どうせなら、笑っていようぜ。 作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ
長くなりすぎるからカットしたホド戦。
このまま消すのも勿体ないので、出しときますね。
もったいないから置いときますが、別に面白い話ではありません。
これの次から、私が書きたかった小話が始まりますよ!
ワクワクするね、私だけ!
「ははっ、ガチの殺り合いは久しぶりだな」
腰から伸ばした4本の機腕を使って、地上を滑るように高速移動しながらホドに突っ込んでる。
モチロン、銃とドローンで射撃をしてる。まったく効いてないな。
敵の装甲をブチ抜きたいから白色弾を使ってるが、どうにも貫通力が足りてねぇ。
「っぶね!」
ワタシも相手の射程に入ったらしい。薙ぎ払われた機械の触手を避けはしたが、すぐに2本目に襲われる。
デカい割に速い攻撃ではあるが、まあ所詮はデカい割にってだけ。足を増やしたワタシなら余裕を持ってさばき切れる程度だ。
がしかし、避け続けるのも面倒だ。
少しギアを上げよう。
様子見から小手調べにランクアップだ。
「次、偽装神秘:偶像を発動」
黒色のカードと赤色のカードの2枚を取り出して、纏めて砕く。
黒色のカードからワタシへと向かうドス黒く、粘り付くような悪意と憎悪。反転したワタシの神秘がワタシ自身を喰らいつこうとしている。このまま流されるわけにはいかないからな、赤色のカードを割ったわけだし。
それらとワタシの間にフィルターをかける。根源を0として、負も正も等しく絶対値へと変換する。悲しい事に多少のロスは発生するが、まあ仕方ないだろう。現状では他に方法がないんだから。
ワタシが自力で神秘と恐怖を扱えれば良かったが、多分恐怖を扱うには特定の条件がいる。例えば、生徒としての概念の破棄や、根源にある神秘の側面を知覚するとか。
細かい事は置いといて、これがワタシの並程度しかない神秘を補強する仮初の神秘。ゲマトリアと接触してまで欲しかった技術の1つだ。
時間をかけてワタシ自身の神秘を反射し、蓄えたそれを現在のワタシに上書きする張りぼての神秘強化。
使い捨てだけどな。
これを用意するには時間が掛かるし、素材が貴重だ。あと1回分しか無い。それに強化出来る時間も長くはない。けど今回のレベルなら、10分もあれば問題無いだろうな。
他に素晴らしい所が、貼付けてるのがワタシの神秘のおかげでリスクが殆ど無い。赤色のカードが無ければその限りでもないが、同時に使うのが前提だからそれは関係ない。
しかもワタシに連なる神秘系統なら付随して強化が出来る。つまりワタシのロボット達にも強化が入る。試した感じ、ロボット越しに神秘を込めた弾丸を撃てる。プログラム外の動きでも、ある程度は操作出来るようになる。
コレを使ったなら、もう1つ併用したいモノがある。
ただコレ祝詞を詠わないといけないから不便なんだよな、でも浪漫だし仕方ない。コレは浪漫じゃないと使えないから。
さあ詠えワタシ、聴けよ世界!
