どうせなら、笑っていようぜ。 作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ
アンケートは何故か小話以上に最終編が多く、何故か続きを期待されてしまっていました。
いいじゃねぇかと言ってもらえたり、逃げるなと言われたり、あったけぇよありがとう。
てなわけで、最終編を読み直したら書きたくなったので書きました。アビドス過去編は書き終えたら読もうと思います。
良い子のみんな、こんにちは。
ワタシだ、赤蛇トグロだ。
ちょっと聞いてくれ。
空が赤い。
「───…以上が、観測したデータから推測した結果よ。貴女達の力を借りたいわ。特にヒマリ、貴女の知識が必要よ。頼めるかしら?」
「リオ…オマッマジか、ちょ…マジか…」
「……あれ?初めてじゃない?リオから頼まれるのって」
「んふ、んっふふ…ふふふ……あのビッグシスターともあろう貴女が、素直に頭を下げ?ミレニアム…いえ、キヴォトスにおいて並び立つ者無しと名高いこの超天才清楚系病弱美少女ハッカーである私の力を乞い願う?んふふふふ…えぇ!良いでしょう!濁った汚泥の思考の末に漂う泡沫の妄言だとしても、この私が解明して差し上げましょう!」
珍しく幼馴染4人で集まったら、リオがワタシ達に頼み事をしてきた。あのリオが、他人に、助けてと言った!?
話の内容が吹っ飛ぶぐらいの衝撃を受けて呂律が回らない。ついでにそのまま話の内容も吹っ飛んだから、もう1回説明を頼みたい。
しかも名指しされたヒマリは、それはもうキモイぐらいにニヤニヤしてる。ワタシとチヒロは、一歩離れた。巻き込まれたくないからな。
「このまま詳しく説明したい所なのだけど、まだ推測にも届かない妄想に近いのよね。情報を精査してから後日、改めて時間を貰えるかしら?」
「さてはニセモノだな、テメェ…リオはどこやった?」
「はあ?トグロ、貴女が何を言っているのか分からないわ」
冷めた目で、実に下らなそうに吐き捨てられた。
うん、本物だね。
「んあ、すまん電話」
「出て来なよ、緊急かもしれない」
チヒロに促されて、少し席を外す。
コイツ等、複数持ってるワタシの端末を知ってるからな、鳴ってる音でだいたい察してくれる。今回は、アレコレの取り引き相手だ。
まだヒマリは笑ってた、酸欠になるぞ。
「黒服か、何の用だ?」
『ああ良かった、無事に繋がった』
「マエストロ?何かあったか、珍しいな」
『知っているだろう。不用な物は持ち歩かないのだよ。さて本題なのだが、マダムの席が空いた。君なら歓迎するぞ、赤蛇トグロ』
「いらん」
『だろうな。君なら、欲しければ自分で用意する』
なるほどなるほど、なるほど?
あれこれ、最終編じゃねぇの?
ヤベェな…
ヤベェのか…
分からん…なんも分からん…
ワタシのメモ、役に立たないんだ。
ざっくりした流れは書いてあるけど、タイミングとか詳細は書いて無かったんだよ。
え?記憶?
はは、覚えてねぇんだ…
使えねぇ、こんなにも使えねぇとは思ってなかった。中途半端に知ってるぐらいなら、始めから知らないほうがマシだよ。モヤモヤがな、延々に引っ付いて来るんだ。
「話はそれで終わりか?」
『もう一つ。これは勧告で忠告で、警告である。未来を警戒することだ。可能性を警戒することだ。知らぬでは済まされないだろう。それと、新作が出来たから持って行くといい』
「つまりなんも分かってないんだな、分かった。警告に感謝するよ。毎回言うが、売上はちゃんと持ってけよ?」
『それが芸術足り得るのならな』
いや、金に芸術とか求めんなよ。
金あれば幅が広がるの分かってて持ってかないのは、最早バカだろ。この面白マネキンが。
なに?芸術的に金が入ってくればいいの?
