どうせなら、笑っていようぜ。 作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ
そろそろ小話の他にイベントも書きたいと思ってるので、そのうちね…
あ、最近やっと百花繚乱編見ました。
ユカリ良い子!可愛い!すごく良い子!!
ガチャ回しとけば良かったと後悔してます。なんでもっと早くに読まなかったんだ…
「すまねぇ先生、アイツにはワタシからも言っておく。迷惑をかけたな…」
「本っ当にごめん先生、ヒマリには逃げられちゃって…ごめんなさい」
良い子のみんな、こんにちは。
ワタシ達だ、赤蛇トグロと、親友のチーちゃんだ。
今はシャーレに来てるぞ。
菓子折りと賠償金持って。
あのヒマリのちくしょうがよぉぉ!
先生に会いたかったんなら普通に連絡しろよナァ!?呼び出すのにインフラ弄るのはやり過ぎだろうがクソガキがよぉ、なにが占いだよ、やるんなら1人でやってろ!
アレコレの被害の大きさを考えることもなく?ただの思いつきで行動する?ああ別に構いやしねぇよ、ヒトのこと言えねえからな。でもそれで他人を巻き込むのはダメだろうが、巻き込むにしてもせめて知り合いまでにしろよ。何も知らない一般市民に迷惑かけたらダメだろうがクソが!
“2人は、えっと…ヒマリの件だよね?”
「はい。ご迷惑をおかげしました」
“うん。でもなんで2人が?”
「なんでって、迷惑かけたんだから当然だろ?」
先生相手にやらかしたのは初めてだな。
ワタシだって、シャーレに所属してから初めての出向が謝罪に来るとは思わなかったよ…
ヒマリのヤツは逃げた。
やっぱワタシも追いかけるべきだったか、菓子折り買いに行ってる場合じゃなかったな。チヒロは悪くない、逃げたヒマリが悪いんだ。そんな顔しないでくれ。
「取り敢えず…先生、これを受け取ってくれ」
“…これは?”
「菓子折りと、先生を拘束してた時間とそれによって損失した時間を金額に換算して、各インフラ方面への補填を乗せたクレジットだ。損害賠償だな」
“えっと…お菓子だけ貰っておこうかな”
「金は?」
“貰えないよ!?”
先生ならそうするよな。食い下がっても多分受け取らないだろうし、金は取り下げるとするか。…謝罪用口座を作って、そこに入れておくか。なにかあったら使えるようにしよう。
“2人は、普段からこうしてるの?”
「そうだね。昔から…うん、本当に昔からこうしてるよ」
「たしかにな。はっきり覚えてないけど、チヒロと知り合った頃からか?」
最近はこういうのなかったんだけどなぁ…ついこの前、チヒロとそんな会話をしたもん。ヒマリも大人になったんだね〜って話てたもん。
裏切られた気分だ、でもそれでこそヒマリだ。変わらないモノもあるってこったな。こういうのは変わってほしかったが…
“昔から仲が良かったんだね、切っ掛けとかあったの?”
「トグロにはないでしょ、単純に私達のことを気に入ったからとかだし。私は、まぁ…色々ね」
「え、チヒロなんかあったの?知らんかったわ…でも昔はこういうのは多かったな、ヒマリがやらかしてワタシ達で謝りに行くの」
「…同じくらいトグロも問題起こしてるけどね、私とリオで謝りに行ってたから」
「それはすまんかった」
うん。
まぁね…ワタシもね、時々、極稀に、不幸が重なった時は問題起こしてるけどな。ヒマリほどじゃねぇよ。ワタシじゃそこまでの規模で混乱起こせねぇよ。
「にしても、なんでワタシ等が謝ってんだろうな?」
「えっ、ヒマリを孤立させない為じゃないの?」
「え?」
「えっ…」
“…うん?”
なんか、スゴイ目でチヒロに見られてる。
なに?ワタシなんか変なコト言った?
「トグロ…あんた、なんで代わりに謝ってたの?」
「なんでって…なんで?なんでか〜……なんで?なんで、家族だから?」
「…私が同じ事をしてたら?」
「チヒロはやらねぇだろ。もしそんな事になったら、チヒロにやらせたヤツをシバキに行く」
「……」
“………”
「え?なに?ワタシ変なコト言ったか??」
「これだからトグロは……」
“苦労してるんだね、チヒロ…”
「ねぇそれはヒドくない??」
ワタシ、そんな変なコト言ったか?
