どうせなら、笑っていようぜ。   作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ

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 無性に何かに固執するときってありますよね


だって気付いてないんだもん

 

 

「──…んぁ、ッマジか!?救難でた!場所は!?…ナビ起動、最短ルート検索。チッ、まぁまぁ遠いな…しょうがねぇ、緊急事態だ」

 

 保険で渡した防犯ブザーが鳴るとは思わねぇよ。

 車の中で呑気に銃磨いてる場合じゃねえ!

 

 良い子のみんな、こんにちは。

 ワタシだ、赤蛇トグロだ。

 

 ボーっとしながら先生を待ってたら、救難信号が出て来てびっくり。取り敢えず先生の現在地を確認してる。なるほど、まぁまぁ遠いのが面倒だ。

 

 真面目に地下に降りてちゃ時間が掛かり過ぎる。

 幸いにも場所は少し離れた何も無い土地の下。ならもう、軸合わせてぶち抜く方が楽でいいよな。

 

 

「車両内武装ヨシ、銃整備ヨシ、弾丸に爆弾、応急セットヨシ。サクッと先生拾って帰ろうかね」

 

 

 しばらく車を走らせて、ワタシは思う。

 先生、ティーパーティーに会いに行ってたんだよな?

 どうしてこんな外れた場所に、それも割とトリニティから離れた位置で救難信号が出るんだよ。

 フットワークが軽いな、言ってくれればはじめから送ったのに。何のためにわざわざ車用意してると思ってるんだ。少しでも移動を楽にするためだぞ。

 

 

 ポイントは、この辺だな?

 オーケーオーケー、真上だと生き埋めにするかも知れないから、地下の空洞位置を調べて…この辺でいいな。うん、大丈夫だな!ダブルチェック、良し!

 

 

 

   バゴォォオォォン!!

 

 

 

 

 やってて良かった温泉開発。

 積みっぱなし万歳大量の爆弾。

 

 地下へ向かって直下に掘り進む爆破掘削のノウハウ。

 やっぱ時代は温泉開発!

 

 ありがとうクソガキ(カスミ)、ありがとうクソボケ(メグ)、ありがとうテロリスト(温泉開発部)

 

 そぉーれもう一丁!

 

 

   ドゴォォォォン!

 

 

 そろそろ届くか?

 

 

 

 ドゴォォォー…ン

 

 

 おっ、繋がった。

 1人でやったにしては、割と早かったんじゃないの。

 

 

 

「えぇっと…君は誰かな?味方だと嬉しいんだけど」

 

 

 アイエエエ!?ミカ?ミカナンデ!?

 ファッ!?ユスティナ聖徒会!?…舐めた使い方してやがるな?

 完璧に把握したっ!!

 

 なるほどね…図らずもワタシは、あの名場面に遭遇して、それをブチ壊した訳ね。

 

 上等だ、やってやろうじゃねえかよ!

 余裕あるしな。

 

 ユスティナ聖徒会、まあバルバラの弱点は知ってるし、何なら作り方も知ってるし。って言うか、あれの試運転したのワタシだし。

 マエストロくんさぁ、いきなり芸術と浪漫をぶつけ合おうってのは頭イカレてない?そのときのワタシも、5徹ぐらいしててテンション可笑しかったのは認めるけど。

 

 

「君の味方だよ。困ったちゃんの声(先生の救難信号)が聞こえてね。頼りないかもしれないが、手を伸ばしに来たんだ。…手始めに、君の手当てをしたいのだけど、アレが邪魔だね。少しだけ待って居てくれるかい?」

 

「う、うん…分かったよ」

 

 

 やっぱし近くで見るとスゲェ可愛いな。

 これに擦り寄られる先生も先生で凄いな。ワタシ、この顔に説教出来る気がしないんだが?泣かれでもしたら、ワタシの心に傷が付きそうだ。

 

 見惚れる前にユスティナ聖徒会見よう。

 …ふぅ、落ち着く。

 

 やっぱ使い方が気に入らねぇな。

 マエストロがこんな使い方するわけねぇし、貸したとか言ってたな。ベアおばか、芸術への冒涜だろこれ。合理的すぎる。

 

 でも見た感じ、それだけで何も変わってない。

 だったら簡単に片付けられる。

 

 ワタシのドローンが現着した。

 

 

「3番、青色装填。悪いが壊れてもらうぞ?」

 

 

 難しい事はない。

 ワタシの銃は火力砲だからね、一発撃てば纏めて消える。

 でも壊すだけじゃあ、無限湧きには勝てない。ならどうするか?

