ほんとは毎日投稿とか頑張りたいって思ってたんですけど、最終的に筆が乗るときにやるほうがいいという結論に至りました。
次のアロナ回が待ち遠しいです
ドカァァァァン!!!
町中に地面が揺れるほどの大きな爆発音が鳴り響く。シャーレに向かって外に出た僕達はまさに戦場の中にいる。
この世界が日常のように銃弾が飛び交う世界だということは知識としては知っているが、実際に目で見て肌で感じるとその迫力と前の世界との違いを嫌でも感じさせられる。
「なんで私達が不良達と戦わなきゃいけないの!?」
「サンクトゥムタワーの制御権を取り戻す為には、あの部室の奪還が必要ですから……」
愚痴をこぼすユウカさんにチナツさんが話しかける。実際そうなのだ、シャーレの部室がなければブルーアーカイブという物語は、先生を中心とした生徒達の為の救済の物語は始まらない。
僕としては争いはあんまり好きではないけどそうも言ってられない。今回だけでも頑張ってほしい。
「それは聞いたけど!私これでも、うちの学校では生徒会に所属しててそれなりの扱いなんだけど!なんで私が……!って、痛、痛いってば!!!」
ユウカさんが愚痴ってる間に飛んできた弾丸がユウカさんに直撃する。
キヴォトスの人間が銃弾で死なないのは知識として知ってるけどやっぱり実際見たらヒヤッとする。あと、いくら死なないとはいえ痛いことには変わりないだろう。極力被弾しないようにさせてあげたい。
「あいつら違法JHP弾を使ってるじゃない!!」
「伏せてください、ユウカ。それに、ホローポイント弾は違法指定されてはいませんよ」
「うちの学校ではこれから違法になるの!傷跡が残るでしょ!」
うん、傷跡が残るのは良くない。
「今は先生が一緒なので、その点に気をつけましょう。先生を守ることが最優先です」
「ハスミさんの言う通りです。先生はキヴォトスの外から来てるので、私達とは違って弾丸一つで生命の危機にさらされる危険性があるますので、その点にご注意を!」
まぁ、そうだよね。
実際銃弾一つで致命的になることは間違いない。前世の記憶は覚えてないところも結構あるけど、少なくとも「銃弾なんて当たらなければどうということはない」なんて言ってのけるほど強くないのは確か。本来の先生ほど優秀でもない僕は隠れてるほうがいいのだろう。
「先生は戦場に出ないでくださいね!私達が戦ってる間は安全な場所にいてください!」
ユウカさんがこちらを見て話しかけてくる。
それもいいけど、僕はこの世界の先生になった。それなら先生らしく動くのが正しいだろう。
それに、先生だからじゃない、僕自身も生徒達には幸せになってほしい。本当なら戦術指揮なんてやったことない僕がこの選択を選ぶのは悪手以外の何者でもない。そう、戦術指揮なんてやったことない、ないはずなのだ。なのに、ないはずなのに、今の自分の頭の中ではどう動けばいいかなんとなくわかる。だから――
「……いや、僕が戦術指揮を取るよ」
「え、ええっ?戦術指揮をされるんですか?まぁ……先生ですし……当たり前なのかな……?」
「分かりました、これより先生の指揮に従います」
「生徒が先生の指示に従うのは自然のこと、ですね。よろしくお願いします」
本来の先生と同じ選択を取った。
「よし、じゃあ行こうか」
「な、なんだあいつら!」
「く、くるぞ!」
不良たちは困惑する。
先程まで好き勝手に暴れまわっていた不良たち。しかし、それは先程までの話。現在、不良たちはたった四人の生徒と一人の大人になぎ倒されていっている。
「早瀬さんはそのまま電磁シールドを展開して敵のヘイトを集めて、守月さんは五秒後閃光弾投擲、その後羽川さんは怯んだ敵を狙撃、火宮さんはこのままサポートをお願い」
「「「「了解!!」」」」
それぞれに合った役割で指示を与える。電磁シールドで弾を避けられるユウカにヘイトを集め、敵の視線が一点に集まったところにスズミが閃光弾を投げる。目を眩ませたところをハスミが狙撃する。チナツは状況に合わせて治療したりサポートする。この編成ならこれが一番安定するだろう。
