さしすせ組の休日。
4人は、どんな一日を過ごすのだろうか。
※新しく出来た〇〇〇、お店の定義、バ〇〇〇〇ガの五条家訪問は捏造です。
今日は7月16日。
特級3人組も、硝子も今日は完全に任務がないらしい。
そもそも、高校生なのに働かされて休みが滅多に取れないなんて、労働基準法に反しているのではないか。
悟がそんなことを呟くと、傑が立ち上がった。
「よし皆。せっかくの休みだし、4人でどこか出かけてみないかい?」
傑の提案は、言葉通りのものだった。
高専の学生寮にある談話室はエアコンの効きが悪く、まだ午前中だと言うのに4人とも既に汗だくだった。
「さんせー。行き先は?私は別に行きたいとこないんだけど」
「私もないよ」
「…俺は別に。千里が行きたいとこあるなら」
行きたいところはないが、皆この状況を抜け出したいのも同じだったようだ。
「…ねぇ、傑」
千里が虚ろな目で傑を呼んだ。
「何?」
「室内は暑いでしょう?だったら、外に出ればいいんだよ。」
「そうだね…じゃあ、この前できたイ〇ンモ〇ル行こうか」
「「イ〇ンモ〇ル?なにそれ」」
双子が同時に声を出した。
とても息ぴったりで、2人は思わず目を見開いた。
しかし、それ以上に内容の方が気になる。
先に声を上げたのは傑だった。
「えっ、悟と千里、イ〇ンモ〇ル知らないの?」
そう言った傑に硝子が目を細めて呟いた。
「夏油…そりゃそうだろ、五条たちはずっと五条家の中にいたんだからな」
「…そうだったね。すまない、2人とも」
硝子の反論を聞き、驚き顔の傑は納得して謝った。
「いいよ別に。で、イ〇ンモ〇ルって何だよ」
悟は机の上に置いてあったコーラを飲み干し、千里はソファの上で膝を抱えて座り直した。
「いいかい悟、千里。イ〇ンモ〇ルって言うのは、大型の商業施設のことだ。日本では各地にあって、知らない人はいないんだよ。」
傑は一息に話し終えた。
双子は、ドヤ顔でこちらを見ている傑を尊敬の眼差しで見つめている。
「へー、そんなもんがあるのか」
「面白そう。そこって、どんなものがあるの?」
千里に聞かれ、傑はまたもや得意げに答えた。
「そうだね…イ〇ンモ〇ルは、商業施設なだけあってお店は多いよ。服の店もあるし、食品店もある。千里の好きなブランドとかもあるんじゃないかな」
答えを聞いた千里は、はっ、と閃いたように話し始めた。
「ね、悟。五条家にあったような服とかあるかな?あのふわふわのやつ」
千里の言うふわふわのもの、とはおそらく特注のコートなどのことだろう。
五条家で2人は甘やかされていたため、和服が嫌だと言えばパーカーを用意してくれる。
寒がりな千里が「コートが欲しい」と言ったら家に店の人が来て採寸して帰り、翌週届いたこともあっただろうか。
「…あー、あれだろ?あのバ〇ンシアオレンジ見たいな名前のやつ」
「そそ。なんだっけ…?」
『バ〇ンシアオレンジ』。
オレンジは関係ないとすると、『バ〇ンシア』の部分が重要なのだろう。
傑は1つの結論に至った。
「…もしかしてだけど、バ〇ンシ〇?」
「あー!それそれ!」
やはり予想通りだった。
この2人、御三家出身なのだからそりゃあお金は余るほどあるだろう。
まじか、と思いながら傑は続けた。
「…あるんじゃないか?私も、どんなものか見てみたいしね」
そう言い切ると、双子ははしゃぎ始めた。
――主に悟が。
「ほんと!?じゃ、そこ行こー!甘いものも食べれるんでしょ?」
「うん、そうだよ」
「よっしゃ!じゃ、尚更行こうぜ!」
━━━━━━━━━━━━━━30分後
「よーし!準備できたぞ!」
「悟…?これは何なの…?」
「はー?見てわかんねーのかぁ…」
これはな、と千里の耳元に顔を近づけ呟く。
「お揃いコーデ、って言うらしい。傑からさっき聞いたわ」
2人が着ているものは、色違いのTシャツだった。
悟は水色に近い青、千里は桃色も混ざった赤。
それに六眼と零眼用のサングラス、黒いパンツスタイル。
靴までお揃いで、千里は寒がりだからといって夏なのに上から黒いパーカーを着ていた。
「…君たち、仲良いねぇ」
「傑?なんでお揃いコーデにしようとしたの?」
単純に、深く考えすぎなくても気付くような疑問を抱いた。
「え?面白そうじゃん」
「それは知ってるんだけどさ、なんで私が着ようとしてる服を知ってるの」
問題はここだ。
傑は女子の着替えを覗くような人じゃないことを千里は知っている。
だが傑は、斜め上の回答をするのだった。
「硝子から連絡もらった」
バッ
すぐさま後ろを振り返る。
そこには、裾が太腿までしかないオーバーオールを身にまとった硝子の姿があった。
「硝子…何てことを…」
「いやーごめんごめんwなんか五条がオソロしたいんだけどーって言ってきてさ」
「そうなんだね!(怒)…で、悟。色違いなんで持ってたの?」
「え…だってお兄ちゃんだし…俺の妹だぞーってやりたかったんだよ」
千里はため息をついた。
そして傑が場を仕切り始める。
「もー馬鹿らし。行くよ」
「元凶がなんか言ってら」
「硝子?」
「わーママが怒ったー」
「硝子!!!」
━━━━━━━━━━━━━━━
「「おお…!!」」
2人は大きな建物を見るなり感嘆の声を漏らした。
「すげえ、五条家の2倍くらいのサイズじゃん」
「まて悟!五条家広くないか」
「え…千里、この建物五条家の何倍?」
そう聞かれて千里は戸惑いながら答えた。
「2倍くらい…じゃない?」
「ほらなぁ!!!」
「えぇ……」
――
4人は中に入る。
クーラーがかなり効いていてとても涼しい。
「どこ行くー?」
「私1階から見たいわ」
「よしそれ採用」
「今日は五条兄妹のために来たもんな」
4人はまっすぐ進む。そこに見えたのは、綺麗な色のクレープ屋。
「おおお…これ、食べよう悟!」
「よーし!俺はこれなー!」
またもや双子がはしゃぎ始めた。
こうなると収拾がつかなくなるので止めておこう。
「悟、千里!あんまりはしゃぎすぎるなよー!」
「はーい、傑ママー!」
「悟!!」
またいつものコント(?)が始まる。
こんな日々が、硝子は好きだ。
幼児小中学生ときて、他人には視えないモノが視えた硝子は、とても気味悪がられていた。
そんな硝子が、この高専、仲間を好きになったのは千里のお陰だろう。
はしゃぐ3人を横目に見て、硝子は
“ありがとよ、オマエら”
と呟くのだった。
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