ブルーアーカイブ 〜平等の幸せを求めて〜   作:眠り狐のK

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Kさん
投稿頻度がぁ!!!


18話 VS便利屋68

「これは……」

「酷い……誰がこんなこと……!!」

 

 爆発の検知された場所に向かうと、そこに見えたのは粉々にふっ飛ばされた柴関ラーメンのお店だった。

 爆弾によってふっ飛ばされた場所の周辺には木片や料理に使っていた調理器具等々散らばっていた。

 

「けほっ、けほっ……一体何が……」

「うぅ……あぅぅ……」

 

 瓦礫の中から声が聞こえたかと思うと、その中から便利屋が出てきた。

 どうしてこんなところに……とも思ったが確かこの爆発起こしたのって便利屋なんだっけ。

 自分達も巻き込んじゃったようだけど大事はなさそうでよかった。約1名、ハルカさんは目を回して倒れてるけど、こっちも大丈夫そうかな?

 

「うわぁ、ほんとに潰しちゃったんだぁ〜? 情にほだされるからってあんなに優しくしてくれたお店吹っ飛ばしちゃうなんて、流石アルちゃん! これぞまさに悪党中の悪党、ハードボイルドなアウトローってやつだね!」

「ぅ、あ? と、当然よ! 冷徹無比、情け無用、金さえもらえれば何でもオッケー、それがうちのモットーなのよ!」

「……それを言うなら、これって契約違反になるんじゃ……」

 

 カヨコさんが此方に気付いたようで目を此方に向けると、それに合わせるようにアルさんも此方に顔を向ける。そして、此方を向いたアルさんと僕達の目が合った。

 

「あんたたち、そういうことだったのね……!!」

 

 威嚇するように便利屋をセリカさんが睨みつける。それに気が付いたアルさんはほんの一瞬びくりと身体を震わせるが直ぐに余裕を見せた表情に戻る。

 今の反応は、睨みつけたセリカさんに震えたのか、それともカヨコさんが呟いた契約違反の可能性のほうに震えたのか。それはわからないけど、少なくともカヨコさんの方は契約違反のほうを心配してるのか少し冷や汗をかきながら此方に目線を向けてくる。僕はカヨコさんと目を合わせては問題ないと伝えるように小さく首を振る。

 

「……そういえばそうだったね」

 

 今ので理解してくれたのかほっと息をついたように見えた。

 実際、この間の襲撃のときの契約では、『その襲撃のみを辞める』という契約であり、その後の行動については何も言っていない。つまり、ここでアビドスを攻撃することにその契約は関係ない。

 

 では、何の契約で違反がどうという話になったのか、それは先ほどの契約と同じタイミングで取り付けた契約のことだ。

 あの時、実はもう一つ依頼をしていた。と言っても流れでもう一つ依頼をすることになったのだけど。

 その依頼とは『アビドスが困ったときに助けになって欲しい』という依頼。

 元々、この依頼をするつもりはなかったが、いくら元の依頼相手が大手企業とはいえ、裏切るでもなく、契約を切るでもなく、たった一度だけその時の襲撃を止める、しかもその上この依頼でカイザーからの矛先が便利屋に向かないように工作した上でこの先のカイザーの依頼は行ってもいいと。そんな依頼のためにカイザーから支払われる成功報酬の倍のお金を出すと言われた便利屋は流石に依頼内容と報酬が釣り合わないと、もう一つ依頼をして欲しいと言われてしまった。

 その結果決まった依頼というのが先ほどの依頼である。

 

 カヨコさんの心配していた契約違反の意味合いはこの部分にあるのだろう。アビドスを助けるという契約をしておきながらアビドスを攻撃する、確かに契約違反と考えてしまうだろう。

 でも、元々カイザーの依頼で襲撃するのは良しとしているし、この先の展開をいくらか知っているので何の心配もない。

 

『大将の無事、確認できました! 幸い軽傷でしたので近くのシェルターに案内しました!』

「さて、あんた達絶対許さないわよ!」

「ん!」

 

