どうせなら、笑っていようぜ。   作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ

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 初投稿から2年ってマジ?
 小話しか書いてる記憶ないんだけど、小話すら不定期なんだけど、年取ると時間の流れが早くて困るね。




目標が高すぎて困ってる

 

 

 

 

「やぁ!アヤネちゃん、ここで会ったが百年目!いざ尋常に、誘拐たてまつるぅ!」

 

「くふふ♪たてまつる〜」

 

「へっ?え、きゃあ!?」

 

 

 

 

 

 良い子のみんな、こんにちは。

 ワタシだ、赤蛇トグロだ。

 

 今日はね、可愛いムツキと一緒に、アビドス校へアヤネちゃんを誘拐しにきたぜ。勿論、ホシノちゃんには話を通してあるから安心だ。安心安全の襲撃だ。

 

 

「そんじゃ、アヤネちゃんをしばらく誘拐してくね」

 

「うん、行っておいで〜」

 

「ホシノ先輩!?」

 

 

 

 みたいな感じで見送られて、今は近くに停めてあるワタシの車の中。

 

 

「グヘヘ…アヤネちゃん、新しいオモチャを作ったからプレゼントしに来たぜ……」

 

「もートグロちゃん、そーゆうのいいから早く早く」

 

「あいあいっと、ジャーン!随伴型支援拡張機:オウル!……と、その付属品一式な」

 

 

 取り出したるはソフトボールくらいの大きさの、球体。ボールでいいか?いや、まぁドローンだけどな。

 

 

「は、はぁ」

 

 

 うん。

 いきなり担ぎ出されて車に連れ込まれたアヤネちゃんが、これだけで分かるワケないよな。

 

 可愛いムツキは、すみっコでソワソワしながら座ってるよ。あの子、メガネスキーだもんね。アヤネちゃんに渡しに行こうって言い出しのも可愛いムツキだし。

 てか、めちゃくちゃアヤネちゃん気に入ってるよな。可愛いムツキと話してると、ケッコーな頻度で話が出てくるもん。普段からちょくちょく会ってるんでない?知らんけど。

 

 まあどうでもいいコトは置いておこう。

 

 今はこのオウルについてだ、中々の力作なんだ。

 

 

「アヤネちゃんさ、この前チラっと『もう少し精度の高い支援が出来たら…』って言ってたじゃん?だから……作っちゃったぜ、支援拡張機をなぁ!」

 

「あっ!あの時の話しを覚えてたんですか?それで本当に…」

 

「いかにも。ワタシの追加装備にもなりそうだったからな。試作も兼ねてるから、使い心地のレポートを頼みたいのさ」

 

 

 この子も多分、ある程度価値のある物を無償で受け取らないタイプだろう。ワタシには分かる。何人に色んなもんを渡してきたか、プレゼント送り付け妖怪とはワタシのコトよ!そんなプレゼント怪人のセンサーが、この子は受け取ってくれないなと受信した。

 じゃあどうするか、無理やりにでも渡すに決まってんじゃん?はりきって立てた作戦……それは、受け取らないなら受け取らざるを得ない状況にしてやるのさ!

 

 グヘヘ…もっと快適に生きようね……

 

 

「さっそくコイツの説明を始めよう!」

 

「は、はい。お願いします……?」

 

「コイツは随伴型支援拡張機:オウル。めっちゃ簡単に言うと、戦闘力の代わりに演算機能を載っけたドローンだな。空飛ぶPCだと思ってくれ。そして、使用者の思考パターンを学習して、状況に合わせたサポートをしてくれる予定のAIを搭載してるぜ」

 

 

 簡単な仕様書を渡して読んでもらいながら、ワタシはテキトーに喋ってる。アヤネちゃんのコトだから、ある程度はもう理解したんじゃないかな。

 この子、1年生とは思えないくらい優秀だからね。

 

 しかも、しかもだ!

 ワタシの周りではとても珍しい、()()()()()()()()()な子なんだ!キヴォトスではもう絶滅したと思っていたよ、こんな子は……会えて嬉しいよ。

 

 とりあえずって銃ブッパしてこない子なんて、何人居ても良いからね。平和に行こうぜ、ワタシだって元々は好きで戦えるようになってねえんだわ。クソがッ!

 

 

「なるほど…」

 

「まずはこのメガネチャームを着けておくれ、これでレンズに情報が投影できるからね。どう?見えた?チャームは好きに変えて良いからね、必要なのは固定する金具だけだから」

 

「はい、見えました!」

 

 

 あ、可愛いムツキ?

