どうせなら、笑っていようぜ。   作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ

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 なんかこの二次創作、これで終わるらしいですよ


これからは、赤蛇トグロのエピローグ

 

 

 

 

 はい。きっかり1週間立ちました。

 

 良い子のみんな、こんにちは。

 ワタシだ、赤蛇トグロだ。

 

 時々誰かしらが家に来て、ワタシ達の様子を見ていく事はあったけど、基本的にはリオとトキの2人と一緒に工房に引き籠もってた。

 

 4日目辺りで試作機が完成して、仮でワタシの神秘を込めたら爆散したのを皮切りに、さっきまで沼にハマってた。

 

 トキの休め寝ろ食事しろコールも無視して、ひたすらに働いた。

 

 久しぶりだなぁ…このデスマーチ…

 

 

「リオ…生きてるか?」

 

「ええ、特に問題ないわ」

 

「じゃあ机に直接書き込むの止めてくれ、ダメじゃねぇか」

 

 

 緊張の糸が切れたな、ワタシもだけど。

 今立ってるのか座ってるのかわかんねぇもん。

 

 とりあえず、寝よう

 

 

「しばらく寝る。トキ、コイツは頼んだ」

 

「お任せ下さい」

 

 

 ワタシの記憶はこの辺で途切れてる。

 

 

 


 

 

 

「…今何時だ?」

 

 

 スッキリさっぱりしたアタマで目覚めたので、いつもより気持ち元気なワタシだ。

 どれだけ寝てたかは分からない。

 

 起きて最初にすることといえば?

 そうだね、作った義体の確認だね。

 

 後半は深夜テンションというか、完全にハイになってゾーン入ってたからさ、何がどうなったのか覚えてないんだよな。

 

 

「……まぁ、割と理想形か?」

 

「あら、起きてたのね。トグロ…徹夜するのは止めた方が良いわ。ブレーキが壊れるタイプよ、貴女」

 

 

 そうなん?

 心当たりはあるから気を付けるわ。

 

 

「トグロの趣味なの?」

 

「ん?んん~…」

 

 

 ふいに言われても困っちゃうぜ。

 出来上がった義体は、アリスのそっくりさんだ。

 

 間違いなく不便であろうハイパークソ長ロングヘアーは肩よりも少し長い程度に抑えた。

 『鍵〈Key〉』ってのは絶対にお姉ちゃん属性だと思うから、身長も気持ちアリスよりも高めに設定した。

 

 髪の色とか、瞳の色、肌の色やら細かい部分は本人の希望に合わせようと思ってる。今の状態は、白から紺へのグラデーションを付けた髪と、赤い瞳にしてる。肌の色はアリスと同じだな、ぱっと見た感じ2Pカラーになるように意識してる。

 

 

「かなり可愛く仕上がったと思う」

 

「確かに愛らしい造形をしているわね…でもそうではなくて、あっちの装備の話よ」

 

「はい!趣味です!気づいたら完成してました!!」

 

「貴女ねぇ……はぁ、まあ良いわ。トグロが責任を持つのでしょう?」

 

「そりゃ当然」

 

 

 呆れた顔でリオが指したのは宝の山。

 全部この義体専用のアタッチメントだ。

 

 義体単体では、耐久性は高いがそれ以外のスペックはそれなり。決して低くはないし、並の相手ならなんの問題もないレベルだ。相手がC&Cみたく戦闘のプロなら正面突破は厳しいだろうな。

 そこで活躍するのがこれらってわけよ。小さい物から大きな物まで、用途に合わせて何でもごされ。

 

 ほら、サイボーグの武装って浪漫じゃん?

 背中からミサイルとか出したいじゃん?手首とか指先から電子接続させたいじゃん?外付けの武装と連結させたいじゃん?

