2、3日に一話くらいのペースで更新していく予定だったのですが仕事やら他の趣味やらと平行してやってたらいつの間にか一週間以上経っちゃってました!
「うーん……これが一体何なのか、まったく分かりませんね。これでは壊そうにも……」
シャーレの地下に潜り込んだ狐のお面を被った狐耳の少女、ワカモはそのお面の裏で困ったような表情を浮かべる。
地下に潜り込んだまではいいものの、目的としていた連邦生徒会の大切にしている物がどれを指しているのかわからないのだ。辺りを見渡して見えるものはデスクの上にあるPC、その付近には何の変哲もないタブレット端末がある。ぱっとみて目に入るのはそのくらいで、一目見てこれだと思えるものはない。
「……あら?」
それっぽいものがないかと地下を歩き回るものの、特別変わったものは見つからず、いっそ片っ端から壊して回ったほうが早いんじゃないかと一瞬考えるも、もし不慮の事故でここが崩れてしまえば簡単に生き埋めになってしまう可能性もあることを考えると下手に壊し回るのも得策とは言えない。
そうやって考えを巡らせているところに地下に入ってきた大人の男性と目が合う。先程の連邦生徒会の子犬たちを指揮していた男性だ。確か先生と呼ばれていただろうか。
ワカモと目を合わせた先生は少しずつワカモのほうに歩いていく、そして
「こんにちは、ワカモさん」
と、爽やかな笑顔でワカモに挨拶をした。その姿は、先程まで敵側にいたとは思えないほど自然で、そこにあったのは唯の一人の生徒に挨拶をする先生の姿だった。
その笑顔を向けられたワカモの頬が紅く染まっていく、自らの体温が上がっていくのがわかる。どうして先程の生徒を一人も護衛につけていないのか、先程まで敵側に立っていた自分を相手になぜこうも警戒心を持たないのか、疑問に思う部分はあるものの、そのどれもがこの笑顔の前ではどうでもよくなってしまう。いつの間にかワカモの頭の中には目的なんて忘れて目の前の先生のことでいっぱいになってしまっていた。
「し、し、失礼致しましたー!!!!」
恥ずかしさからかワカモはその場から逃げ出してしまった。
その場にぽつんと一人残された先生は顎に手を当てて考える。彼女も僕の生徒であるなら、幸せになって貰わなくては、と。
先生の中では既に彼女は自分の生徒であると認識していたため、最初から警戒なんてしていなかった。原作知識で覚えてなくとも、自分が先生であり彼女は生徒である、その事実さえあれば理由としては充分だった。
「おまたせしました。……何かありましたか?」
「いや、何もなかったよ。僕もさっき着いたからのんびり七神さんのことを待っていようかと思ってたところだよ」
少し考え事をしてる内にリンが地下室に入ってくる。ワカモが逃げてからそこまで時間も経ってないのでもし二人が鉢合わせてたら厄介事になっちゃってたのではないかと一瞬思ったが、ワカモは上手く逃げてくれたようだ。ほっと心の中で一安心する。
「そうですか。ここに、連邦生徒会長の残したものが保管されています……幸い、傷一つなく無事ですね」
リンは机の上に置かれたタブレット端末を手にとってはその無事を確認する。一通り確認して傷がないことを確認すると、手に取ったタブレット端末をこちらに差し出してくる。
「……受け取ってください、これが連邦生徒会長が先生に残した物。〘シッテムの箱〙です」
「これが……」
〘シッテムの箱〙、ブルーアーカイブという舞台において先生の仕事をサポートしてくれる端末。つまりはこれから先生として生きていくために必要不可欠なものであり、先生となった自分の相棒ともなるものになる。
「普通のタブレットに見えますが、実は正体の分からない物です。どこで製造されたか、OSもシステム構造もどう動いているのかさえ不明、ただ一つ分かるのはこのシッテムの箱が先生の物であるということだけ。そして、連邦生徒会長はこのシッテムの箱を先生が使えばタワーの制御権を回復させられるはずだと言っていました。私達では起動すらできなかった物ですが、先生ならこれを起動させられるのでしょうか、それとも……」
リンが説明を続ける。
このシッテムの箱はリンが言った通りにOSもシステムも、タブレット端末に使われてる素材でさえ何で作られているのかをこのキヴォトスの人間は知らない。
唯一知ってる可能性があるとすれば行方不明になったという連邦生徒会長ただ一人。
でも、正直そんなことはどうでもよかった。この子が味方であること、先生としての仕事をサポートしてくれること、それだけ分かっていれば問題はない。
