「神の目が必要?黙れ」ドンッ   作:I'mあいむ

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え、最近このネタ知らない人多いん?じぇねれーしょんぎゃっぷ?うるせえ!行こう!(海賊王風味)

という会話があったため広める為に頑張ります。 や っ た ぜ 。



マグマは炎を焼き尽くす(笑)

「いつ帰ってきたんだ!?」

 

「ははっ、お久しぶりです。煙緋さん」

 

煙緋。この人はこの策謀入り乱れる街、璃月港において法律家という仕事を行っている仙獣の血が入った少女だ。そう、実はこの人、仙獣なんだよね。

 

仙獣ってのは、まあ、いやなんなんだ?まあ仙力を扱える凄い人達と思って貰えれば良い。この人は細かく言えば岩王帝君、つまり岩神モラクスとの契約を結んだ仙獣達の子孫という形になるのだろうが、どこからどこまでがそうとかは分からない。

 

まあこの人が仙力を扱えるのかどうかは知らないが、仙人の特徴である極めて長い寿命を持ち得るというのはそうだろう。実際父親が仙獣だし、角も生えてるからな。

 

俺は最初璃月、というと違うのかもしれないが………兎に角、最初の頃に璃月を訪れ身分も何も無かった時期がある。そういうのに四苦八苦しながら生きていた時に会ったのがこの人だ。

 

恐らくこのテイワットに来てから俺が一番恩を感じてるのがこの人だ。それだけお世話になった方だ。俺としては七神じゃなくて八神にしてこの人を八柱目に加えたいところだ。

 

「おい、お前はその癖が何とかならないのか?」

 

「え?」

 

「会話中に長く物事を考えすぎだ。もう少しスムーズに会話を行えるようになった方が良い」

 

「ああ、すいません。いや、それにしても一年前は本当にありがとうございました」

 

「良いんだ。お前のあれは不可抗力、というか本来対処しなくてよかった問題だ。こちらが感謝してしかるべきだったな。というかそんなことより」

 

「ええ」

 

「そこまで感謝しているんだったら顔を見せに来てくれても良かったんじゃないか?その様子だとしばらく前からこっちにいるんだろう?」

 

あれ?嘘?それに関しては伝えたんだが。

 

「えっと……私ピンさんに言いましたよ?」

 

「え?」

 

「え?」

 

「成る程、まあ分かった。そういうことなら、いやそれにしたって私の職場に来てくれれば…」

 

ええ……そんなこと言われたって無理だろう。彼女は法律家として非常に優秀だ。だからこそ何時だって予約が埋まっている。何か問題が起こったら璃月の人は煙緋さんを頼りに来る。俺の挨拶とか正直要らないとしか思えないからな。ピンばあやに挨拶して終えた訳だ。

 

「いや無理ですよ。煙緋さん貴方自分の忙しさ分かってますか?流石に会いにいけないですよ。どこもかしこも引っ張りだこな璃月の法律家。その貴方に対して戻ってきましたって………流石に私はそこまで図太くありませんよ」

 

「………はあ、お前はいつもそうだな。いつまで経っても私を頼ろうとしない。こっちから動かないと自分で全て解決しようしてしまう……。私にも少しぐらいは時間がある。知り合いと会うことなんて造作でもないさ」

 

うーん、それを言われると痛いな。俺はコミュニケーション能力が低い。デリカシーとかないからな。だから人を頼るのとか苦手だ。どうにも申し訳無く思ってしまう。そのせいでこの人には何回か怒られてしまった。

 

「それは、まあ、すいません。次からは善処します」

 

「それを言って何回目だ?全く、少しは信用してくれても良いだろうに……」

 

「いやいや信用してますよ!私がこのテイワットで一番感謝してるのは煙緋さんですよ?」

 

「お前はまた…………まあ良いさ。それで、今は何を「ストップです」っな、なんだ?」

 

「流石に話しすぎです。仕事中なのでしょう?えっと辛乖さんでしたっけ?」

 

「ああ、そうだった。少し聞かなきゃいけないことがあってね」

 

あの人はこの時間なら、確か……あそこか?