 

 ワタシの思うサイボーグとかアンドロイドとかの浪漫、全部注ぎ込んだぜ。

 

 

「そんじゃあリオ、後でミレニアム行くぞ」

 

「…やっぱり私は──」

 

「問答無用!トキ、任せたぞ」

 

「イエス、マイロード」

 

 

 これでリオの身支度は完璧、ワタシも支度するか。

 実は、昨日の時点で各所に連絡はしてあるのだよ。後は向こうで土下座でも何でもすればいい。

 

 早い方が良ければ寝る前でも良かったが、それはちょっとアレだよ。目の下にクマを作ってテンションのフリ幅がおかしくなったヤツが謝ったって嫌だろ。ワタシなら嫌だぞ。

 

 

「あ"ぁ〜…気が重てぇなぁぁ…」

 

 

 ぶっちゃけ、ワタシだって会い辛いんだぞ。

 このままだとリオが引き籠もっちゃうから音頭取って引っ張ってるが、ワタシだって結構やらかしてるんだぞ。どの面下げて謝らせてくれとか言ってんだって話よ。

 

 義体だって菓子折りだって賄賂だわ。

 2度と顔を見せるなとか言われても仕方ないからな、そうなりゃ自主退学だってするよ。

 

 

 

 ……こうしている内にも、舞台は整っていくんだ…

 ノアのヤツ、スッゲェいい笑顔だったし……

 

 

 

 


 

 

 

“待ってたよ。トグロ、リオ”

 

「やあ先生、今日は立会人をよろしくお願いするよ。……まさか普通に来てくれるとは思って無かった…」

 

 

 話しながら思った。

 まずはこの人に頭下げるべきだろう。多分何もしなくても手伝ってくれるんだろうけど、スジは通さないとな。

 

 

「先日は多大な迷惑をかけてしまい、申し訳ありませんでした。そして、本日の立会人を引き受けていただき、ありがとうございます」

 

“ッ!? 偽物!?”

 

「先生はワタシを何だと思ってんだ……普段のノリで言うわけないだろ…」

 

「先生。私からも良いかしら?…迷惑かけた事は反省しているわ、…その、ごめんなさい」

 

 

 2人揃って頭を下げると、珍しく先生が狼狽えた。

 まあ、ワタシ達、そういうキャラじゃないからな。でもそのリアクションはちょっと失礼じゃないか?いや、悪いのはワタシ達だけどさ…

 

 分かっててやってたし、知ってた返答として、先生からのお許しは出た。うん。分かってたし知ってた。この人はそうするって。

 

 わちゃわちゃしてても仕方ないし、さっさと移動しよう。ワタシ達の謝罪の場へ、気合い入れて行こう。

 

 

“それじゃあ、入るよ”

 

「「……」」

 

 

 怖えぇよぉぉ…

 サスガのワタシにも限界ってのがあんだよ、こんな場面じゃ軽口叩けないんだよ… 

 

 んあ"ぁー視線が刺さるぅー…

 

 アリス、ゲーム開発部、エンジニア部、ヴェリタス、C&C、特異現象捜査部、セミナーがこの場に来てる。

 スミレは来なかった。ていうか、自分が関わってた事に気付いてなかった。ウソだろ…脳ミソまで筋肉なんか…?

 

 さて…こういうのは初手が肝心だ。

 

 

「今日は集まってくれてありがとう。そして、本当にすまんかった!」

 

「……」

 

 

 初手土下座はさっき先生に却下されたから、普通に頭下げてる。

 相手の反応待ちだな。ワタシ達はしばらくこのまま動かんぞ。

 

 

「まあまあ!あのビッグシスターが大人しモゴモゴ…!」

 

「部長は黙ってよう、ね?」

 

 

 うん。あっちは放っておこう。

 エイミが居るとヒマリを静かにできるから助かる。

 

 

「はい、許します。話とはそれだけですか?」

 

「軽くない?ワタシ達、君を殺そうとしたんだけど……」

 

 

 そんな愛らしい笑顔で言われても…

 拍子抜けなんだけど、え?そんなもんなの?

 なんか周りのリアクションも薄い…どっち?許せなくて黙ってんの?