「うん、大丈夫、問題ないよ」
「そうですか、では、此処から先は全て先生におまかせします。邪魔にならないように、離れています」
そう言うとリンは部屋を出ていく。
リンが出ていったのを確認すると、先生はシッテムの箱の画面に触れて起動させる。一通りの起動処理が終わるとシステム接続パスワードの入力画面に移る。ここのパスワードは、うん、何故かわからないけどこれだけは覚えている
―――我々は望む、七つの嘆きを―――
―――我々は覚えている、ジェリコの古則を―――
『……ピピピッ
シッテムの箱へようこそ、大智先生
生体認証及び認証書作成のため、メインオペレートシステムA.R.O.N.Aに変換します』
オペレーションの声が聞こえると共に、目の前が真っ白になった
気がつくといつの間にか教室の中にいた。
「ここが……」
白い壁に緑色の黒板、生徒達が座る机に床はまるで水が張ってるかのように透き通る青。壁の一部が崩れていて、そこからは一面に広い海と青空が見える。どうして壁が崩れているのかはわからないけど、ここから見える景色は素敵に見える。そして、そんな素敵な景色からは、先程まで地下室にいたなんてことが嘘のように心地よい風をも感じてしまう。この景色を見られるのもシッテムの箱の持ち主の特権とも言える、そんな自分達以外に誰も居ない静かな空間で聞こえてくる音はこの一面に広がる海の波の音にそよ風の音、そして
「すぅ……すぅ……Zzz」
一人の少女の寝息だけだった
寝息の主の元まで行くと、水色の髪に青いヘイローを浮かべた少女が一つの机の上にうつ伏せで眠っている。実際は最初から気づいていたが、あまりにも気持ちよさそうに眠っていたため、ほんの少しの間そっとしておいたのだ。しかし、現実ではそんなのんびりしてる時間もないのでそろそろ起こしてあげたほうがいいだろう。少女の肩を軽く揺すってあげる
「むにゃ、カステラにはぁ……いちごミルクよりバナナミルクのほうが……Zzz」
「うーん、僕はいちごミルクもバナナミルクも好きだけどなぁ……ってそうじゃなかった」
随分良い夢を見てるんだなぁとつい寝言に反応してしまったが、すぐに思考を戻して先程よりもほんの少し強めに揺すってあげる
「えへへ……まだたくさんありますよぉ……」
それでもまだ起きる気配がない、随分と熟睡しているようだ。もう少し強く揺すってあげよう
「ほーら、起きて〜」
「うぅぅん……むにゃ……んも〜………あれ……?」
しばらく揺すって起こしてあげると、ようやく目を覚ましたようだ。少女はまだ寝ぼけてるようでこくっ、こくっと頭を揺らしながらも身体を起こし、頭を上げたところで先生と目が合う。
「えぁ、あれ? あれれ? も、もひかして先生!?」
目が合うと少女は眠そうにしていた目を一気に開いて驚いた表情を見せる。とりあえず先程まで眠っていたのもあって口元に涎が付いたままになっていたのでハンカチを取り出しては拭いてあげた
「あ、えへへ、ありがとうございます♪ えっとえっと、この空間に入ってこれたってことは大智先生ですよね?」
「うん、そうだよ」
「あ、えっと、まずは自己紹介からですね! 私はアロナ、このシッテムの箱に常駐しているシステム管理者であり、メインのOS、そしてこれから先生をアシストする秘書です! やっと会うことが出来ました♪ 私はここでずーっと先生を待っていました!」
居眠りしていたからか最初は大分焦っていたみたいだが、すぐに落ち着いてくれたようだ。そして、そのまま輝かしい笑顔を向けながら自己紹介をしてくれる。
彼女こそ、先生としての仕事をサポートしてくれる子でありシッテムの箱を制御している子である。
一応はこの子自身がOS? AI? という認識でいいのだろうか。この子自身がOSと言っているのだからきっとそうなのだろうが、こうやって対面してみると本当にそうなのか疑いたくもなってしまう。
声に関しては機械っぽい部分もあるのだが、機械がこうやって意思を持って話しかけてくれるだろうか、機械がこんなに自然な感情を見せるだろうか。前の世界の基準で考えるとそんなものは存在しない、あり得ないと考えてしまう。実際、前の世界には機械学習とかいう機械が自分自身で学び、新たな答えを引き出すような技術は存在する。しかし、機械は機械、そこに意思も感情も存在しない。
とは言っても、前の世界で言う2次元の世界には心を持つロボットなんかもあったと思うし、この世界にも確か感情豊かなアンドロイドなキャラもいた気がするのでもしかしたらキヴォトスでは普通のことなのかもしれない。
