【カオ転三次】目に焼き付ける話   作:幻 幽鬼

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一般人の目を欺く話

 

 九州支部でもあるここジュネスは他の支部と違い、一般客から下位式神をロボットであると目を欺く形で運営している無人デパートである。

 

 品出しから清掃にレジ打ちまでジュネス内の全てをロボットと偽った式神達で基本的に回しているが、人間が全く居ないわけでもない。

 

俺も最初は式神だけで回す予定だったのだが。

ガイア連合の経営方針から俺たち転生者や一般人に霊能組織などの非転生者を雇い入れている。

 

 雇った俺たちは基本、開発や警備に交渉するか腕が鈍らないようにジュネスの結界に手を加えて作った異界に潜るなど各自で好きにさせている。

 

 逆に非転生者は霊能組織の紐付きが殆どなので、雇った紐付き達は余計な事をしないようギチギチに契約やスケジュールを詰めて裏方で馬車場の如く働かせ。

紐付き出ない一般人や一般家庭出身の覚醒者、或は俺たちの紐付きである金札なんかは一般的な契約内容にとどめている。

 

 霊能組織の奴等の契約内容が滅茶苦茶に厳しくしているのには一応理由があり、面接に来た段階で俺たちガイア連合を乗っ取ろうとする気概のある野心家がいるのはまだ歓迎出来るが、働く気が無いくせに自分は雇われて当然と考えてるアレなのが混じってるから契約を厳しくせざるをえないのだ。

 

 その点、基本的に表の一般常識を持っている俺たちや一般家庭出身の非転生者達は言われた仕事はしっかりとやり遂げようとしてくれるから安心して緩めの契約と簡易式神の支給だけで仕事を任せられる。

 

 

 


 

「失礼します。ローラン支部長宛にガイア連合山梨支部から手紙が届いております」

 

 ん?ああ、ありがとうリツカくん。

最近はどう?今の体には慣れたかい。

 

「はい!まるで最初からこの体で生活していたかの様に馴染んでます」

 

 うんうん、それは良かった。

本来、こちらとしては男の式神体を用意してあげたかったんだけど。

男の体を作れるのはこの支部だと自分しか居なくてね、自分一人だと君の治療に間に合わなかったんだ。

山梨支部から製作班を引っ張って来れる権限が有れば、元に近い体を用意してあげれたんだけどね・・・・・・。

 

「もう済んだことですし、気にしなくていいんですよ?支部長。結果として私は命が助かってるし、ハクノを一人にせずに済んだんですから」

「それに、貴方の傍に居れるようになりましたし」

 

 そうか・・・・・・なら、これ以上は不粋だな。

自分は今から手紙を読む予定だが、機密が含まれているかもしれないから仕事に戻ってけっこうだよ。

 

「はい、用件を完了したので警備の作業に戻ります。失礼しました!!」

 

・・・・・・式神化による好感度バグが直る様子は無し、か。

ままならんものだな、世の中ってのは。

 

 さてと、手紙を確認しますか!!

え~っと、何々?根願寺から正式に国防霊的組織のアドバイザーとして認められるに辺り、市ヶ谷駐屯所に所属する自衛隊の五島率いる歩兵師団を霊的歩兵師団として完成させる協力をして欲しい?

 

 ウッソだろお前、正気か?

 

 

 




 主人公のコードネームは装備の見た目からローランに決定しました。
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