0話 ■■■の夢
―――目の前には地獄が広がっていた
そこは見覚えもない場所だった。
周りを見渡せば瓦礫だらけで、一部の瓦礫にはどろっとした赤い液体が付着しているものもある。ところどころ燃えている場所もある。
きっとここは夢の中なのだろう。燃えている場所に近づいてみても熱さを感じない。そもそも、ここで何があったのかを知らない、なぜ自分がここにいるのかもわからない。
だからきっと、ただの夢だ。
私は、瓦礫だらけで足元の悪い中を進んでいく。少し開けた場所に出ると、そこには一人の少女が倒れていた。しかし、その少女には
ただ眠っているだけなのか、それとも既に……
私はそれを確かめるためにもその少女の元に歩いていく。そして、その少女の頬に手を当てようとした瞬間、私の手は少女の頬をすり抜けてしまった。これでは生死の確認ができない。でも、こんな戦争でも起こった後なのか………いや、それすら可愛く感じてしまう。核爆弾でも落ちたのか、それともこの
私は少女から離れ地獄を進んでいく
地獄を進んでいけばいくほどここが本当に地獄であることを認識させられる。歩けば歩くたび、倒れた少女が目に入る。ヘイローはもちろんなく、倒れている少女達は身体の一部がなくなっている子もいれば、そもそも見ただけで人と認識できない………まさに【ヒトだったモノ】と表現するしかないほどに悲惨な状態になってるモノも少なくない。
そんな目を背けたくなる地獄の中、私は足を止めることなく進んでいく。幸いなのは倒れている少女の中に私の知り合いがいないことだ。
―――あれ?そもそも私の知り合いって誰なんだろう…?―――
ふと感じた疑問は次の出来事によりすぐに消え去ってしまった。
他の少女とは明らかに違う人が倒れている。少女やロボットだらけのこのキヴォトスでは当然目立ってしまう『大人』の男の人。
私はその人物の元に近づいていく。近づいていくうちにその人物の手元が光っていることに気づく。手元をよく見てみると、光の元はなにかのカードみたいだ。そして、その人物からぼそぼそと何かを呟く声が聞こえた。
「あい…………われの…………との……けん………せしは…………さどる……たの……びょう…あいす………わせ……れる…」
最早何を言ってるのかわからない呟きが終わると、男の人は力尽きたのかそれ以降動くこともなくなり、光っていたカードも今では光ってなくただのカードとなっていた。近くにヒビだらけのタブレットも落ちていたがこれももう動くことはないのだろう。
どうして大人の男の人がここにいるのだろう、どうしてヘイローがないのだろう、様々な疑問は浮かんでくるがそんなことよりも一番疑問に感じたのは
―――どうしてこの人だけは知っているって感じられたんだろう?―――
地獄を進んでいく中見えた人達には感じなかった感情。そもそも原型すら留めてないモノも多かったが、中には悪魔の羽みたいなのがついてる人だったり、持っている銃にキーホルダーがついてたり、誰か特定できそうな特徴を持っている人もいた。でも、その中でも自分が知っている人はいなかった。しかし、その疑問を解決する手段はこの地獄の中では存在しないだろう。
そんなことを考えていると世界が何かに吸い込まれていくような感覚がした。あぁ、やっとこの悪夢が終わってくれるんだと、そう思って目を閉じる。きっと目が覚めれば平和な一日が始まるんだ、そう考えているとすぐに自分の意識は途絶えた。
―――ところでこれはほんとにただの夢だったのかな?―――
そんな最期の疑問を残しながら
ちなみにこの夢の内容に関して触れるのは当分先だと思います
あとこの投稿者原作まだエデン条約編までしか把握してないので設定とか色々ボロボロだと思いますが温かい目で見てくれると嬉しいです