「よろしくね、アロナさん」
「よろしくお願いします! ってさん付けはなんだか寂しいです! これから先生のためのOSになるんですから、そんな他人行儀な呼び方じゃなくてアロナとかアロナちゃんとかもっとフレンドリーな呼び方で呼んでほしいです!」
さん付けがお気に召さなかったのかぷくーっと頬を膨らませながらこちらを見つめてくる。ほんとにOSなのかと疑わしくなってしまうレベルに感情表現豊かだなと思いつつも、OS相手にさん付けもおかしいかとこれからずっと共にこの世界を歩んでいくパートナーになるんだからそのほうがいいかと受け入れた。
「ごめんごめん、これからずっとサポートしてくれるんだもんね、よろしくアロナ」
「はい!といってもまだ身体のバージョンが低い状態でして、特に声帯周りの調整が必要なのですが……これから頑張って先生を色々サポートしていきますね!」
「あ、そうだ! ではまず、形式的ではありますが、生体認証を行います♪」
「生体認証ね、そういうのもあるんだ」
急に内容が機械らしくなった。といってもこういうシステムになれば生体認証とか普通か。生体認証といったら指紋認証とか静脈認証とかかな?
「す、少し恥ずかしいですが、手続きだから仕方ないんです。こちらの方に来てください」
アロナの手招きの通りにアロナに近づいていく。生体認証で恥ずかしいとは? と少し首を傾げながらも目の前にまで移動するとアロナがこちらに向けて人差し指を立てる
「さぁ、この私の指に先生の指を当ててください」
「なるほど、指紋認証ですね」
アロナに言われるまま人差し指をぴとっとアロナの指先に触れさせる。触れた指先からはタブレット越しのはずなのにほんのりと人の暖かみを感じる気がする
「はい、その通りです! ふふ、まるで指切りしてるみたいでしょう?」
「確かに、嘘つきは針千本飲まされそうだね」
「せ、先生にそんなことはしません! ……嘘つかれるのは嫌ですけど……んん、ともかく、画面に残った指紋を目視で確認するだけなのですぐに終わります! こう見えても目はいいので!」
そう言いながら目を凝らせてアロナは指紋を確認していく。若干首を傾げてるようにも見えるし、小声でぼそっと「まぁ、これでいいですかね?」とか零してたけど気づかなかったことにしておこう。大分大雑把な気もするけど、アロナがそれでいいって言うならいいんだろうし
「……はい、確認終わりました!」
「思ったより時間かかったね」
「えっ、そうですか?かなり早めに完了させたつもりですけど」
うーん、前世の指紋認証なら1秒とかからずに終わるんだけど、そこは突っ込まない方が良いのだろうか。まぁ、別に誤差の範囲だし気にしなくてもいいかな
「いや、そうだね。ありがとう、アロナ」
「えへへ、先生の秘書ですから当然です!」
「それじゃあ、指紋認証も終わったことだし、状況の説明と行っていいかな?」
「あ、はい!」
こうして先生はアロナに現状の説明を始める。連邦生徒会長が行方不明になってしまったこと、それが影響してサンクトゥムタワーの制御権がなくなってしまったこと、それによって不良たちが暴走してしまっていること。最後に関してはこちら側でほぼ片付けてるのでアロナに頼みたいのは前の2つになる。
「なるほど……先生の事情は大体わかりました。私はキヴォトスの情報の多くを知ってはいますが……連邦生徒会長についてはほとんど知りません。彼女が何者なのか、どうしていなくなったのかも……ですが、サンクトゥムタワーの問題なら私がなんとか解決できそうです!」
「そっか、連邦生徒会長については仕方ない、サンクトゥムタワーのほうはお願いしていいかな?」
「はい、わかりました!それでは、サンクトゥムタワーのアクセス権を修復します。少々お待ち下さい!」
そう言ってアロナが作業に入る。見た目は瞑想するかのように目を閉じてるだけに見えるが、恐らくは頭の中とかでシステムを動かして修復作業を行っているのだろう。
少し時間が経つと、何かが動くような機械音と共に地下室の暗かった照明に明かりがつく。どうやら問題なく修復できたみたいだ。
「先生、サンクトゥムタワーの制御権を無事に回収出来ました。今サンクトゥムタワーは、私アロナの統制下にあります。今のキヴォトスは、先生の支配下にあるも同然です!」
アロナが頑張ってくれたことを、まるで先生がやったことのように目を輝かせながら自慢気に話してくる。いや、先生である自分の端末でやったことだから先生の手柄なのか?
