どうせなら、笑っていようぜ。 作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ
書きたい所は書き終えたので、この辺から大変でした。
なにせ、読み返すとクソがクソな事してますからね。マジでクソっすわ。ハークソクソ、おら!くらえ、で◯じろう先生直伝の投擲!
それではやっていきましょうミレニアム系ドッキリ、ホラー風味。司会はワタシ、赤蛇トグロと──
「あん?あのビルにこんな廊下あったか?てか蛍光灯なんてどこで見付けてきたんだ、売ってねぇだろこの辺に」
「あれなら手作りだよ。いくら探しても売ってなかったからね。あと、あの廊下は実は巨大なルームランナーみたいになっていてね、どれだけ歩いても前には進めないようになっているんだ。先週やっと完成したんだ、楽しかったよ」
「それ、二手に別れて歩いたらどーすんだよ」
「想定外の挙動によるバグが発生して、トグロが爆発四散する」
───実況のネル。そして、解説のウタハでお送りします。
特別ゲストに、リオを……
「これ以上巻き込まないでちょうだい。まだ仕事が残っているの、私は。トグロ達と違って暇じゃないのよ」
「はぁ…また訳の分からない事を…1度、本気で痛い目を見た方が良いのでは?」
「ケイちゃんじゃん、なんでいんの?」
ケイちゃんもいる!なんで!?
ココは秘密基地だったハズでは?
「私が呼んだわ、聞きたい事があったの」
「そ、そんな…ケイちゃんにも、いつかドッキリに引っ掛けようと思ってたのに…これじゃあおんなじネタ使えないじゃん!」
「私を巻き込まないでください!嫌ですよ、ドッキリなんて。なんでわざわざ驚かされなきゃいけないんですか。そんなにやりたいなら、モモイにでも掛けてください」
「分かった。そん時は仕掛け人として参加してね」
「…それなら、まぁ…いいでしょう」
それから2人は、一切コッチを見てくれなくなった。声を掛けても無視…かなしいな。ケイちゃんには、いつかモモイ一緒に逆ドッキリを仕掛けてあげるね。
仕方ないから、ネルとウタハにワタシの3人でやっていこうと思います!あとやっぱり、無視されてかなしいのでウタハの足踏んどこ。オマエ、勝手にロッカーにあったワタシの服持ってっただろ。返せ、まだ1回も着てない新品なんだぞ。サイズ合わねぇだろ!
「おお!」
「うんうん、そうだろうそうだろう。窓の外の風景はあえて変化が起きないよにしているんだ。設計者として、気付いてくれて嬉しいよ」
「あ、クソッ!ワタシにも見せろ!」
なにやら動きがあったらしい。
オマエ等2人揃ってワタシの前に居座るな、ジャマだ。ワタシにもモニター見せろ!
どうやら3人は呪い(オモチャ(制御可能(ニセモノ)))に追いかけられている様子、いくら走っても廊下から抜け出せない!絶体絶命の大ピンチ!
最後尾でユウカに手を引かれながら走っているノアが、息を切らしながら外の景色に言及し、ワタシプレゼントのメンヘラ御札を…投げたぁー!
真っ直ぐに一条の線を描いて呪いに着弾!呪いの足を止めたぁー!
ノアのヤツ、いつの間にそんな投擲技術を…?
「ありゃ紙の端に重りを仕込んでるな。おいウタハ、ちょっと戻せねぇか?」
「良いとも、隣のモニターを見てくれ」
「そっからスローで…止めろ。ほらココだ、消しゴムがくっついてら」
「そのまま投げるには向かない御札に、ある程度重量のある物をくっつける事で安定性を増したようだ。あの状況でこれが出来るとは、なかなか機転が利くね」
いつの間にそんな小細工を?と思ったが、タイミングはたくさんあったから気にしないコトにする。ココで大切なのは、同じタイミングで御札を受け取ったノアが、キレイに投げられたってコト。
コレを見た……あ、3人とも振り返っちゃったんだ。アトでその辺のテクスチャを剥がしとかないとな、言ったろ?呪い自体はホンモノだって。残しといて引き寄せる体質とかになったら、サスガにおふざけのラインを超えてるからね。
痕跡は残さねぇ。
コレ、怒られそうなコトする時の鉄則ね。
※そもそもするな、という話は聞こえないものとする。
で、この光景を見たユウカとコユキは、きっと御札を上手く投げられると錯覚するだろう。投げた時、ヒラヒラと落ちていく御札を見た表情が楽しみだ、ワクワクすっぞ!