キャンパスぶち抜いて投げ込んでやろうか?
まあこれで確信が持てたな、最終編始まるのか。
始まるなら決めてた事がある。
1つはケイが消えないようにする。せっかく今はゲーム開発部のメンバーなんだ、これからも面白可笑しく過ごしてくれないと、ワタシがイヤだ。あんな可愛い子達を泣かせるとか許さねぇ。
それと、プレ先を生かしたい。原作の記憶が薄れてても、覚えてる事ってあるんだ。
やっぱし印象的な事ってのは残っててな。ワタシ、プレ先のカードを砕けなかったんだよ。それ以外は殆ど覚えてないけど。ストーリーの内容がうっすらしか残ってないけど。カードを砕けなかったのは覚えてる。
もしもこの世界に来たのが原作基準の存在なら、プレ先に生きてて欲しい。
でもプレ先の名前は覚えてない。プレなんとかだろ?長かった気がする。ごめん。小難しい名前を覚えるのはニガテなんだ。
とか少し考えてたら、通話が切れてた。
どうせなら黒服とも話したかったな、マエストロとは別ベクトルで面白いから。あと、そろそろオーパーツの買い取り額を下げてくれ。せめて市場価格ぐらいで買い取ってくれ。いい加減怖いんだよ、なんでそんな法外な高価格で買い取るんだ教えてくれよ。もっかい言っとこう、怖い。
「おまたせ、まだやってんのかアイツ」
「よほど嬉しかったんだろうね……ヒマリ」
ヒマリは、まだ何か言ってた。
そろそろ止めとけよ、ウザい。
リオはそもそもなんでこんな舞い上がってるのか分かってなさそうだな、不思議そうにヒマリを眺めてる。言葉の節々にある棘は刺さるのに、話の内容は理解出来てないらしい。なんだろうな、同じ言語で話してても、会話が通じない相手って感じで。
「で、リオ。ワタシ達は何すればいいんだ?」
「とにかく今は情報が欲しいわ。それこそ、噂話でも構わないから数を揃えたいの、チヒロにはそれを手伝って欲しい。ヒマリにはその解析と予測を任せるつもりよ」
「ワタシは?」
「トグロは…特に無いわね。私達の補佐をするぐらいなら、貴女は備えてなさい。どうせ、何か考えているのでしょう?」
そう言われればそうなんだけどさ、何も無いのはちょっと寂しいぞ。言い方を考えてくれよ、相談役とかでいいだろなんで無職なんだ、仲間外れにしないでくれ。
でもね、助かるのも事実だ。
リオの言う通り、ワタシはワタシでやりたい事が多いからな。アレコレ考えてるから、ここで拘束されるのは避けたい。
「以上よ、今日は解散ね。どんな情報を集めるのか、もう少し考える時間を取るわ。決まり次第連絡するわね」
「早めに頼みますよ。そうでないと、この私が先に謎を解いてしまいますから」
「念の為言っておくけど、連絡は私個人に送ってよね。ヴェリタスは一応、セミナーと対立してるからさ。何か仕事させるにしてもせめて間に誰か挟んでよ?いくら個人だとしても、リオが直接言うと要らない語弊が生まれるから」
「分かっているわ」
「ワタシにも連絡くれよ?」
ここに来て参加しないから連絡無しとかは止めてくれよな。せめて情報共有ぐらいはさせてくれ。おい黙るな、微妙な間を空けるな、言わなきゃワタシのことスルーする気だったな。成長とかただの勘違いだったかも知れねぇ。
これで今日は解散だ。チヒロは仕事あるし、ヒマリもあれで忙しいからな、なにしてるか知らんけど。リオもセミナーを抜け出して来てるし、ワタシはこのあとトリニティに行くし。
全員がそれぞれ予定あるんだ、実は暇じゃない。
ワタシは今日暇だけどな?