 

「うーんと、たぶん万民堂の横のところじゃないですかね?この時間はそこら辺にいると思いますよ」

 

「そうか、分かった!じゃあまた後日会おう。そうだな……四日後の昼は空いてるか?」

 

ええ……まあしゃあないか。出来れば昼は休んでほしいところだが、まあ彼女が良いなら仕方ないだろう。

 

「大丈夫です」

 

「ならまたここに来てくれ。それじゃあな、田中」

 

「ええ、また四日後」

 

いつの間にか人混みに消えていった煙緋さんを思い浮かべつつ俺は少し息を吐いた。

 

「ふぅ……」

 

少し用事が出来てしまった。煙緋さんには恩がある。菓子折りでも用意しよう。そうだ、モンドのお土産が確か………

 

◆◆◆

 

もし原神の世界に来れたら何がしたいか?

そう問われて日本に居たときの俺なら冒険したいと答えただろう。それは今も変わってはいない。

 

しかしだ、しかしだなあ。色んな景色を見てきた俺としては思うんだ。正直平穏ならそれで良いのではと。

 

俺は別にトラブルに巻き込まれる系の人間じゃない。いたって普通だ。しかし俺は恐らく人より不幸が降りかかる。治らない病気にかかったり、車に突っ込まれただとか。

 

まあそれ以外にも色々あるが、つまり危険が多い。

 

原神の世界もご多分に漏れずそうだ。どうあったって危険が多い。運が悪いと死ぬ。そうなるとどうしても平穏ってのを求めたくなる。無い物ねだりも良いところではあるんだけどなあ。

 

小さいことならともかく、大きい、それこそ旅人の行う問題解決とかな。必要にかられない限りは無関係を通したい。

 

だからこんな辺境の家を借りた訳で、そんなことをすると強盗に入ろうとする輩の格好の餌食な訳だ。

 

「良いかあ、神の目を持ってねえからって弱いとは限らねえんだ。勿論奴らは選ばれた者共。才能から何まで違うが、だからと言ってお前らも持たない側だろうが。持たない側と持たない側じゃあもっと警戒をするべきだ」

 

「くっ!うるせえ!てめえら寝てんじゃねえ!」

 

「遅い、遅い、遅い。お前ら復讐とかしようとするなよ?俺はお前らくらいならいつでも殺せるんだ。どんなに離れていようがだ。分かったら、そろそろ終らせるぞ」

 

宝盗団、なんだろうか?それにしては結構少ないが、まあ柄の悪い連中だ。全く、何でこんなことをされねばいかんのか。ま、世の中は弱肉強食。俺を弱だとこいつらは思ったんだろう。………俺一応七神より長く生きてるんだけどね。

 

だけど、なーんかなあ。外道な感じがしないんだよなこいつら。血の匂いも薄い。いや強盗に入った時点で相当なんだが。

 

「ッッ!!……あぶねーなあおい」

 

突如飛んできた火の斬撃。赤い輝きを放ったそれを頬を焦がしながらかわしていく。止んだ方向を見てみればそこには少々雰囲気を放った男がいた。

 

「すまねえ旦那!」

 

「神の目……ねえ」

 

こいつらにそんな高尚な物を持てる奴がいるとは。少し興味が湧いてきた。旦那と呼ばれた野郎の神の目は赤く燃えているかのように光っている。

 

しかし実は恐るるに足らない。だって火力無いし。脅威ではあるけど、赤犬のマグマの方がヤバいしな。まあ本来炎はマグマより熱くなれるんですけどね。マグマは炎を焼き尽くすらしいですよ(笑)

 

「だが、それでも遅い」

 

本来なら圧倒的な速度ではない。少なくとも俺の基準では。しかし技術とはそれを補う物。弱者も強者も等しく積み上げられる道だ。それに才能の違いはあれど、技術を身に付けさえすれば後は活用するだけだ。

 

素早く踏み込んで相手の目の前に斬撃を置く。狙いはその神の目。奪うのは忍びないが、危険物は取り上げるに越したことはない。

 

ついでに相手の武器も壊しておく。神の目を持ったということはそれなりに壁を越えてきたということなんだろう。そういう奴らは総じて何か持っている。出来るだけ逆転の目は潰すべきだ。

 