 

 そうだね、リスキルとスポナー破壊だね!

 

 3番、青色弾こと浪漫式対神秘特効弾。

 ゲームだったら神秘か振動になりそうな性質を付与した、ワタシの特製弾。

 基本的に弾丸は自動生産してるけど、コイツばっかりは使う機会が少くて在庫が溜まってきてるんだよ。

 一斉処分セールの開催じゃあ!

 

 ……っぱ、機関銃とまではいかなくても、連射性能の高い銃を持つべきか悩むな。まぁ、それはドローンくん達に任せるとして、ワタシは単発の火力を味わおう。

 

 

「…わーお。強いんだね、キミ」

 

「んぁ?あぁ、違ぇよ。ワタシはアイツ等の弱点と倒し方を知ってるだけだ。勝てるから戦ってるんだ。それよか、知らずに立ち向かおうってアンタの方がよほど強ぇ。胸張って笑ってやれよ。ワタシなんか居なくても、こんな奴に負けはしねぇっておい、大丈夫か?」

 

「あ、あれ!? ごめんね、なんか安心しちゃって…立てなくなっちゃった」

 

「まだ終わってないんだが…まあいいか、ワタシはコレを消して来るから大人しく待ってろよ。護衛は残しておいてやる」

 

 

 そうそう、スポナーだが、普通は気付けないだろうな。だって目に見えないし。ある意味概念的なモノだし、まさに神秘。コレは謎が多い。

 そんなの、どうやって破壊するんですか?そもそもどうやって見つけるんですかってのは、当時のワタシが既に通り過ぎた道。

 前提として、神秘特効系の攻撃ができる事。コレはヘイロー持ってるやつが訓練すれば誰でも使えると思う。ようはEXスキルだと思ってくれれば分かりやすいか?ワタシはそう理解したが、みんなEXスキルを複数個持ってる疑惑が生まれた。

 

 まあそれが出来るのが大前提。

 そんでもって方法は、ミメシス(ユスティナ生徒会)の起点を壊す。マエストロが用意したものならテーマになる概念なり感情があるハズだ、それの本体を叩けばいい。詳しくは違うが、単純に考えるなら『ボスを倒せば良い』。

 

 何て簡単な話だろうか、素晴らしい。

 まあ…組織の複製だからな、そりゃトップを潰せば瓦解するってだけだ。これが群とかだったら環境とか土地を壊さないといかんかったかもな。

 

 

「クハハッ!当然だなマエストロ、弱点なら補う。どうせなら何より強く切り札にするってのは浪漫の基本だよな!!」

 

 デカイ奴に中ぐらいの奴に無限湧き。本命は中ぐらいの奴。マエストロ、分かってんな。流石だ。

 

 そのバルバラまでを蹴散らして、一気に翔ける。

 持ってる武器が凶悪だからな、あんまり当たりたくないし。

 

 

 オマエは、浪漫を受け止めてくれるか?

 

 リロード完了。行くぞ。

 耐えろよ?倒れたらつまんねぇもんなァ!

 

 

 1番、穿つ白

 2番、爆ぜる赤

 3番、侵す青

 4番、乱す紫

 

 

「さぁ喰らえ、篤と見よ!──5番の浪漫、収束の黒!」

 

 

 耐えなかったか…

 ま、5発入ったのは久しぶりだし、割と爽快だ。

 

 残りはドローンの弾幕と自爆で処理できるな、戻ってミカの手当てしよう。

 

 はぁ~…スッキリ。

 ワタシはやっぱり、トリガーハッピーなんだな。引き金を引くとテンションがぶち上がるんだよなぁ…矯正したほうがいいんだろうか…?

 

 

「おまたせ、大丈夫だったかい?」

 

「うん。あの亡霊…?ってヤツ、こっちには1体も来なかったよ」

 

「なら良かった。んじゃ手当てするから、ちょっと怪我見せてな~」

 

 

 手持ちの応急セットを取り出そうとして、止められた。

 どしたん?