トリニティ、一部だけど最近ピリピリしてるんだよなぁ。ミカの聴聞会だか裁判だかが開かれて、その判決が気に食わないらしい。
サクラコとかヒナタちゃん辺りは上手く躱せそうだが、マリーは何かイザコザに巻き込まれそうで心配なんだ。
ワタシはな、シスターフッドとその周辺のヤツ等相手に少し有名人なんだ。他校の生徒で、見た目厳つくて、態度悪くて、そのクセときどきシスターフッドの制服着てるからな。少し調べればワタシの悪評なんていくらでも出てくるし、マトモなお嬢様相手なら抑止力になる。
普段の振る舞いのおかげか、マリー筆頭に大人しい子達はワタシに絡まれてるように見えてるらしいし、アッチの人間関係はそこまで崩さないハズだ。かわいそうな子って扱いらしい。
…ワタシ、そんなに怖いか?
別に良いけど。
いつもの改造車に乗って、トリニティへ向かう。そして少し離れた駐車場に停めてから歩く。そろそろ車変えようかな、最近はヒトを乗せる事も増えたし、もうちょい乗り心地の良いヤツにしておこうか。
トリニティの入校手続きをする。
流石に顔パスにはならないけど、受付のヒトとも顔見知りだよ。事前に連絡しとけば書類を2枚書くだけだし、そこまでの手間じゃない。なんなら既に書いた状態で何枚か持ってるから、それ渡すだけで入校証を貰える。
んで、なんか気分悪いのが居た。
「聴聞会の判決を撤回せよ!」
「裏切り者に情けなどいらない!」
「魔女を吊し上げろ!!」
デモとかはまあ好きにすりゃいいと思うが、個人を攻撃するためだけにするもんじゃねぇだろ。体制側に自分達の意見を伝えるためにデモをするのであって、好き嫌いで石を投げるためのもんじゃねぇよ。
それにな。
ワタシ、ミカとは少し交流が出来たんだよ。
先生から救難信号事件のあと、正義実現委員会に事情聴取を受けたんだよ。成り行きだったが、あん時はミカも一緒だったからな。そこから軽く話すくらいはしてた。
まぁそもそもだがな、ミカの顔が好みだから友達になりたかった。そして、あわよくば何かしらの衣装を着せてみたい。何でも似合いそうじゃない?だからサクラコ達に会わせてもらえるように頼んだし、実際に会って普通に会話出来るぐらいには友好関係を築いたつもりだ。
純粋な下心だな、どこかの自称美少女のハッカーとは違って、変に突っかかってきたりしないし。そもそも自称さんとは付き合いが長過ぎて、何も思わなくなってきてる。家族の顔見てもテンション上がらねぇよ。
「気に食わねぇ」
「うちのアイリに何すんのよ!!」
ちっこいのが吠えた。
すっごい睨んでくるじゃん、周りの子も。
って、アイリじゃん。
ああ〜オーケー、なんとなく分かった。
「ワタシ、キミタチ、ミカタ。アイツラツブス」
何か言われる前に、デモしてたヤツらを寝かせていく。
所詮は烏合の衆だ、戦闘とも呼べない蹂躙。ワタシと、アイリのファン達と一緒蹴散らしてる。
「た、戦わないでくださーい!」
「落ち着いてください!」
あ、正実。
イチカだ、久しぶり〜。
「悪いね、騒いじゃってさ」
「トグロさんじゃないっすか。悪いって思うんなら止めて欲しいっすよ」
「そりゃ出来ない相談だ、友達に石投げられたら怒るだろ?」
「そう言われちゃ強くは言えないっすね〜、でも決まりは守ってもらわないとダメっすよ。連行するっす」
アイリ達は逃げてった。
スズメとか聞こえたし悪い子が居るかもな、大丈夫か?ヒトの友人関係に口出しは出来んし、まあいいか。同じチョコミン党の仲間だろう。そのうち紹介してくれ。
「ねぇイチカ、ワタシ、サクラコに呼ばれてるんだけど」
「ダメっすよ、ちゃんと怒られてください。長くはならないハズなんで諦めるっす。サクラコ様には、私から伝えておくんで」
「…あい」
なんだろうね。
イチカには逆らっちゃいけない気がするんよ。苦労してそうだし、チヒロとかユウカとかその辺の子達に近い雰囲気がある。あとね、可愛い。言うコト聞いちゃうよね。
ワタシ、もしかしたら羽フェチかもしれん。ずうっっっと思ってるんだけど、羽とか角とか耳とか尻尾、良くない?
