どうせなら、笑っていようぜ。   作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ

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 こんなパク…オマージュだらけで書いていますが、実はロボットアニメや漫画、ゲームは殆ど触れたことがないんですよね。
 なんか、ロボット系って敷居が高いイメージが強くて…


イベント!【Stand Up Justify 〜浪漫の狂導者を添えて〜】 その3

 

 

 

 

???「…───いきます!」

 

???「素晴らしい…素晴らしいぞ…!」

 

???「これが…新しいパーティメンバーです!」

 

???「ファーーーw楽しくなってきたゼェェ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミレニアムの敷地内を我が物顔で歩き回る、謎の…と言うには元ネタがはっきりしている人型のロボット達。それに興奮していた一部の人々も落ち着きを取り戻し、事態の深刻さ正しく認識し始めていた。

 

 

“あんなに大きいロボットが、こんなに沢山隠してあったんだ…”

 

「…そうね。格納庫の存在を把握出来なかったのは、セミナーとして深く反省するわ」

 

「どう考えても無理があるでしょ。この物量をどうやって隠してたのさトグロは…ていうか、なんで隠しきれてたの?」

 

 

 呆れてものが言えないとはこの事だ。

 もうさっさと捕まえて問題を解決させたい。問題が多すぎるのだ、これ以上増やされてたまるものか。

 

 すると再び、ノアの端末が軽い音で通知をする。

 

 

「あ、またトグロさんからメッセージが来ました。……なるほど…」

 

“トグロはなんて?”

 

「地下施設自体は、入学した時からあったそうです。おそらく先代のミレニアム生徒が、こっそりと地下に新たな研究室を増設したのだろうと。そして、トグロさん達で地上と繋げるように改築していったみたいです」

 

「あんのバカ…」

 

 

 既に頭を抱えているチヒロは、そのまま机につっ伏してしまった。別にチヒロは悪くないが、何故気付けなかったのかと罪悪感を募らせている。

 

 しかし、このまま頭を抱え続ける訳にはいかない。

 

 後で本気のお説教をしようと心に決めて、気持ちを切り替える。やはり全て、あのバカを捕まえなければ話にならないからだ。捕まえてから考えよう。

 

 

 これからの対策を決めようと、話し合いを……

 

 

『全員、位置に付いたな?そんじゃ、人型ロボット最強決定戦の……開幕だあぁああ!!!』

 

 

 まだ放送をジャックしたままだったのか、とかはこの際どうでも良い。トグロの合図と同時に、ミレニアムに物理的な激震が走る。

 

 

『んじゃワタシも参加すっから、後は解説のコトリ。キミに任せた!』

 

『お任せ下さい!』

 

 

 なんてこった!阿呆が参加を表明しやがった!

 

 だが、こちらはそれどころではない。

 

 

「おいヤベェぞ!アッチのビルが崩れそうだ!」

 

「うわ~外出るの危なそうだよ?どうする?」

 

 

 このまま飛び出してロボットを止めに行こうか、一瞬悩んだC&Cの年長2人だが、何かに気付いてその場に留まる事を決める。

 

 

「トキじゃねーか!!?」

 

「トキちゃんだー!」

 

 

 人型ロボット最強決定戦。

 当然ながら、アビ・エシュフもエントリーしている。優勝オッズは1.4倍と非常に期待される優勝候補の一角だ。

 そのアビ・エシュフがエントリーされているのだから、パイロットであるトキの出場は致し方ない。

 

 まるで段ボール箱を踏み壊す様な気軽さで、周囲の人型ロボットをちぎっては投げちぎっては投げと打ち破っていく。アビ・エシュフはロボットと言うよりも強化外装のイメージに近く、比較的小型の人型ロボットと比べても更に小さく、今打ち倒した赤と青のコントラストが鮮やかなトラックから変形した見覚えのあるロボットなど、まるで大人と子供の様なサイズ差があった。

 

 …()()()、過去形である。

 

 その差をまるで感じさせない力強さとくれば、まるでエリドゥのバックアップが万全に働いているかの様な……これ以上はいけない。セミナーが泡を吹いて倒れてしまう。

 

 

『おっとそうでした。皆様にもこの決定戦を楽しんでいただくために、ミレニアム浪漫倶楽部の公式ホームページから専用のアプリをダウンロードしていただくと、参加者の一覧やパイロット達の会話を聞くことが出来ますので、是非ともご利用ください!』

 

「うわ…いつの間にこんなサイトを…」

 

「無駄に凝ったサイトが絶妙に腹立たしい…」

 

