どうせなら、笑っていようぜ。 作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ
書けるときはスラスラ書けるのに、書けないときは何しても書けません。
ここにあるのはどーでもいい小話ですけどね。
「よっ、センセ。遊びに来たぜ!」
“トグロ?珍しいね、こんな時間に”
「…うん、確かにこの時間に来たのは非常識だと思ってるが、この時間でも働いてる先生もヤバイぞ?」
“あはは、手伝って?”
良い子みんな、こんにちは。
ワタシだ、赤蛇トグロだ。
ついさっき完成した作品を見せびらかす為に、ゴキゲンでシャーレに遊びに来てるぜ。
時刻は早朝の4時。途中で気付いて、誰も居ないだろうなと思いながらシャーレビルに入ったらさ…鍵空いてんのよ。マサカと思って事務室に向かったら、先生がいた。
あの感じからして泊まり込みだぞ、やべぇな休もうぜ…
「手伝ってもイイが、まずは聞いてくれ!…はいコレ」
“これは…鍵?”
「おう。銀の鍵って知ってるか?」
“ラヴクラフトさんの奴?”
「クラフトさんのヤツ」
やっぱ知ってたな。サスガ先生だ、コズミックホラーを全体的に履修してるだけはある。前にシャーレで便利屋達とTRPGやって遊んだからな、そん時にそんな気はしてた。
個人的に、サイコロをダイスって呼ぶヤツは知ってる側だと思ってる。だからそんな後ろに下がらなくてイイんだ、カヨコ。お前も知ってるんだろ?
そんな話は置いといて、銀の鍵だ。
今スッゴイ先生に見つめられてるからね、ちゃんと説明しないと怒られそう。
「安心してくれって。確かに参考にはしてるが、別に旧支配者な神格達とはは関わりがない。そんなん引っ掛けようもんなら、また色彩的なサムシングがダイナミックエントリーしちまうだろ。カタチだけだ」
“…何日寝てないの?”
「4日。それはまあイイじゃねぇか、そんなコトよりこの鍵を見てくれ!」
ここで取り出しますは使用説明書。今回はキチンと丁寧に作ったんだ。読めば分かるハズ。コレを見ながら聞いてくれ。
“良くないかなぁ…”
「はいコチラの商品は銀の鍵!サイズは5インチ、失くさない大きさ。使い方は簡単、特定の呪文を唱えて空間に突き刺して捻るだけ!なんとコチラの商品……赤いオバサンこと、ベアトリーチェの研究を元にして発展させたアイテムになります!!イェーイパチパチ!」
“没っ収ぅぅ!!”
「いや、没収しなくてもちゃんとあげるよ。その為に持って来たんだもん」
安心してほしい。ちゃんと
クロコちゃんがめちゃくちゃ嫌そうな顔してたけど、ちゃんと手伝ってもらって実験したよ。多分安心安全だ。
「てか先生…ベアおばの研究資料の閲覧許可は自分で出したじゃん。それ使ってナニかしらを用意するのは分かってたんじゃねぇの?」
“それはそう。でも、それはそれ”
「うーわ都合イイやっちゃなぁ」
“大人だからね”
「で、その鍵だが、簡単に言うとワタシとケイちゃんとクロコちゃんを召喚できるアイテムだな」
“え?”
うんうん、頑張って作ったんだよ、ソレ。
元々はね、どこでもドア的な便利アイテムを目指したかったんだけどね、まぁ…無理だったよね。じゃあゲームとか漫画とかアニメでよく見る、悪役とかが時々使う謎ワープをしようって研究を始めたんだ。
ほら、クロコちゃんって前に謎ワープしてたじゃん?それ再現出来ないかな〜って思ってアレコレ実験してたんだよ。
結局再現は出来なかったワケなんだが、ベアおばの研究には特定の手順を踏むことで任意の結果を呼び出すってのがあるのよ、儀式って言うんだけど知ってるか?
そんでもってそこにケイちゃんの協力をもらって、同一次元下における空間のなんちゃらに掛かる演算を一部肩代わりしてもらえるアイテムを用意して、さらにさらにクロコちゃんが実際にワープをしていたと言う前例やら経験やら神秘やらなんやらのテクスチャを切ったり貼ったり写したり借り受けたりしてアレコレをコネコネして完成したのが──
コチラ、銀の鍵でございます」
“本当に危ない物じゃないんだよね?”
