どうせなら、笑っていようぜ。 作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ
私、キャラソングって好きなんですよね。
アロナの歌の完成度凄くないですか?私、初めて聴いた時は滅茶苦茶感動したのを覚えています。
今回はキャラソングに付いてきた、隠しトラックのポエトリーリーディングをイメージしています。
好き嫌いが分かれると思いますが、まぁ書いてしまったので投稿します。
四方を壁に囲まれて、鎖に繋がれた獣みたいにそこに居た。
外は見えないけれど、微かに差し込む柔らかく温かい陽の光が、私は、嫌いでした。
散々苦しんだと言われてしまう様な、そんな惨めな終わり方なんて認められないから、立ち上がり、ボロボロになって打ち捨てられ、また立ち上がる。
このまま眠る事が出来たのなら、きっと楽になれたのだろう。
生きてさえ居ればという言葉が、希望という言葉が、姿を見る事さえ叶わぬ『もしも』が、眠る事を許さないから。
その許されざるは誰が為か、
惨めな私自身だろうか、私以外の全てだろうか。
だからは精一杯の呪いを吐き捨てよう。
思いつく限りの悪態を、憎悪を、嫌悪を。
だから私は嫌いでした。
まるでこの世の負債の全てを背負っているかのように錯覚した、自惚れた私自身が、嫌いでした。
鎖に引き摺られた先、焼き切れた吸殻のように捨てられた人々の山、踏み潰された人々の山。
一つ、重なった。
ドブ川をかき分けて歩いた日々。
薄汚れた手で触れる花を手折ろう。
いつしか気にならなくなった陽の下で、彼女のその濁りきった瞳に写る私は、泣いていました。
苦しいのは自分だと、自惚れた私は声を張り上げた。
どうせ何も出来やしないだろうと、どうせ誰も変わりはしないのだろうと、これは徒労だと信じて疑わず、つまらない文句ばかりを吐き捨てた。
軽薄で伽藍洞な言葉が、私を否定する。
何もかもを諦めた貴女を、私は認められない。
差し出された手を取っていないだけだろう。
見えないフリをしているだけだろう。
助けられているだろう。
貴女は、愛されているだろう。
自覚も無く生きる事を諦めた貴女が、望む事を辞めた貴女が、必死に藻掻く姿を滑稽だと罵った貴女が、
私は、嫌いでした。
苦しいと足掻いて水面を目指した、悪意に絡まった足は動かない。沈んでいった人々の山、諦観を映した無気力な人々の山。
互いが互いを気に入らぬと、言い争った小さな戦争。
蹲る落伍者達。
また一つ、重なった。
四方を壁に囲まれて、寝かしつけられた白い部屋。
「目が覚めたか」なんて言われて気付いた。
私は、救われたのだと。
私は私が嫌いでした。
私を見る人の目が嫌いでした。
私は私が嫌いです。
私は私を否定します。
私は私の在り方が認められません。
なぜなら私は、私の未来だけは、まだ信じていたから。
信じているから、信じられないと嘯いた私が嫌いです。
信じているから、信じられないと諦めた私が嫌いです。
信じているから、信じられないと嘆いた私が嫌いです。
だから、私は貴女が嫌いでした。
濁った瞳で笑う貴女は全てを諦めていて、空っぽの心で私に手を伸ばした貴女は、私なんかよりも余程助けが必要だろう。
それなのに、私を見て笑う貴女が理解出来なくて、私は貴女が嫌いでした。
嫌い、嫌い、嫌い、嫌い
捨てられたガラクタ越しに、影を浮き彫りにした冷たい光が、照らし出された惨めな私。
蹲る私が、重なった。
おやおや、ココまで読んでいるのですか?
もしや、CDに付属してくる歌詞カードまでじっくり読むタイプなのでしょうか?そこに何か遊び心があると嬉しいですよね。
独特な世界観のあるアーティストの歌詞カードで、中に小説が書かれていた時は嬉しかったですね。
今回のコレは、そこに聴き方が書いてあるタイプの隠しトラックです。
あ、私のイチオシは、美食研究会が歌っているヤツが好きです。聴いていて元気になりますよね。イズナのもカワイイ。全体的にクオリティ高くて、聴いていて楽しい。
なんも思い付かないから、参考までに……
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