 それならまだすみっコで「くふー!」ってしてる。可愛いムツキは基本的に見てるだけで満足らしいからね、一段落したら絡みに行くだろうけど。だって可愛いムツキだから、そりゃ見て満足したら喋って満足してイタズラして満足するさ。

 いくら可愛いムツキが可愛いからって、ゲヘナなだけはある。やりたい事は全部やるのがゲヘナがゲヘナと呼ばれるユエン。可愛いムツキも例外じゃない。

 

 

「おっけー。そしたら指と腕の動きで画面内のコンソールを操作するんだけど、トラッキング用の装備を着けた方が正確に読み取れるから、好きなのを選んでね」

 

「これは…性能に差はありますか?」

 

 

 ワタシが用意したのは、手袋、腕輪、指輪の3種類だ。

 普段使いのアクセサリーとして飾れるようにしといたぜ!どうせ着けるんなら、キレイな方が良いだろ?ワタシは綺麗なアクセ着けた子の方が見てて楽しいし。

 

 

「多少はあるぞ。手袋、指輪、腕輪の順にモーションの読み取り精度が高いな、でも強度はその逆順だ。戦闘に一切参加しないってなら手袋をオススメするが、銃を握るなら腕輪の方が使いやすいだろうね」

 

「それじゃあ指輪の方は?」

 

「着ける数によるね。両手の指10本に着ければ手袋とほぼ同等。2〜3個ずつなら腕輪と同等だけど、腕輪と併用すれば手袋と同じくらい」

 

 

 指輪なんだけど、アヤネちゃんのリングサイズが分かんないから、後で用意するね。いちおう標準サイズでは持ってきてるから、新しく作るまではそれで我慢しておくれよ。

 

 

「ワタシが使うなら腕輪と指輪かな。ここまで言っといてなんだが、ぶっちゃけ手袋とか指輪10コとかは過剰だと思うよ?コイツ等は着けてりゃ勝手に効果が出るから。とゆーか、1回何も着けずに画面内のコンソール操作してみてちょーだいな、不便なく普通に操作できるから」

 

「本当ですね…あれ?ではこれらの必要性は……?」

 

「あった方がカッコよくない?『オペレーションを開始する』とか言いながら手袋はめるとか、やってみたくない?ワタシはやりたいぞ?そのつもりで用意したし」

 

「あー…」

 

 

 まぁね、それやりたいから付属品として用意したワケですし?思ったよりもドローン自体の性能が高くて、それらが要らなくなったのは予想外だった。

 

 ハレのヤツ、知らん間に技術力を上げてやがった。素直にスゴイわ。今度ワタシが普段使ってるドローンの設計も相談してみようと思う。エンジニア共の悪い影響を受けてないから、変な機能も付けないからな。その辺は信用してる。

 ……いや、変なバックドア付けられてねぇか…?不安になってきたな……確認しとくか。

 

 

「ほいさ、作業おわり!」

 

「何を作ってたんですか?」

 

「メガネのレンズさ、そんでコイツをフレームにハメてっと……ヨシ!」

 

 

 わざわざ車まで誘拐してきたのは、このレンズを用意するタメだ。アヤネちゃんのメガネの度数が分かんなかったから、調べてたんだよね。そんでそれを元にして新しくレンズを加工してた。

 

 これも、欲しいのはフレームな。モチロンレンズもそれなりに加工してあるけど、付属品として必要なのはフレームだけだ。最悪、レンズはその辺の眼鏡屋とかで作ってもらってもいい。

 まぁ専用に作っただけあって、ARの解像度とかに差はあるけどな。

 

 

「こっちのメガネもどーぞ、予備にでも使っておくれ」

 

「あっありがとうございます!助かります」

 

「メガネって、大切なワリに消耗品だもんね」

 

「そうなんです。アビドス(ここ)だと特に悪くなりやすいですし……」

 

「苦労してんねえ、コンタクトとかも用意しよっか?」

 

「そこまでしてもらう訳には……」

 

「そう?コンタクトの処方箋とかある?」

 

 

 ちょっと待ってね、一筆シタタめるから。

 おい邪魔すんな、ヤメれ。

 

 

「ねーねーヒマなんだけどー!」

 

「もーちょいもーちょい……ほいっと、コレ、知り合いの眼科医への紹介状ね。ミレニアムだからちょっと遠いが、信用できるヒトだぜ。あと紹介状を渡せば結構な割り引きしてもらえるから良かったらどーぞ」

 

「ありがとうございます!」

 

「ヒーマー!トグロちゃん、まだぁ〜?」

 

 

 コイツ……コンタクトって聞いた瞬間ジャマしに来やがったぞ。やっぱ可愛いムツキはメガネスキーか。コレで確定したと言ってもいい。だからなんだって話ではあるんだけどな、他人の趣味だし。その辺のラインは可愛いムツキもわきまえてる。

 でもジャマはすんなよ、ジャマだから。

 

 

「もうイイぞ。それ行けムツキ!」

 

「な、なんですか?」

 

「アーヤーネーちゃ〜ん…」

 

 

 あれは……放置しても大丈夫なダル絡みだな、ヨシ!

 

 アヤネちゃんに可愛いムツキの相手をマカせてるあいだに、ワタシはゲストを呼び出しておこう。

 せっかく渡したオウルの試運転もしたいからな、軽く模擬戦をしようじゃないか。

 

 てなワケで、ダレ呼ぼっかな?