 

 

「たしかにアリスは狙われましたが、無事に帰って来ました。1番の被害者はきっとモモイです。モモイを怪我させたのはアリスで、モモイはアリスを許してくれました。だからアリスも、2人を許します」

 

「そう言ってくれるのは良いけれど…それは貴女の意志ではないわ」 

 

 

 ワタシも、そうだそうだと言っています。

 誰かが言ったからってのは自分が決めた事じゃないからな、絶対に不満が出る。そうなったら泥沼だぞ。

 

 

「いいえ、これはアリスの意志です。そもそも、アリスは2人に対して怒っていません。むしろ仲間を増やしてくれて感謝しています。…だから、頭を上げてくれませんか?」

 

「そうかい?ならありがたく……リオ」

 

「…アリス、貴女を消そうとしたのは間違っていたわ。本当にごめんなさい」

 

「はい、許します!代わりに、今度一緒にゲームをしましょう!」

 

 

 あ、マズい。

 涙出てきた。

 

 いかんてこのタイミングは、ワタシのキャラが崩壊してしまう。

 ワタシはもっとヘラヘラと笑ってないと、軽薄な言葉を口ずさんでいないと。

 

 あぁ〜…無理。

 

 

「…トグロ?」

 

「あんま見ないでくれ…」

 

「師匠?どうかしたのですか?」

 

「……師匠じゃ、ねぇよ…」

 

 

 いや、ホント無理…

 ワタシ達のしたことが無くなったワケでも、完璧に清算されたワケじゃない。それでも、一区切りは付いたと言っていいだろう。

 

 これで、リオが失踪することも無いハズだ。

 相変わらずヒマリとは合わないにしても、敵対ってレベルでも無い。

 

 味方だってワタシがいるし、知らないだろうけどチヒロとノアも手助けしてくれる。

 

 

…あぁ…よかっ…た、本当に……これなら、これなら……リオ、いなくならないよね?」

 

「まさか本当に、その為に……!?」

 

「ゔぅ…ぐすっ……そーだよ、オマエ等が仲わるいのはいいけど…ワタシだって、みんないっしょがいいんだよ…」

 

 

 このワタシが、声を上げて泣く事になるとはな。

 アタマん中はこんな感じだが、湧き上がる安堵が零れ落ちていく。

 もう少しで落ち着くから、ちょっと待っててくれ。

 

 

「うあぁ…そんな目で見んなよ……」

 

「よしよし。師匠も頑張ったんですね」

 

「やめれ、もう大丈夫だから。ところで、その師匠ってなんなのさ。ワタシ、アリス達になんか教えたか?」

 

 

 うし、もう大丈夫だ。

 気ぃ抜くとまた決壊しそうだが、いつものムーブはこなせそうだ。

 

 それで、師匠ってなに?

 

 

「アリスに勇気をくれて、魔王…ケイを仲間にする手助けをしてくれて、精神世界ではアリス達を守ってくれたトグロ先輩は、間違いなくアリス達の師匠です!」

 

「そうだよ!師匠、もうすっごいカッコ良かったんだから!ゲームなら勝ち確の覚醒イベントだよ!」

 

「うん。あれはフルボイスでアニメーションも付いてるレベル。とてもカッコ良かった!」

 

「か、完璧な演出と完璧な活躍でした…!」

 

 

 ……ピンと来ない。

 特に精神世界での話に心当たりが無い。

 

 

「赤蛇トグロ。貴女には最初から最後まで、苦汁をなめさせられました。過去に戻れるのなら、真っ先に排除に向かうでしょう。……ですが今は少しだけ、感謝してますよ」

 

「今のは?」

 

「ケイです。師匠に言いたい事があったそうなので代わりました」

 

 

 ああそうだ、忘れちゃいけないのがもう1つ。

 

 

「迷惑かけた詫びってのもあるが、そのケイに入れ物を用意したんだが…要るか?」

 

「少し待って下さい…──…──はい、現物があるのなら見てから決めるらしいです」

 

「分かった。リオ、頼めるか?」

 

「既に持ってきているわ」

 

 

 AMASが最近使った自走棺桶と一部の武装を持って来てた。

 おい待て、バカ共(エンジニア部)勝手に触んな。

 

 アリスの前に棺桶を下ろして、蓋を開けてやる。

 

 

「「「「アリスの2Pカラー!」」」」

 

 

 やっぱワタシのデザインは間違ってなかった!