まぁ、手柄が欲しいわけではないのでどうでもいいのだが
「お疲れ様、ありがとう、アロナ。じゃあ、このまま連邦生徒会に制御権を渡せるかな?」
労いの言葉と共に優しく撫でてあげる。撫でられたアロナは気持ちよさそうに目を細める。
「えへへ♪ 先生が承認さえしてくだされば、サンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管できます。でも……大丈夫ですか? 連邦生徒会に制御権を渡しちゃっても……」
「うん、僕が持っておくよりはいいだろうしね」
「わかりました、これよりサンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管します!」
「……はい、わかりました。サンクトゥムタワーの制御権の確保が確認できました」
いつの間にか地下室に戻って来ていたリンが電話を終えて報告してくれる。どうやら、さっきの電話でサンクトゥムタワーの制御権が無事に確保されていることを確認してくれていたようだ。
「これからは連邦生徒会長がいた頃と同じように、行政管理を進められますね。お疲れ様でした、先生。キヴォトスの混乱を防いでくれたことに、連邦生徒会を代表して深く感謝いたします」
「うん、七神さんもお疲れ様。ゆっくり休んでね」
「いえ、まだここを攻撃した不良たちや停学中の生徒たちに関しての後処理が残ってますから、それが片付いてから……になりますね」
「あら、そっか。無理しない程度に頑張ってね」
「ありがとうございます。……それでは、シッテムの箱は渡しましたし、ここでの私の役目は終わったようですので、連邦捜査部『シャーレ』をご紹介いたします。ついてきてください」
「うん、わかった」
「ここが、シャーレのメインロビーです。長い間空っぽでしたけど、ようやく主人を迎えることになりましたね」
現在、リンに連れられてシャーレビルの中を案内してもらっている。こうして中を色々見てみるとその広さに驚かされる。理科室やら音楽室やら学校にある部屋は一通り揃ってるし、射撃場とか銃を整備するための場所なんかもある、一階にはコンビニやカフェなんかもあって休憩や交流の場としても使えるだろう。コンビニは現状誰も人がいないが、こうして自分が先生としてシャーレに住むことになれば店員さんも入ってくるのだろうか。居住区なんかもあって、人が住むことができる空間もいくつかある。
一通り施設を見ていると、やはりシャーレの先生一人が使うには広すぎる。制限なく生徒をシャーレに加入させられるって言ってたし、それを前提として作られているのだろう。色々と見ながらリンについて行ってると、やがてとある一室にたどり着く。
「ここがシャーレの部室です。ここで先生のお仕事を始めると良いでしょう」
「お仕事って何をすればいいのかな?」
「……シャーレは、権限だけはありますが目標のない組織なので、特に何かをやらなきゃいけない……という強制力は存在しません。キヴォトスのあらゆる学園の自治区にも自由に出入り出来ますし、所属に関係なく先生の希望する生徒を部員として加入させることも可能です」
要は権限だけ渡すから好きなことをやれということだ。実際に言葉にしてみると、本当に謎だらけの組織である。なんの目的があってこの組織が作られたのか、目標も何も無い組織になぜこれだけの権限がつけられているのか。
「面白いですよね。捜査部とは呼んでいますが、その部分に関して連邦生徒会長は何も触れていませんでした。本人に聞こうにも連邦生徒会長は相変わらず行方不明のまま、私達は彼女を探すのに全力を尽くしているため、キヴォトスのあちこちで起きる問題に対応できるほどの余力がありません」
「つまりは、その問題をシャーレで解決するっていうのもいいんだよね」
「はい、全ては先生の自由なので問題ありません」
遠回しに解決してほしいオーラが出てた気もしなくもないが、どちらにせよ先生という立場としては、生徒達に起こってる問題は解決してあげないといけないだろう。もしかしたら、この過剰とも言える程に与えられているシャーレの権限も、生徒達を助けるためにつけられているのかもしれない。真実がどうであれ、そのために使えるならありがたい
「他に確認しておくことはありますか?」
「いや、とりあえずは大丈夫かな」
「そうですか、それでは私はこれで。必要な時には、またご連絡します」