「これだから神の目持ちはいけねえ。殺し合いには油断も隙もあっちゃいけない。使われる前に潰す。どんな兵器も使えなければゴミも同然。覚えておくんだな」

 

「てめえ……!」

 

「あのなあ、まだやるのか?お前らの武器はもう無いだろうが」

 

「え……な!?」

 

まだ気付いて無かったのかよ。何というか、全体的にレベルが低いな。フリーレンの魔族共とは大違いだな。彼処の殺意の高さと言ったらお前………はあ、考えたくもねえわ。

 

やっぱり戦争を経験してねえと弱いわ。死線をくぐり抜けてねえとどうにも鈍い奴らしか生まれない。まあ仕方ないよなそりゃ。

 

「お前らそこ動くんじゃねーぞ。別に心配すんな。何処にも突き出しやしねえし、殺しもしねえ。それよりもだ。お前、神の目持ちの、そうそう。お前だ」

 

「お、俺?」

 

「お前何でこんなことしてんの?」

 

「え、えっとその」

 

「別に何でも良いから、知りたいだけだ」

 

「その、金がなくて、でも付ける仕事も無かった時に拾われたんです」

 

……ふーん、それでも神の目は使えると。案外そうなっても使えるものなのか?まあ良い。少しだけ面白いことを思い付いた。

 

「成る程………おいお前ら。盗賊をやめねえか?」

 

「何?」

 

「大丈夫だ。金はやる。お前らの生活も保証しよう。その代わりだ。少しやって貰いたいことがある。なーに、簡単だ」

 

そう、業務は簡単だ。未来も安泰ではあるだろう。

 

「………それは本当か?」

 

「ああ、だが命の保証はねえ。っていうのは別に自ら危険に突っ込めって訳じゃない。お前らがミスしたらヤバいだけだ。まあ出来るだけ命優先で動いて貰うが」

 

「俺は飲もう」

 

「おい!裏切るのか!?」

 

神の目持ちの言葉に団員が反応した。ふむ、どうやら神の目持ちは結構特殊な立ち位置みたいだな。

 

「いや、そもそも俺達は負けた。それでまだ生きる道がある。しかも今までよりも安全な道だ。やるしかない」

 

「旦那の言う通りだろうな」

 

「頭?」

 

「こいつは最初から俺達を殺そうとはしてない。断っても逃がす気だったろうよ。それに俺達はあくまで生き残る為の集団だ。安全に生きることの出来るならそれに越したことはない」

 

成る程、だからこいつらは血の匂いが薄いのか。ある程度全うに宝盗団としてやってきたんだろう。自分から外道に落ちた口じゃねえからある程度抑えていたんだろうな。人数が少ないのも外道を入れなかったからか。

 

「………分かった。ああ、そうだな。生きれるのに越したことはない」

 

うん、全員同意したみたいだ。といってもここにいるのは五人程度だが。

 

「よし、なら契約成立だ。これからお前らには俺に従ってもらう」

 

「ああ」

 

「そしてここから抜けるのも自由だ。だが一つだけ。この組織はどうなるか分からない。いつ解散するのかも、解散しないのかもだ」

 

「それは……どういう意味だ?」

 

「やってもらいたいことはあるがその先が見えない。その時その時で対応して貰うことになる」

 

「……分かった。それで肝心の用件は?」

 

「ああ、自由の国。モンドの監視だ」

 

◆◆◆

 

「ふむ、相変わらず早いなお前は」

 

「ああ、お疲れ様です煙緋さん」

 

あの日から四日後、俺は煙緋さんと別れた所で待っていた。

 

「それで、どうしますか?」

 

「うん、取り敢えず何処かで昼食にしよう。話はそれからだ」

 

「分かりました。じゃああそこで良いですか?」

 

「うん、そうだな。慣れている所が良いだろう」

 

俺達は話をしながら前に璃月で使ってた店に向かうことにした。

 

「それで、お前は今何をしてるんだ?何で戻ってきた?」

 

「あー、今は冒険者辞めて往生堂で働かせて貰ってます」

 

「何?おい、どういうことだそれは?」

 

「え、どうしました?」

 

いやなになになに。え?別にそんな怒るようなことは言っていないだろうに。どうしてこんなに怖くなるんだ?

