをユヅキちゃんに耳打ちする。
それを聞いたユヅキちゃんは少し驚いたような表情をしながらもすぐに真剣な顔つきになる。
よく見ればエイリちゃんもいつものふわふわした雰囲気から少し真剣な顔になっている。
何か、あったのかな?
そう首を傾げていると、ユヅキちゃんが動き出した。
「次、僕がやるよ」
「お、次はお嬢さんかい? 頑張ってくれ!」
射的屋の人は笑顔を浮かべながらユヅキちゃんに射的用の銃を手渡す。
それを受け取ったユヅキちゃんは真剣に銃を構える。
その真剣な雰囲気を周りも感じたのか見ていた人も静かになる。
ユヅキちゃんは真剣な眼差しのまま銃の引き金に指を置く。
その瞬間、エイリちゃんが動き出した。
「お姉ちゃん!」
ユヅキちゃんを呼びながらエイリちゃんはユヅキちゃんに向かって何かを投げる。
合わせるようにユヅキちゃんは手に持っていた銃から手を離し、エイリちゃんから投げられたものを手にする。
その手に収まったものは――拳銃
受け取ったユヅキちゃんは即座に拳銃を構え、銃声を辺りに響かせながらその弾丸を放つ。
その拳銃から放たれた弾は真っ直ぐ景品に当たり、弾かれる。
「な、何をするんだあんた!?」
射的屋の人は驚いた表情でユヅキちゃんを睨む。
周囲にいた人からもざわめきが聞こえてくる。
「えっ、え?」
隣にいたヒフミちゃんからも困惑したような声が聞こえてくる。
なるほど、ここに何かあるんだ。
私はそう確信した。
ユヅキちゃんが何の考えもなくこんなことする筈がない、そういう信頼。
いつもふわふわしてるエイリちゃんが真剣な顔をしてる。
そして、私の目線の先に見えるのは、実銃で撃ったにも関わらず、倒れるどころかビクともしなかった景品。
これって……
周囲の困惑する中、ユヅキちゃんは口を開く。
「今撃ったのは訓練用のゴム弾だけど、本物の銃で撃っても倒れなかった。それどころか、ほぼ動きもしなかった。何か、仕掛けてるよね?」
「な、なにを言い出すんだね?」
射的屋の人の態度が急に変わり出す。
普通に考えればユヅキちゃんの行動はルール違反。
しかし、その行動から引き起こされた結果が、違う意味で周囲の人間を困惑させた。
ゴム弾とはいえ、射的用の銃よりも遥かに威力のある銃で撃ったにも関わらず動かない景品。
それが何を意味するかと言えば、一言で『ここの景品は絶対に取れないように作られている』ということに他ならない。
「これで倒れなかった景品が射的用の銃で倒せる訳が無い。元からそういうふうに作ってるんだよね?」
「しょ、証拠はどこにもないだろう!? 言いがかりはやめてくれ!」
さっき見た光景も充分証拠になると思うけど。
撮影してる人もいたと思うし。
しかし、店員はまだ逃げるつもりでいるようだ。
種も仕掛けもないとでも言うように先程の景品を手にとって見せてくる。
確かに景品に仕掛けはなさそう。
底に薄い小さな板がくっついてるけど、それはぬいぐるみとかの立たせにくいものを立たせやすくするためにつけてるらしい。
ユヅキちゃんの追撃は続く。
「じゃあ、そこのぬいぐるみも見せてよ。次は、お兄さんの足元の機械を動かしてから、さ」
その言葉を聞いた瞬間、店員の身体がビクッと跳ね上がる。
漫画とかだとギクッって効果音が付きそうな反応、明らかに動揺してる。
ふむ、足元の機械……あ、ほんとだ、なにかある。
「こ、これは電力を供給するための「僕知ってるよ、その機械、確か強力な磁力を発生させるやつだったよね?」!?!?」
なぜ知っている、そう言いたげな顔を浮かべている。
「前に少し見たことがあるんだ。ま、僕がなんで知ってるかなんて今はいい。そんな機械、射的でどう使うのかな? 僕の予想だけど、この景品に付いてる板は強い磁石で、磁力で景品と景品台を固定させてるんじゃないかな」
「そ、そんなのあんたのただの妄想だ!!」
「妄想かどうか、試してみる? その景品台の下を調べればきっとわかる。やましいことがないなら、拒否する理由はないよね?」
辺りに沈黙が走る。
店員の顔は冷や汗でいっぱい、動揺を隠せてない。
次の瞬間、店員は机の下からショットガンを取り出しユヅキちゃんに向ける。
まるで最後の抵抗とでも言うように。
そして、そのままユヅキちゃんに向けたショットガンを撃とうとしたその時――
「――なっ!?」
ダァァン!! と甲高い銃声と共に店員の持ったショットガンが弾き飛ばされる。
銃声の方を向くと、ライフルを構えているエイリちゃんが。
そして、エイリちゃんはそのまま店員に近づいていく。
「みんなの楽しみを奪うのは――」
合わせるようにユヅキちゃんも動く。
「子ども達を騙して泣かせるのは――」
「「――罪だよ!!!」」
そのまま二人からの回し蹴りが見事に店員の顔面に直撃する。
二人からの回し蹴りを受けた店員は悲鳴を上げる暇もなく吹き飛ばされ、動かなくなる。
どうやら気絶したみたい。
ここから3パートくらいで夏イベを書いていきます
楽しんでもらえたら嬉しいです
ヒフミちゃんの浴衣姿をください