どれか1つでいい。ワタシも欲しい。
羽欲しい、ブァッサァァってやりたい格好良い!
このあと、30分ぐらいハスミに怒られた。
出てきた紅茶とシフォンケーキは美味しかった。お店教えてもらったから、買って帰ろうと思う。
「おまたせ~」
「急に呼んだのは私ですから、待つのは構いません。ですがトグロちゃん?あまりおいたは良くありませんよ」
「心配かけてしまったね、ごめんよ。次からはちゃんと逃げるからさ」
「逃げ…駄目です」
なんかちょっと張り詰めてるね。
開幕からふざけたのは良くなかったかもしれない。
「さて…トグロちゃん。その、最近どうですか?」
「ヘタクソか!」
会話、こんなにヘタクソだっけ?
普通に定型文ぐらいは交換できてただろ、なんで急に壊れたんだよ。いつも通りでいいよ、誰も怒らねぇよ。
「すみません。私自身、少し混乱しているようで…」
「うん。まずは深呼吸しようか、吸って〜吐いて〜…今度はゆっくり吸って〜、ゆっくり吐いて。うんうんいい子だ。ほら、お茶を飲んで。……日を改めるかい?」
「いえ、大丈夫です」
ホントに?
サクラコは表情に出にくいタイプだからな、内心パニックとかだったら大変だぞ。
「それで、トグロちゃんを呼んだ理由なのですが、少し相談をしたい事がありまして…」
「モチロンいいとも。答えられる事なら答えるし、一緒に悩もうじゃないか」
とかなんとかやってたのが、つい先日の話。
空見上げて、ワタシは覚悟を決めてる。
そりゃ空が赤いんだ。とんでもない異常事態だろ。
「そんじゃ、出落ち一発目をぶちかまそうか」
備えたんだ。
ワタシはね、考えたんだよ。
そんで大した答えは出なかったんだ。
じゃあもう、やれるコトやるしかないじゃん?
分かってるコトは先生が誘拐されて、謎タワーが発生して、ボスラッシュが始まって、ケイを失って、クロコと戦って、プレ先と船が消えるコトぐらい。
役に立たないったりゃありゃしねぇ。
もっと詳しく書いとけよ、もっとはっきり覚えとけよなぁ…
だからワタシは、勝手に動くコトにした。先生達の頭脳方面はねぇ…控えにはなっても主力にはなれねぇよ…
まずは出来るコトとして、謎タワーの1つをブッ壊す。
この前リオ達が6ヶ所のエネルギーがどうこうって言ってたから、近いとこに仮拠点を作って迎え撃つコトにしたんだよ。
でもなぁ…謎タワーってさ、壊しても直るんだっけか?
ワタシの神秘で鈍らせれるかね、やってみるか。
ん"んー…でもなぁ~疲れるもんなぁぁ…でもなぁ〜やるしかねぇよなぁ~やるかぁぁ…やるかー!
