どうせなら、笑っていようぜ。 作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ
時間とやる気とモチベーション、対戦よろしくお願いします。
5話前後で収まると思うので、対戦に勝っていれば早めに投稿すると思います。
でもなんか、この小話オマケが本編で良いような気がしてきました。
あ、今回は短いです。お昼ご飯を食べるだけなので。
あぁ…マジかよ…
たまには外食しようかなって出かけて店の前に着いたら、建物が瓦礫になってた。
良い子のみんな、こんにちは。
ワタシだ、赤蛇トグロだ。
「まったく…量ばかりに気を取られて味を軽視するだなんて、あろうことかカサ増しの比率が7割を越えるだなんて…料理人として失格ですわ」
「その量は良かったんですけどね。美味しくはありませんでしたけど」
「えーそう?美味しかったと思うけどなー」
「コスパだけなら悪くないんじゃない?美味しくはなかったけど」
なるほどね、この店はハズレだったか。
済まし顔で出てきた美食研究会のイカれ野郎共が目に入って、状況が理解できた。間違いなくコイツ等が主犯だろうな。だって美食だもん。
ところでフウカとやらは居ないのか?いい加減会ってみたいもんだな、姿だけでも見てみたいぜ。きっとヤバイ奴に違いない。
あっ!そうじゃん、コイツ等に聞きゃいいんじゃん。
「やあ美食研究会のみんな、今日も景気よく爆破してるね」
「あら、トグロさんではありませんか。奇遇ですわね」
「早速だが、一緒に昼ご飯食べに行こうぜ!ワタシが奢るからオマエ等のオススメに連れてってくれ」
こういうコトだ。
これなら美味い飯にありつける。美食が爆破しない店はアタリだからな、SNSで紹介してるからキヴォトスに居るならフォローしといて損なしないぞ。星はつけてくれないが、内容が悪いと爆弾がもらえるヤバイ奴等だから。美食研究会が来ても残ってる店は期待して良い。
たしかにネット上の有志が、美食研究会の足跡を付けた一覧を作ってたはずだから、気になるなら見ておくといいぞ。
「え、奢り!?なに食べてもいいの?」
「もちろん!オススメを紹介してくれたらな。あ、イズミの紹介だけはいらない」
「ひどいよなんでー!?」
「トグロさん、それはどれだけ食べても良い…ということですか?」
「ん?そうだな、今日はアカリが満腹になるまで店回るか」
美食研究会とも結構長い付き合いになるかな、もしかしたら他校の中では1番長いかもな。あれ、温泉の方が長いか?でもアレ違うからやっぱ美食か?いやでもアイリの方が?まぁそのへんだな、だいたい同じぐらい長い付き合い……違うわ、ハルナとアカリだけならもっとだわ、ミレニアム入る前から知ってたもんな。なんで知ってんだ?きっかけが思い出せねぇ。
まぁそんなだから当然、アカリの大食いも知ってるぞ。見てて気持ちがいいよな、最後まで美味しそうに食べるから一緒にいたらこっちまで腹減ってくるよ。フードファイターとか言われてるけど、コイツほど美味しそうに食べるヤツは居ないんじゃないか?…まあ、美味い料理しか食べないんだけどな、不味いと店爆破だし。
「そうと決まれば膳は急げですわね!トグロさん、食べたい料理は決まっておいでで?」
「いや、なんも考えてなかった…そうだな、サッパリ系のヤツがいい」
「では、柑橘の香りを楽しめる料理といたしましょう。さあ皆さん、行きますわよ!」
そうして1軒目のお店へゴーだ。
ちなみに料理はラーメンだった、オーソドックスなヤツじゃなくて、柚子の香りを立たせた爽やかでスッキリした味わいのな。その日のシメに食べたい感じだったが、色々店回るつもりだからスタートにしては優しくていい塩梅だろう。
あ、ワタシとハルナとジュンコで1杯を分けて食べたぞ。この後も続くからな、少量を楽しんで行くつもりだ。イズミは1杯完食、アカリが60杯食べた辺りで店側からストップをかけられたからおしまいだ。
一人前を取り分けるの、ハルナは少し渋ってたぞ。なんか美食家としての礼儀とか言ってたが、ホントに気にするなら料理店を爆破するなよ。
「美味かったな」