 

 放送を聞いて早速検索をかけ、いつの間にか作られていたミレニアム浪漫倶楽部のホームページを探し出す。情報技術に強いヤツらのおふざけで作られた、無駄にクオリティの高い公式ホームページである。どこの公式かは知らない。

 

 制作陣の顔触れを思い浮かべ、ウイルス等は無いだろうと高を括って専用のアプリとやらをインストールして開いてみる。

 

 

“あっ、参加者名簿だって”

 

「音声と文字のチャットもあるわね」

 

「ねぇ、人型起動兵器カスタムパーツ販売とかあるんだけど…」

 

 

 まぁ、こんなものである。

 取り敢えず、何か情報を得られないかとひと通りアプリ内を巡回したが、カスタムパーツ販売以外には特に発見は得られなかった。

 

 何となく興味をそそられて、この場の全員がアプリをインストールをしていた。先生はカスタムパーツ販売のページを開いて、目を輝かせている。

 

 このまま何もしない訳にもいかないので、取り敢えずチャットのページを開いて、音声チャットのオープン回線に繋いでみた。

 

 

『ふはははは!』『逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ…』『落ちろ!カトンボ!』『動けってんだよ!』『私にいい考えがある!』『マジかよあの野郎、やりやがった!』『スロー…スロー』『量産型とは違うのだよ!』『我が魂のスパークよ』『俺を誰だと思ってる!』『まさか…暴走!?』『踏めば助かるのに…』『この愚か者めッ!』『足なんて飾りですよ…貴女には分からんでしょうねぇぇ!』『逃げれば1つ、進めば2つ…奪えば全部!!』『お許し下さい』『止まるんじゃねぇぞ…』『クイック…クイック…』『お前を殺す』『目標をセンターに入れてスイッチ…』『スロー…』『消えろイレギュラー!』『まだだ…まだ終わらんよ…!』『これがロマンの雷だ!』『貴女は死なないわ』『お前を信じる私を信じろ!』『素敵だぁ…』

 

 

 そっとチャットを閉じた。

 

 

「今から急いでトグロの確保に向かってもらうわ。何としてでも、トグロをあの機械に乗せるのを阻止してちょうだい」

 

「…そうだな、急ぐぞ!」

 

“わぁ〜…”

 

 

 アスナに担がれ、先生はドナドナ。みんなでネルを追う。

 居場所、知っているのだろうか…?

 

 

 

 目まぐるしく変わる視界に揺られながら、アタッカー部隊と共にやって来た。

 

 部室?工場?研究所?

 

 いいえ、ただの広場です。

 普段は生徒達が思い思いにのんびり過ごしたり、ただただ通り過ぎるだけの場所。今日に限って言えば、人型ロボット達が乱闘している危険地帯である。

 

 先生をそんな場所へ放り込めないので、先に走って行ったネル以外は少し離れた場所で待機している。

 

 

“本当にトグロはここに来るの?”

 

「モッチロン!」

 

 

 ネルとアスナが自信満々に目的地を決めてここまで来たのだが、先生は不安しかない。何故なら、トグロの位置情報は全く別の場所にあり、リオのオペレーションをまるで無視しているからだ。

 今も無線機越しに、移動を促されている。

 

 この場所に来るまでにも何度か戦闘があった。野球部の彼女はかなり疲弊しており、隣で放熱をしているエイミを本当に同じ1年か…と疑いの目を向けている。表に出ていないだけで、放熱中の彼女はレイの体力量に驚いている。だから安心して、次期トレーニング部部長として胸を張っていい。

 

 

 

「なぁんか見覚えあんだよなぁ…アレ…あ?」

 

 

 広場で乱闘している人型ロボット。その中でもよく目立つカスタムの施された1体。亜麻色に白、黒の3色を基調にライトブルーのアクセントを入れ、極めつけに03と数字が刻印されたあの機体。全体的にスラッとスタイリッシュなボディを持ち、ロボットだと言われると戦争の火種を撒くことになりそうで、マグマにダイブしてそうなあの機体だ。

 また、今回は全てのロボットに共通して同じ規格のバッテリーを使用している為、アンビリカルケーブルは存在しない。でも接続端子だけは用意してあるらしい。

 

 オッズは2.4倍である。

 

 その機体の動きに見覚えがある様な…無いような、モヤモヤっとしながら首を傾げていてネルだが、ふと思い出した。

 

 

「アカネじゃねーか!!おい!どーなってやがる!?」

 

「あら…リーダーではありませんか」

 

 