あ、メンヘラ御札はちゃんと効果あるから、呪いにくっついて動きを止めたぜ?こっちからも動かないように操作してるから、良さげなタイミングで御札の効果を消すね。強制力はこっちの操作指示だから。
動きの止まった呪いを視界に収めながら、ノアの話を利く。
「二手に別れるみてぇだな」
「ノアが呪いに向かうみたいだね。ユウカとコユキはそのまま走るみたいだ」
「おいトグロ、あの呪い、大丈夫なんだよな?」
「モチロンさ。ホンモノでニセモノだからね、ノアは素通りさせておくよ」
空気を読んで固まったままの呪いの脇を通って抜けるノア、ちょっと顔が引き攣ってる。そりゃ
なんか知らん間に勝手にデザインが変わってたけどな、白髪が生えて目玉が増えてたわ。まぁ…呪いだしな、そんなもんだろ。
ココで急に動かしたらどうかな…?
ビックリするだろうな…やりたいな…
でも我慢。ワタシは忍耐の鬼。理性があるからね、グッと堪えるんだ。
あのね、そんなビックリとか恐怖をノアに与えてごらんよ、アトでしこたま怒られるよ?ノアが怒ると怖いんだよね。それに、ノアは忘れられないから。いつまでもその恐怖が新鮮なまま脳裏によぎるのは、ワタシの望むトコロじゃない。恐怖が薄れた頃に、そんなコトもあったねって笑いたいのよ。
でもビックリしたノアもかわいいだろうなぁ…やりたいなぁ…
「廊下を抜けたみたいだね。はいトグロ、爆発して」
「えっ?聞いてないが?」
「自爆スイッチ、ON!」
「は?え?………は?グワーッ!?」
いや、別にナニも爆発しないが?
そんな危険物、持ち歩くワケないだろ。
なに?ホントにワタシが爆発すると思ったの?
んなワケねぇよ、あ、えっ、ちょ…なんでドローンが勝手にこっち来てんの?まってなんで──
「あわれなり、トグロ…合掌」
「何やってんだおめぇ…」
「ケホッ…ケホッ…なぜぇ?」
今日のワタシにギャグ補正があってよかった…ワタシ自慢のフワさらヘヤーがアフロになるだけで済んだぜ。
「ふっ…」
「犯人はケイちゃんか!ならいい、許す!」
ログ残ってんだよ、それ見りゃだいたい分かる。消してないってコトは、完全にワタシをおちょくってるもん。
そーゆうコトするのはだいたいウタハかハレで、ウタハはこんな早く出来ないし、ハレはこのコトを知らない。じゃあ…こっち見て笑ってるケイちゃんしか居ないだろ。許した。
さて、ハッキングされたドローンが突っ込んできて自爆しやがったが、モニターを見てみよう。大切なのはアッチだからな、見逃すワケにはいかん。
『うぅ…ノアせんぱい…』
『ほらコユキ、シャキッとしなさい』
『ぐすっ…ユウカ先輩だって泣きそうなくせに』
『そうよ、でもヒマリ先輩の所へ行って、ノア達を助ける方法を聞くのが先。泣くのは後でも出来るわ!』
知らん間にヒマリが助ける方法を授ける流れになってらぁ。ヒマリおまえ、除霊の方法知ってたんだな…知らんかったわ。それに、呪いに捕まったヤツって解放できるんだな…コッチも知らんかったわ。
気を付けてねユウカ、自分に都合のイイ内容だけを信じるようになったらオシマイだよ?分かっててそうするのと、無自覚にそうするのとは雲泥の差だからね。ワタシはたまに分かっててそうしてる。都合の悪い話はきこえなーい!とっても便利なお耳を持ってるのさ!
