どうせなら、笑っていようぜ。 作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ
もうこのクソイベントも終わりですね。
それでは皆さん、ご唱和ください。
くたばれ、クソトグロ!
ジャーン!
ドッキリ大成功!!
と、言う準備はデキてるぜ!
良い子のみんな、こんにちは。
これから怒られる、赤蛇トグロだ。
それと、ユカイな仲間たち。
ドッキリはバラす時が1番楽しいよな、胸が高鳴るぅ〜!
「それで、どうしてもう終わらせてしまうんだい?まだ沢山仕込んでいただろうに」
「おまえメッセージ見てねぇのか。これだからエンジニアってヤツは…」
「ココまで来といてそれ言うんか…サスガに引くわ」
「え…そ、そこまで言うほどかい?だって楽しかったし…」
はい!ココに1番ヤバいヤツがいます!
1番ノリノリのヤツがいます!
ほら見たことか!
どう考えてもミレニアム3年で1番イカれてるのはウタハ!間違いない!
それにワタシ、まだ2年生だしな!ガハハ!
おい。どうした。笑えよ。おい。なあ。
「それにしても、ヒマリ部長から聞いてはいましたが…よくこれだけの準備を気取られる事無く済ませましたね。私から提案したとは言え、こんな簡単に中止してしまってもよろしかったのですか?」
「そら仕込みは全部使ってみたかったけどな。ノアがそう言うってコトは、これ以上は見てられないんだろ?確かにワタシ達はもっと遊びたいが、別にダレかを不幸にしたいワケじゃないからね」
ただし、被害者を除く。
今回はユウカだな、ユウカの機嫌はあまり考慮しないものとする。祠を壊した自分を恨んでほしい。祠さえ壊さなければ、ターゲットはユウカじゃなかったかも知れないからな。
さっきコユキと話したが、もう気持ちの切り替えが終わってた。まぁ終わったコトなんかより、このアトでワタシ達が怒られるコトの方が楽しみらしい。
まったく、ヒトの不幸を笑うなんてヤツだ。
そんな子に育ってるなんて聞いてないぞ、どーなってるんだユウカ。保護者責任じゃないのか?今度子育ての本を持ってってあげよう。
「そろそろユウカが到着する様ですよ。あぁワクワクしますね、こんなにも胸が高鳴るのは、星座占いで射手座が1位か最下位の2択になった時くらいワクワクしますね」
「楽しそうな人生だな」
「何を分かりきった事を…私ほど世界から愛された存在はありませんよ?」
それじゃ、ネタばらしをしよう。
でももうちょっとくらいは楽しませてくれ、ワタシ達はいったん隠れておくから。なんかイイ感じにやっといてくれ。
「ヒマリ先輩!ノアが!トグロ先輩にコユキも!」
「ユウカ、まずは落ち着いて」
「それどころではありません!みんなが…みんな…」
「いいえ。冷静さとは、何時如何なる状況においても手放してはなりません。事態を正しく認識し、どの様な対抗策を講じるのか。それらを確実に実行する為に、まずは自らが冷静にならなければいけないのですよ」
隠れて聞いてるワタシが、主観マシマシでヒマリの通訳をしてやろう。
今、ヒマリは命乞いをしてる。
頼むから、あんまり強く怒らないでほしい。泣いちゃうぞ?って感じだな。
あとついでに、合図を出したら出て来いって言ってる。
なんで分かるかって?
バカヤロー、何年の付き合いだと思ってんだ。フィーリングだよ、フィーリング。
「少しは落ち着きましたか?」
「…はい。すみませんでした」
「かまいませんよ。こんな状況です。貴女のような人間が、取り乱さない方が心配してしまいますから」
元とは言え、アイツもヴェリタスだったんだよな…セミナー相手によくこんなセリフがペラペラと出てくるもんだ、いや〜ダツボーだなダツボー。
まぁ、相手がユウカだもんね。
ミレニアムに、ユウカが嫌いなヤツなんか居ないから。もしユウカのコト嫌いだってんならソイツ、ミレニアムエアプだろ。ユウカちゃんはワタシ達のアイドルだから、事前調査くらいはしてほしいね。アイドル衣装だって持ってんだぞ、歌って踊るセミナー会計をナメてもらっちゃ困る。
仮にユウカが他自治区で理不尽な目に合ってみろ、ミレニアムとの全面戦争が始まっちまう。そん時はワタシが先頭に立つぜ。
んでんで、セリフは置いといてその内容はだな。
慌てふためくユウカは可愛いですね。もう少し私を楽しませて下さい。ってトコロだな。うん、アイツもケッコーな畜生だな。
「それでは、先に渡した御守りを見せて下さい。元気のある内にやってしまいたいので」
「元気のある内に?…はい、どうぞ」
「ありがとうございます。ではさっそく……ケホッケホッ──
「ヒマリ先輩!?」
アイツ、中々やるじゃねえか…
口から吐き出した真っ赤な液体が、真っ白な服へと染み込んでいく。ほら見ろ!アイツこーやって自分の病弱を武器にしてつけ込んでくるんだぞ!コレを悪趣味と言わずになんと呼ぶ!
