五条悟の双子の妹の話。   作:mugi.

8 / 8
投稿頻度落ちてすみません!mugiです!
実はテラーノベルもはじめまして、そっちに集中してました!
待ってくださった皆様、おまたせしました!
もし良ければテラーノベルもよろしくお願いします!


2006年4月―――任務の話③

この呪力は…――の…

 

後ずさって座り込んだ傑の真上。

ヒュオオオオオ、と強い風の音が聞こえる。

そこに現れたのは――

 

「千里…!?」

 

肩上で切りそろえた純白の透き通った髪の毛。

丸いサングラスの奥に隠れた赤い瞳。

兄と同じカスタムされた制服に身を包み、2体の呪霊に目を向けるのは、他でもない千里だった。

 

「無限はね、本来至る所にあるんだよ。」

 

「私の呪術はそれを現実に持ってくるだけ」

 

「本当は反転が使いたいんだけどね。御生憎様使えないもので。」

 

「術式順転“蒼”」

 

2体の呪霊のちょうど真ん中。

そこに放たれた蒼い吸い込む反応は、森を少しばかり平にした。

 

「「オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ」」

 

2体はあっさり祓われてしまった。

 

「す、すごい…」

 

千里が目の前に降りてきた。

 

「生きてる?生きてるよね、私が来たんだもん」

「あ、あぁ。生きてるよ、ありがとう」

 

「あれは、なんだったんだ」

「…ドンピシャでは分からないけど、多分“声”に反応する術式を持つ1級レベル…ってとこかな。声っていうのは呪術的に結構重要だし。」

「そ、そうなのか…」

 

「上層部も馬鹿だよねー。2級呪霊3体のうち2体が1級になったのに、連絡よこさないなんて。今どきPCとかあるんだからもっとそういうの活用すればいいのになぁ」

 

「これだからお兄ちゃんと私に腐ったミカンって言われるんだよ。」

「…通達が間に合わなかったという説は?」

「ないね。上の老人たちは古いしきたりに囚われてるし、呪術界の平穏――と言っても老人たちの立場とか立場かな、それを揺るがされるのを嫌う。」

 

呪霊操術は今までに前例がなかったから、対処法が分からない。でも馬鹿だから情報を集めずに殺そうとする。集めればいくらでも対処できるのに。

 

そんな皮肉を呟き、千里は歩き出した。

 

「んー…零眼に見えてる呪力だとこの辺なんだけどなぁ」

「…君の持ってる“零眼”ってどんなもんなの?」

「…知らないの?ふーん」

「え…なんかごめん」

「いいよ別に。」

 

強いて言うなら。千里は語り始めた。

 

「よく見える呪力のサーモグラフィーって感じ。視野に入る分は全ての呪力情報が眼に入るから、サングラスないと疲れるんだよ」

「…なるほどね、そういうものなのか。サーモグラフィー…よく墓地なんかで、幽霊が近くにいると寒く感じるって言うけど、そういうのって呪術的に根拠とかあったりする?」

「…ちょっと待って。回答以前に質問の仕方がムカつく」

「すまない」

 

今日だけで何回謝っただろうか。

 

「もう謝るな。それ以上謝ったら殴る」

「酷くないかそれは」

「蹴るほうがいい?」

「武力派辞めよう?」

「で?なんだっけ、幽霊…呪霊と温度の関係?」

 

逸れ過ぎた話を戻すため、千里は質問した。

 

「そうだよ。」

「具体的には…呪力の量とか密度の問題なんだよなぁ」

「密度?」

「そう。等級の高い呪霊ほど呪力量が多い。でも、体躯が大きすぎると小回りがきかない。それでサイズを小さくするから、呪霊1体のの呪力密度が高いほど見え方も変わる」

 

「見え方が変わる?」

 

傑は思わず声に出してしまった。

 

「そ。さっきサーモグラフィー見たいって言ったでしょ。それみたいに、色がついて見えることもある。視界が喧しいけどね」

「喧しいのか…」

「…さて、こんな話も終わりにしないとね」

 

「呪霊も出てきたことだし。」

 

グルルルォォォォオォォォォォォォォォォォ

 

身を潜めているはずの自分に迷いなく近づいてくる圧倒的強者。

呪霊として、祓われまいと足掻く生存本能。

 

その本能により、呪霊は自ら千里たちの前に姿を現した。

 

「呪霊…いた…!!」

「あとはできるでしょ。任務成功とみなされるか知らんけど」

「…ありがとう!!」

 

千里は再び空へ消えた。

先程削られた右腕は4級呪霊で固定する。

 

「とりあえずは大丈夫かな。」

 

術式を使ってこないし、千里が任せて行ったことからこれは2級だと傑は判断した。

 

「この呪霊は…見たところ近接タイプだな…長距離後衛タイプの手持ちは…そうだ!」

 

傑は手を広げて自分の掌を見つめる。

 

「準2級呪霊『月狐』」

 




最後までご覧いただきありがとうございます!
次はコメント×2で書きます

気長に待っててください ‍♀️

第2回アンケート!「私の投稿について!」

  • もっと投稿しろ!一日1個くらいは!
  • ゆっくりでもいいから、いいものがみたい!
  • リクエストに沿ったものを書いて欲しい!
  • ほかの企画なんかもしてくれよ!バカ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。