 

 

「待って。この先に先生が……サオリ達が居るの…」

 

「あっヤベ、行くぞ!」

 

「キャッ!…え?コレって、私もう歩けるよ!」

 

「暴れんなって、怪我してんだから大人しくしてろ。」

 

「じゃあ置いていってよ!」

 

「できん!!」

 

 

 ミカを抱えて!いざ先生の下へ!

 救難信号を忘れてた。

 

 ちなみに、途中でミカを降ろして見たけどまだ腰が抜けたままだった。

 見栄張って歩けるとか言うんじゃねぇ。 

 

 今は大人しく抱えられてる。

 

 

 

「ねぇ、何か聞こえない?」

 

「戦闘音だな」

 

「急いで」

 

「当然だ」

 

 

 慣れたのか図太くなったミカ。

 

 顔が、顔が良い…!

 直視出来ない。

 ワタシは前しか見ないぞ。

 

 祭壇とか言ってた場所まで来たけど、なるほど?怪物がいる。

 色合い的に、アレ、ベアおばか?

 

 

「降ろすぞ。ここで待ってな、すぐ戻る」

 

 

 ドローンは残り3機、ミカの護衛にするか。

 ワタシの弾丸はまだまだ残ってるし、こっからはワタシが戦うしか無いな。

 

 なんて言いながら乱入しよう?

 ここはズバッと味方アピールしながらベアおばに仕掛けるか、まだバレてないし奇襲にはピッタリだ。

 

 大きく息を吸ってぇ〜

 

 

赤蛇トグロだ!先生に頼まれて支援に来たぜ!…てなわけで、くたばれクソババアァ!」

 

 

 2番の赤。オマエ、コレ嫌いだったろ?

 いい気味だ、浪漫を馬鹿にしたの、まだ根に持ってるんだぞワタシは。

 

 

“みんな!トグロに続いて、たたみ掛けて!”

 

「オラオラどうしたぁ!?巨大化は負けフラグだぜ?人語も話せねぇんじゃあ程度が知れるなぁ!」

 

 

 そこの3人も、なかなかいい動きするじゃん。

 

 このまま沈めや!

 

 

 

「ぐっ、ああ……なりません…!!私の権能が…!!」

 

「ババアがほざいてやがる」

 

 

 変身解けたか、今のうちに磔になってる子を攫ってくるか。

 

 ちょっとゴメンよ、磔って割には殆ど宙吊りだったもんね。体の節々が痛いよね。我慢してくれ。

 

 よしよし、バレてないな。

 

 あっ、あっちでミカが手を振ってる。動けるようになったんだ。ならこの子の手当てしてくれない?止血ぐらい出来るだろ。

 

 

「崇高の為に、生徒は等しく私たちに搾取される存在であるべきなのです!」

 

“黙れ”

 

「……なに!?」

 

“お前のようなモノが、私の大切な生徒を語るな”

 

「……!!!」

 

 

 …っは!

 付き合いは短いけど、ここまで啖呵切る先生が珍しくて、つい魅入ってしまった。

 こういう所は、素直に格好良いと思うぜ。

 

 

“偽りの教えで生徒を奈落へ落とした。お前は絶対に許さない”

 

「よ、よくも私にそのような…言葉ッカハ……!?」

 

「はいドーン。激情は見苦しいぞ、オバサン。それと、周りはよく見ておくんだな。ワタシみたいなのが居るとも限らねぇ」

 

 

 そんなワタシに背を向けてさ、先生しか見てないですってぐらいに騒いでたら撃つだろ。だって敵だぞ?

 

 

「トドメ差すけど、やりたい奴居る?居たら後で謝るわ、コイツはワタシが殺る。あばよ、ベアなんとか。次は浪漫を理解して来な」

 

「お待ち下さい、赤蛇トグロ」

 

「あ"ぁ!?…ゴルコンダか、どうし…あぁそういう…」

 

 

 ゲマサーにもルールがあるんだったな。

 連れ戻しに来たのか、仕方ねぇ。

 

 

「話が早くて助かります」

 

「コイツの複製能力(ミメシス)は回収するけど。良いか?」

 

「構いません。それは彼女の物ではありませんから」

 

「なら連れてけ」

 

 

 ぶっ倒れて呻いてるベアおばを踏みつけながら、コイツに貸し付けられてる能力を回収する。

 ついでに権能も奪ってやろうかと思ったけど、流石に無理だった。半年ぐらいあればイケそう何だけどな、駄目だよな。

 

 

“トグロ”

 

「先生、ダメだぞ。コレはそういう決まりだ」

 

「そういう事です。どうも、先生。ゲマトリアのゴルコンダ……挨拶は省略するとしましょう。ベアトリーチェ、彼女が起こした事象は全て『知らずとも良いもの』に格下げされました。彼女は主人公にはなれず…先生の敵対者ですらない。『舞台装置(マクガフィン)』に成り下ってしまった」

 

 

 …マクガフィンって何だ?