だから、怒られる時は一緒だぜ?
あと、吐き出したのは血糊だ。いつの間に仕込んだのかはわかんねぇが、ホンモノじゃないから安心してくれ。
「はぁ…はぁ…すみません、普段はトグロがやってくれていたのですが…まさかココまでのモノだとは知りませんでした。ですがこれでまた、この御守りはユウカを守ってくれる筈です」
ユウカちゃんは絶句してる。
きっとワタシがちらっと言った対価ってのを思い出してるんだろうな、ナニも考えずに思い付きで喋った内容だったけど、こんなトコロで伏線回収をするとは。
この蛇の目を持ってしてもなんとやら…
コレに翻訳はないな。
ヒマリはな、ネタばらしはするとして、それはそれとして自分もユウカにイタズラを仕掛けたいんだ。ミレニアムの問題児はやっぱ、アタマのネジが何本も吹っ飛んでるぜ!
「それでは本題に入りましょう。ユウカ、よく聞いて下さい」
「は、はい」
「確か、『アルザチィ・ユーラウォンタット』なんて言っていましたね」
「えっと、それは」
「トグロが知っていたのは、精々その音程度だったでしょう?無理もありません。今回の件が無ければ、その音すらもなくなる筈のモノでしたから。故に、この場をもって命名しましょう」
おっとオマエ等、ネタばらしの時間だ!
こっそり、こっそりとユウカの背後に回り込むぞ!いくぞートツゲキー!
「ドッキリ大成功、と」
「…は?」
ユウカは理解が追い付いてないみたいだ。
再起動までもう少しかかりそう。
「ヒマリ先輩…今、そんなふざけられる状況ですか?」
「はぇっ?」
違った、キレてたわ。
あーあユウカ怒らせちゃった、ヒマリがへんなコト口走るからぁ〜。
ワタシ達はユウカの背後に整列カンリョーだ。
話を聞いてくれなくてあたふたしてるヒマリを眺めて笑ってる。
熱くなってるユウカは、背後の気配には気付かない。
「あの、ですから…ドッキリ大成功と…」
「そんな事よりも!みんなを助ける方法を教えて下さい!」
「助けるも何も…コレはドッキリだと、ちょっとしたイタズラなのですが…」
「ヒマリ先輩…トグロ先輩が心配なのは分かりますけど」
アヒャヒャヒャヒャ!
なんか勘違いされてコンドは優しくされてらぁ、そっかそっかワタシのコトがそんなに心配か。イヒヒヒ!
ここまで気持ち良く話を聞いてくれないユウカちゃんはかわいいね、ご褒美にうしろを見てごらん。
「やぁユウカ、久しいね」
「ひっ!?ヒ、ヒマリ先輩!来てます!呪いが来てますよ!?」
「あらあら…」
せやったわ、振り返るなって言ってあったっけ?
あはぁー!もうちょい声かけたろ。
「ユウカァーコッチ向いておくれよ」
「はっはっは!楽しかっただろう?次回の部費は弾んでくれても良いんだよ」
「ユウカちゃん。もう終わったんですよ。ほら、コッチを向いてください?」
「もう終わったぞー、ヒマリの言う事も信じてやれって」
「ほらほらユウカ先輩!みんなもこー言ってますから、もう安心ですよ!こっち向いてくださーい!」
見なくても分かる。泣きそうになってるだろ。
ヒマリに抱き着いて震えてるもん、いいなぁ…絶対かわいいじゃん、正面から見たいなぁ〜。ね?ノア、正面から見たいよね。うんうん、そうだね。ヒマリがうらやましいね。
…で、どうしよ。
ユウカぜんぜんコッチ見てくんないじゃん。
おーい、ホントに終わったんだよー、怖くないよー。
仕方ねぇ。オマエ等、正面に回り込むぞ!
いけーカバディカバディカバディカバディ!