 ほらな、アリスの2Pカラーだろ。そう見えるんだよなぁやっぱ。

 デザインだけは得意なんだよ。

 

 

「それで、ケイはなんて言ってる?性能は保証するぜ」

 

神秘包容型ヒューマノイド…起動準備、システム起動。状態確認…拡張接続無し──…なるほど、まぁ悪く無いですね。このボディで妥協して差し上げます」

 

「なんでこんな上から目線なの?」

 

「きっと師匠に負けたのが悔しいんだと思います」

 

「違います王女、勝手な事を言わないで下さい!」

 

 

 こりゃあたまげたなぁ……

 可愛いとカワイイが動いてやがる。

 

 やっぱアリスはワタシの子供だろ。間違いない。

 

 まって、ケイはワタシ達の子供だ。

 

 

「はっ!この子達は、ワタシが産んだのか……?」

 

「気持ち悪い事言わないでくれる?」

 

 

 冗談だっての。

 でもみんな思ってるだろ、この可愛いの暴力をさ。

 過剰供給だろ。

 

 ……ヘイローは出なかったか、やっぱりアリスのヘイローはアリスだけが持ってるモノだったらしい。ケイが操るホドにもヘイロー無かったな。

 となると、機械のヘイローは自己証明を済ませないと発生しないのか。でもそれだとロボットの市民はどうなる、これは研究したいな。自販機がヘイロー獲得したんだし、ケイにもそのうちヘイロー浮かぶだろ。それを楽しみに待っとくか。

 

 

「それはさておき。ノア、ユウカ、それとリオ。ケイの編入手続きを頼めるか?あとアリスも不正入学だから、上手い具合に誤魔化してくれ」

 

「任せて下さい……ってそうだ、会長!ミレニアムの予算横領しましたね!!」

 

 

 おい、任せて良いのかよ……?

 まあ良いけど、困ったらワタシがやれば良い。

 

 

「ユウカ、ほいこれ」

 

「なんです?これ」

 

「横領した予算の全額が、利子付けて入ってる。これで勘弁してくれ」

 

 

 リオには事前に話しておいた。

 

 とりあえずは、リオがセミナーに戻りやすくするために全額と利子を付けてワタシが払う。半額分は負担するから、残りはゆっくりそのうち返してくれるってさ。まあワタシも共犯だからな。

 

 それに、横領した額はかなりのもんだが、それだけでエリドゥは作れないからな。リオもあれこれ取引してたし、まあ数年もあれば返せるんじゃないか?能力高いし、金稼ぎに使えば一瞬だろ。

 

 

「一括で返せるならなんで横領したんですか!?」

 

「なんでやろな~」

 

 

 返したのはワタシのポケットマネーだからな。横領したのはリオの判断で、リオが使う分だったから。

 

 

「やあトグロ。久しぶりだね。あのボディを調べてみても良いかな?」

 

「ウタハか、好きにしろ。つーか仕様書渡すから、そっちで面倒見てやってくれ」

 

「良いのかい!?」

 

「ああ、ワタシの浪漫に慄くがいい」

 

 

 仕様書は後で紙にして渡しておく。

 データだと、パクられるからな。

 紙だと燃えるけどな。

 

 そのへんは個人で勝手に管理してるぞ、どっちが怖いかってな。

 

 それだけ言うとウタハは離れていった。

 アイツはそういうヤツだ。興味のある方へフラフラと近寄っていくんだ。昔から、それで何回危険な目にあったことか…しかも普通にワタシを巻き込んでくるから質がワリぃ。

 

 リオは部屋の端っこでユウカに詰め寄られてる。

 ユウカ強い。誰が相手でも言うべきことは遠慮なく言えるのは流石だな、そのせいで一部からは嫌われてるけど。本人がメチャクチャ良い奴だから、それ以上に味方も多いから心配はしてない。

 でも最近、ユウカにロリコンの疑いが出てるぞ。一体なにしたんだ?

