誰も私を追わないでください(涙目)   作:明負悟

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前からだいぶ遅れてすいませんでしたァァァァ!


後始末

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

おれは観光が終わって辺りが暗くなってきたから拠点に向かっていたら、急に戦鎚持った女の子が突撃してきて厄災でぶっ飛んだ…

 

な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…

 

催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ…

 

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

 

(えーーーーーー、、、と…………これ死んでる?完全に生き埋めになってるしさっきの傷的に多分死んでると思うけど)

 

彼は道の真ん中に出来た倒壊物による瓦礫の山をしばらく観察すると踵を返して少し歩を早め、拠点へと向かい始めた。

 

(少し冷静になってきた…

あの女の子は間違いなく追手だろう

単独で来たのは厄災の被害を最小限にする為か?

裏に誰かいると考えた方がいいか……

これ以上追手が来る前にさっさとこの場を去ろうとしよう)

 

大通りに比べ遥かに寂れ、廃れ、行き場のないものたちの集うスラムの無人の小屋

その中で1人の異形がすぐにでも拠点を移すべく荷造りを終え、地図を広げていた

 

「はぁ〜〜、つくづく自分の甘さを感じるわ

院長ボディを手に入れて調子に乗ってたとはいえ無警戒すぎた…

こんなの絶ッ対目をつけられてるじゃん……」

 

(確かに知識としてはあったけど自分以外にも能力者がいる…その認識が欠けていた……

もしさっきの女の子が厄災を突破しうる能力を持っていたら俺は死んでいた……)

 

         最強にして最恐

 

ワンダー・オブ・Uの厄災はこの世の理と繋がっている。これはつまり、彼に攻撃が絶対届かず不幸な目に遭うという事が世界のルールであるということだ。

 

           しかし

 

本編で定助に敗れたように厄災を越えうる能力は存在する。古今東西様々な最強スタンド議論で言い争われているように厄災を越える可能性がある能力は決して無いわけじゃない。

 

(そうだ…

この能力は完全無欠な最強の力じゃない…

驕ってはならない。

院長があれほど強かったのは彼自身の慎重さと時には大胆に動く行動力、そして勝利条件を見失わない冷静さあってのものだった。

俺はこの世界で院長に成ってみせる!!)

 

今まで大した意思も無く、なんとなくで最恐を身に着け「悪戯に厄災を振り撒いていた塵」が今確かに「決意と意思」を持って行動するようになった。

 

それはスタンド使いにとって大きな意味を持つ

 

しかし彼がそれに気づくことはしばらくは無いだろう。今はただ彼がその力に振り回される時間だ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side キラ

 

 

南区の大病院に突如駆け込まれた少女

周囲の住民が建物の倒壊音を聞きつけて瓦礫の中から彼女を発見した。

崩落に巻き込まれたであろう少女は時すでに遅し……と思われたが蹲った体勢で周囲に檻のようなものが展開され、身動きできない状態で掘り起こされた。

 

すでに治療能力にて応急処置が施されているものの脳へのショックが大きく意識不明

 

「全く……生きているのが奇跡ですよ?」

 

ため息と共に憐れみの目を倒れている彼女に向けながら、治療を担当した医師がそう告げる。

 

「本当にありがとうございます……

彼女に代わってお礼申し上げます。」

 

キラは休日申請していた彼女の動向を一切疑問視していなかった。そんな中突如執務中に病院から身元確認の連絡が届き急いで向かい、目を覚さない彼女と向き合っていた。

 

(彼女の不幸は私の弱さが招いたも同然だ…)

 

俯き自分が他にできた選択を何度も巡らせ、それが無意味なものであると知りながら後悔と共にその場に立ち尽くす。

 

そして、長居しすぎるのは病院の迷惑だと自分に言い聞かせることでようやく動くことができた。

 

(私は……どうすればいいんだ……

仲間の敵…絶対に許すことは出来ないし今すぐにでも殺しに行きたい。

だが立場上勝手な行動はできない、それに恐らくヤツを討伐しに行ったアンナは…)

 

強敵とは今まで幾度となく相対してきたが毛色の違いすぎる相手。

解析チームは特定の行動をとった相手を攻撃する能力であるとヤツの能力を分析した。

そして、罪人を用いた実験の結果もう厄災に関わることで被害が出ないことがわかったらしい

 

だが襲撃を行ったアンナは…見ての通りだ

 

この一連の情報と被害から我々防衛チームが取るべき最善の策はもう一つしかなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日キラは各部門のリーダーを集め情報共有を行うこととした。

数日前解析チームがヤツの能力の考察と方向性を説明していた円卓に今日は彼女が立っている。LIONリーダーの立場である彼女はヤツへの今後の対応について説明を行うのだった。

 

 

説明が終わり静まり返った部屋で1人が苦々しい声で呟く。

 

「何もしない………か」

 

 

一切の攻撃行動を取らず監視のみにとどめ、もし暴れるようであれば住民の避難を最優先で考えるというあまりに受身的すぎる内容に何人かが苦言を呈する。

 

「だが奴は危険すぎる!多少の犠牲を払ってでも他の区や国で被害が出る前に仕留めるべきだ!」

 

「中央区から勇者を派遣してもらおう!流石に城壁内に魔族が入ったとなれば助けてくれるはずだ!」

 

「いや、もう掛け合ったが数日前に勇者は魔族圏に進撃していった。長距離連絡用のボックスは安全が保障されてからすぐに飛ばしたんだが入れ違いだったそうだ。」

 

「ついてねぇ……」

 

あぁ……勇者の力を借りることができればどれ程苦労が減るだろうか?

 

確か今の勇者の能力は「再生」だったはずだ。たとえ頭が飛ばされようと体を両断されようと一瞬で再生して相手が死ぬまで攻撃し続ける最強のタンクにしてアタッカー

 

…………彼ならあの災いをその身に受けながらも突破が可能だったかもしれない。

 

(ないものねだりは辞めて取り敢えず今は……

ゴチャゴチャしてきた会議を終わらせるかぁ)

 

キラはこれから起こるであろう様々な問題から目を背けたそうにしながら、あちらこちらで言い合いになっているリーダー達に喝を入れるのだった。

 

 

一方その頃厄災は・・・・・・・

 

 

「もう南区は潮時だな。次は……中央区だな!え?まじ?温泉あるの!?あ、入れねぇや…」

 

人の苦労も知らずに地図を広げて今後の観光場所を楽しそうに考えているのであった。




この世界の勇者の定義は「その国で最も強い能力者」
勇者は死亡などで割と頻繁に変わるので国の代表として頻繁に引っ張られることはない。

「再生」の勇者は着任して3ヶ月ほどだが、今存在してる勇者の中では最も強い。破壊光線や時間干渉ができる勇者などもいるが最終的には殴り勝てるので暫定最強。
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