ワタシの偽装神秘こと神秘増強カードは、あれから無理して増やして5枚になった。けど赤色は3枚しかない。まあイケるやろ、黒色だけで使う予定もあるしな。
そして、自己解釈は汎用性が高いな。
苦労して身に付けた甲斐があった。ホント、苦労したからな。
「嗤う愚者が語る落日の輝きを、盲目の蛇が睨む掃溜めの暗がりを、知らずに触れた生命の根源へと向かう意思の体現を。ワタシが望み、ワタシが許す。纏うは神秘、尾を喰み狂え…──自己解釈:それこそが浪漫」
んじゃ、気合い入れて行こー、おー。
と言っても、既にルートは決めてるから準備は出来てるんだけどな。
金色弾を込めたドローンを広域に展開したし、同じ性質の爆弾も設置した。今回は動かない的当てだからな、準備が楽でいい。
途中、設置してたらなんか丸い機械とかが襲って来たから返り討ちにしたくらいか。中ボスだったんか、まあまあ強かったな。バカみたいに硬かったわ。
「ドローン展開。浪漫式、番外装填…大金響門──黄金塔!」
ケイが操ってたホドの時の、何倍だ?
名前の通りだけどな、あん時のがビームなら、今回は塔だよ。光の柱が立ち昇ってる。
あと金色は消費が激しいから、こうなるだろうと思って神秘を事前に込めておいたんだ。まあ神秘は長くは保存出来ないからな、新鮮な金色には及ばないけど。数を用意すりゃ鮮度を超えるもんよ。
「うし、狙い通り!はっはー最高だぜ!!」
テンション上がってきた!
さぁこれからが本番だ、金色ブッパだけなら自己解釈は要らん。反動分を考えればコスパが悪いからな。ならなんで使ったのかと言えば、謎タワーの修復を妨害するためだ。
色彩とか言ったか?
神秘を反転してくるヤツが発する怪電波をモロに浴びると、人格がどうにかなっちまうらしいな。
まぁともあれ、謎タワーはその恐怖にまつわるエネルギーを溜め込んでるワケだ。その修復を妨害するんなら、対になりそうな神秘攻撃だろ?駄目なら考える。
時間もないからな。思い付いた順にやるしかねぇ。
カードを砕いてないから、自己解釈を続けられるだけの神秘は少ないんだ。これ一応、常時消費するタイプの強化だから。
「はぁはぁ…居た。今の光、トグロ先輩?」
エイミ!?
あー悪い待っててくれ、正直そんなに余裕ないから。
神秘の具現化は浪漫だろ?
だったらワタシはそれを扱える。
ワタシの神秘の根源に沿うように、巨大な半透明の蛇が雁首を持ち上げて現れた。呼んだんじゃないぞ、その蛇はワタシ自身の写身だ。
インパクトの強い技術だが、訓練次第で誰でも使えるモノだろう。訓練はキツイが、今ならワタシっていう前例がある。教えてやらないけどな。多分、教えて覚えるもんじゃないから。
「呑め!」
号令なんて必要ないけど声に出すのは大切だ、物事の大半は気合いでどうにかなる。
崩壊していく謎タワーを、半透明の蛇が呑み込んでる。なんとかなりそうだが、どうにもならない緊急事態が起きそう。
ワタシはね、呑み込んでるワケよ。
ヤバい、色彩に触れるかもしれん。
イヤだぞ、ワタシまだ反転する予定ないから!
消化せずに放出したいが、そうしたら多分謎タワーは復活する。自己解釈が切れる前にどうにかしないと、ワタシがヤバい。
あれも恐怖なら黒色のカードに蓄積できるか?
要は色彩に連なる概念を、抱えすぎなければそれで良い。エネルギーだけならある程度の回収が見込めるし、研究に使えるかもしれない。
なら変換して物質に固定するか。
反転した神秘を込める前の黒色のカードを用意して、そこへ可能な限りの恐怖を詰め込んでいく。でも怖いから赤色のカードでフィルターを掛けて自分を保護しておく。
この作業がまた難しいのなんのってもう!