なんだよその反応は、ちょっと傷付くぞ。
拗ねるぞ、ワタシ。
まあいいやもう帰る。
「それじゃ先生、私はそろそろ戻るね。ヒマリには私からもしっかり言い聞かせておくから。今回は迷惑を掛けてごめんなさい。私達も注意するけど、きっと今後もこんな事があると思うから気を付けてね。トグロも、変な事して騒ぎを起こさないように」
「心外だな…」
“あはは…またね、チヒロ。気を付けて”
「うん。またね、先生」
チヒロは帰ってった。
まあこのあと仕事だって言ってたし、忙しいんだろうね。最近は三馬鹿のハレに仕事を教えてるし、そのうち楽になってくるだろう。なんでハレかっていうと、まずアイツヒマリとかチヒロに迫れるだけのスペックだからな。てか開発方面なら勝ってるんじゃないか?そして、1番言うコトを聞いてくれるからだ。三馬鹿の中ではいい子寄りなんだよ、バカの中ではな。
ヒマリとリオは情報の発掘と解明、並列に処理できる数が多いから多方面からのアプローチが掛けやすくて、結果的に早く正確な答えに辿り着ける。ナニコレ?ってなったら2人に頼めばなんとかなる。
チヒロは解析と処理が強いな。事象に対しての解析能力が高いんだよ。アイツ等とは違って一点集中で抉じ開けるって感じ、そこにあるってのが分かってるモノへの解析能力は1番だろうね。使い方を教えてって言えばどうにかしてくれる。
で、そのレベルだぞ。ハレの開発は。
すごくない?天才だぞあの子。ウタハと同系統のな、頭の良いバカだよ。
んん?ミレニアムって頭の良いバカ多くないか?
頭良いヤツは多いけどさ、天才ってなると変わってくるじゃん?その中でもマトモなのはチヒロと……数学方面でユウカが居るな、あと…あと、あと…探せば出てくるか?
…アレ?ミレニアムってヤバいヤツの集まりなのでは?
“あ、トグロって今時間ある?”
「あるぞ」
ワタシも軽く見て回ってから帰ろうとか思ってたら、先生に呼び止められた。なに、お説教なら逃げるぞ?
“この前、仕事のお礼でって絵画を貰ったんだけど、調べてみたらとんでもない価値が付いて…”
「アレか?」
“うん。飾ろうにも、もし倒したり落としたらと思うと、怖くて布も剥がせないんだ…”
さっきから見えてた、部屋の一角を占拠してる白い布に包まれた物体は絵だったか。まあまあデカいな、P50か。少し前に使ったコトがある。マエストロの画材とか用意してたら、それなりに詳しくなってきたぞ。意識してないから突然言われても全く分からんけどな。
あと、色は名前じゃなくてマンセル値で言ってくれ。
「まあたしかに、絵だけならともかく額縁って結構重いもんな。それでアレを飾ればいいんだな、場所は?」
“カフェスペースにお願いします”
「おっけー、案内してくれ。カフェスペースが分からん」
案内された、カフェスペースとやらは結構いい感じだった。
木目調のアンティーク風に統一された家具の中に、さり気なく配置されている最新機器は浮くことはなく上手い具合に新古が調和されている。
端的に言えば、非常にワタシの好みである。問題があるとするば、何故かBGMにデスメタルが流れているコトぐらいだな。なぜ?
“あそこに飾りたいんだ”
「あぁ~なるほど、たしかにワタシが適任だわ」
力のある子は多いが、わざわざワタシに頼んだ理由が分かった。
先生が指差した先、飾る位置が結構高いトコロにあった。今日来てる子達でも足場を使ってもいいが複数使わないとダメだし、不安定になって落ちそうで怖い。みんな小柄だからな。その点ワタシなら足場1つで済むし、なんとなく怪我させても大丈夫そうだもんな。なんなら足場だっていらんし、わかるわかる。
さっそく布を剥がしまーす。
飾る前にどんなもんか見てみたいし、額縁の構造を確認しておかないと固定しにくいし、飾る前にどんな絵か気になるからな。だってどんな絵か気になるからな!
「あ、なんだ『日向の隙間』じゃん」
“この絵を知ってるの?”
「知ってるもなにも、これ描いたのワタシだぞ」
なんだよもー、期待させやがって。
こんな絵を飾るんならもっといいもんあったろうに、てかなに?この絵にそんな価値でてんの、なんで作者がしらねぇんだよ。オークションに出品したからか?転売ヤーでも居るのか?
「自分で描いた絵を自分で飾るのか…なんかちょっと恥ずかしくなってきたな」
“まってじゃあ…このG&Sってトグロの事!?”
「Sの方だな。grain wood & snake、木目と蛇。マエストロとワタシの活動名だ」
“マエストロと!?大丈夫なの?”
「大丈夫だ、問題ない」
それはそれ、もうワタシの手を離れてるし、そもそも別にこの絵に思い入れはないからな。飾ってもらえるならそっち方がいいだろう。
ちゃっちゃと設置しよう。
ずっと抱えて持ってても邪魔なだけだしな。機腕を伸ばして足場の代わりにワタシを持ち上げて、簡単なフックで引っ掛けるタイプだったから掛けて終わり。
「どうだ先生、傾いてないか?」
“バッチリだよ”
よっと、どれどれ…いい感じだな。
ワタシの絵じゃなきゃ素直に喜べるんだけどな、なんでよりにもよってココにあるんだ?まあいいか、いいのか…いい!ヨシ!OK!
でも、やっぱこの絵、空間と合ってなくない?