 後で聞いてみよ。難しい言葉とか横文字が多いんだよなぁコイツ。でも分からんって聞けばちゃんと教えてくれるし、説明も分かりやすいからコイツの事は結構好き。

 マエストロほどじゃないが、ワタシの浪漫に一定の理解を示してくれるのもポイントが高い。あと物作るのが上手い。ちょっと教わった。

 

 あっ、帰るの?

 じゃあね。

 

 

“待って!”

 

「私を止めるおつもりですか、やめた方が良いかと思いますよ。私は物を作るのが得意でしてね、例えばヘイローを破壊する爆弾。あれも私が創り出したものです。まあ、一度も使われる事が無く、先生には効果が無いようです。望む物でもありませんでしたし、あれは処分するつもりです」

 

“……”

 

「気を悪くしたのなら申し訳ありません。本来であればこのような結末を迎える筈ではありませんでした。もっと文学的なものになるはずでした。先生が介入すると、物語の筋書きが変わってしまう。まるで概念を破壊するように。……マダム、帰りますよ」

 

「…グッ……ハァ、ゴルコンダ……!私はまだ…」

 

「いいえ、マダム。貴方の負けです。実験は失敗しました。」

 

 

 行ったな。

 ゲマトリアの中では、話の通じる奴が来てて助かった。

 テンションの上がったマエストロとか、興が乗っている黒服が来てたら多分戦闘になっていただろうな。

 

 あっちでは磔の子が目を覚ましたみたいだ。アリウスの子達、嬉しそうにしてる。

 

 ……ミカ、思い詰めてんな。

 

 

「早く行ってやれよ、先生」

 

“っ!そうだね、行ってくるよ”

 

 

 

 これで大丈夫だろう。

 なにせ()()なんだから。

 

 ワタシは、宝探しでもしてようか。

 だってココは祭壇だぞ?

 何かあんだろ、漁れ漁れ〜

 

 ベアおばは色彩に対抗する存在、上位存在に成ろうとしてたんだろ。その為の儀式を用意してたし、その為にミメシスなりユスティナ聖徒会なりを使った。

 本人が怪物に変身出来るような権能まで持ってたんだ、それに近い予備なり儀式に使ったモノの痕跡は残るハズだ。

 

 残滓でもあれば、掘り起こしてワタシの研究に使えるかもしれない。

 

 いやぁ〜長い戦いでしたね!うん!

 エデン条約編は殆ど終わったんじゃないかな。はい。

 後はトリニティ内でどうにかしてくれ。

 

 まあゲヘナは…ね?

 あそこはなんかあっても自己責任でいいだろ。

 

 完走した感想だけと、ワタシ、マジもんの蛇足じゃない?

 居なくても良かったといえば間違いないんだろうけど、時短にはなったんじゃないかな。それに、先生が『大人のカード』を使う回数は減ったんじゃないの。知らんけど。

 

 あと、ミカが軽傷で済んでる。

 命を懸けてバルバラの足止めってのが無くなった訳だし、あの時の覚悟とか張り詰めたモノは、ワタシのせいでパーになった訳だし。良かったのか悪かったのか、ワタシは楽しかったし、まぁ良いか。

 

 おっ、コレ、器の保護に使ってたマスクじゃん。やっぱ予備があったな、パクって解析しよ。

 おお!こっちは儀式の資料か?あんなのでも研究者の端くれだもんな、そりゃあデータは残すよな!ははっ宝の山じゃねぇかよ!

 シャーレやトリニティ、ヴァルキューレに押収される前にワタシが……フヘヘへ……

 

 

“トグロ?何してるのかな?”

 

 

 ヒィン!?怒気!!

 先生なんで?怒ってる?