自分の神秘由来じゃないからか、上手く操作出来ないんだよ。しょうがないだろ、やったこと無いんだから。自分の神秘ですら満足に扱えないんだからよぉ…他所の神秘どころか反転してるヤツなんか難しいに決まってるよな!クソが!もっと練習しとくべきだったわ!
やるけどな!
ワタシ、今スゴい上手くやってるけどな!!
謎タワーのエネルギーと、何故か止まらないエネルギーの行き先をカードへと変換したからな!
スゴくね?
待ってワタシ、スゴくね!?
謎タワーをカードに物質化したぞ!
なぁ!スゴくね!!
しかもワタシ無傷よ!
「しゃぁオラどんなもんよ!やってやったぜ!フォー!!!」
「よぉトグロぉ…あたしの獲物を奪ってんじゃねぇぇ!!」
「ぬぁぁあぁあネルぅぅぅ!???」
ガッツポーズしてたら、後ろに悪魔が居ました。
今にも襲い掛かって来そうなネルが目の前に居ますがワタシは元気。
何故ならこうなると思っていたからな!
ワタシがすることは1つ、煙幕を撒いてこの場からの離脱だ。まだ謎タワーは残ってるからね、向かわないとね!
「あばよ、とっつぁん!」
「させっかよ」
ダメだったわ。
速すぎんだろコイツ。
不意をついたハズなのにな、なんでワタシの前に立ってるんですか?いつ回り込んだんですか?
クソ長いツイン・ドラゴンの鎖が足に巻き付いて痛い、なんでグチャグチャに絡まらないのか不思議だ。しかもあの鎖、普通に重たいからな。それ持ってあの速度で動けるとかもう怪物だろ。
「ゆるして…叩かないで……エ、エイミ…助けて!」
「C&Cのダブルオー、そんな人だったなんて」
「ちげぇよ!おいトグロ、てめえら分かっててやってんだろ!?」
「で、なんで君達ココに来たんだい?」
エイミはノリが良くて助かる。しれっと物陰に隠れながら言うなんて芸術点が高いぞ、これからも精進するように。
ほうほう、なるほどね。
この謎タワー、虚妄のサンクトゥムって言うんだ。はつみみ〜。で、第2サンクトゥムなんだ、これ。へぇ~。
そんで?
ネルとツルギちゃんの活躍の場を奪ったって?
「すまねぇな。あのタワー、ワタシが食っちまった」
「あー…まぁ、悪いことじゃねぇし」
この辺を理解してくれるのは、キヴォトス広しとは言えネルぐらいだろう。この子はね、話の通じるヤンキーだからね。本当にからかい甲斐がある。
「何やったかは聞かねぇがよ、何したかは説明しとけよ」
「分かってるさ、後でしておく。まだあと5つあるんだろう、他の応援に行こうじゃないか」
「そうだな、ちょっと聞いてみるか」
ネルは一旦下がって、他のメンバーと合流しに行った。なんだよアイツ、1人で突っ走って来たんか…エイミは偵察だろうし、マジで何なんだよネルアイツ戦闘狂かよ…こわ…
今のうちに、謎タワーのエネルギーを溜め込んだカードを回収しておく。これは研究用だな。まだ供給され続けてるから、2枚目3枚目も期待できそう。増えたら黒服に渡しても良いかもな、面白い結果になりそうだ。
そんじゃ、自己解釈の反動が来る前に次のタワーに向うか。いややっぱり一旦帰るか?戦闘中に動けんくなったら死にかねないし、うん帰ろう。
増援なら元気いっぱいのネル達に任せよう。
なりふり構わなくなったトグロは、訓練ではネルといい勝負してるらしいです。勝率は1割にも満たしませんが、消耗等を一切考えなければ可能性が生まれます。ただし、一発でも喰らえばトグロは負けますけどね、防御力がないので。
なんも思い付かないから、参考までに……
-
トグロだけの小話
-
本家イベント
-
オリジナルイベント
-
先生視点
-
別キャラ視点
-
よく名前の上がるキャラとの小話
-
その他