「嗤う愚者が語る落日の輝きを、盲目の蛇が睨む掃溜めの暗がりを、知らずに触れた生命の根源へと向かう意思の体現を。ワタシが望み、ワタシが許す。纏うは神秘、尾を喰み狂え…──自己解釈:それこそが浪漫!!」
サンキューゲマトリア。
神秘とかいう万能不思議パワーの方向性を指定できる自己強化。
何が出来るのかと聞かれれば、何でも出来るって答えれる必殺技だな。ワタシが思う『浪漫』を、神秘を消費して実行出来るようになるのがこの自己解釈。
そうだな…例えば、神秘を弾丸にして撃ち出せるとか、限定的だが瞬間移動とかが出来る。浪漫を感じればその分だけワタシが強化されるスーパー強化だ…基本的に、身体能力向上にしか使わないけど。
これ、ピンと来るヤツは居るかもしれないな。
キヴォトスには、素でコレに近い状態のヤツがチラホラ居るんだ。身近なところならネルの耐久力とか、アスナの強運とか。トリニティのツルギちゃんの回復力もゲヘナの風紀委員長ちゃんの防御力とかな。攻撃力は…ね?みんなアタマおかしい。
後付けかつ任意で発動出来るのは、知ってる限りだと他にワカモぐらいか?アイツ話通じないし意味わかんないから怖い。無駄に縁だけはあるから困ってる。誰か変わってくれ。でも嫌いじゃない。可愛いし。そしてセンスがいい。
どうでもいい話は置いといて。
こうした『戦闘』では手作りの弾丸を使ってる。
なんでか分かるか?
そっちのほうが、ワタシの神秘を込めやすいからだ。そして、ワタシ好みの性能を持たせやすいからだ。
よく使うのが1〜5番の色弾と、番外をいくつか。
正直な話、自分でも番外がどれだけあるのかよく分かってないんだよな。大抵は変な深夜テンションでつくってるから、記憶にない事が多い。
今回使うのは白色1番。
いつもより多めに
「──浪漫式1番、迸る白銀」
数ある触手を掻い潜ってホドに密着できた。
避けるだけなら簡単だが、そのまま懐まで来るのは骨が折れるな。もうやらない事にしよう。
装甲の厚そうな頭の側面からの接射。
キサマの強度を検証してやろう。
「んん~、この程度か……」
ワタシがくぐれそうな穴を開けて、多分全体の3割程度まで貫いてるな。思ったよりも深く食い込んでる、嬉しい誤算だ。
それなりのダメージにはなっただろ。
なってなかったらヤバイぞ、火力不足を心配しなきゃならん。
このワタシが、火力不足だと…?
オイオイオイオイ、……オイオイオイ!
『…驚きました、素直に称賛しましょう』
『鍵』ちゃんからのお知らせでした。
やったね、褒められちゃった。
危うくワタシの、なけなしのプライドにキズが付くところだった。戦闘において一発の火力だけには、密かに誇っているからね。
さてさてダメージ入ってるな。
だったらそのうち倒せる、ワタシの体力が保つかどうかだけが問題か。
「おっとトトトッ…」
危ねえな、空から鉄柱を落とすとか殺す気ですか?
そうでした、殺し合いでしたね。ワタシの火力披露のお祭りじゃあないからね、マジメに避けよう。
マジメに避けるってなんだよ、それはね?
「撃ち落としてやらぁぁ!」
初見の敵や建造物には、とりあえず色んな弾丸を試してみるのがワタシのスタイルだ。
ま、銃の性能的に自分じゃできないからドローンにやってもらってるけどな。ワタシの銃、5発しか装填できないもん。でも格好よくてバカ火力が出せるからヨシ!
なんとかピラーを一部撃ち落としたけど、これはダメだ。割に合わないな。
「あ"ーもうッ!またかよウザってぇな!」
コイツ何本触腕持ってんだよ!?
壊しても壊しても生えてきやがる。
勘弁してくれ、避けるの大変なんだよ。触手の薙ぎ払いとか叩きつけなら分かりやすいからいいが、先端から撃ってくんな!それ分かりにくいんだよ!!
その触手に機腕でしがみつきながら、白銀を撃ちまくる。
「おん?」
機械の触手共が地中に引っ込んで行った。
ワタシの足場がなくなっちまったよ、高所への攻撃は得意じゃないんだけど。まあそれ以上に、触手からの射撃が無くなったのは良いことだ。アレはワタシが嫌いな種類の攻撃だから、無くなる分には文句ないな。
足場は…ドローンを出せばいいか。
飛行配列式変更、
普段の飛行配列は
これから使う已道も機能の1つ。
やることは単純、複数を連結させて空中に足場を作る。このためにドローンの上部は平らにして、滑り止めも付けてる。重ねて保管する時の方が役に立ってるけどな。
『侵食を開始…』
なにそれ、とりあえず防御固めるか。
侵食って怖いよな、なにされるか分かんないし。
大丈夫だよな…?身体腐り落ちたりしない?大丈夫?
