実はテラーノベルもはじめまして、そっちに集中してました!
待ってくださった皆様、おまたせしました!
もし良ければテラーノベルもよろしくお願いします!
この呪力は…――の…
後ずさって座り込んだ傑の真上。
ヒュオオオオオ、と強い風の音が聞こえる。
そこに現れたのは――
「千里…!?」
肩上で切りそろえた純白の透き通った髪の毛。
丸いサングラスの奥に隠れた赤い瞳。
兄と同じカスタムされた制服に身を包み、2体の呪霊に目を向けるのは、他でもない千里だった。
「無限はね、本来至る所にあるんだよ。」
「私の呪術はそれを現実に持ってくるだけ」
「本当は反転が使いたいんだけどね。御生憎様使えないもので。」
「術式順転“蒼”」
2体の呪霊のちょうど真ん中。
そこに放たれた蒼い吸い込む反応は、森を少しばかり平にした。
「「オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ」」
2体はあっさり祓われてしまった。
「す、すごい…」
千里が目の前に降りてきた。
「生きてる?生きてるよね、私が来たんだもん」
「あ、あぁ。生きてるよ、ありがとう」
「あれは、なんだったんだ」
「…ドンピシャでは分からないけど、多分“声”に反応する術式を持つ1級レベル…ってとこかな。声っていうのは呪術的に結構重要だし。」
「そ、そうなのか…」
「上層部も馬鹿だよねー。2級呪霊3体のうち2体が1級になったのに、連絡よこさないなんて。今どきPCとかあるんだからもっとそういうの活用すればいいのになぁ」
「これだからお兄ちゃんと私に腐ったミカンって言われるんだよ。」
「…通達が間に合わなかったという説は?」
「ないね。上の老人たちは古いしきたりに囚われてるし、呪術界の平穏――と言っても老人たちの立場とか立場かな、それを揺るがされるのを嫌う。」
呪霊操術は今までに前例がなかったから、対処法が分からない。でも馬鹿だから情報を集めずに殺そうとする。集めればいくらでも対処できるのに。
そんな皮肉を呟き、千里は歩き出した。
「んー…零眼に見えてる呪力だとこの辺なんだけどなぁ」
「…君の持ってる“零眼”ってどんなもんなの?」
「…知らないの?ふーん」
「え…なんかごめん」
「いいよ別に。」
強いて言うなら。千里は語り始めた。
「よく見える呪力のサーモグラフィーって感じ。視野に入る分は全ての呪力情報が眼に入るから、サングラスないと疲れるんだよ」
「…なるほどね、そういうものなのか。サーモグラフィー…よく墓地なんかで、幽霊が近くにいると寒く感じるって言うけど、そういうのって呪術的に根拠とかあったりする?」
「…ちょっと待って。回答以前に質問の仕方がムカつく」
「すまない」
今日だけで何回謝っただろうか。
「もう謝るな。それ以上謝ったら殴る」
「酷くないかそれは」
「蹴るほうがいい?」
「武力派辞めよう?」
「で?なんだっけ、幽霊…呪霊と温度の関係?」
逸れ過ぎた話を戻すため、千里は質問した。
「そうだよ。」
「具体的には…呪力の量とか密度の問題なんだよなぁ」
「密度?」
「そう。等級の高い呪霊ほど呪力量が多い。でも、体躯が大きすぎると小回りがきかない。それでサイズを小さくするから、呪霊1体のの呪力密度が高いほど見え方も変わる」
「見え方が変わる?」
傑は思わず声に出してしまった。
「そ。さっきサーモグラフィー見たいって言ったでしょ。それみたいに、色がついて見えることもある。視界が喧しいけどね」
「喧しいのか…」
「…さて、こんな話も終わりにしないとね」
「呪霊も出てきたことだし。」
グルルルォォォォオォォォォォォォォォォォ
身を潜めているはずの自分に迷いなく近づいてくる圧倒的強者。
呪霊として、祓われまいと足掻く生存本能。
その本能により、呪霊は自ら千里たちの前に姿を現した。
「呪霊…いた…!!」
「あとはできるでしょ。任務成功とみなされるか知らんけど」
「…ありがとう!!」
千里は再び空へ消えた。
先程削られた右腕は4級呪霊で固定する。
「とりあえずは大丈夫かな。」
術式を使ってこないし、千里が任せて行ったことからこれは2級だと傑は判断した。
「この呪霊は…見たところ近接タイプだな…長距離後衛タイプの手持ちは…そうだ!」
傑は手を広げて自分の掌を見つめる。
「準2級呪霊『月狐』」
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