どうせなら、笑っていようぜ。 作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ
イズナ彼氏概念…そんなのあるのか…
良い子のみんな、こんにちは。
ワタシだ、赤蛇トグロだ。
今ね、ワタシ、めちゃくちゃ期待されてるの。
キラッキラの目で見られてると、それに応えたくなっちゃうよね。お姉さん、頑張っちゃうぞ☆
「師匠!アレ、アレが見たいです!キラキラってなってシュバババってなるやつ!」
“とうとう見られるんだよね!?長かった…ずっと期待してたのに、ぜんぜん見せてくれないから……”
さて、ざっくり経緯を言うのなら、シャーレに遊びに来たらイズナに捕まった。そのまま先生と一緒に射撃訓練場まで連れてこられたって所だな。
今日は特に用事もないからな、用事を終わらせた帰りにシャーレに寄り道しに来たんだ。
用事?黒服に、外付けの神秘の甲殻を自慢してきた。結構いい感じに食いついて来たから、高値で契約してきたぞ。ワタシもアイツの研究に興味あるし。情報交換が主な内容だ。
まあそんなワケで、気分がいいってのもあるな。
それにだ、逆に聞きたいが、イズナがめちゃくちゃ期待した目で見てくるんだよ。断れるか?ワタシにはムリだ。だって可愛いんだもん。
「オーケーオーケー任せとけ。そんじゃそうだな…先生、その首にかけてる職員証の紐を貸してくんね?」
“ん?どうぞ”
「サンキュ、あと、せっかくだし先生も手伝ってくれよ。持ち歩かないだけで、銃は撃てるだろ?」
“へ?え、えっなんで?”
「あれ、もしかして隠してたつもりだったんか?この訓練所使ってるヤツはだいたい知ってるぞ、特にHG使うヤツ。銃種別にスコアが残ってんだ。この『GTS』っての先生だろ」
“あ、ホントだ”
抜けてるのか…?
先生が3日に1回ぐらいでココに通ってるのってのは、周知の事実だぞ。練習するのに学生証か職員証が必要で、特に何も設定をイジらなければ勝手にスコアが保存されてランキングが出てくるんだけど…え、ホントに気付かなかったん?てか『GTS』ってなんだよ、しっかり自分の名前イジってんじゃんか。
だからまぁそんなわけで、結構みんな知ってる。そして意外と射撃の腕が良いのも知ってる。
“あはは…人に向けて撃つつもりは無いけど、やっぱり撃ってみたくてね”
まあ…ね、分かる。
だって先生、なんだかんだ言って銃そのものは好きだろ。格好良いからな。この前なんか、マリーの銃を見せてもらって喜んでたし。あれ格好良いよな、分かる。すごく分かる。あの清楚で愛らしくおとなし目なマリーがアレを持ってるってのがとても良い。ワタシ的には彫金の精度が高くて感動した。アレ多分一点物だぞ、中身は知らんけど。でもガワはオーダーメイドだろ。格好良い。
「そんじゃ、先生も頼むな」
“何をすればいいの?”
「イズナと一緒にワタシを撃ってくれ」
“んん?嫌だけど??”
「じゃあ的の隣に立つから、的を狙ってくれ」
“危ないんだけど、不許可なんだけど”
「ワタシのなんちゃって忍術を見たいんだろ?先生と違って、当っても痛いで済むんだから気にすんなよ。見てみろイズナを、やる気満々だぞ。しかもクナイとか手裏剣も投げるつもりらしい…マジか」
「よし!準備完了です。さあ師匠!いきますよー!」
「待て待て待て待て!まだだから!ワタシがアッチに行ってからな!?ワタシの準備が出来たら合図するから!ストップ!!」
「了解しました!!」
まだなんの準備も出来てないワタシに銃口を向けるイズナを止めてから、カウンターを乗り越えて的の傍まで行く。急いで。イズナがめっちゃソワソワしてる、可愛いね。揺れてる尻尾をモフモフしたい。
「ちゃんと狙ってくれよ、先生!どうせ当たんねぇから!」
“絶対に撃たないからね!?…ていうか、こんなの撃てないから!!”
意地でも銃を構えない先生。せっかくワタシの銃*1を貸してやったのに…知ってた。ちなみに、貸し出しに普通の拳銃もある。そっち使えば良いのにな。まぁワタシの銃は気に入ってたみたいだけど、撃つ気はないんだろうな。反動やべぇし。
ふぅ~…そんじゃ、気合を入れますか。
「瞬き、
「やや!それは!!」
“なにそれスゴい!格好良い!”