 アヤネさんから大将の無事を確認すると、アビドスメンバーは戦闘態勢に入る。

 今となってはアビドスが常連となりつつある柴関ラーメン、特にバイト先でもあるセリカがこの状況に怒ってしまうのは仕方のないことだろう。

 争いは極力避けたいのだけど、全ての争いを避けることは不可能。特に、銃撃戦が日常茶飯事と化しているキヴォトスでは尚更厳しいだろう。

 カイザーからの監視が今回もないとは限らない。前回は監視のことは気づいてたし襲撃まで時間があったからいい感じに対応ができた。

 しかし、今回は別。これから戦闘が始まろうとしてる中、指揮をしながらいるかどうかも分からない監視を、いたとしてもどこにいるか分からない相手に察知されないように探し当てるのは今の僕では難しい。流石に前回と同じ場所にはいなかったしね。

 ここは、素直に相手したほうがいいかな。

 

「みんな、準備はいい?」

「ん、当然」

「お仕置きしなくちゃですね〜」

「いくよ」

 

 僕の合図と共にシロコさんが敵陣に突っ込み、セリカさんとノノミさんは援護するように立ち回る。

 ノノミさんがミニガンを掃射し相手の動きを制限し、シロコさんがそこを突いて突っ込んでいき、その穴を埋めるようにセリカさんが援護する。アヤネさんはいつも通りドローンから弾倉や傷薬を補給してサポートする。

 ホシノさんがいないこの状況だけど、問題なく戦えている。

 しかし、相手も中々のやり手。此方が優勢とはいえ、決定的な攻撃はまだほとんど当てられていない。

 決定的な一撃を加えるならやはりシロコさんのドローン……

 

(いや、あれだね)

 

 辺りを見渡して目に入ったのは一つの遮蔽物。そこにはムツキさんが隠れている。様子を伺ってるだけにも見えるが、ムツキさんがやりそうなことと言えば……

 

「セリカさん、右斜め前の遮蔽物、ムツキさんが潜んでる。合図は出すから合わせて投げてくる爆弾を撃って欲しいんだけど、できる?」

「……えぇ、やるわ」

 

 僕の指示にこくりと頷きセリカさんはムツキさんの潜む遮蔽物にターゲットを絞り意識を集中させる。

 

「ノノミさん、シロコさんのサポートに入って」

「任せてください〜♪」

 

 セリカさんが意識を集中させている間、セリカさんのポジションはノノミさんが務める。

 

「死んでください死んでください死んでください!!」

「そんなこと言ったらめっですよ〜!」

「っっ!!」

 

 シロコさんを背後から狙うハルカさんをノノミさんが銃弾を撃ち込み足止めする。そこに追い打ちをかけるようにシロコさんの銃弾がハルカさんに命中する。

 

「いっくよ〜!!」

「セリカさん、今だよ!」

「っ!」

 

 ムツキさんが爆弾の入ったバッグを此方に投げてくるそのタイミングに合わせて合図を出す。ムツキさんのスタイルは前回少しだけ見せてもらった、ならそこを狙う。

 遮蔽物から顔を出したムツキさんがバッグを投げた瞬間、投げたバッグに向かってセリカさんが銃弾をばら撒き、相手と比較的近い空中で命中する。

 

「っ!?」

「げっ!?」

 

 空中に投げられたバッグの中に入ってるのは当然爆弾。その爆弾に銃弾が当たった訳だから……。

 その瞬間、ドカーン!!!っと大きな爆音を立てながら空中で大きな爆発が起こり、近くにいた便利屋達を巻き込んでいく。

 ノノミさんやシロコさんの銃弾を受けた上で直撃したハルカさんはそのまま気絶、アルさんは距離が離れているので無傷、残りの2人は上手く遮蔽物に身を隠したけれど、無傷とまでは行ってないみたいだ。

 

「くっ、こいつら、なんでこんなにしぶと……」

 

 アルさんが再びライフルを構えたその瞬間…… 

 

 

ドドドドドーン!!!

 

 

とどこからかいくつもの砲撃が飛んできて辺りを爆煙で埋め尽くした。




今回は原作とあまり変わりなかったですね。
でも、この作品のメインは近づいてきています。
ここは実はまだプロローグなんですよ。この作品の、ね
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