 基本的にデカいロボット同士の戦闘の為、足元への注意が疎かになってしまっていたのだろう。声につられて注目すれば、我等がリーダーが居るではないか。

 

 ロボット乱闘へ生身で混ざるのは危険があぶない、デンジャー!と言われて退避している先生達だが、唯一ネルだけは何とかなるだろうと単騎でここまで来ている。

 

 生身で巨大兵器と渡り合うのも、浪漫の1つなのである。

 

 まだ残っている他の機体達は、空気を読んでネルとアカネの一騎打ちになる様に場所を譲る。

 

 

「ほぅ…気が利くじゃねぇか。テメェそんなのに乗ってなに遊んでやがる?あ゛ぁ?」

 

「うふふ…実は、トグロさんに参加をすればこの機体を頂けると言われまして。デザインや武装も私好みにカスタムされていましたし、つい」

 

「つい、で済ませていい問題じゃねぇぞ。わかってんだろうなぁ?」

 

「こちらこそ知っていますか?古今より大抵の問題は、勝てば不問になるのものですよ」

 

 

 あぁ…戦闘が始まってしまった…

 

 このミレニアムにおいて話しの通じる側であるC&C所属で、善良さにかけてはトップクラスだと思っていたアカネが、なんと暴徒側に居たとは…

 確かにトラブルが発生して呼ばれて来た割には、C&Cが少ないなとは思ったさ。単独任務が多めなトキならともかく、グループで活動する際の司令塔である彼女が居ないのは珍しいなと思ったさ。

 

 先生は驚き固まっている。その隣で、同じく意外すぎて護衛に来ていたカリンも固まっている。ユウカはリオの補助の為に来ていない。さっき交代していた。居たらきっと怒りで震えてる。

 

 

“戦闘準備!とにかく被弾を抑えるように!”

 

「おう!」

 

 

 物理的なジャイアントキリングを行う為に、ネルが一直線に駆け出してアカネに接近する。

 あの大きさだ、生身で密着された時の対応は限られているだろう。

 

 

「デカけりゃ良いってもんじゃあねぇよなぁぁ!!」

 

 

 コールサイン 00(約束された勝利の象徴)の名は伊達ではない。

 機体の表面に張り付くように動き回り、装甲の薄そうなレンズやセンサー、駆動間接等へと的確に攻撃を繰り返す。デザイン重視のその機体は、あっという間に傷だらけになってしまう。

 

 振り解こうと身を捩るが、鎖を絡めた複雑な機動で軽々とそれを無視して攻撃を続けていく。

 

 

「ぅ…くっ、」

 

 

 機内に響く損傷アラート。とうとう膝を付いてしまうが、アカネはまだ諦めていない。

 

 

「ですがこの程度!…拘束解除!」

 

 

 攻撃によって外れるのではなく、自らの意思で表面の装甲を剥がす。鎧による防御の上昇を捨てたのだ。そしてこの機体は、装甲を一種のリミッターとして使用している。

 

 

「反撃の時間です」

 

 

 巻き付いていた鎖ごと脱ぎ捨てた機体は、今までよりも更に細い。自重を支えられるのか不安な程だ。

 様子の変化に警戒して、ネルは一時的に距離をとった。

 

 

「なッ…」

 

「速いでしょう?機動パターンは、リーダーを参考にしているらしいですよ」

 

 

 身を屈め、そこから弾かれるように詰めるアカネ。

 イメージしていたロボットの速度と乖離しすぎている。防御姿勢こそ間に合ったが、そのまま押し潰される様に突進を受けてしまう。

 

 

「しまッ…!大丈夫ですか!?リーダー!」

 

 

 ここまでしておいてアレだが、アカネがこの機体を操縦するのは今日が初めてである。このリミッター解除も、今初めて使ったのだ。

 あまりの操作感の違いにより、ネルを轢いて突っ走り、勢いのまま進行方向の建物へシュゥゥーッ!。対象もろとも壁へエキサイティン!!

 

 

「い゛ッてぇなぁあ!」

 

「…ふぅ……あら、動かなくなってしまいましたね」

 

 

 かなりの衝撃で激突した為、おふざけを忘れて素でネルを心配したアカネだが、瓦礫の向こうから響く怒号に安堵する。

 じゃあこの場を退こうと操縦するが、残念な事にバッテリー切れだ。諦めて機体からの脱出を図る。機体の大きさの都合上、エントリーにはプラグではなく、胸元のハッチを開いて乗り込むタイプを採用している。乗り降りは簡単だ。

 

 そして、ボロボロと瓦礫を崩して現れた悪鬼羅刹。

 アカネは敗北を確信し、2.4倍のオッズは泡沫へ消えた。

 

 

「ハァーハッハッハ!貧弱!貧弱ゥ!」

 

 

 広場の向こうから、聞き慣れた声が響く。

 

 その瞬間、ネルのイライラ発散の標的が定まった!!