「いっッッてぇぇ!!」
はぁ?何でワタシのドローンがこっち撃ってくんだよ!?
足場にしようとして撃たれたんだが??
デカグラマトンの感化は防げたのにぃ!!
怒った?足蹴にしようとしたから怒った?んなわきゃねぇだろうが、ワタシのドローンの反抗期はもう終わったんだ!
嫌だ、プログラムコードのバグ探しはもうイヤだぁ!
にしても、侵食セコいな。
ワタシの神秘装甲を抜いたのか。確かに防御力は低いけどさ、特殊な状況下においては、特異現象に対しての耐性は高い方なんだがなぁ。
「それ以上やらせるかよ!」
とりあえずは生き残ってるドローン達をホドへ特攻、自爆させて一時しのぎ。遠くのドローンは無事っぽいから、駄目なのはあの柱か。一定範囲の機械を侵食するんだろうな。出来れば解析してワタシの技術にしたいところだが、そんな時間はない。
残ってる柱は全部で5本、無事なドローンの一部を柱に自爆させてみるか。
侵食が先が、飛行速度が先か。
「この程度か…ビビらせやがって」
たいして侵食速度はないのか。自爆が先に届く。
よしいけドローン軍団、とつげきー!
「13機、そんな耐久はないな」
たった65機で柱が全部壊せた。
こちとらドローンはほぼ無限にあるんだぞ?今なお製造し続けてるからな、ちょっと消費の方が早いが、ほぼ無限だ。ほぼな。ワタシも、今ドローンとデコイが何機持ってるか把握して無いもん。
二百を切ったら知らせるように設定してるけど、そのお知らせは届かない。保管施設に余裕はあるし、地下へ向かって自動で拡張するようにしたから、拡張出来なくなったら製造止まるんじゃない?知らんけど。
「ねえねえ『鍵』ちゃん。この、なんてったっけ?なんちゃらピラーさ、柔らかくない?柔らかピラーだっけ?安全対策もバッチリだな、キミ子育て向いてるよ」
『……チッ』
「また舌打ちかい?お行儀が悪いんじゃないの?」
『やかましいですね……チャージ完了、撃ち抜きなさい!』
ビームか!
やっぱりな、あの目玉みたいなヤツから絶対に出ると思った。
対策は用意してないけどな!
だって威力とか性質知らないし!
そのための蜘蛛、全力で回避。
アッツい!
熱線系か?喰らったドローンが抉られるように壊された。
その割にはなんか違和感あるな、性質混ざってんのか。
「うわ…爆発、半分は神秘系か」
着弾、着光?した場所が爆発しやがった。
熱線の物理破壊力を神秘系で収束させてんのか、器用なことしやがってなぁおい。
普通に喰らうだけでワタシには致命傷なのに、オーバーキルにも程があんだろうがよ。
『そのまま薙ぎ払いなさい!』
「マジかッ!?」
クソが!
どんな生成機関持ってんだ、この勢いで放出し続けるのかよ。羨ましい、ワタシもそのエネルギー生成機関が欲しい!
チクショウが、走れ走れ!
背後からビームと爆発が迫ってくる、直撃したら死ぬ!掠っても死ぬ!
地上は駄目だ、空中へ逃げろ!
空中歩行は浪漫。
なのでワタシも空を歩ける。歩けるなら走れるだろう、回避じゃ回避!喰らってたまるか!
神秘を足下に放出、そして固定化して空へ!