「トグロ、そろそろ良いんじゃないかい?」
「そうだね。このままじゃあ退屈だよね、呪い、動きます」
「うっわ…趣味わりぃな」
「褒め言葉として受け取ろう」
再起動させた呪いから発せられる、けたたましい笑い声。それがノアとワタシの声で再生されている。ワタシもノアも、取り込まれてしまったのだと確信できる親切なサービスだ。
よせやい、そんな褒めないでくれよ。鉛玉のチップは遠慮しておくさ。
「おっ呪いが追い付いたぞ!」
「先程よりも姿が変化しているね。トグロとノアを取り込んで、力を増したのかな」
「元の姿に近付いてるんだ。むしろ今までの姿が、弱体化ってワケだな。知らんけど」
一応ね、一応、呪いはヒトガタだったんだ。呪いの人形的な感じで不気味寄りだった。そっからワタシとノアを取り込んで、今はその全身に目玉と口が生えてきてるな。
不気味に加えて、生理的嫌悪が乗っかった。キッモ!こんなんに追っかけられたらトラウマになるわ。
よかった〜ワタシ、加害者で。
裁判になったら余裕で負けるな、言い逃れ出来ないぞ。
10:0でワタシ達が悪いもん。
「御札を投げるみてぇだ、あれホントに効果あんのか?」
「あるよ。あえて分類するなら神秘特攻…あー、気合い入れて撃った銃弾みたいな感じだな。そりゃ弾丸と御札だから破壊力とかダメージは違うけど、なんかこう…身体の芯に響く感じ」
「へぇ、あたしでも使えんのか?」
「ネルなら普通に殴った方が速いし当たるし強いぞ、欲しいんならあげるけど」
「じゃ、いらねぇや」
モニターの中では、2人が悲鳴をあげながら逃げ惑ってた。そこでふと、コユキが思い出した。ワタシのあげたメンヘラ御札の存在に!
一転、強気になったコユキが御札を掲げて啖呵切って…
……投げたァァ!
「あちゃ~…上手く投げられなかったようだね。まぁ紙を真っ直ぐ投げるなんて芸当、そう簡単にはいかないか」
「そうか?わりと簡単だったけどな」
ワタシの隣では、近くにあったマイクやロボ犬に向かってウタハとネルが御札を真っ直ぐ投げて命中、御札を張り付けて遊んでいる。
ウタハは一緒に練習したからともかく、ネルおまえなんでできんの?
『うわぁぁぁん!??なんでぇぇーー!?先輩達はできてたのにぃぃーーー!!…グベァ!?』
『コユキ!』
御札は結局あらぬ方向へ舞い落ち、呪いの足を止めるコトはなかった。ちなみに、当たってても無視して呪いを走らせてたけどな。ドンマイ。
慌てて走ろうとしたコユキは、本当に何もないし仕掛けてもない場所で足を取られて転倒!スゴイ、なんてキレイなフォームで転ぶんだ。素晴らしい、素晴らしいよコユキ!感動で涙が流れてしまう。笑い泣きだ、視界が滲んでモニターが見えない。
『あ、あぁ…』
『何してるのコユキ!早く立ちなさい!』
『いいんです、このままじゃ2人揃って捕まっちゃいますから。御札は、まだ1枚残ってます。投げてダメでも、直接ぶつければ問題ありません!だから…ユウカ先輩は行ってください!』
『待ちなさいコユキ!待って!』
『にっはっはっ!後でちゃんと助けに来てくださいね!』
感動のシーンだ…コレは映像作品として後世に残すべきだろう。
あっちでは必死でも、コッチは平和なもんさ。
「へぇ…ガッツあんじゃねぇか、見直したわ」
「コユキ、あの子…」
「普段からああ出来れば、もう少し優しくされるでしょうに」
「2人とも、気になるならイスを用意しようか?」
「そっちにもモニターを出すかい?」
リオとケイちゃんもモニターを覗き込みに来たわ、なんだよもー、気になるならそ~言えよ〜。
「要らないわ」
「結構です」
「…なんだか、私にも冷たくないかな?」
「貴女、自分が問題児である自覚が無いようね」
「程度とベクトルに差はありますが、
言われてやんの、m9(^Д^)プギャー
この程度でへこたれるワタシ達じゃあないぜ?