 

 

「スバラしい!ジツによく馴染むぞ、この()()()()はァ!」

 

「はぁ?なんだありゃ」

 

 

 早速ブチのめしに行こうと飛び出したネルだが、そこに居たのは世界観を間違えているファンタジーなモンスターだった。黒鉄の下半身は各部で禍々しく紅い脈動を繰り返し、鋭い脚先でそこらのロボットを穿き踏み潰す。そんな巨大な蜘蛛の化け物がそこに居た。

 そして何故か、8つの目玉の中央から、トグロの上半身が生えていた。

 

 蜘蛛じゃん。人型何処行ったよと言うクレームは受け付けていない。コイツは主催陣営である。何でもアリだ。

 

 

「フハハハハハハ!」

 

 

 そいつが、めちゃくちゃ楽しそうに高笑いをしながらやって来たのである。ネルとアスナの感は、見事に的中したのだ。

 

 

「あぁ…いいぞぉ…ゴミ共を見下ろすこの視点、ジツに気分がイイ゛ッてぇ!?え、なに?え?狙撃、え?」

 

 

 そんな生身(弱点)を剥き出しにしていれば、狙うに決まっているだろう。こちらにはスナイパーが居るのだ。

 

 

「カリンか、ナイス!」

 

「アイエェ!ネル!?」

 

「おらぁ!!」

 

「あべしッ痛い!イタタタアバババババ」

 

 

 先生が狙撃の指示を出したらしい。あっちもあっちでなんかテンションが振り切れている様だが、今のネルには関係ない。カリンの狙撃に怯んだ隙に、接近して蹴りを喰らわせてから銃弾を浴びせ掛ける。

 

 コイツが戦闘において厄介なのは、腰から生えている四本の機腕を使った機動力を含んでいる。無くてもかなりの変則機動が可能だが、あれば更に厄介な動きをしてしまう。

 そんなヤツの戦いはヒット・アンド・アウェイを主軸に、多くのドローンやデコイ等のアイテムを駆使するトリッキーな戦術だ。ソレが厄介なのだ。

 

 今はどうだ?

 ドローンはまだ出てきていないし、機腕の代わりによく分からんデカい蜘蛛の機械。しかも下半身を突っ込んで固定しているではないか。

 ロボット同士の対戦であれば有力かも知れないが、トグロ単体の戦力だけで見れば、半減どころの低下ではない。

 

 

「ちょっ、いたッ痛いってねぇ!だぁぁおい足抜けねぇよぉー痛いんだってイテテテテテテ!!」

 

「けっこう耐えんじゃねぇか、死ねオラァ!!」

 

「アギャーーーッ!?」

 

 

 基礎防御力の低いトグロが、ここまでネルの攻撃を耐え…耐えているのか?まぁ、まだ意識を保っていられるのには理由がある。

 今もブチブチと千切れて消えていくミサンガだ。あれは某神秘研究所の作品を解析して複製した、保護のテクストを持った特製の外付け防御力だ。なんて素晴らしい効力だろうか、平常時であればあまりのダメージに気絶真っしぐらなこのラッシュも、ミサンガが代わりに消えて意識を繋ぐッ!

 

 

「痛い痛い痛い痛い!待って、ホントに待って!!?」

 

「ハハッ!後悔して死ねぇ!!」

 

「アバババ!」

 

 

 怪獣の暴力に晒されているトグロは、ミサンガが全て切れるまで気絶が許されないのであるw

 コレが因果応報、自業自得だ。

 

 なんと美しい光景だろうか。胸がすく思いである。キヴォトスに平和を記念する施設を作り、そこで上映しても良いくらいだ。気分がいい。

 

 

「こちら00(ダブルオー)、トグロを確保した」

 

“お、お疲れ様…”

 

 

 残るは1人、気合い入れて行こう。

 

 

 

 

 

 

 





 あ、あと書く事がなくなっちゃった…

 そうだ、5D's見ようね。名作だよ。
 そして遊戯王やろっか?

なんも思い付かないから、参考までに……

  • トグロだけの小話
  • 本家イベント
  • オリジナルイベント
  • 先生視点
  • 別キャラ視点
  • よく名前の上がるキャラとの小話
  • その他
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