どうせなら、笑っていようぜ。   作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ

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 なんか最近、興に乗ってるんですよね。


モリモリにしたいお年頃

 

 

「へぇーい!!アコちゃん居るかい?」

 

「ッ!…なんだトグロか、アコちゃんは居ないよ」

 

「ありゃ、じゃあイオリンでいいや」

 

「は?」

 

 

 良い子のみんな、こんにちは。

 ワタシだ、赤蛇トグロだ。

 

 今日のワタシは気合入ってるぜ!

 なにせ、ゲヘナの風紀委員会にカチコミかけてるからなぁ!警戒モードのヒナちゃんはめちゃくちゃ怖いんだ。

 

 え、なら突撃ヤメロって?

 やだよ、イオリンとかチナツを驚かせたいもん。

 

 手土産はトリニティで争奪戦が起こる激ウマケーキ。ミラクル5000だ、めっちゃ美味いぞ。その店にはちょっとしたツテがあるから、頼めば普通に買えるんだ。いいだろ〜。

 ただし、今日持ってきてる数は3つ。ホントは5個だったんだけどね?家に置いといたらトキが食べちゃった、せっかくだからワタシも食べた。めっちゃ美味かった。どれくらい美味いかって言ったらもう『甘味』を食ってるってぐらい美味い。甘党大歓喜。

 

 

「ほいお土産ね、めっちゃ美味いケーキ」

 

「やった、ありがと」

 

「今食っちまいな、人数分無いからね。可哀想なアコちゃん…後でからかっておこう」

 

「趣味が悪いぞトグロ」

 

「じゃあイオリンの分をアコちゃんに渡すかい?」

 

「うぐっ…それは、その…」

 

 

 紙袋から出して、店のパッケージが見えた途端にゴニョゴニョ言い出したイオリン。可愛いなぁ、こーゆう子は困らせたくなっちゃうよね。ワタシの中のイジメっ子心がムクムクと顔を覗かせる。

 サスガに、ここまでで止めとこう。

 それなりに親しくなったとは思うけど、一応ワタシは部外者だし、どちらかと言えば風紀委員会に迷惑かける側だし。何よりゲヘナ生じゃないから、踏み込み過ぎないラインは見極めなくちゃならんのよ。

 

 その辺、シスターフッドはなんかもうアレだけどね…それでも、正実とか救護騎士団とかとは一定のラインは守ってるから。ちょっと雑に扱ってもいいお客さんくらいで落ち着いてると思う。あ、そういやミカにティーパーティーに顔見せに来いって言われてたな、今度日程聞いとかねぇと。トリニティで色々やってるからなぁ…怒られないといいなぁ…他所の自治区でやらかすと、セミナーに怒られるし…

 

 

「あら、トグロさん。来ていたのですか、連絡いただければお迎えしたのですが」

 

「ごめんごめん、ハルナ達に呼ばれたついでに寄っただけだからね。忙しかったらすぐに帰るさ」

 

 

 背にした扉が開いて、そのまま声がかかる。実は他の子達よりもちょびっとだけ知り合い歴の長いチナツが、ちょっとトゲを混ぜてくる。

 

 

「美食研究会の、ですか?」

 

「うん。ちょっと車貸してくれって頼まれたんだよね。…ほらアイツ等アタマちょっとおかしいじゃん? 車に発信機とか盗聴機とか付けておいたから。会話の内容を自動で解析して、ヤバかったら通知するようにしてあるんだ。コレ受信機と自爆ボタンね、預けとくよ」

 

「えっと…はい、預かっておきます」

 

「おう、頼むわ。お土産のケーキあるから早めに食べっちゃってね」

 

「……ありがとうござい、えっ?自爆ボタン!?」

 

「有効範囲は遮蔽物込みでだいたい500mだな、困ったら押してくれ」

 

「……えぇ…」

 

「さーて、ラスト1個は誰が持ってくかねぇ」

 

 

 チナツがケーキを受け取って、イオリンがケーキを食べ始めたのを見てる…うん、見てる。イオリン、美味しそうに食べるね。ワタシはイオリンが淹れてくれたコーヒー飲んでる。チナツはお湯を沸かしてる。

 なんて平和な風紀委員会なのでしょう、このままお昼寝をかましてやりたいね。

 

 

「ふぅ…ただいま。ん?…トグロ、来てたんだ」

 

「やあヒナちゃん、お邪魔してるよ。お土産のケーキはいかがかな?」

 

「じゃあ、いただこうかしら」

 

「お疲れ様です、ヒナ委員長。コーヒーと紅茶、どちらにしますか?」

 

「どっちが合うの?」

 

「紅茶だな。この前持ってきたヤツが残ってたらソレがオススメだよ」

 

「では淹れてきますね」

 

 

 前回は紅茶を手土産にした。この子達はコーヒー党だし、多分残ってんじゃないかと思ったよ。ワタシもどちらかと言えばコーヒー党さ。でも最近は、紅茶を飲む機会が増えてきたんだ。紅茶も悪くない。

 

 

「えっ!そうなの!?なんで教えてくれなかったんだ」

 

「だって聞かれなかったもん。コーヒーとも合うだろ?」

 

「まあ…うん。美味しいけど」

 

「ならよくね?」

 

「たしかに」

 

 

 ねぇイオリン。キミ、それでイイの?