ワタシとウタハ、脳死で垂れ流す戯言は止まんねぇから!
「2人とも、いくらウタハのアタマがちょっとアレだからって…ヒマリと同じ扱いはないだろう?サスガに言い過ぎだろ」
「そうさ、私は傷付いてしまったよ?いくらヒマリが問題児だからと言って、私が同じなワケがないだろう?心外だな、謝ってほしい」
「ワタシ達は別に、ヒマリ程クソガキじゃねぇぞ!」
「「ねー」」
「何が貴女達をそこまで駆り立てるんですか…」
そこ、気になっちゃう感じ?
そうだね、あえて表現するのなら、
「「浪漫…かな、ハーッハッハッハ!」」
これらの掛合いは、一切の仕込みなく、この場の思い付きだけで、何も考えずに喋ってるんだ。やたら波長が合うんだよなぁ…
ワタシの人生において、ウタハは悪友の役として最高の演者だよ。
リオとケイちゃんは、こっちを見てすらなかった。せめて聞いててよ、さみしいじゃん。ネルも聞いてねぇわ。てかそんなモニターの向こうが気になるんか?ずっとかじりついて見てんじゃん。
「そりゃまあ…あたしも昔引っ掛けられたからな、先輩達もこんな気持ちだったんかって思ってさ」
「でもキミ、その報復に先輩をボコボコにして
「引っ掛けるほうがわりぃ」
「それで言うと、私達は大罪人だね」
「だってよ、
「せめて道連れにしてやるからカクゴしとけよ?」
演者で思い出した、ノアはどこ行った?
てっきりコッチに来ると思ってたんだけどさ、まったく来る気配がない。場所は教えてないけど、ノアなら来ると思ったんだよね。知らん間に知ってそうじゃん。
「おい
「おっとサンキュー。んー…ノアからじゃんちょーどいい」
机の上にほったらかしにしてた端末に、ノアから着信あり。電話系のホラーもそのうちやってみたいなぁ…マキかアルか先生あたりに仕掛けてやろう。よし、ちょっとシナリオ考えとこう。
届いたメッセージには……
………
ふぅむ……分かった、これでイタズラは終了しようか。
「もっすぃーヒマリィー、聞こえてるかい?」
『それはもう鮮明に、ちょうどコチラでも話を聞いた所です』
「勝手にこっちを傍受してた件についてはまぁ…見逃すとして、オチ担当になるけどヨロシー感じ?」
『かまいませんよ。そも、私ほどフィナーレを飾るに相応しい美少女は他に居りませんし、致し方のない事です。ちょうど〈ドッキリ大成功〉の看板を設置し終えましたので、閉幕に立ち会いたいのならお早めに』
『もー!ほんとーに怖かったんですからねー!でも、今から反省部屋に放り込まれる先輩たちを想像すると…にはは!楽しくなってきますね!差し入れ持って遊びにいきますね!』
「コユキもいんのか!ハイパーコメディアン賞のコユキには、ナニか面白いもんをプレゼントするから楽しみにしとけよ〜」
そんなワケで、ミレニアム式ホラー体験本日のお勧め盛り合わせを終了します!
急いでヒマリんトコ行かねえとな!
「オマエ等!行くぞッ!!」
「「おう!」」
ホント、ノリが良くてたすかるぜ。
一緒に怒られに行こうね。
引っ掛けたのはユウカだし、たぶんそんなヤベェ状況にはなんねぇだろ。ほらワタシ達、相手みてイタズラ決めてるから!サイテー!
そんじゃ、ネタバレにいこう。
もうすぐこの話も終わってしまいます。
ラストスパート、気合い入れて石を投げましょう!
(っ'-')╮=͟͟͞͞ブォン
なんも思い付かないから、参考までに……
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