 なんて少し悩んだが、アビドスには適任が居るから問題ないな。

 

 

「うへ〜おじさんも呼ばれちゃったけど、どうかしたの?」

 

「ホシノちゃんにお願いがあるんだよね、ちょっとムツキと戦ってくれるかい?」

 

 

 ……ん、おじさん?

 

 

「今から?」

 

「ホシノ先輩、お願い出来ますか?」

 

 

 校舎からホシノちゃんを呼び出して、スパーリングの相手を頼もう。訓練相手として申し分ないどころか、なんならワタシが報酬を用意してでも相手してほしい子だしな。普段ネルに訓練を頼んでるのは、同じ学校で特に報酬とかも要らないってのも大きいぞ。

 

 それは置いといて、ホシノちゃんに相手をお願いだ!

 

 

「くふふ、もしかして〜負けるのが怖いのかな?」

 

「うへー…いいよ、やろっか」

 

 

 可愛いムツキの可愛い煽りを受け取ったホシノちゃんもヤル気らしい。この程度、ゲヘナじゃアイサツみたいなもんだけどな。

 

 ホシノちゃん、もしかして煽り耐性低いの?

 

 や…やめてね?

 ネルとかワカモみたく暴れ散らかさないでね?その辺の加減はデキる子だって信じての配役だからね?マジでヤメてね?

 

 

「2人とも、コレ、アヤネちゃんの支援演習だからな?使う武器は2人ともハンドガン固定、弾丸はワタシが持ってきたペイント弾な。それに加えてムツキは爆弾、ホシノちゃんは盾。障害物あり、時間制限あり。アヤネちゃんの支援を受けて、ムツキがホシノちゃんに有効打を与えたらアヤネちゃん&ムツキの勝ち。ホシノちゃんは時間内に攻撃を凌ぎきったら勝ち。有効打の判断はワタシがやる。イイな?」

 

「いーよぉ」

 

「えぇ〜つまんなーい!ねぇトグロちゃん、もっと…思いっきりやろ?」

 

「可愛いね、ダメ」

 

 

 そんな甘えた声出してもダメなもんはダメ。なんでただの動作確認でケガさせにゃならんのだ、認めるワケねぇだろ。安全第一に決まってんだろうが。

 

 

「時間は……10分くらいで、休憩挟んで3セットくらいやりたいな。白星の数でご褒美決めるからガンバってくれ」

 

「おっ、なら気合い入れないとだね〜」

 

「頑張ろうね、アヤネちゃん。くふふ」

 

「は、はい。頑張ります!」

 

 

 

 とりあえず、今日はコレで終わりかな?

 しばらくしたらアヤネちゃんからレポートもらって、オウルのマイナーチェンジ。支援パターンとかはヒマリとかノアにも相談して……あ、アコちゃんも支援上手かったな。ミレニアム以外から相談出来そうな子に相談してみるか。みんなそれぞれ支援の仕方が違う方が良さそうだな、アトでリスト作って考え直すか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦績は、2勝1引き分けでホシノちゃんの勝ちだった。

 

 アヤネちゃん、ショックで凹んじゃったじゃん!

 もうちょっと手加減して欲しかった!

 可愛いムツキがふざけずに「ごめんね」って言ったレベルだぞ、やっぱあれか?ホシノちゃん煽り耐性低いんか?

 

 ワタシからしたら、ネルレベルの相手に引き分けただけでも十分だと思うけどな。可愛いムツキも多分、そう思ってるだろうね。ゲヘナにはヒナちゃんもいるし。

 

 アヤネちゃんはねぇ…アビドスは人数少ないし、なまじみんな強いからさ。ホシノちゃんが強いのは分かってるけど、それがキヴォトスでどれくらいヤバいのかの認識が甘い。

 あのね、アナタ達の先輩、キヴォトス全体で最上位の上澄みなの。普通に戦ったら、ワンチャンすらないの。引き分けただけでも快挙だからね?

 

 ワタシだってネル相手に勝ててないから。めちゃくちゃガンバって逃げてるだけだからね?

 

 アヤネちゃんの支援は、それに対応して通用するレベルだからね?自信持ってイイんだ、胸を張ってくれ。

 

 

 それはそれとして。

 

 みんな頑張ったので、ご褒美はみんなに渡した。

 

 

 

 





 クリスマスと新年の小話、どっちも書きたいけど何もネタが無い。

 自分でも驚くくらい小話書いて、見返してビビってます。
 ここまで来たならキリのいい所まで目指したいけど、ネタが無い。今までどおり、不定期更新でのんびり行きます。


 ドレスイズナ可愛い!


 

なんも思い付かないから、参考までに……

  • トグロだけの小話
  • 本家イベント
  • オリジナルイベント
  • 先生視点
  • 別キャラ視点
  • よく名前の上がるキャラとの小話
  • その他
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