「あたぼうよ!ゆくゆくは相手の許可を貰えればダレでも呼び出せるモンにしたいしな。コレが完成すれば…先生のカード、今以上に使わなくてもよくなるだろ?」
“……”
「奇跡なんてモンはいずれ、ありふれた凡庸に成り下がるもんさ。今んのトコロはその劣化にも及ばないパーティーグッズだけどな?」
先生に渡すのは、この人が1番安心して使ってくれるし、1番必要になる人だからだ。それに、またシャーレ襲撃なんてコトが起こらないとは言えないのがキヴォトスのクソみたいな治安を物語ってるぜ。
マジでクソだからな。治安。
治安が良いって言われてる場所でも、どこかしらで銃撃戦してるし爆発音が聞こえるとかイカれてる。
「細かい話は置いとこうぜ、取り敢えずその鍵使って見せてくれ!動作確認をしたら仕事手伝ってやるから」
“うーん…帰って寝よう?その後なら話を聞くし、動作確認もするし、仕事も手伝ってもらいたいかな。だからトグロ、今すぐ帰って寝て”
「分かった!おやすみ!」
“うん、おやすみ”
速攻で帰って寝て、神速で起きて自慢しに来よう。
車で来たことを忘れて、全力疾走しながら近くの拠点に帰って、シャワー浴びてさっぱりして水飲んで寝た。
「おはよ先生、メッチャよく寝たわ。アタマが冴え渡るな」
“うん、おはよう。トグロは1回、抜本的に生活習慣を見直した方が良いと思うよ”
「おう考えとくわ。で、銀の鍵を使い方を説明するぞ、資料その1を開いてくれ」
なんか言われたが、それは置いておこう。
時刻は夕方の28時だな、うん。よく寝た。なんか太陽の位置がイメージと違う気もするが、四捨五入すれば夕方だ。なら夕方って事でイイだろう。
それじゃあ、この銀の鍵について説明してやろうじゃないか。
まずはソレの効果の確認からな。その鍵を使うと、ワタシ、クロコちゃん、ケイちゃんの順番か3人同時に呼び出すコトが出来るアイテムだ。それ以外は呼べないし、先生が使ってワタシ達の方に行くコトも出来ない限られた一方通行の召喚だな。
資料その2に移動してくれ。
呼び出す際の注意事項が書いてある。
まあ色々書いてあるが要約すると、その鍵を使って召喚をしたとして、呼び出すのはその時のワタシ達だ。場合によっては無防備に近い状態のワタシ達が出てくる可能性がある。寝てたり、武器を持ってなかったりだな。一応、同時にワタシのドローンと予備の武器が出てくるが、そんな時もあるから注意してくれ。
あ、でも。だからって使うのをためらうのはヤメてくれよ?使うか悩むくらいなら、使ってから考えてくれ。
それと、今渡せる銀の鍵は使い捨てだ。さっき1本渡したよな。追加で5本持って来てるから、アトで確認しといてくれ。
「さぁ先生。ここからがお楽しみだ。ワタシ達を呼び出す時の、召喚口上を設定できるぞ!」
“そ、それは…開けなんちゃらの扉とか、集いし願いとか、
「ああ!」
“うおー!!”
分かるよ先生。そーゆうの、好きだもんね。
ロマン心溢れるだろ?
「注意事項として、いくつか約束だ。口上を忘れないコト。暴発を防ぐ為に、日常生活で使わない言葉や単語を混ぜるコト。資料その3にある、指定した単語を使うコト。これらを守ってくれ」
“オッケー!…あ、コレがデフォルトの、ん…長くない?”
「まぁ…な。一応、概念を捻じ曲げる系の儀式なワケだし…効果はショボイかもしれないが、対象を呼び出すってのはかなりの高等儀式だからさ…」
ワタシ達が対価を求めなくても、呼び出す為に必要な分のナニかは必要だからな。それこそ手軽に呼び出したいなら、特別な血筋の生贄とかが効率イイぞ。言わないし教えないし、知っててもやらないだろうけど。
ゲマサーなら使うだろうね、手間の割に還元率がイイから。
だから今回のその鍵は、対価にはワタシ達の神秘と意味のある召喚口上、鍵を使う動作、使い切りの制約とか、色んなトコロから詰め込んで切り詰めて作ったんだ。
使う人を選ばないって、ホンッットに大変なんだよ。
「口上変えるなら早めにな?クロコちゃんとケイちゃんも呼ばないとダメだから、決まったら教えてくれ」
“分かったよ。でも、このままでも十分カッコいいよ!”
「そりゃワタシの趣味混ざってるからな!」
“ふふっ…やるね、トグロ”
「照れるぜ」
ざっとこんなもんかな。口上さえ覚えておいて貰えれば、なんやかんや使えるから。
「じゃ、試運転してみようか。ちゃんと呼び出せるか確認するために、あぁ~……今日の夕方だな、18時に使ってくれ。今呼び出すとケイちゃんが怒るから。常識は無いのかって。無いって答えると無言で銃撃ってくるからな、あの子。かわいいよね」
“それはトグロが悪いよ”
「でもさ、ケイちゃん見てるとからかいたくなるだろ?」
“分かる”
じゃ、ワタシも帰るか。
この鍵はまだベータ版だからな、完成させるにはまだまだ研究が足りてねぇんだ。他にも機腕もイジりたいし、ヒナタちゃんの車も作りたい。未完成のまま止まってる絵も描きたいし、美食會呼んでバーベキューもしたい。あ、そういやティーパーティーに呼ばれてたわ、日程決めたら連絡しなきゃだし……ホシノちゃんに神秘操作教えに行かなきゃだったな、アビドス行くならクロコちゃんも誘いたいし、その為には店戻ってミサキ達のスケジュール合わせねぇとな。でも先にミレニアム戻って次の品評会の作品を登録して…ウタハも登録するって言ってたっけ。ちゃんとやったか確認しとかねぇと。そういやノアにおつかい頼まれてたな、ついでにナニか差し入れするか。チナツからも差し入れのリクエストあったな、店探して今度持ってこ。セナにもナニか持ってくか。あ、温泉のアホから爆弾の発注あったな、ついでに可愛いムツキにも渡しておくとして。あれ?昨日トキからナニか頼まれてたな、なんだっけ…ヤベェ忘れてた。スネてそうだな。あ〜…ワカモもエリドゥに放置したまんまだったわ、キレてなきゃイイけど…
どーしよっかなぁーナニからやろっかなー
“トグロ。帰るのは許さないよ”
「ん?」
“仕事、手伝って”
「そういや言ってたな、まかせろ」
まだ朝…あれ、夜?今どっちだっけ?
まあいいや、先生の仕事手伝ってから考えよう。
Tips!
赤蛇トグロは奇跡が嫌い。
でも、奇跡を追うのは嫌いじゃないらしい。
最近、面白い作品が多くないですか?
こんなの読んでないで、そっちに行きましょうね。
私も近々、そっち側に行くので。
なんも思い付かないから、参考までに……
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