 

 

「おかえり、トグロ。これで一件落着って事でいい?」

 

「そうだな…一件落着かな。手伝ってくれてありがとな。マジで助かった」

 

「特に何かした覚えはないけどね。でもまあ、()()の助けになったのなら良かったよ」

 

「っ! チーちゃん…!」

 

「チーちゃん言うな」

 

 

 親友って、思ってくれてたんだ。

 ワタシはただそれが嬉しい。今までそういう事を1回も聞いたこと無かったからな、自分からは聞きにくいし、チヒロも言うタイプじゃない。

 

 嬉しいから、チヒロには今度何か美味しい食べ物を贈っておこう。

 

 

「トグロさん。私にも、何か言う事は無いんですか?」

 

「モチロン。ノアの協力もあってこそだよ。本当にありがとう」

 

「どういたしまして。お礼に、今度買い物に付き合ってくださいね」

 

「謹んでエスコートさせてもらうよ」

 

 

 チヒロもノアも、向こうから来てもらって悪いな。

 そんだけワタシを心配してくれたんだろうな、この前言われたし。

 

 ワタシ、自分が思ってた以上に好かれているのでは?

 以外とワタシの周りにも人が集まるもんだな、やっぱし色々動いてみるもんだ。

 

 あれ、先生じゃん。

 向こうに行かなくても良いのかい?

 

 

“今はあの子達の時間だからね。トグロ達の話も聞きたくて”

 

 

 ん~…

 ワタシは特に話したいことはない……

 

 いや、あるな。

 ワタシの目指した理想の1つを実現出来たとはいえ、ある程度原作(キヴォトスの未来)を知っている身としてはまだ終わってないし。

 

 せっかく義体を用意したんだ。

 『鍵〈Key〉』もとい、ケイを失ってたまるか。

 

 

「話ねぇ、じゃあ後で時間をちょうだいな。今話す事じゃないから」

 

“分かった。待ってるね”

 

「おう待たせる。真剣な話だから覚悟しとけよ」

 

 

 んじゃ、ワタシの情報を渡すとしよう。

 整理の時間が必要だからな、すぐには出来ないけど。

 

 今のうちにメモを読み返しとくか、電子化しといて良かった。ハッキングだ?こんなメモ見たことろで、鼻で笑っておしまいだ。気にすることじゃない。

 

 

「師っ匠ぉーー!!ユズにゲームで勝ったってホントッ!?」

 

「メタキャラ使って勝率は3割ぐらいだけどな」

 

「勝てるだけでスゴイよ!今から部室行ってゲームしようよ」

 

 

 話しながら引っ張らないでくれ。

 行くから、部室行くから。

 

 ああーリオも居る。ワタシと同じ顔してる。

 謝ったって、どの面フレンズたからなワタシ達は。

 

 でも楽しいな、ワタシを振り回すヤツは少ないからか。

 よーし、いくらでも相手になってあげよう。対人ゲームは得意だからな、ボッコボコにしてやんよ。

 

 

「先生、準備出来たら連絡するよ。まあ今日中だな」

 

 

 そんじゃあゲーム開発部の部室に行くか。

 リオなんかすでにゲーム機持たされて何かやってるな、ハンターしてんじゃん。あれは神ゲー、ワタシもシリーズ全部やったぞ。

 気を付けろよ、睡眠時間を持ってかれるぞ。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

「よう先生。遅くなって悪かったな」

 

“待ってたよ”

 

「ココに入るの大変だったんだぞ。ワタシ、シャーレに所属してないし、入場許可証もないから手続きが面倒でさ」

 

 

 遅くなりました。

 でもまだ日付変わってないからセーフでいいよな、だめ?

 

 待って先生、働き過ぎじゃね?

 その量の書類どうすんの?

 

 マジで?ホントにそれ仕事なの!?

 アンタ色んな学校にも行ってるよな、その上でその書類!?

 

 

「ごめん。多分仕事増やす話するから、先に謝っとくわ。ごめん」

 

“大切な生徒の為だからね、謝らないで”

 

「そう?ありがと。そんで話なんだが、まずはアリスだ。今回の件で確信したが、アイツは危険だ」

 

 

 違うから、そういう意味で言ったんじゃないから。

 最後まで聞けよ?