そうだろうそうだろう。
簡易解釈のプチ強化だが、重ねればまあまあな補助になる。そしてなにより、格好良い!
正直な話をすれば、重ねてメリットがあるのはせいぜい2つまで。それ以上の強化が欲しいならちゃんと祝詞を読んだ自己解釈を使った方がいい。燃費も、強化幅も、圧倒的にそっちの方が良い。
あぁでも、簡易解釈のメリットもちゃんとあるぞ。
1つは祝詞が短いってコトだな、ヤバい時に長ったらしい祝詞を読むとか自殺行為だから。
もう1つは、代償になる不具合が発生しない。コレがいいんだ、実にスバラしい。強化は小さくても、使った後にぶっ倒れずに済むってのはいいコトだからな。
…でも最近、コレ使うの前提でネルが襲ってくるんだよなぁ…ヤダなぁ……いくら訓練だって言ってもなぁ……ホントさぁ…
「んっん〜イイ感じだな。待たせたな、何時でもいいぜ!」
「それではいきますよーッ!師匠、お覚悟!!」
「おっしゃあコイや!!」
もう撃ってるんだよなぁ…
イズナちゃんや、気持ちが先走ってるよ。
まあイイけどさ。
ワタシの準備は終わってるから。準備さえ出来れば、ワタシは結構凄いんだぞ?
「ふぅ~…」
先生から借りた紐に神秘を纏わせて、一時的にワタシの身体の一部だと誤認させる。これ、かなり難しい技術だぞ。
違いとしてはだな……いや、ここでするコトでもないか。
迫り来る弾丸とそれよりも早く飛んでくるクナイやら手裏剣やら爆弾…おいコラなんてモン投げてんだ!
落ち着いて集中出来れば、三の簡易解釈だけで出来るようになる隠し芸。弾丸のハエ叩き。
銃弾に限って言えば、どれだけ速い連射だとしても着弾には差が出来る。多少の誤差はあっても、出てくる銃口は1つだけだ。たまに2つとかあるけど気にしない。なら近い所から叩き落とせば当たらねえよな。
一応、もう一本紐があれば3人までの掃射なら対応できるぞスゴイだろ?でもホントは紐じゃなくて棒がいい。それでも紐を使うけどな。だってその辺にありそうな物でやる方が格好良いし。
…まぁ、あくまでも落ち着いて集中出来ればの話だ。
普通の銃撃戦じゃあ出来ねぇよタイマンでもダメだ。回収しなきゃいかん情報量が別物すぎる。だから隠し芸止まりなんだよ、いつか実戦で使うのが目標だな。2年以内には修得してやる。
だって実戦で使えたら格好良いだろ?めっちゃ強キャラ感出るじゃん。微笑みながら弾丸叩き落としてたら格好良いじゃん。
え、六の簡易解釈?
だってイズナがキラキラって言うから…要らねぇよ、弾丸を叩き落とすだけなら要らねぇんだよ。でもキラキラって言うから、キラキラするのコレしかないし。一応、ワタシが動き回れば効果は出るぞ、簡単に言えば気配の撹乱だ。一定以上の強者は気配を察知して攻撃してくるからな、ソレを誤魔化す技術だ。慣れた、とか言って最近はワカモとかサオリとかは普通に突破してくる。げ、解せぬぅぅ…でもまだネルには見せてないから、そのうちビックリさせようと思ってる。すぐに通用しなくなるんだろうなぁ…
ま、今は要らないけどな、キラキラするから使ってる。ちなみに、ちゃんと使うとキラキラもしない。ワザとキラキラさせてる。見た目はイイだろ?キラキラだぞキラキラ。なんちゃってオーラだ。役には立たん。クソが
「なんの!ソリャリャリャリャリャ!!」
こんなコト考えてはいるけど、弾丸やら投擲物やらは全部打ち落としてるぞ。ぶっちゃけリズムゲーだからな、慣れた。
…ねえイズナ、長くない?なんでマガジン新しいのに変えたの?2回戦?2回戦目があるの?そろそろキツイんだけど、集中力にも限界ってのがががががが…
やってやろうじゃねぇか!!