やろうと思えば翼みたいにして飛べるが小回りが効かないからな、攻めなら有効だろうけど細かな回避には向いてない。
スッゲエべらぼうにハチャメチャに格好良いんだけどな、とんでもなく燃費悪いけど。
「クッソ、追ってくんな!」
『柱の再設置完了。いい加減に目障りです、消えなさい』
「イヤでーす。機動補助モード変更:阿修羅」
息を整えて、ビームの軌道を見定める。
割と余裕はあるな。
機腕の移動補助を止めて、攻撃の手を増やすことにする。
回避しっぱなしじゃあキリがねぇ、いつかヘマしてワタシが死ぬ未来しか想像できねえもん。
出てきた柱にはまたドローンを特攻させておく。侵食されるより先に自爆すれば問題無い。言ってなかったが、ワタシのドローンは自爆がメインだからな、火力は強いぞ。
ついでに、追加武装も召喚する。
手持ちの愛銃はそのままに、広げた機腕にSMGとSGを2つずつ装備させる。全て同じ種類の弾丸を込めてある。
そしてワタシの銃にも同じ弾丸をリロード。
そのビーム、迎え撃ってやるよ。
「浪漫装填!番外、撃ち鳴らせ──共鳴の金!!」
神秘を一気に消費して撃つ、ちょっと特別な弾丸。
込めた神秘がそれぞれ共鳴して増幅する金色の弾丸。
弾丸が近くで同時に存在すればするだけ破壊力が増していくヤバい弾丸で、普通に撃つだけでも自分の神秘を喰って強化される切り札的な技。
問題は、神秘の消費がデカすぎることかな。ワタシなら偽装神秘で総量を騙さないと2〜3発でダウンするぐらいデカい。
目が潰れそうな金色の奔流が、ホドのビームを塗り潰して直進する。最高だ。
『クッ…』
「しゃあ!抜いたぞ!」
流石ワタシ、流石番外弾。
ビームごとホドをぶち抜いてやったぜ。
ただ主要部分には当たってなかったっぽいな、かなりのダメージにはなっただろうが行動停止にはなってない。
『この程度で油断しないことですね』
「グァァッ!?…痛ッッ」
クッソ…マジで油断してたか…
自覚してなかったわ。
左腕、二の腕のド真ん中を撃ち抜かれたし、機腕も左側の2つが潰された。
不意打ちなら背後からやってくれよ、センサー付いてるからさ。そしたら避けれるから、多分。
足下の、しかも地中からとかは分からんって。
油断もそうだけど、そもそも想定してないんだわクソが。
『まぁ……痛み分けでしょうか、第2ラウンドです』
なに良い気になってんだ?
銃は減った。攻撃性能が下がったと思ってんのか?
金色弾の威力は込めた神秘に比例する。そしてその上限は測ってないから無限だ!
動ける最低ラインを残して全部の神秘を解放してしまえ、ここで決めれば最高に格好良い!
「いいや?これで終わりさ。再装填完了──番外の金!」
『なっ、また!?』
馬鹿みたいに威力があるから単発だと思ったんだろうが、この金色は量産出来ないだけの通常弾なんだ。在庫は結構残ってんだ。
ワタシ自身のバフは掛けてるが、使った弾丸はレア度なら星1〜2だ。星上げまともにしてない低レベル。
切り札は使っても、とっておきは出してないから。
積み上げた山札も、せいぜい3割ぐらいか?それくらいしか使ってない。
「ふぅー…っと、破壊完了だな」
活動を止めて後ろ向きに倒れるホド。
ザマァみやがれ。
スクラップがしゃしゃり出て来んじゃねえよ。
…………もうない?ホド来ない?
2体目とか出たら悲鳴上げるぞ?
『──しは…どうすれば……王女』
「あぁ?……アリス達もやったな、これは」
アンケート、答えてくれると助かります。
ま、コレ書いてる時はまだそこまで公開されてないのでどうなってるかは知りません。
面白いと思ってもらえてると嬉しいなぁ~
なんも思い付かないから、参考までに……
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