「あのお店は柑橘類を使った麺料理が特色ですわ。他にもありますので、よろしければ次は是非別のメニューに挑戦することをお勧め致しますわ」
「次は私のオススメ、着いて来てよね!」
2軒目はジュンコのオススメ、メンチカツだった。ワタシのサッパリ系という要望は、多分もう忘れられてる。
ワタシとハルナとジュンコは1つずつ、食べ歩きスタイルで買って、イズミにはメンチカツのバーガーを買った。
大きめに切られた玉ねぎと食感を残した強い粗挽き肉、胡椒を効かせた食べごたえのあるメンチカツだったな。定食とかもあるらしいから、今度はそっちを食べに来ようと思う。
アカリが店のメンチカツを食べ尽くしたので次の店へ。
「もう1個って食べたくなる味だったな」
「ここはコロッケも美味しいのよ!」
「では、次は私のオススメと行きましょうか」
3軒目はアカリのオススメ。ぱっと見外観は普通の民家だな。入ってみると意外にもちゃんとした料理処って雰囲気で、悪くない落ち着いた店だった。
アカリが勝手に全員同じメニューを注文してたけど、どうやらメニューは1つしか無いらしい。
出てきたのはだし巻き定食。大きくてプルプルしただし巻き卵とご飯と味噌汁、漬物とおひたし。どれもおかわりは自由とのことだが、今回は遠慮しておこう。え?このだし巻き持ち帰りOKなの?なら4つくれ。
「スゴイ満足感はあるのに、食った気がしない。いくらでも食べれそうだ」
「ちょっとアカリ、こんないい店知ってるならもっと早く教えなさいよ!」
「いい店だからこそ、ですよ。特別な日に来たいじゃないですか」
「こんな身近に、このようなお店があっただなんて…
「次は私のオススメだよ。ちょっと待っててねー」
アカリは…数えてないけどたぶん15人前ぐらい。それ以外のメンバーは気付いたら定食を完食してた、ワタシもな。だし巻き目茶苦茶美味しかったぞ、お土産ゲット。
4軒目はイズミのオススメだ、ゲテモノ食う気分じゃないけど大丈夫か?この満足感をぶち壊すなよ?
と、連れられてきたのはキッチンカー。ワタシ達が、じゃなくてキッチンカーが連れられて来た。
「じゃーん、クレープ!ここのはスッゴク美味しいんだよ!」
私はミルクアイスとレモンクリームのクレープにした。
アカリもワタシと同じモノを、ハルナは抹茶、ジュンコは桃と梨のクレープをそれぞれ頼んでた。
イズミはホットドックを食べてた、なんでだよ。
悔しいコトに、かなり美味しかった。
なんならこの満足感を上書きせずに、キレイに纏めてくれるぐらいには美味しかった。どうにもこのクレープ屋は、材料にこだわりがあるらしくてな。種類こそ少いがその分味が自慢なんだとか。お店のアカウントをフォローしといた、また来る。
「美味かった。イズミにしてはマトモなチョイスだ」
「正直期待していませんでしたが、これは良いですわね」
「キッチンカーってことは、次はどこかに行っちゃうって事よね?本店とかあるのかしら」
「それでは、次へ行きましょうか」
5軒目、アカリのオススメ。ステーキ屋。
美味しかった。
美味しかったんだが、多分ワタシが自分で焼いたほうが美味い。正直、これは好みの問題だな。
ついでに頼んだスープが美味かったな。
あと、アカリが店の肉を消した。
こんな肉好きなら、コイツ等も今度バーベキュー誘ってみるか。
「アカリの満腹度はどれくらいだ?」
「5割弱、でしょうか?まだまだこれからですね」
「オッケー、オマエ等次行くぞー」
6軒目、寿司屋。
美味しかったが、ハルナがダウンした。
ほとんどの魚を食べ尽くしたらしい。店員に、もう帰ってくれと言われた。
7軒目、カレー屋。
ラッシー飲んでた。ナンがバチクソに美味かった。また来ようと思う。ジュンコもダウンした。
カレーは飲み物なのだと思う。店員に帰れと言われた、でもまた来てくれとも言われた。いい店だ。
8軒目、唐揚げ専門店。
匂いだけでお腹が膨れてくる。ハルナが満腹でなければ…と悲しげに言っていた。唐揚げは美味しかった。店員にストップを言い渡されて終了した。ジュンコは店の外で待機してた。これ以上近付いたら吐くらしい。
9軒目、ドーナツ屋。