そう言ってリンはその場を後にする。リンが部屋を出てから改めてシャーレの部室を見る。スチールの机にPCとモニターが置かれているくらいの現状は質素な部屋と言っていい程にほとんど何もない。棚やホワイトボード等、ある程度置く場所はあるが、棚やロッカーには何も入ってないし、ホワイトボードも何も書かれていない。ここら辺もこれから色々と整えていかないといけないなと考えながらも、とりあえずサンクトゥムタワーの制御権を取り戻したことみんなに報告するために外で待機してもらってた四人と合流することにした
「えぇ、サンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会が取り戻したことを確認したわ」
「ワカモには自治区に逃げられてしまいましたが……すぐ捕まるでしょう、残りは担当者に任せます」
「お疲れ様でした、先生。先生の活躍はキヴォトス全域に広がるでしょう。すぐにSNSで話題になってしまうかもしれませんね」
「うん、みんなもお疲れ様」
活躍といっても特別なことはしていないのだけれど。先生は先生にできることをして、生徒達は生徒達に出来ることをしただけ、どちらかが欠けてもこの結果は得られなかった。そういう意味ではみんなも同じくらい活躍してくれているのだが、みんなは特に気にしてなさそうだし、今は先生としてこの先を生きるためにある程度信用してもらった方が動きやすいだろうし、今回は素直に受け取っておくことにした
「これでお別れですが、近いうちにぜひ、トリニティ総合学園に立ち寄ってください、先生」
「私も、風紀委員長に今日のことを報告しに戻ります。ゲヘナ学園にいらっしゃったときは、是非訪ねてください」
「ミレニアムサイエンススクールに来てくださればまたお会いできるかも?先生、ではまた!」
「うん、近いうちに遊びに行くよ」
みんなと最後に挨拶を交わしてはそれぞれ自分の学園に戻っていく。トリニティ、ゲヘナ、ミレニアム、三大学園とも呼ばれる特に大きな3校、そんな規模ならそれぞれがそれぞれに何かしらの問題も抱えているだろう。当面はそれらを解決しに周っていくのが仕事になるだろうか
『なんだか慌ただしい感じでしたが、ある程度落ち着いたみたいですね、お疲れ様でした』
「うん、アロナもありがとね、助かったよ」
タブレットからアロナが話しかけてくる。アロナにもかなり助けられた。正直、今回に関してはアロナがいなければ解決出来なかった問題でもあるため、一番の功労者はアロナといってもいいだろう。アロナが頑張ってくれたことの功績が先生に来てしまうのはなんとも、と思わないこともないが
『えへへ、はい♪ でも、本当に大変なのはこれからですよ? これから先生と一緒に、キヴォトスの生徒達が直面している問題を解決していくのです!』
「うん、頼りにしてるよ、アロナ」
『えへへぇ♪ そんな、完璧で究極なアロナちゃんが一番頼りになるだなんてぇ〜♪ ……はっ、そ、それではキヴォトスを、シャーレをよろしくお願いしますね、先生!』
「よろしくね、一番頼りになるアロナ」
『ひゃわ! ほ、ほんとに一番って言ってくれました♪/// 任せてください、先生! アロナが全力で先生をサポートします♪ それではこれより、連邦捜査部〘シャーレ〙として、最初の公式任務を始めましょう!』
―――これから、僕達の
切りがいいところまでって考えたらプロローグが終わるまで書いちゃってましたね
前回の感じで考えると2話分の文字数を書いてるみたいなのでちょっとは頑張れてるかな感が見えてよかったです
実際ゲームしてて小説サボ……休載期間が出来てたこともありますが、モチベが出た時にやろうって考えだとなかなか出てこないんですよね
逆に書き始めてしまえばモチベはそれなりに出てきます。気分は明日から本気出すって毎日言い続けてる受験生みたいな感じでした
こういうときはスーパーアロナちゃんにやる気を貰わなくては…!!!
さて、次回からアビドス編に入ります。
ここからは内容として何かしらの違和感を感じてしまう事があるかもしれません。しかし、それは先の展開の伏線だったりの仕様としてあえて描写してるときがありますので、それだけ頭の片隅の片隅にでも置いておいて貰えればと思います。
とはいえ、純粋に凡ミスしてる可能性もあるので指摘とかは全然していただいて大丈夫です。なんなら感想とかもくれればモチベーションに繋がります