目を隠す。
仮面で顔を隠し肉眼でモノを見ないことを儀式として術を簡略化し、隠形術──ドロンパ──を使用して窓の外から居間に式神を召喚する。
「っ!何者です!!」
突然現れた式神に天使 Lv14エンジェルが誰何するが式神は喋る機能が無いので家族が魔法の効果範囲に入らないよう気を付けて近付けさせる。
「貴様!薄汚い悪魔風情が私を無視して近付くな!」
エンジェルがハマを放つが式神の疾風により当たらずエンジェルの身体が硬直する。
真・女神転生IMAGINEにおいて魔法の殆どはショット、或はラピットに分類される為、ショット・ラピット系の攻撃を無効化出来るダッジ系スキルの疾風を持つ式神に効果はない。
俺は式神に時間稼ぎを任せて玄関から入り、二階の自室で荷造りと掲示板でスレ立てしてから身を低くし居間に入る。
「くっ、何故です!何故キサマごときの下級の悪魔を浄化出来ない!?」
「一体何処の神話の悪魔か名乗れ!!」
エンジェルは激を飛ばしながら今も尚魔法を撃っているが、家族に流れ玉を飛ばさない配慮はまだ出来ているようだ。
対峙している式神から情報を貰い。
種族は天使、レベルは14のエンジェルであり。
耐性が衝撃・呪殺・精神が弱点で破魔が無効。
スキルはハマとディアのみとの事だ。
これらの情報からどう対処するか決めたので、次は天使に見付からないように家族のもとに向かい様子を確認する。
親父は血の涙を流して祈りを捧げ。
お袋は血を吐きながら聖歌を唄い。
義妹は狂った様に笑いながら踊り続ける。
「・・・・・・」
家族を調べた所。
どうやらうちの家族は何らかの方法で召喚された天使の纏うマグネタイトにあてられ軽い洗脳の状態異常になっているようで、洗脳された家族が祈り一方的にマグネタイトを天使に送っているようだが、レベルも無い愚者に10以上のレベルを持つエンジェルを維持できるだろうか?
調べることが増えたな。
取り敢えず、修行中に作ったメパトラの術式が書かれた呪符で三人の洗脳状態を解除し、そのまま流れでドルミナーの呪符で眠らせた。
「誰だキサマは!?」
「地獄からの使者。スパイダーマッ!!」
「なっ、地獄だと!?」
「隙あり!」
「ぐっ・・・・・・ンゥ♡」
俺が突然現れ三人の治療と戦闘不能にした事に驚いている隙に、弱点である精神相性のパピルマ・プリンパ・ドルミナー・マリンカリンの呪符を重ね掛けして無力化した。
無力化したエンジェルから情報を抜いた所。
このエンジェルは過去に日本の悪魔を封印するのに参加した経験があるらしく、悪魔を封印して帰る時に当時の上司からメシアを作る計画の一つである『プロジェクト・モザイカ』への参加を勧められたが拒否して霊核の殆どを徴収され。
大天使からの召集を受けた時に計画がどうなったのか気になり、当時の縁を巡って召喚されたら昨日此処に飛ばされたと言う。
計画の名前はどっかで聞いた事がある気がするが天使の状態異常が何時まで続くのか分からないので、十戒の神の部分を召喚者に改変した契約などを結ばせて魔界の本体に情報を流されないように悪魔カードとして封印しておいた。
戦闘終了後、探知範囲に高速で動くペルソナの反応があったので解析し魔法で迎撃の準備をしたが、やって来たのはオフ会初日に仲良くなったカヲルくんだった。
カヲルくんは掲示板で『【悲報】家に天使がいる』というスレが建てられてから反応が無いのに焦った俺たちが通報した結果、偶然近くにいたカヲルくんに神主から『死んではいないと思うけど、ちょっと様子を見てきてくれる?』と頼まれて来たらしい。
あっ・・・・・・忘れてた。
天使 Lv14 エンジェル
衝撃・呪殺・精神弱点 破魔無効
スキル ハマ ディア
戦後の日本でGPを抑える為に悪魔の封印に参加した天使。
かつての元上司からメシア計画の一つ『プロジェクト・モザイカ』に誘われるも断ったことで顰蹙を買い、霊核の殆どを奪われた。
大天使からの召集命令に従うが、突如として辞退したプロジェクトの事を思い出し。
主人公の義妹である
高速で移動してくる格上のカヲルくんを感知した上で分析しながら迎撃準備を出来るサポート( )特化型Lv1超越者。