サイワイにも2回戦だけで終わった。助かった。
自己解釈も簡易解釈も、もう少し持続時間を延ばせるようにしねぇとな…なんとかワタシの神秘量を誤魔化すかデメリットを踏み倒す方法を考えねぇといかんかもしれん。
外付けか?やっぱし外付けするしかないんか?
知恵を貸してよゲマトリア!!
「さすがです師匠!やはり師匠は格好良い忍者なんですね!!」
“スゴい!トグロスゴい!”
「はっはぁー!どんなもんよ!…ほい先生、紐ありがとな」
“あ、うん。どういたしまして”
褒め囃されるのはキライじゃない。
なかなか気分が良いな、今日はご機嫌な1日になりそうだ。もう夕方だけど。
「師匠師匠、イズナもやりたいです!忍術を教えて下さい!!」
あはぁ〜可愛い。
ワタシの周りでピョコピョコしてるイズナ可愛い。このワンコちゃんめ、ワシャワシャするぞ、撫でちゃうぞ〜よぉしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし
「よぉ〜しよしよしよし」
「えへへ~ししょぉ〜」
……ハッ!
可愛い、ちがった。いや、ちがくない可愛い。
“(じぃー…)”
「フッ…」
なんだ先生、羨ましいのか。羨ましいだろう。
イズナはワタシのだ、やらん。
が、今日はここまで。
アスナといいメグといいイズナといい、わんこ達と一緒に居ると無限に時間が溶けていくからな。心を強く保たねぇとならんのよ。可愛いね、もう少し撫でておこう。
気を取り直して
「別に教えるのは良いけどさ…まずは基礎を固めてこい。
「??? 師匠はいつもそう言いますが、部長は師匠の方がスゴイと言っていますよ?」
「それでもだ。ミチル部長の後を追え。そしたら教えてやるから」
いやな、マジでミチル部長はスゲェヤツだからな?
完全独学であそこまで神秘操作が出来るヤツなんか他に居ねぇってマジで、あの子天才だぞ、超天才だぞ?しかも努力を怠らないとかもう尊敬以外の感情湧かねぇよ。頭下げてでも神秘研究に協力してほしいよ。危ないから頼まないけど。
もう数年待ってみ?多分ミチル部長は本当に忍術完成させるぞ?あとちょっとのキッカケさえあれば大化けしてキヴォトス最強格にのし上がるぞあの子。
現時点で神秘の根源までいかなくても、神秘を現象として変換出来てるんだから、その扱い方さえ覚えれば簡単な忍術ならもうじき使えるだろうしな。火種作る程度なら既に出来てるから、ホントに後少しなんだよ!待ってろよイズナ、ミチル部長はスゴイんだぞ!!
それと、ワタシは少女忍法帖ミチルっちのファンだからな。可愛い子がワチャワチャしてるの見てると、なんか癒される。投稿されてる動画とか配信は全部チェックしてるぞ。クセになるよね、あの子の喋り方。かわいい。
「先生もなに不思議そうな顔してんだよ。ミチル部長は本物だからな、ナメんじゃねぇぞ?天才だぞあの子。方向性が違ったから無事なだけで、ワンチャン黒服に狙われるレベルだぞ、ゴルコンダは軽く接触してたぞ」
“!?…後で詳しくきかせてね?”
「おう」
そんでしばらく、ミチル部長の素晴らしさを語ってた。
ワタシはな、心の底からミチル部長をリスペクトしている。
“じゃあね、2人とも。また明日”
「はい!お休みなさい、主殿」
「……………………あ、明日当番だっけか?」
“トグロ”
「大丈夫、今思い出した。また明日な、先生」
シャーレで泊まろうとしてたイズナを連れて、帰る。
お泊り会だな、イズナは割と頻繁にワタシの家に泊まってるぞ。百鬼って、ここから遠いからさ…
イズナはワタシの家に泊まりに来るランキングの上位だな。
店の方ではワカモぐらいか、工房の方のはクロコちゃんが多いな。家に来るのは他にノアとコユキが多いかな。
トキは半分住んでるから除外だ。あまりにも入り浸るから部屋あげたもん。アイツ自分の家に帰ってないんじゃない?ワタシの所じゃなきゃリオんとこ居るし。
フッフッフ…イズナの目張りを落とした姿は先生には見せてやんねぇよ。見たければワタシの屍を越えていけ。
ヒマリスキーさん多いね、分かる。私もソーナノ。
なんも思い付かないから、参考までに……
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