「いやッ!……ぁ、あれ?」
「やぁユウカ、元気だったかい?」
「トグロ…先輩…?」
「いかにも。イエ~イ!ドッキリ大成功!」
ユウカもいいリアクションしてくれるよね、かわいい。メンヘラ御札をクシャッて握り締めて目を瞑るの。ふふ…こう、嗜虐心をそそられると言うかなんと言うか、コユキとは違う方向性で構いたくなるよね。
嫌われたくないからラインは見極めるけど。あれ、今回のはサスガにライン越えか?でもほら、一発だけなら誤射かもしれないからさ、大丈夫なハズ…
「ドッキリって…じゃあ、みんな…」
「このとーり、ピンピンしてるね」
「ぁ…ぁぁ…ひぐ、えぐっ…」
「あ」
キレたユウカに DO★GE★ZA をする準備はデキてたんだけど、思ってたリアクションじゃなかった。土下座してドゲザエルするトコロまでふざけ倒す予定だったんだけどさ…
その場でペタンと腰を落して、ポロポロと涙を流し始めたのを見てワタシ達は悟ったね。
やべぇ…やりすぎた。ってね。テヘペロ
「ぐぇ」
「うう、良かった…無事だったんですね…」
あっ、あっ…ユウカにギュってしてもらって嬉しいのと同じくらいの大きさで、罪悪感が…心が締め付けられるぅ…
そうだったね、ユウカちゃんはめちゃくちゃ優しい子だもんね。からかわれた怒りよりも、ワタシ達が無事だった安心の方が大きかったんだよね。ゴメンね!!
でも、こんなリアクションも含めて、ワタシ達を満たす達成感。分かりやすく態度に出してくれるユウカちゃんが大好きさ!
この場だと、ワタシとウタハとネルも似たようなイタズラを引っ掛けられてるんだけどさ…ウタハは理解デキずにフリーズからの爆笑、ネルはキレて大暴れ、ワタシは全部ニセモノだと知って落胆って感じで、多分欲しかったリアクションではなかっただろうからね。きっと、こんなんじゃ満足デキねぇぜってなって続編の「祠大作戦」の草案を組んだんだろう。
あは〜ユウカちゃんはイタズラの仕掛け甲斐があってかわいいねぇ〜
ワタシ達は大満足だ。
コレでもう、何も思い残すコトはない。
ユウカの情緒が落ち着いてから、ワタシ達はしこたま怒られた。
どれくらい怒られたと言うと、そりゃもうコユキがヘソで茶を沸かすくらい怒られた。笑ってたコユキもナゼか怒られた。流れ弾だな。そんで関わってたヤツ全員、しばらく謹慎させられた。反省部屋が足りないからね、仕方ないさ。
そして、ナゼかワタシだけシャーレに呼び出されて、先生のガチ説教を喰らった。
なんでワタシだけ…先生のマジ説教って、ホントに怖いんだぞ…内容はガチガチの理詰めで、こう先生の纏うオーラ的なのが怖い…先生の隣に立ってるユウカもちょっとビビってるくらい怖い…
いやあの…主犯というか、企画はワタシ達の先輩で……
はい…
いやでも、ワタシはちょっとソレを準備したり実行したりしただけで…
“あのねトグロ。人の世では、それを主犯って言うんだよ”
すんませんっした…はい……
ユウカも、本当にごめんね…うん、なんでもするから。
ん?うん、本当に、なんでもするよ?
あ、はい……はい…
以後気を付けます。はい…誠に申し訳御座いませんでした…
で!
次はバレないようにするとして、ダレを狙おうか?
いや…ココはあえて後輩にプロジェクトを教えて、まだ見ぬ後輩へ向けたワタシ達からの置き土産にするか…?
夢が広がりングだぜ!ワクワクするな!
ちなみに、呪いは先生に没収されたし、廃棄させられた。
ショック…アレ造るの、ワリと大変なんだぞ…クロコちゃんに貸してからなんかちょっと造形変わっちゃったし、同じのはもう造れないだろうな。セッカク造ったのに…ちゃんと制御出来るのに…
って先生に文句言ったら、お説教の時間が6時間ぐらい伸びた。その日は帰れなかったな、朝帰りしたぜ。解せぬ。
石は投げ終えましたね?
お付き合いいただき、ありがとうございました。
私は楽しかったので満足です!
本家のイベントも書いてみたくて読み返していたのですが、読んで満足してしまったので何も書いてません。書くとしたら何が良いですかね?TTTでイオリをからかってる光景しか思い浮かばないです。
なんも思い付かないから、参考までに……
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