求めてる雰囲気が違うと思うんだけど。
「先生、正直に言って欲しいんだけどさ…この絵、本当にここに飾る予定だったんか?絵の値段見て決めたか?」
“……実は、その…ごめん”
「いや、それはいいんだ。気になっただけで、飾ろうとしてくれたのは嬉しいからな。でもやっぱ予定外だったわけだな、どーりでミスマッチなワケだ」
先生のコトだし、この絵を押し付けられた光景が目に浮かぶな。断りきれなかったんだろう。今調べたら無駄に価値をつけられてたし、一点物だから手放すに手放せないって感じか。
「描いてやろうか?新しいヤツ」
“嬉しいけど、大変じゃない?”
「絵描きが息抜きに絵を描くようなもんだよ。モノ作りの休憩がてらモノを作るんだ。そん中に絵があるってだけさ。それにヒトのために作るコトは少ないんだ、こういうのも楽しいもんさ」
実際、誰かのためになにかを作るってのは楽しいからな。漠然となんとなく形を決めるよりも、明確なイメージも持って作業出来るし、それで喜んでくれるんだと思うとモチベーションだって上がるもんよ。
「ああでも、別に画家ってワケでもないからな。期待はほどほどにな。リクエストがあれば受け付けるぞ」
“格好良いやつが良い!”
「んじゃ、浪漫の1枚も描いてやろう。カッコよすぎても腰抜かすなよ?」
“私がどれだけの作品を観てきたと思ってるのかな?格好良いマスターの私を唸らせたのなら大したものだよ”
どうやらハードルが高いらしい。
でもさっきのオフィスで、先生のデスク周りは見えたぞ。好みの傾向はなんとなく理解したからな、心のドンピシャに当たる絵を描いてくれよう。
ワタシの数少ない長所にデザインセンスの良さがあるからな、きっと満足行くモノにしてやろう。
それに、もう判ってるんだぜ?
絵もイイが、それに付随する浪漫も好きだろ?いっそのことジオラマにするのもいいな、ロボットにして実際に作るのもアリだな、全く同じ小道具を用意して普段使いに出来るのもいいだろう。夢が広がるなぁ!
「あ、先に言っとくな。ワタシ筆が遅いタイプだから、完成が遅くなったらごめんな」
“楽しみな時間が長くなるのは大歓迎だよ。期待しておくね”
「そのうち渡しに来るよ。今日は帰るわ、じゃあな先生」
“またね、トグロ。次は当番の日かな”
「おう、来週また来るぜ」
ワタシも帰ろう。
今日はゲーム開発部に呼ばれてる。ゲーム大会をするらしいんだが、リオとトキ、ネルにマキにユウカ。しかも他校からも引っ張って来てるらしい。時々、アイツ等の行動範囲と友好関係が怖くなってくるよ…結構な大物を連れて来るとか聞いたし、ヤベェヤツとかは勘弁してくれよ。
暴れ出したら大変だからな。
特に、ネルがいると戦闘の被害が広がるからな。ネルアイツ、室内だと邪魔とか言いながら壁とか天井とか床とか窓とかをぶっ壊して広くするからな。狂人かよ。おとなしくコンパクトに戦えよ、スマートにやれよ。なんでやらねぇんだ、出来るだろうが。なんでやらねぇんだよ。
……今から不安になってきたな。
どうしよ、対戦ゲームで無双してネルを煽り散らかしてやろうと思ってたんだけど、やめたほうがいいか?やってから考えるか、うんそうしよう。
アリスが呼んだ他校の大物は、本当に大物だった。
あと、ネルには煽り散らかした。ボコられた。
ちゃっかり先生もいたし、優勝したのも先生だった。
あの人、ゲームめっちゃ強ぇ…大人数でユズが萎縮してたのもあるけど、戦績五分ってイカれてるわ。しかも大人気なくハメとか使ってくるからな、モモイがキレてた。ウケる。
絵はしばらく待ってくれ。
完成までの時間は、ワタシにも分からん。
それと、ヒマリには1週間のおやつ抜きを言い渡しておいた。エイミなら上手くやってくれるだろう。
『日向の隙間』 G&S 作
木漏れ日と本を描いた作品。
コミックを彷彿とさせデフォルメされた背景と、非常に繊細かつ写実的に描かれた一冊の本が特徴の作品。
また、完成した絵画の中央を後から丸くくり抜かれており、G&Sの作風からこれは世界を覗き見る為のスコープではないかと言われている。
実際は、漫画を読んだトグロがそれに影響されて描いた風景画である。一冊の本は他に描く場所がなかったからそこに描いただけのスケッチで、特に理由はないが気合いが入った力作。せっかくだから色も付けた。
中央に空いた穴は、室内で銃を試し打ちした時に被弾した悲しみの穴である。
置く場所がなくなったので売りに出したら、なんか売れた。ラッキー。タイトルは出品直前に、それっぽそうな感じで2秒で考えた。
縁あってアークナイツと勝利の女神ニケのシナリオも読んでました。ソシャゲを複数遊べないタイプなので、順番に遊ぼうと思います。
なんも思い付かないから、参考までに……
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