箸休めだそうだ。ワタシは食べなかったけど、お土産にいくつか買って帰ることにした。ジュンコが復活して、すぐにダウンした。見えるように並んでたドーナツは、全部アカリが食っちまった。コーヒーがうめぇ。
10軒目、海鮮食堂。
さすがにもう入らない。と思っていたが、優しい味噌汁が胃に沁み渡る。お刺身が美味しかった。
イズミもよく食えるなと思って見てみたら、既にグロッキー状態だった。いや無理して食うなよ。美味しかったけど。
今日仕入れた分の魚がなくなったらしいので、これ以上は諦めた。予約すれば大量に仕入れてくれるって約束までしてくれたから、今度宴会かなにかをこの店で開こうと思う。
11軒目、焼き肉。
ここに来ての焼き肉は強敵だった、アカリの独壇場になってたな。ワタシはひたすら肉を焼いてた。時々つまんでたが、ちゃんと美味しかった。肉より草を食った。
「次で最後にしましょうか、それでは行きますよ」
12軒目、おでんの屋台。
温かな大根と優しい出汁に救われた。これで内蔵を労れる気がする。ワタシは勿論、ハルナもイズミもジュンコもそれぞれ好きなのを頼んでた。アカリが屋台のおでんを半分くらい食べ尽くした。お茶がうめぇ。
おでんも食べ終えて、気づけばもう日が落ちそうだ。
ずいぶん長い昼ご飯だったな、ワタシも満腹だし満足した。いい店を知れたし収穫は大きいな、やっぱ普通に飯を食う分には美食研究会はいいヤツなんだよなぁ、基準値以下に厳しいだけで。
「もうムリ、これ以上入んない…」
「お腹いっぱいだよ〜…ケプッ」
ワタしもだ、3日分ぐらい食った気がする。
しばらくなにも食べたくないな…まあ明日は明日で腹減るんだろうけど、それくらい満腹だよ。
今走ったりしたら全部出てきそうだ、ゆっくり帰ろう。ここゲヘナだけど大丈夫かね?
「ふふ…これも美食、満腹時でも美味しく食べられる料理を…いえ、今日はもう満足ですわ。ごちそうさまでした」
「はい、私も久し振りに満腹になったので大満足です。ごちそうさまでした」
「おう、満足したのならなによりだ。ジュンコとイズミも生きてるか?」
「お腹いっぱいで動けない…」
「もうこのまま寝ちゃいたいかも」
なにげにハルナはもう復活してる、なんで?胃袋の鍛え方か?
でもまあ楽しかったし美味しかったな。
「はー楽しかったな!んじゃそろそろワタシは帰るわ、オマエ等も大人しく帰れよ。じゃーな」
「ええ、ご機嫌よう。またご一緒いたしましょう」
「トグロさんも、お気を付けて。また一緒に食べましょうね」
動ける2人に声掛けて、ゆったり歩いて帰る。
……やべ、そういやセミナーの手伝いしてたんだった!昼休憩で抜け出してそれっきりじゃねぇか!
はぁ~ユウカに怒られる、だし巻きとドーナツで勘弁してくんねぇかな?そもそもなんでワタシなんだよ、ワタシ別にセミナーじゃねえんだぞ。どいつもこいつもワタシを手軽にこき使いやがってよぉ、ワタシは便利屋じゃねえんだぞ。
そうだ、どうでもいい内容なら便利屋雇うか。アル達なら問題ないだろ、ゲヘナにあるまじき善良なアウトローだからな。
さぁさぁ、怒られに帰ろう。もう少しゆっくりと。
「ねぇハルナ、アカリ。トグロってなにしてる人なのか知ってる?今日のご飯全部奢ってくれたし、どんな人なの?」
「それ、私も気になってたんだった!私が来た時にはもう2人と友達だったんでしょ」
「それは…ふふっ秘密ですわ」
「それなりに長い付き合いですね。トグロさんはブラックマーケットでヘビニラミと呼ばれている1画、そこにある『鉄蛇』という何でも屋のオーナーです」
「あっ、それ聞いたことあるかも」
「
「それで、そのトグロはどんな人なわけ?…別に嫌いなわけじゃないけど、ご飯奢ってくれるし」
「ヤバイ奴ですわ」
「イカれた浪漫中毒ですね」
1話で終わる小話と、数話かける中話ならどっちが良いんだろうか…
今まで1話で書いてたけど、たまに長くなりそうな小話が生まれるんですよね、まぁそん時は番号でも振ろうと思います。
なんも思い付かないから、参考までに……
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