 

 

「ななな、何でしょうか?お…怒ってらっしゃる?もしかして来るの遅れたから?だってココ駐車場から遠いし……でもワタシも出来るだけ最短ルートで急いで来たし、勘弁してほしいんだけど。……遅れてごめんなさい」

 

“違うよ、来てくれてありがとう。そうじゃなくて、今手に持ってるモノは何かな?”

 

「コレ?戦利品だけど」

 

“ちょっと貸してくれるかな”

 

「ん?良いぞ。コレが保護のテクストが付与されたマスクで、こっちは儀式の概要、コレは色彩への対策論。おお?これ!ヘイロー壊す爆弾じゃん。まだ出てきそうだぞ、一緒に探そう」

 

“危険すぎる!没取!!”

 

「なんでぇぇぇぇ!??」

 

 

 あ、ちょっ!返して!!返してぇぇ!!!

 ねえぇぇ!その資料、資料だけで良いからぁぁぁ!

 

 ワタシのお宝!やだ返してよぉぉ!

 

 

「……先生…?そっちがその気なら相手になるぞ…ワタシは優しいからなぁ、選ばせてやる。ゴム弾とスタンガン、どっちがいい?」

 

“……これらは私が管理するよ”

 

「研究許可は?」

 

“態度次第かな?”

 

「っ!ほら、アンタ等怪我の手当すっぞ!特にそこの黒キャップ、今すぐに横になれ!オマエ絶対に体調悪いだろ!全員、まずはそこで休め!先生もだぞ」

 

 

 片っ端から手当をしておく。何かの集団が近付いてくる反応を外の車が感知してるから、もうじき誰か来るだろう。味方なら良いが、敵ならもう戦えるのはワタシだけ。

 

 

「きああああああーー!!」

 

「あっ、居たっす」

 

“ツルギ!イチカ!”

 

 

 良かった、味方だ。

 今の隙にマスクはパクった、今のワタシが1番欲しい防御力がそこにある!

 

 

 

「ハスミ先輩、先生とミカ様を確保したっす」

 

「ではカタコンベの確保したルートへ案内して下さい」

 

「はいはーい!さあ、行きましょう。皆さんを待ってるヒトがいるっすよ」

 

 

 あっ、そういう事なら。

 

 

「先生達!外に出るなら、地上からブチ抜いた穴があるぞ。多少急勾配だけど、そっからのが近いし安全だろ。場所はお姫様が知ってるから聞いてくれ」

 

「なるほど聞きましたね。イチカ、頼みます。……トグロさんでしたね。お久し振りです、貴女も来ていたのですね」

 

「久しぶりだね、ハスミちゃん。邪魔しちゃ悪いし、ワタシは帰るよ」

 

「待って下さい。貴女も来てもらいます」

 

 

 はい。

 でもちょっと待ってね。

 アリウスの子達に渡す物があるから。

 

 

「やぁ4人共。少し良いかい」

 

「……お前は」

 

「ああいいから、楽な体勢で良いよ。軽く話は聞いてるよ」

 

 

 何も聞いてないけどね。

 

 

「コレをあげよう。要らなきゃ捨てても良いけど、持っとけば少しだけ役に立つかもね」

 

「……何の狙いだ…?」

 

「別に?これから大変だろうなって思ったから。ワタシからの餞別って所かな。頑張れよ」

 

 

 渡したのは、加工した銃や弾丸のセットと、ある程度纏まったクレジット。

 この先の展開をある程度覚えてるとはいえ、この子ら追われる立場な訳で。目の前に居るのに無視は出来ない。

 

 受け取ってくれて良かった。発信機入ってるからね。その内会いに行く。

 

 

 

 ワタシはこれから、正実の事情聴取を受けなきゃいけない。

 はぁ~メンドくさ…  

 

 派手な事し……あ、穴空けたわ。

 でも空き地でしたし?ピンチ救えましたし?

 

 説教されるのは覚悟したけど、早くパクったマスクの解析したいなぁ~。

 

 

 

 

 

 

 




 思い返すと訳分からん理由です

なんも思い付かないから、参考までに……

  • トグロだけの小話
  • 本家イベント
  • オリジナルイベント
  • 先生視点
  • 別キャラ視点
  • よく名前の上がるキャラとの小話
  • その他
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