 

 

“…続けて”

 

「ああ、アリス自身には何も問題は無い。それどころかあの子が居るってだけで場が柔らかくなるし、ワタシもアリスの事が可愛くて仕方がないしな。ケイも、現状はアリスの側に付いたしで多分大丈夫だろう……ってのは良くないけど、そう思いたい」

 

 

 ここからが本題だ。

 

 

「怖いのは、どうあがいてもアリスがロボットである点、未知の技術で作られていることだ。ハッキング対策って言えば分かるか?」

 

“うん。充分に”

 

「助かる。今さら全部言うのはちょっとイヤだからな。まだあるぞ。ってか、ワタシが伝えたいのはまったく別の話だ」

 

 

 最終編、先生誘拐されるだろ。

 それは良いが、カンナが怪我するのを覚えてるからな。ちょっとした顔見知りだし、防げるなら防ぎたい。けど怪我しながら笑うアイツは見てみたい気もある。絶対にイケメンだろ。

 

 それは置いといて、やれることはしておくべきだからな。

 特に、謎エネルギーには注意しとけってな。なんとかタワーが出て来たらアレだったハズだ、ボスラッシュだっけ?

 

 

“そんな事が…本当に?”

 

「さあね?まあ警戒しといてくれって話だ。ワタシ達が恐怖したキヴォトスの終焉は、1つだけじゃない。そのへんはほら、予言の大天使から聞いてないかい?」

 

“予言の…セイアから?いや、聞いて無い…と、思う……?”

 

「え、そうなん?」

 

 

 ワタシはそのセイアとやらとの面識がないからな、予知も出来ないし。夢とか知らんし。

 

 

“トグロは、それをどうやって知ったの?”

 

 

 ふぅ~…どうやって誤魔化そうか……

 まあ決めてたけどな、頼むぜゲマトリア!

 

 

「どこかの悪い大人達からな、アイツ等だって、キヴォトスが滅んだら少しは困るからな。対抗策は考えてんのさ」

 

“……”

 

「あ、うん。心当たりあったか…まぁそんな顔すんなよ」

 

 

 すげぇ嫌そうな顔してんなオイ。

 フレーメン反応かよ。

 

 

“あっ!そうだよ、ゲマトリア!”

 

「先生、もう夜中だ。その話は今度にしよう。遅くまで時間取って悪いな、またな!」

 

“まってぇー”

 

「早めに寝ろよ!」

 

 

 脱兎だ脱兎!

 逃げ足の速さには自信があるからな、ネルからだって逃げれるんだ。

 

 さあ部屋から飛び出して、廊下の窓から飛び降りる。こんだけ高さがあれば落ちるまでに色々出来る。

 

 

「蜘蛛!」

 

 

 適当な壁面に蜘蛛足を突き刺しながら減速して、後はビルの屋上なり建屋の壁を走り抜けて帰宅。

 

 フッ…圧倒的な帰宅速度だ。

 ホントは蜘蛛男を見習って糸を伸ばしたいが、そんな強度の糸は作れなかった。ワイヤーでも良いけど、取り回しが難しすぎた。重いし邪魔になる事が多い。

 

 

 それにしても、あぁいい気分だ。

 今日はこのまま工房で遊ぶか、やりたいことも沢山あるからな。

 

 

 

 




 これ自体が、公式の蛇足ですからね。

 それにしてもココの主人公、伏線になりそうな事を言ったり撒いたりした割に回収してないですね。まあ、始めからそうするつもりだったんですけど。
 だってこの世界のブルーアーカイブ、まだ終わってないんですもん。

 二次創作としてはおしまいですよ?
 一応続きがいるかどうかのアンケートを取っているので、上手く機能していれば、それ次第では書くかもしれませんね……

 あ、それとここまでを同日に纏めて予約投稿しているので、あれやこれやが起こっていても基本的に対応出来ていません。決して無視してるわけではないですからね?ただもう既に投稿しちゃったってだけなのでご理解下さい。

なんも思い付かないから、参考までに……

  • トグロだけの小話
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