 こう…もうちょい……

 

 かわいいなぁイオリンはぁ!

 

 

「よーしよしよしよしよし」

 

「うわっ!なんだやめろ!」

 

 

 コレはもうね、イオリンが悪いよイオリンが。

 

 どんなにイタズラして怒らせてもさ、次の日になったら普通に挨拶してくれるんだよ。コレもう愛でしょ。からかわないと損じゃん。

 

 あい…愛?愛、愛ですよイオリン。貴女は(イタズラを)される側です。耐えてください。立派なカートリッジにして差し上げましょう。は?何故怒っているのですか?お土産を渡したではありませんか!かわいいね。持って帰ってイイ?

 

 

「あ、おいしい」

 

「本当ですね。とても美味しいです」

 

 

 ワタシとイオリンをスルーして、ケーキを食べ始めたチナツとヒナちゃん。うむうむ、気に入ってくれたみたいでよかったよ。

 

 

「ところでさ、アコちゃんはどこいったんだい?」

 

「アコちゃんなら朝イチで万魔殿に行ったぞ。多分夕方まで帰ってこないんじゃないか?用があるなら伝えておくけど」

 

「そっか…なら仕方ないな、もうちょいイオリンで遊んでくわ」

 

「は?あ、ちょヤメロ!髪をイジるな!」

 

 

 DX昇天ペガサス真ロメロストライクシンギュラリティ盛りΣ!一回やってみたかったんだよねぇ、髪が長くてしなやかでクセも少なくて、すこぶる盛りやすかったぜ。

 

 あ、もう解いちゃうの?

 せっかく盛ったのに、もったいない…

 

 

「まったく、なんで毎回変セットをしてくるんだお前は…前みたいな髪型なら別に良いのに…」

 

「じゃあせっかくだし、ちゃんとしたのしてあげようじゃないか。それと、今の盛り盛り写真いる?」

 

「はぁ?ふざけるな!消せ!」

 

「もうみんなに送っちゃった☆」

 

 

 ちょうど送信が終わったぜ。

 チナツとヒナちゃんの端末からピロンッ!て音が聞こえる。

 

 ギギギ…と油の切れた機械みたいに振り返るイオリン。コレだからこの子をイジるのはヤメらんねぇぜ。

 

 

「ふふ…よく似合ってるわよ、イオリ」

 

「ん゙んッ…ケホッケホッ、そ、そうですね…よく、似合って……フフッ、ますよ」

 

「トグロ!」

 

 

 満足したし、帰るか。

 近い内にもっかい来よう。そん時はキチンと人数分の差し入れを用意しとかねぇとな、アコちゃんに悪いし。

 

 それと言ってないけど、その写真、先生にも送ってるから。言わないけど、そこんとこヨロシク。

 

 

「はー楽しかったぁー!じゃあそろそろ帰るわ。アコちゃんによろしく〜」

 

「あっ!おい待て、逃げるな!」

 

「またな〜」

 

 

 最近、3割強ぐらいで安定してネルから逃げ切れる様になってきたワタシだ。まだまだ青いイオリンじゃぁワタシを捕らえられないさ。励み給えよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「トグロ!おはよ、今日はなんの用だ?」

 

「やぁイオリン、おはよう。やっぱ申し訳ないから、アコちゃんの分のケーキ持ってきたんだよ。渡しといてくれるかい?」

 

「分かった。あ…それと、美食研究会の奴らが乗ってた車、爆破させちゃったんだけど…」

 

「おっ、どうだった?捕まえられた?」

 

「ああ、今は保健室だけどな。コレでしばらくは大人しく……」

 

「ならねぇだろ」

 

「はぁ…ならないよな」

 

 

 

 

 次の日も風紀委員会にお邪魔したんだけど、普通にイオリンが相手してくれたよ。やっぱこの子かわいいよ、イオリン好き!イタズラしたい!からかいたい!

 

 それと、車は爆破したらしい。

 イイ感じにダメージを与えたらしいし、オモシロ半分で自爆用装甲車でも作ってブラックマーケットに流してみようかな。コスパ悪すぎて最高だろ。

 

 そうだ、パンジャンドラム作るか!

 大量に作って転がしたら楽しそうだ。雑魚狩りに使えそう。

 

 誰だドローンの自爆で良いって言ったヤツ。そのとおりだから黙ってろ。

 

 お紅茶キメて作るパンジャンドラムは楽しいだろうがッ!

 

 

 





 小話って、細かい前後の話とかを無視できるから書いてて楽しいんです。
 ほら、皆さんも一緒に書きませんか?

なんも思い付かないから、参考までに……

  • トグロだけの小話
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  • オリジナルイベント
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  • 別キャラ視点
  • よく名前の上がるキャラとの小話
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