この戦術が見事にハマり、次々と不良たちを倒していく。不良たちは基本的に好き勝手に動いてるし一人一人の練度もそこまでないから雑な指示だけでも大体対応できる。うちの生徒たちはみんな優秀だしね。
そうこうしているうちに粗方の敵が片付いた。
「この辺りはこんな感じかな、ひとまずお疲れ様、みんな」
「お疲れ様です、先生。先生の指示のおかげで、普段よりずっと戦いやすかったです」
「これが先生の力……まぁ、連邦生徒会長が選んだ方だから当たり前か……」
それぞれ戦いやすかったと感想を言ってくれる。問題なく指揮できてるみたいでよかったと先生はほっと心の中で少し安心する。
「それでは、次の戦闘もよろしくお願いします、先生」
「うん、任せて」
一息ついては直ぐにシャーレへの移動を再開する。道中の不良を倒していきながら進んでいくうちに、一際大きなビルが視界に入ってくる。もう少し距離はありそうだが、あそこがシャーレのビルで間違いないだろう。
『今、この騒ぎを巻き起こした生徒の正体が判明しました。ワカモ、百鬼夜行連合学園で停学になった後、矯正局を脱獄した生徒です。似たような前科がいくつもある危険な人物なので気をつけてください』
通信でリンが情報を伝えてくれる。遠目に見える狐のお面を被り耳と尻尾をつけた和装の少女が恐らくそうだろう。危険人物とは言っても生徒なのだから少し悪い子なだけだろう。機会があれば話してみるのもいいかもしれない。そんなワカモはというと
「あらら、これは少々面倒ですね……」
その状況を冷静に分析していた。不良たちを次々と倒していく四人の少女と指揮官と思われる大人の男性。恐らく連邦生徒会の子犬たちだろう。大人の方にはヘイローがない、恐らくキヴォトスの外から来た人間だろう。戦闘には参加してない辺り戦力としては数えなくていいだろう。しかし、他の四人はそれぞれにそれなりの練度があり、統率もしっかりと取れている。あの大人が指揮官として働いてるのが大きいのだろう。それもあってか不良たちは手も足も出せずに倒されていく。
連邦生徒会の子犬たちと遊んであげるのもいいが、今のワカモの目的は例の建物にあると言われている物。それがどんな物なのかをワカモは知らないが、連邦生徒会が大事にしている物となると壊してしまいたくなる。そのためにこの騒動を起こしたのだ。彼女らの相手をした結果本命の楽しみを邪魔されてしまっては本末転倒だろう。そうとなればワカモが取った行動は
「私は先に向かいますので、後は任せます」
「あっ、逃げたわね!!」
倒されていく不良たちを置き去りに早々に離脱した。その姿を見たユウカが叫び、追いかけようとしたところに先生が待ったをかける
「いや、下手に追いかけないほうがいい。今はシャーレを取り返す方が優先だよ」
「先生の仰る通りです、このままシャーレ前進しましょう」
「……わかったわ、あいつを追うのは私達の役目じゃないってことね」
「そういうこと、それじゃ、引き続き行こうか」
引き続き不良たちを倒していきながら、ようやくシャーレの入口にたどり着いた。最後の最後に戦車が登場したこともあったが、少し時間はかかったもののなんとかなった。流石、うちの生徒達は優秀だね、と先生は心の中で褒める。
『シャーレ部室の奪還完了。私も、もうすぐ到着予定です。建物の地下で会いましょう』
リンはそう言って通信を切る。ということはシャーレの地下でリンが来るまで待っておくほうがいいだろう。それにしても実際に目にしてみるとシャーレのビルってほんとに大きいな。
「それじゃあ、僕は中で解決してくるからみんなはここで待機しておいて」
「って、先生一人で入るの?不良が入り込んでたら危ないわよ?」
「そこに関しては問題ないよ、不良が簡単に入り込めるほどセキュリティは弱くないみたいだからね。逆に不良が後から入ってこないように見張っててくれるほうが助かるかな」
そう言って四人を入口前に待機させて先生は中に入っていった。
戦闘描写ってなかなか難しいです。
投稿者のお花畑な頭じゃ誰かが苦しむ姿とか書けないんですよ(?????)
でも曇らせとか嫌いじゃないですよ(矛盾)