 

「……取り敢えず聞かせてくれ」

 

「いやあモンドでも冒険者が上手くいかなくてですねえ。流石に失敗が多かったのでこれ以上は人に迷惑がかかると思ったんです。なので潔くモンドは出て慣れたこっちで働こうかなと」

 

本当は少し違うが、まあ良いだろう。龍災から逃げたとか、狛荷屋で働く為とか流石に言えない。

 

「それが何故往生堂で働くことに繋がるんだ?」

 

「んー、だって他にあります?」

 

「ああ、そういうことか」

 

「ええ、七星には関わりたくありませんから。船の積み込みや商業関係はそれが多い。ましてや総務司*1なんかは、もっての他でしょう?」

 

「まあ、それはそうだな。相変わらず七星は嫌いか?」

 

「いや、嫌いでは無いですよ?ただ相性が悪いだけです。というかあの方々は私をあまり良い目で見てないでしょう?理由は分かりませんが」

 

あの人達は、そういう人達なんだろう。俺としてはもう関わりたくない相手だ。どうにもね、上手くいかないことの方が多いんだ俺は。

 

「……そんなことはないと思うが……いや、そうなのかもしれないな。それは良いが、何で私のところに来なかった?」

 

いやだから怖いて。何やねんこの前それは答えたやんけ。

 

「それは前に言ったじゃないですか」

 

「いやそうじゃない。働くなら私の所でも良かっただろう?」

 

ああ、その話か。いやしかしなあ。一番嫌という訳ではないが、それでもそれは遠慮したいところだ。

 

「いや申し訳無いですよ。これまでずっと迷惑をかけてますからその分どうにかしたかったんです」

 

「またそれか?」

 

圧ッ!!説明不要!

どうにも煙緋さんはこの話が嫌いみたいだ。遠慮されるのが嫌いなのか?ゲーム時代には無かったよなそんな設定?なんというか目にハイライトがねえ。いやあんたヤンデレじゃないでしょうよ。そもそも友人にそれはおかしいのでは?

 

「………他にもあります。煙緋さんの所で働くとしても忙しすぎます。私ももう忙しいのは懲り懲りです。書類仕事は特に。それに七星が関わらないとも限らない職ですから」

 

「………それはそうだな。しかしなあ……」

 

「私を雇った所で煙緋さんの代わりには絶対になれませんし、手伝うこともないでしょう?」

 

「いやいや、色々あるぞ?」

 

「何で疑問形なんですか……あ、着きましたよ」

 

「ああ、そうだな」

 

この時の顔はよく覚えている。少し印象的過ぎた。どこか残念そうで、悲しげで、呆れていた。けどそれを隠してもいたのだと思う。

俺はこの人が何を求めているのかある程度分かりはする。こっちだって鈍感主人公じゃないからな。しかしそれは決して恋愛感情ではないのだろう。なあに大丈夫だ。いずれ旅人に夢中になる。俺はその時までの繋ぎの一人でしかない。

 

それにこの人には胡桃も行秋も七七も、ましてやエウルアもいる。

 

だからこそ、この人の今と明日を幸せにすれば良いからこそ、俺はこの言葉を吐いたんだ。この言葉は偽りだったけど、正解でもあったと思う。

 

「じゃあいつか、煙緋さんが気が向いたら雇って貰えますか?どうせ何年もすれば職を失ってると思うので」

 

「!……ああ!分かったっ!」

 

やっぱり友人には笑顔でいて欲しいものだ。

 

もしテイワットを守るなら旅人を待てば良い。旅人が来るまでどうにかすれば良いのだ。俺はテイワットが好きだから、旅人が全てを解決するから。それまでの彼らの笑顔が少しだけ増えたら良いなと思う。

 

旅人の代わりではなく、旅人の為でも無い。エゴだけど、それで良いと思うんだ。俺は原神を楽しいと思ったからな。

*1
璃月の政府のような物。璃月七星の指示の下、様々なことをこなす組織




ネタ要素が無くなってしまった!クソッ!(発想の無さが)悔しいです!!

まあ煙緋とか璃月スタートだった場合結構なお助けキャラだと思うんですよね。そうなると恩を感じずには居られないという話。大丈夫、次回はネタマシマシや。
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